バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

センター・レッスン vol.4 パ・クーリュから、グラン・ジュテ

2010-09-27 10:57:39 | 日記
前回練習したコントゥルタン、空中で上手くトルソーの向きを変え脚の入れ替えができるようになりましたか?
今回も、グラン・ジャンプなどの助走によく取り入れられるパ、パ・クーリュ(=pas couru)を練習しましょう。
クーリュ(=couru)には、走る・駆けるという意味があります。
動きとしては一瞬の、小さなものですが、このパのコントロールを誤ってカウントを外してしまったり、バタバタとまとまりのない脚の動きに見えてしまったりすることもありますから、きちんと練習してみましょう。
右脚前5番ポジシオン・クロワゼ、アームスはドゥミ・スゴンドで準備しましょう。
7⇒8 右脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン・クロワゼ⇒1 トンベから右脚ドゥミ・プリエ→2 左脚をエファッセ・ドゥヴァンにジュテして軽く跳躍→3 空中で右脚をクロワゼ・ドゥヴァンにジュテ→4 左脚ドゥミ・プリエで着地、右脚は低いデガージェ・ドゥヴァン→5 すぐにトンベして右脚ドゥミ・プリエに重心を移動⇒
これがパ・クーリュの基本の動きです。
パ・クーリュは軽い跳躍をともなってはいますが、上に高く跳び上がるよりも、前方への移動にポイントを置きましょう。
動きの説明のためにデガージェと表現しましたが、実際には空中で軽くスレ違う程度で十分ですよ。
空中で右脚をクロワゼ・ドゥヴァンに軽くジュテしたあとの左脚ドゥミ・プリエの着地では、くれぐれも重心が後ろに落っこちないように気を付けて下さいね
ここでは動きの構造を分解して説明するためにカウントを分けましたが、実際にはカウント1の間にパ・クーリュの一連の動きは完結し、次のパに繋がります
アンサンブル・ド・ミューズのレッスンでは、“ポコン”と上に跳ばない アニメ映画やSF映画の“瞬間移動”のように、水平移動を素早く大きくと動きのイメージを伝えています
さて…。
パ・ドゥ・ブーレの練習もグラン・ジュテ・アン・ナヴァンの練習も以前しましたね。そして前回コントゥルタンの練習をして今回パ・クーリュの練習もしました。
全部繋いで、グラン・アレグロのアンシェヌマンにしてみましょう
右脚前5番ポジシオン・クロワゼ、アームスはアン・バ。
・②・③→8・②左脚ポワン・タンジュ・デリエール・クロワゼ→③左脚ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥダーンを始めながら軽く跳躍、コントゥルタン⇒1→②→③パ・ドゥ・ブーレ⇒2→②→③パ・クーリュ→3→②→③グリッサード→4 右脚グラン・ジュテ・アン・ナヴァン②→③2番アラベスクで着地
アームスは8②右アン・ナヴァン、左ア・ラ・スゴンド→1 両腕ア・ラ・スゴンド→2 ドゥミ・スゴンド→3 ドゥミ・スゴンドからアン・バ→4 左アン・ナヴァン、右アラ・スゴンド
いかがですか?
スムーズにパを繋いでグラン・ジュテを跳ぶことが出来ましたか?
パの順番や脚の運びを考えすぎて、顔が下を向いていませんか
ひとつひとつのパで焦り過ぎて、脚を引きずるような、トルソーの重心が中途半端に浮いていませんか
パ・ドゥ・ブーレの最後のプリエやグリッサードのプリエが疎かになっていませんか
何をしているのか分からないようなステップになっては困りものですが、パとパがブツ切れになってはいけませんね
アンサンブル・ド・ミューズのレッスンでは、コントゥルタンからグリッサードまでがひとつのパだと思って、流れをきらないように。コントゥルタンとパ・ドゥ・ブーレでひとつの小さな山、パ・クーリュとグリッサードで2番目の小さな山、二つの山が繋がっている 先に、グラン・ジュテの大きな大きな山 があると全体のイメージを伝えています
助走のパを丁寧にコントロールして“バネ”を貯めることでより大きくキレイなジャンプに繋ぐことが出来ます。力任せの乱暴なジャンプは高さや移動距離で派手に見せることが出来たとしても、決して美しくはありませんよ。

