バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

センター・レッスン vol.9 エシャッペ・ソテ

2011-12-26 09:28:27 | 日記
前回練習したバットマン・フォンデュ、安定したフォンデュを繰り返せるようになりましたか?またフォンデュ・ルルヴェの繰り返しの部分=バロネの基本の部分も同じテンポ、同じ強さでルルヴェを繰り返せるようになりましたか?
一つ一つのルルヴェを粒立てるつもりでコントロールすると、動きにメリハリが生まれますよ。
今回は跳躍の練習をします。エシャッペ・ソテのアンシェヌマンです。
でははじめましょう。
右脚後ろ5番、アン・ファス、アームスはアン・バ。
→8 プレパラシオン⇒1 5番ポジシオン・タン・ルヴェ→2 2番ドゥミ・プリエ→3 2番タン・ルヴェ→4 右後ろ5番ドゥミ・プリエ→5 5番タン・ルヴェ→6 2番ドゥミ・プリエ→7 2番タン・ルヴェ→8 右前5番タン・ルヴェ→1 5番タン・ルヴェ→2 2番ドゥミ・プリエ→3 右へパ・ドゥ・→4 ブーレ・ドゥシュ→左前5番→5 5番タン・ルヴェ→6 右後ろ4番ドゥミ・プリエ→7 ピルエット・アン・ドゥオール→8 右後ろ5番ドゥミ・プリエ→1 5番ポジシオン・タン・ルヴェ→2 2番ドゥミ・プリエ→3 2番タン・ルヴェ→4 左後ろ5番ドゥミ・プリエ→5 5番タン・ルヴェ→6 2番ドゥミ・プリエ→7 2番タン・ルヴェ→8 左前5番ドゥミ・プリエ→1 5番タン・ルヴェ→2 2番ドゥミ・プリエ→3 左にパ・ドゥ・→4 ブーレ・ドゥシュ→右前5番→5 5番タン・ルヴェ→6 左後ろ4番ドゥミ・プリエ→7 ピルエット・アン・ドゥオール→8 左後ろ5番ドゥミ・プリエ⇒…
いかがですか?
いたってシンプルですがいろいろなコントロールを必要とするアンシェヌマンです。
大事なポイントをいくつか確認していきましょう。
5番ポジシオンからタン・ルヴェで跳び上がるときに背中が反らないように、2番ポジシオン・ドゥミ・プリエに着地したときにトルソーが前傾しないように気を付けましょう。最悪の場合、2番ポジシオンで着地したときに骨盤が前傾しているにも拘わらず、なんとか上体を起こそうとして肋骨を押し出すように背中を反らせた“怪しい姿勢”になることもありますから、まず骨盤を真っ直ぐに保ちトルソーを引き上げることを忘れないで下さいね。
