中々最近忙しく、非日常な場所に行くことができなかったが、行ってみたのが東京都薬用植物園である。東京都小平市にあり、西武拝島線「東大和市」駅から歩いてすぐである。入場無料であるが、非常に見ごたえのある場所であった。植物の種類が多すぎるので以下、順番に写真を挙げていきたい。
Wikipedia「東京都薬用植物園」
これは「イランイランノキ」。名前が面白いが、このヒラヒラした部分が花である。ここから香料がとれるそうな。
Wikipedia「イランイランノキ」
これがパッションフルーツの花。美しい花であるが、これがあの実になる。もともと「パッションフルーツ」の和名は「クダモノトケイソウ」なので、トケイソウの仲間なのである。
Wikipedia「パッションフルーツ」
パッションフルーツ
これは「ウコン」。ご存じカレーの材料としても知られる植物である。なかなか綺麗な花である。
Wikipedia「ウコン」
この写真の中央の細長いもの、これこそがあの「胡椒」の花なのである。育てるためには気温が年中20度以上でなくてはならず、かつては非常に限られた地域でしか栽培できなかった。しかし肉食には欠かせない香辛料で、その当時は金銀と同じレベルの価格で取引されたのである。この価格が冒険者たちを引き付け、一攫千金を夢見た人々は15世紀の「大航海時代」を作り出したのである。歴史を動かした植物なのである。
Wikipedia「コショウ」
これは「カカオノキ」。チョコレートの材料になるカカオの材料である。この実は比較的大きいが、この中に小さな種が詰まっており、これの中身をすりつぶして利用する。
Wikipedia「カカオ」
これは「トウキ」。漢字で「当帰」と書き、漢方薬の材料になる。セリ科の植物である。
Wikipedia「トウキ」
これは「ウラルカンゾウ」。筒のようなものの中で育てられているが、こうやって育てるものらしい。漢方薬の「甘草」の原料で、あのスウェーデン時代の「リコリス」の材料の一つでもある。
Wikipedia「ウラルカンゾウ」
リコリス
リコリスその2
そしてこれがご存じ「ジギタリス」。園芸品として有名であるが、こちらも薬用植物の一つで、この葉から抽出した成分は今でも強心薬として使用されている。
Wikipedia「ジギタリス」
ジギタリス2022
これは「チャイブ」。スウェーデンのスーパーマーケットで売られていて、小ネギと間違えて買ったのを思い出す。見た目はネギと似ているが、風味は全く異なる。
Wikipedia「チャイブ」
チャイブ
最後、スイレンである。この花はいつ見ても美しい。ちなみに薬用植物として利用された歴史もあるらしい。
Wikipedia「スイレン属」
ちなみに園内で厳重に管理されているのが「ケシ」の花で、これは遠くからながら見ることができる。ちょっとおっかなかったので写真は上げないでおく。鳥などが種を運び、意外に道端で発見されたりするのだという。
まだまだ一部しか紹介出来ていないが、面白いというか、見ていて楽しい場所であった。ぜひ一回皆様も足を運ばれることをお勧めしたい。