バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

お腹周りのこと

2013-07-04 10:01:52 | 日記
ポジシオンの方向や移動の方向を表す言葉について理解出来ましたか?
もちろん一度に暗記しようなどと考えなくても日々のレッスンで耳にするうちに自然に覚えてしまえることですね。
さて今回はお腹周りのことに注目してみましょう。
私がトルソー(=体幹)と呼んでいる部分は、頭部・両腕・両脚を除いた胴体の部分です。
そのなかのお臍より下の部分に注意しながらレッスンしてみましょう。
でははじめましょう。
左手バーで1番ポジシオン、アームスはアン・バからプレパラシオンでア・ラ・スゴンドへ。
→8 プレパラシオン⇒1 ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→2 左脚ドゥミ・プリエ→3 左膝を伸ばす→4 1番ポジシオン→5 ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→6 左脚ドゥミ・プリエ→7 左膝を伸ばす→8 1番ポジシオン→1 ポワン・タンジュ・デリエール→2 左脚ドゥミ・プリエ→3 左膝を伸ばす→4 1番ポジシオン→5 ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→6 左脚ドゥミ・プリエ→7 左膝を伸ばす→8 1番ポジシオン⇒
さぁ、確認していきましょう。
ポワン・タンジュ・ドゥヴァンをしたあとのドゥミ・プリエのとき、お臍から下のお腹の部分を掬い上げるように窪ませていませんか?それでは尾骶骨を巻き込むように腰の下の部分が丸くなっているはずです。腰の筋肉が伸びてしまって正しいプリエが出来ていませんよ。
ポワン・タンジュ・ドゥヴァンをしたあとのドゥミ・プリエのとき、トルソーが滑り台のように斜めに伸びていませんか?身体の中心軸がしっかり支えられていませんね。
ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドをしたあとのドゥミ・プリエのとき、重心が軸脚の上からズレて動作脚の方に引きずられていませんか?あるいは軸脚の方に骨盤を落として中心軸を歪めていませんか?
ポワン・タンジュ・デリエールをしたあとのドゥミ・プリエのとき、ウエストの後ろが縮んで骨盤を前に押し出すような姿勢になっていませんか?または骨盤を後ろに押し上げるような姿勢になって上体が前傾していませんか?
いかがですか?
それではアンシェヌマンのテンポを変えて練習してみましょう。
左手バーで1番ポジシオン、アームスはアン・バからプレパラシオンでア・ラ・スゴンドへ。
→8 プレパラシオン⇒1 右脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン、左脚ドゥミ・プリエ→2 ポゼ→3 1番ポジシオンに→4 ポゼ→5 右脚ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド、左脚ドゥミ・プリエ→6 ポゼ→7 1番ポジシオンに→8 ポゼ→1 右脚ポワン・タンジュ・デリエール、左脚ドゥミ・プリエ→2 ポゼ→3 1番ポジシオンに→4 ポゼ→5 右脚ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド、左脚ドゥミ・プリエ→6 ポゼ→7 1番ポジシオンに→8 ポゼ⇒
今度はポワン・タンジュするのと軸脚のドゥミ・プリエが同時ですからポワン・タンジュに勢いが付きやすくなり、その勢いに骨盤が引きずられると中心軸がズレてしまいますよ。
のポイントをきちんと注意しながら動けましたか?
ポワン・タンジュするたびに骨盤の角度をずらしては真っ直ぐに戻すということを繰り返すのでは、トルソーを強くすることは出来ません。それ以上に身体が疲れてしまいますよ
トルソーを真っ直ぐに支えるということはとても地味なことですから、ついつい華やかな動きや大きな動きのほうに目を奪われがちになるのかもしれません。でも華やかな動きも大きな動きも、それを支えるのは正しいトルソーのコントロールがあればこそです。目を逸らさずに丁寧に練習しましょう。
では、また。

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