パ・ドゥ・ブーレは片脚をク・ドゥ・ピエに引き上げないほうのパ・ドゥ・ブーレです。エシャッペ・ソテで2番ドゥミ・プリエに着地したら、素早く進行方向にトルソーを引き上げて5番ポジシオン・ドゥミ・ポワントに立ち上がります。この時に勢いに負けてトルソーが反らないように気を付けましょう。
エシャッペ・ソテからパ・ドゥ・ブーレまでを一つのパとして考えるとスムーズに、スピーディに動くことが出来ますよ。
次のエシャッペ・ソテから4番ドゥミ・プリエに着地するところも、2番ポジシオンへのエシャッペ同様に5番ポジシオンから真っ直ぐに跳び上がって、空中で両脚を前後に開き着地するようにしましょう。4番ポジシオン・ドゥミ・プリエに脚を開くことだけに囚われてはいけませんね。あくまでもエシャッペ・ソテが前提です。
前半のエシャッペ・ソテ(=5番ポジシオン・タン・ルヴェ→2番ドゥミ・プリエ)を繰り返すパートはゆったりと大らかに、後半のエシャッペ・ソテからパ・ドゥ・ブーレをしてピルエット・アン・ドゥオールまでのパートはシャープにスピーディに、とイメージして練習してみて下さいね。
それでは後半部分を少しだけ変化させましょう。
右脚後ろ5番、アン・ファス、アームスはアン・バ。
→8 プレパラシオン⇒1 5番ポジシオン・タン・ルヴェ→2 2番ドゥミ・プリエ→3 2番タン・ルヴェ→4 右後ろ5番ドゥミ・プリエ→5 5番タン・ルヴェ→6 2番ドゥミ・プリエ→7 2番タン・ルヴェ→8 右前5番タン・ルヴェ→1 5番タン・ルヴェ→2 2番ドゥミ・プリエ→3 右へパ・ドゥ・→4 ブーレ・ドゥシュ→左前5番→5 アントルシャ・カトル→6 右後ろ4番ドゥミ・プリエ→7 ピルエット・アン・ドゥオール→8 右後ろ5番ドゥミ・プリエ→1 5番ポジシオン・タン・ルヴェ→2 2番ドゥミ・プリエ→3 2番タン・ルヴェ→4 左後ろ5番ドゥミ・プリエ→5 5番タン・ルヴェ→6 2番ドゥミ・プリエ→7 2番タン・ルヴェ→8 左前5番ドゥミ・プリエ→1 5番タン・ルヴェ→2 2番ドゥミ・プリエ→3 左にパ・ドゥ・→4 ブーレ・ドゥシュ→右前5番→5 アントルシャ・カトル→6 左後ろ4番ドゥミ・プリエ→7 ピルエット・アン・ドゥオール→8 左後ろ5番ドゥミ・プリエ⇒…
いかがですか?
このアントルシャ・カトルから4番ドゥミ・プリエに着地する部分がエシャッペ・バッチュです。もちろん2番ドゥミ・プリエに着地するエシャッペ・ソテでも行います。
エシャッペ・バッチュは、きちんとアントルシャをしてから脚を前後に開いて4番ドゥミ・プリエに着地しましょう。4番ドゥミ・プリエに脚を開くことを急ぎ過ぎて、アントルシャが脚を縦方向にこすりあわせるような動きにならないように気を付けて下さいね。

