バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

センター・レッスン vol.2 グラン・ジュテ・アン・ナヴァン・クロワゼ

2010-02-16 08:19:53 | 日記
グラン・ジュテ・エファセを先に練習しましたので、今回はクロワゼを練習してみましょう。
右脚前5番ポジシオン・エファセで立って下さい。
右脚を1歩前に踏み込んで大きい4番ポジシオン、そこから後ろ側の左脚を前方に振り上げて跳び上がり、左脚のドゥミ・プリエに着地します。着地のとき右脚はアラベスクです。
アームスは跳び上がるのと同時に右腕をアン・ナヴァン、左腕をア・ラ・スゴンドに開きましょう。
これが基本のグラン・ジュテ・クロワゼです。
それでは、グリッサードと組み合わせてみましょう。
右脚前5番ドゥミ・プリエ・エファセ。
グリッサード→2 左脚前大きい4番クロワゼ→3 右脚1歩前に踏み込む→ 左脚グラン・ジュテ・アン・ナヴァン→2 左脚ドゥミ・プリエで着地→3 5番ドゥミ・プリエ・クロワゼ
これは1回のグラン・ジュテ・クロワゼで終わる場合の順番です。
連続して行う場合は、着地のときにアラベスクしている脚をおろし、1番ポジシオンを通過させてそのままグリッサードにつなぎます。
グリッサードの次に1歩前に踏み込むパはトンベ(tombe=落ちる・落下する)というパですが、次の跳躍のための“バネ”を貯めるステップと考えるといいですよ。
グリッサードをするとき、後から追いかけて来る方の脚が、膝や爪先から先に動いてこないように気を付けて下さいね。股関節のターン・アウトを忘れてはいけません。
グリッサードとトンベで十分に“バネ”を貯めてから、大きく脚を振り上げて跳びましょう。
グリッサードとトンベが駆け足のようにバタバタと乱雑な動きになってはいけませんね
グリッサードとトンベはあくまでも跳躍を助ける助走のパです。助走よりもグラン・ジュテの動きが小さくなるようでは困ります
グラン・ジュテ・アン・ナヴァン・エファッセのときにもお話しましたが、前方に振り上げた脚をスグに降ろそうとしてはいけません。すぐに降ろしてしまうと、ただ乱暴に脚を踏み変えただけ、の動きに見えますよ。踏み切る(=跳び上がる)脚がアラベスクに上がりきるまで前方に振り上げた脚は降ろさない、とイメージしておくといいでしょう
後側の脚をアラベスクに伸ばしたままで跳ぶグラン・ジュテを練習しましたが、後側の脚をアティチュード・デリエールにすることもあります。どちらの場合でも両脚の内腿をしっかり引き上げて脚を前後に上げることが大切です。
何度もいいますが、単なる力任せのジャンプは決して美しいものではありません。美しく躍動感のあるジャンプを目指しましょうね。

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