今回練習したエシャッペ・バッチュだけでなくアッサンブレでもジュテでもバッチュを加えることが出来ます。余裕をもってバッチュができるようになると動きながら面白みも増します。でも決して無理をすることはありません。無理やりバッチュをしようとギリギリの状態で脚を動かして、その結果足首から先が“バナナ足”状態になったり、リズムに遅れたりするようでは美しさを損なうどころか怪我の原因にもなりかねませんからね。センターでバッチュに挑戦する前にバーにつかまって脚の動きをきちんと練習しておくのもいいことですよ。

センター・レッスン vol.9 バットマン・フォンデュ

2011-12-22 10:39:48 | 日記
前回練習したロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テール、スムーズな方向転換が出来るようになりましたか?
1番ポジシオンを通過すると同時に方向を変えますが、それを急ぐあまりロン・ドゥ・ジャンブそのものが中途半端になってはいけませんね。ポワン・タンジュ・ドゥヴァンからポワン・タンジュ・デリエールまでアン・ドゥオールでもアン・ドゥダーンでもきちんとポジシオンを守りましょう。
今回はバットマン・フォンデュの練習です。
バットマン・フォンデュは、様々なパやパとパを繋ぐのにも必要な大切な動きですよ。
でははじめましょう。
右脚前5番ポジシオン・クロワゼ、アームスはアン・バ。
プレパラシオン→8 右脚ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド⇒1 右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→2 フォンデュ・ドゥヴァン→3 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→4 フォンデュ・ア・ラ・スゴンド→5 ク・ドゥ・ピエ・デリエール‐ドゥミ・プリエ→6 フォンデュ・デリエール→7 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→8 フォンデュ・ア・ラ・スゴンド→ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ⇒1 フォンデュ・ドゥヴァン‐ルルヴェ→ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→2 フォンデュ・ドゥヴァン‐ルルヴェ→ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→3 フォンデュ・ドゥヴァン‐ルルヴェ→ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→4 フォンデュ・ア・ラ・スゴンド‐ルルヴェ→ク・ドゥ・ピエ・デリエール‐ドゥミ・プリエ→5 フォンデュ・デリエール‐ルルヴェ→ク・ドゥ・ピエ・デリエール‐ドゥミ・プリエ→6 フォンデュ・デリエール‐ルルヴェ→ク・ドゥ・ピエ・デリエール‐ドゥミ・プリエ→7 フォンデュ・デリエール‐ルルヴェ→5番ドゥミ・プリエ→8 左脚ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド⇒…
フォンデュ・ドゥヴァン‐ルルヴェを3回繰り返すところはクロワゼを向いていますが、次のフォンデュ・ア・ラ・スゴンド‐ルルヴェでアン・ファスに向きを変え、さらにク・ドゥ・ピエ・デリエール‐ドゥミ・プリエに下りるときに右脚後ろのクロワゼに向きを変えてフォンデュ・デリエール‐ルルヴェを繰り返します。
アームスの動きは
Ⅰ.フォンデュ・ドゥヴァンのときに軸脚側のアームスがアン・ナヴァン、動作脚側がア・ラ・スゴンド。フォンデュ・ア・ラ・スゴンドのときにアン・ナヴァンのアームスを開いて両腕がア・ラ・スゴンド。
Ⅱ.フォンデュ・ア・ラ・スゴンドのあとのク・ドゥ・ピエ・デリエール‐ドゥミ・プリエで動作脚側のアームスをアン・バに下して、フォンデュ・デリエールと同時にアン・ナヴァン・アロンジェ。
Ⅲ.次のフォンデュ・ア・ラ・スゴンドでアン・ナヴァン・アロンジェのアームスをア・ラ・スゴンドに開き、続くク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエと同時に軸脚側のアームスをアン・バに下げる。
Ⅳ.フォンデュ・ドゥヴァン‐ルルヴェを繰り返すときには軸脚側のアームスがアン・ナヴァンで動作脚側がア・ラ・スゴンド、フォンデュ・ア・ラ・スゴンド‐ルルヴェで両アームスをア・ラ・スゴンドに開き、ク・ドゥ・ピエ・デリエール‐ドゥミ・プリエに下りたときに動作脚側をアン・バに下げる。
Ⅴ.フォンデュ・デリエール‐ルルヴェでは動作脚側がアン・ナヴァン・アロンジェ、軸脚側がア・ラ・スゴンド。つまり3番アラベスク。

いかがですか?
大事なポイントをいくつか確認してみましょう。
フォンデュ・ドゥヴァン‐ルルヴェを繰り返す部分、軸脚がルルヴェに立ち上がって伸びきるのと動作脚のフォンデュが完了するのは同時です。そして動作脚がク・ドゥ・ピエに軸脚がドゥミ・プリエに戻るのも同時出なければなりません。この動きがバロネの基本です。
フォンデュ・ドゥヴァン‐ルルヴェの繰り返しでドゥミ・プリエをするとき、上体が前傾気味になったりお尻を引いたりしないように、軸脚の上にまっすぐにトルソーを支えましょう。
フォンデュ・ア・ラ・スゴンド‐ルルヴェでアン・ファスに向きを変えるときには、上体が軸脚のほうに流れて傾かないように気を付けて下さいね。
フォンデュ・ルルヴェ・デリエール‐ルルヴェを繰り返す部分は、ルルヴェに立ち上がったときにウエストの後ろ辺りを縮めて上体が反ったり、ドゥミ・プリエに下りたときにお尻を突き出して前傾気味にならないように気を付けましょう。
今回は右脚前5番ポジシオン・クロワゼから初めて左脚クロワゼ・ドゥヴァンに繋ぎましたが、右脚後ろ5番クロワゼからリヴァース・モードで続けることも出来ます。

方向を変えたあとのドゥミ・プリエで上体が傾いたりターン・アウトが失われたりしないように、そして重心を常にまっすぐに引き上げておくことを大切にして下さいね。安定したフォンデュ・ルルヴェを繰り返すことが出来なければ、前方あるいは後方に移動しながら行うバロネを一定のリズムに保つことは難しくなりますよ。

センター・レッスン vol.9 ロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テール

2011-12-19 11:52:29 | 日記
前回練習したアダージョ、アラベスク・プリエのあとのパ・ドゥ・ブーレやプロムナードでスムーズに動けるようになりましたか?プロムナードは氷の上でゆっくり回っているように滑らかな動きができるようになるといいですね。
今回はロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テールの練習をしましょう。前々回練習したバットマン・タンジュのように、ロン・ドゥ・ジャンブをしながら方向を変えていきます。
でははじめましょう。
右前5番ポジシオン・アン・ファス、アームスはアン・バからプレパラシオンでア・ラ・スゴンドに。
→8 プレパラシオン⇒1 右脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→2 ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥオール→3 ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→4 ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥオール→5 1番ポジシオンを通過しながら右に90度方向転換してポワン・タンジュ・ドゥヴァン→6 ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥオール→7 1番ポジシオンを通過しながら右に90度方向転換してポワン・タンジュ・ドゥヴァン→8 ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥオール→1 1番ポジシオンを通過しながら右に90度方向転換してポワン・タンジュ・ドゥヴァン→2 ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥオール→3 1番ポジシオンを通過しながら右に90度方向転換してポワン・タンジュ・ドゥヴァン4 ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥオール→5 右後ろ4番ドゥミ・プリエ→6 ピルエット・アン・ドゥオール→右ク・ドゥ・ピエ・デリエール‐ドゥミ・プリエ→7 ストゥーニュ・アン・ドゥオール→右脚前5番ポジシオン→8 右脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァンからバットマン・クロシュ⇒1 ポワン・タンジュ・デリエール→2 ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥダーン→3 ポワン・タンジュ・デリエール→4 ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥダーン→5 1番ポジシオンを通過しながら90度左に方向転換してポワン・タンジュ・デリエール→6 ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥダーン→7 1番ポジシオンを通過しながら90度左に方向転換してポワン・タンジュ・デリエール→8 ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥダーン→1 1番ポジシオンを通過しながら90度左に方向転換してポワン・タンジュ・デリエール→2 ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥダーン→3 1番ポジシオンを通過しながら90度左に方向転換してポワン・タンジュ・デリエール→4 ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥダーン→5 右後ろ大きい4番ポジシオン→6 ピルエット・アン・ドゥダーン→右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→7 ストゥーニュ・アン・ドゥダーン→8 左脚前5番ポジシオン⇒…
いかがですか?
まずはじめのアン・ファスでのロン・ドゥ・ジャンブのときに、脚の動きにつられて軸脚がグラついたりトルソーが揺れたりしないように気を付けて下さいね。
では大事なポイントを確認していきましょう。
ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥオールをしながら90度方向転換をするところは、ポワン・タンジュ・デリエールまでロン・ドゥ・ジャンブした動作脚が1番ポジシオンを通過するのと同時に向きを変えます。このとき軸脚のカカトを安易に引きすぎてターン・アウトが失われないように気を付けましょう。
ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥダーンをしながら90度方向転換をする場合は、ポワン・タンジュ・ドゥヴァンまでロン・ドゥ・ジャンブをした動作脚が同じく1番ポジシオンを通過するのと同時に向きを変えます。軸脚のターン・アウトをさらに進めるように内腿からカカトまでを前に押し出すようにすると素早い方向転換がしやすくなりますよ。
ストゥーニュ・アン・ドゥオールはトルソーが反らないように、ストゥーニュ・アン・ドゥダーンは前かがみにならないように気を付けて下さいね。どちらのストゥーニュもアームスをアン・バからアン・オーに引き上げましょう。

いたってシンプルなアンシェヌマンですが、軸脚の上にトルソーをしっかり引き上げてスムーズに動作脚を動かせるように、そして方向転換がギクシャクした動きにならないように練習して下さいね。

センター・レッスン vol.9 アダージョ

2011-12-15 08:55:09 | 日記
前回練習したバットマン・タンジュの方向転換をしながらのタンジュ・ア・ラ・スゴンドの部分、スムーズに動けるようになりましたか?
方向転換をするときの反動でトルソーがグラついたり股関節のターン・アウトが失われることがないように気を付けて練習して下さいね。
今回はアダージョの練習をしましょう。パ・ドゥ・ブーレやプロムナードなど方向転換をするパを組み合わせますから、軸がグラつかないように気を付けて、ポジシオンを大切にして下さい。
でははじめましょう
右脚前5番ポジシオン・クロワゼ、アームスはアン・バ。
→8 プレパラシオン⇒1 右脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン、左脚ドゥミ・プリエ→2 タン・リエ・アン・ナヴァン→3 左脚ポワン・タンジュ・デリエール→4 右脚ドゥミ・プリエ、左脚ア・テールで大きい4番ポジシオン→5 カンブレ・アン・ナヴァン→6 アン・ロン・ドゥで左へ→7 アン・ロン・ドゥでデリエールへ→8 トルソーを起こして5番ポジシオン→1 右脚ルティレ→2 デヴロッペ・ドゥヴァン→3 ルティレ→4 デヴロッペ・エカルテ・ドゥヴァン→5 ルティレ→6 デヴロッペ・デリエール→7 左脚ドゥミ・→8 プリエ→1 右脚にピケしてパ・ドゥ・ブーレ→2 アン・トゥールナン・アン・ドゥオール→3 パ・ドゥ・ブーレ→4 アン・トゥールナン・リヴァース→左脚ドゥミ・プリエ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→5 左脚ルルヴェ、右脚バットマン・デヴロッペ・デリエール→6 右脚前のクロワゼで大きい4番ポジシオン→7 右膝を伸ばして左脚ポワン・タンジュ・デリエール・ポゼ→8 右前5番ポジシオン→1 右脚ルティレ→2 アティチュード・デリエール・エファセ→3 プロムナード・→4 アン・ドゥオール→5 →6 アティチュード・クロワゼ→7 クロワゼ・アラべスクにアロンジェ→8 右後ろ5番ポジシオン⇒…
アームスは…
Ⅰ.右脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン、左脚ドゥミ・プリエのときにアン・ナヴァン、タン・リエ・アン・ナヴァンで左アン・オー、右ア・ラ・スゴンド。
Ⅱ.カンブレ・アン・ナヴァンからアン・ロン・ドゥでトルソーが左のア・ラ・スゴンドに入ったときに左ア・ラ・スゴンド、右アン・オー、アン・ロン・ドゥを進めてトルソーがカンブレ・デリエールになったときに左アン・オー、右ア・ラ・スゴンド、そのままトルソーを起こして5番ポジシオンに戻ったときにアン・バ。
Ⅲ.右脚ルティレでアームスはアン・ナヴァン、デヴロッペ・ドゥヴァンでは左アン・オー、右ア・ラ・スゴンド、エカルテ・ドゥヴァンでは右アン・オー、左ア・ラ・スゴンド、デリエールでは1番アラベスク。
Ⅳ.パ・ドゥ・ブーレ・アン・トゥールナンでははじめのピケ・ルティレでアン・ナヴァン、右脚ドゥミ・プリエ、左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエールで右アン・ナヴァン、リヴァースして左脚ドゥミ・プリエ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエールのときに左アン・ナヴァン。
Ⅴ.右脚バットマン・デヴロッペ・デリエールのときに左アームスは高めのアン・ナヴァン・アロンジェで1番アラベスク。
Ⅵ.アラベスクした右脚を下ろすのと同時に左はアン・オーを通過、右はアン・バを通過して4番アラベスクのアームスに。
Ⅶ.次のポワン・タンジュ・デリエール・ポゼでは右アームスをアン・オーに引き上げ、左はア・ラ・スゴンド、5番ポジシオンでアン・バ。
Ⅷ.次のルティレでアン・ナヴァン、右脚アティチュード・デリエールで右アン・オー、左ア・ラ・スゴンド
Ⅸ.プロムナードが終わってアティチュードの脚をアラベスクに伸ばすときにアームスはアロンジェ、5番ポジシオンでアン・バ。

いかがですか?
では大事なポイントをチェックしていきましょう。
はじめのカンブレ・アン・ロン・ドゥはアン・ナヴァンのときに背中が丸くなったり、ア・ラ・スゴンドからデリエールのときに骨盤を前に押し出してウエストの後ろ辺りを押し潰したりしないように気を付けましょう。
デヴロッペ・デリエールをしてからドゥミ・プリエをしますが、このときにトルソーが軸脚のほうに傾いたり、骨盤が横を向いて寝そべるような姿勢になったりしないように、トルソーの軸脚側をしっかり引き上げておきましょう。
アラベスク・ドゥミ・プリエからパ・ドゥ・ブーレに移りますが、デリエールに上げた脚を引き戻すのではなく、さらに遠くにトンベをするようにピケをして素早くルティレにひきあげます。トルソーが反ったり傾いたりしないように、ルティレをする脚でトルソーを押し上げるとイメージして下さいね。
1回目のパ・ドゥ・ブーレ・アン・トゥール・ナンはクロワゼのク・ドゥ・ピエ‐ドゥミ・プリエ、2回目はエファセのク・ドゥ・ピエ‐ドゥミ・プリエで動きを収めます。
バットマン・デヴロッペ・デリエールした脚は1番ポジシオン・ドゥミ・ポワントを通過してクロワゼ・ドゥヴァンにジュテ、ドゥミ・プリエに下ります。アームスを体に沿わせるように大きく入れ替えて4番アラベスク・プリエをしましょう。
次のアティチュードはエファッセ、プロムナードをしてクロワゼで停まります。プロムナードはトルソーよりも軸脚のターン・アウトが先行します。内腿からカカトまでを前に押し出すようにターン・アウトを進めていきます。このときカカトに重心が落っこちているとスムーズなプロムナードは出来ません。ギクシャクした回転にならないように気を付けて下さいね。
最後にアティチュードの脚をアラベスクに伸ばしアームスをアロンジェするときには、脚を高く上げようとして腰を縮めたり肋骨が上がって背中が無駄に反ったり、さらには首の後ろが縮んでアゴが上がったりしないように気を付けましょう。

以前にもいいましたようにアダージョは安定した筋力や持久力が要求される高度なアンシェヌマンです。
上げた脚の高さが高ければ高いほど、ドゥミ・ポワントやポワントで静止してバランスを保っている時間が長ければ長いほど賞賛されもするでしょう。でもバレエは曲芸ではありません。脚を高く上げなくても、ドゥミ・ポワントやポワントの時間が長くなくても、美しいアダージョを見せることは出来ると思いますよ。
そのためにポジシオンをきちんと守ること、軸をしっかり支えること、トルソーをまっすぐに支えること、ターン・アウトを守ること、そしてなによりも音楽を大切にすることです。音楽に語りかけられているように感じられるといいですね

センター・レッスン vol.9 バットマン・タンジュ

2011-12-12 08:32:43 | 日記
今回からはセンター・レッスンです。
以前にもお話しましたが、バレエのパやアンシェヌマンは日々新しいものが生み出されたり改良されたりしています。ですからレッスンもここまでやれば完了、ということはありません。パとパの組み合わせ=アンシェヌマンは無限ですし上達するにつれてテクニックも複雑になっていきますしね。1回転のピルエットが2回転・3回転へ発展しシンプルなアッサンブレやジュテがバッチュを伴うものになったり…etc.etc.…。
ですから諦めず飽きずに丁寧に繰り返すことが大切だと思います。
ではレッスンをじはじめましょう。
今回はバットマン・タンジュです。アンシェヌマンはいたってシンプルですから、トルソーや軸のコントロールを大切にして下さいね。
右脚前5番ポジシオン・アン・ファス、アームスはアン・バからプレパラシオンでアン・ナヴァンを通ってア・ラ・スゴンドへ。
→8 プレパラシオン⇒1 右脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→2 5番ポジシオン→3 ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→4 右後ろ5番→5 ポワン・タンジュ・デリエール→6 5番→7 左脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→8 左脚前5番→1 右脚ポワン・タンジュ・デリエール→2 5番→3 ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→4 右脚前5番→5 ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→6 5番→7 左脚ポワン・タンジュ・デリエール→8 左後ろ5番→1 右脚でポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドしながら右に90度方向転換→2 右後ろ5番ポジシオン→3 右脚でポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドしながら右に90度方向転換→4 右前5番→5 右脚でポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドしながら右に90度方向転換→6 右脚後ろ5番→7 右脚でポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドしながら右に90度方向転換→8 右前5番→1 右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド、同時に左脚ルルヴェ→2 2番ドゥミ・プリエ→3 右脚ルティレでトゥール・アン・ドゥオール→4 右前5番→5 右ルティレ、左ルルヴェ→6 右後ろ4番ドゥミ・プリエ→7 トゥール・アン・ドゥオール→8 左前5番ポジシオン⇒…
アームスは
Ⅰ.右脚のポワン・タンジュ・デリエールのつぎの左脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァンのときに右アームスをアン・オーにし、右脚ポワン・タンジュ・デリエールから戻って右脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァンのつぎの左脚ポワン・タンジュ・デリエールのときに左アームスをアン・オーにします。
Ⅱ.右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド、左脚ルルヴェと同時にアン・オー、2番ドゥミ・プリエで右アームスをアン・ナヴァンに下します。
Ⅲ.ルティレ‐ルルヴェと同時にアン・オー、4番ドゥミ・プリエで右アームスをアン・ナヴァンに下します。

いかがですか?
このアンシェヌマンのカギとなるのはタンジュ・ア・ラ・スゴンドをしながら方向を変えていくところですね。
では大事なポイントをチェックしていきましょう。
右脚ポワン・タンジュ・デリエールのあと5番ポジシオンでトルソーが落っこちて軸脚の上に座り込んでいると、次の左脚のポワン・タンジュが出来なかったりタイミングに遅れてしまいますよ。右脚ポワン・タンジュ・デリエールからドゥヴァンまで戻ってつぎに左脚のポワン・タンジュ・デリエールをするところも同じです。アン・オーに引き上げるアームスでさらにしっかりトルソーを引き上げるようにしましょう。
ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドをしながら方向転換をするところでは、動作脚が弧を描くような動きになってはいけません。動作脚が軸脚のカカトを押し返すように動いてポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドをすることで方向が変わります。安易に軸脚のカカトを引いて股関節のターン・アウトを失ってはいけませんね。
方向転換をするときには、無駄な勢いを付け過ぎて90度を超えたり、あるいは90度に足りなかったりすることがないように方向をしっかり定めていきましょう。
デガージェ・ア・ラ・スゴンド‐ルルヴェのあとの2番ドゥミ・プリエで骨盤が前傾してお尻を突き出すような姿勢にならないように気を付けましょう。2番ドゥミ・プリエで座り込むように腰がおちてしまうと、次のトゥール・アン・ドゥオールできちんと回転できなくなります。
2番ポジシオンからのトゥール・アン・ドゥオールはトルソーを素早く軸脚の上に引き上げて動作脚もルティレに引き上げます。ルティレが遅くなるとトルソーを軸脚に引き上げることを妨げたり重心がズレたりしてしまいますよ。
ルティレ‐ルルヴェをするときには、アン・オーに引き上げるアームスで同時にルティレする脚の膝を引き上げるつもりで、アームスの動きを少しだけ先行させましょう。ルティレ‐ルルヴェの完成よりもアームスが遅れると中途半端で不自然な動きに見えますよ。

バットマン・タンジュの最後に反対側の脚でタンジュをすることも、タンジュ・ア・ラ・スゴンドで方向転換をしていくことも縦方向 の軸をしっかり引き上げておかないと安定した動きになりませんね。それはデガージェ・ア・ラ・スゴンド‐ルルヴェでもルティレ‐ルルヴェでも同じことです。今回は方向転換以外はアン・ファスでの動きですから、鏡に映る自分の身体を観察しながらポジシオンや軸を修正していくといいですよ。