センター・レッスン vol.4 コントゥルタン

2010-09-23 10:29:24 | 日記
前回練習したパッセ・ソテ、シンプルですが美しい動きをみせるのは難しいパでしたね。
今回は、大きな跳躍のアンシェヌマンの助走となったり、パとパの繋ぎとなったりする
コントゥルタンを二つ練習しましょう。
まずはドゥミ・コントゥルタンから
右脚後ろ5番ポジシオン、アームスはアン・バ。
7→8 ドゥミ・プリエ→1 両脚で跳び上がり、右脚をク・ドゥ・ピエ・デリエールに→2 エファッセに向きを変えて左脚ドゥミ・プリエで着地→3 ク・ドゥ・ピエの右脚をポワン・タンジュ・ドゥヴァンに→4 右脚に重心を移し、左脚ポワン・タンジュ・デリエール・クロワゼ⇒
アームスは両脚で跳び上がると同時にアン・ナヴァンに引き上げ、右脚をポワン・タンジュ・ドゥヴァンに出すときに右腕をアン・ナヴァン、左腕をア・ラ・スゴンドに開く。
エファッセに向きを変えるのは空中での動きです。着地してから、あるいは着地しながら慌てて向きを変えてはいけません
動きの構造を分かり易くするためにそれぞれのカウントを分けて説明しましたが、実際には動きそのものが脚のポジシオンやトルソーの向きごとに途切れることなく、一つの流れとして繋がっています。
右脚後ろのクロワゼで跳び上がり、左脚ドゥミ・プリエのエファッセに着地をしたとき、空中から落下してきたようにトルソーを落としてはいけません 最後の左脚ポワン・タンジュ・デリエール・クロワゼまで動きは続いていきますから、きちんとトルソーを引き上げておきましょう
では、フル・コントゥルタンです
空中でのコントロールが少し難しくなりますよ。
右脚ポワン・タンジュ・デリエール・クロワゼ、アームスは左がアン・ナヴァン、右がア・ラ・スゴンド。
左脚で軽く跳び上がり→1 右脚をロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥダーン→2 右脚がクロワゼ・ドゥヴァンになるまでロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥダーンをしながらトルソーの向きを変える→3 両脚を入れ替えて左脚エファッセ・ドゥヴァン→4 右脚ドゥミ・プリエで着地→5 エファッセ・アン・ナヴァンにトンベ→6 左脚ドゥミ・プリエ、右脚ポワン・タンジュ・デリエール・エファッセ⇒
アームスはロン・ドゥ・ジャンブをする脚と一緒にアン・ナヴァンに集め、着地のときに右アン・ナヴァン、左ア・ラ・スゴンド、最後のポーズで両腕がア・ラ・スゴンド。
動きの構造を分かり易く説明するためにカウントを分けましたが、実際にはプレパラシオンから最後の左脚ドゥミ・プリエ‐右脚ポワン・タンジュ・デリエール・エファッセまで1カウントの中での動きです
ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥダーンをする脚は、きちんとデリエールからドゥヴァンまで半円を描かなければなりません。跳躍してすぐに1番ポジシオンに引き付けたり、ドゥミ・ロン・ドゥ・ジャンブのようにア・ラ・スゴンドまで半円を描いたらすぐに脚を入れ替える、というのは間違いですよ
空中でア・ラ・スゴンドまで右脚のドゥミ・ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥダーンをしてアン・ファスで脚を引きつけ、着地と同時にトルソーの向きを変えて左脚をポワン・タンジュ・ドゥヴァン・エファッセに突き出す、という動きも間違いです
ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥダーンと脚の入れ替えは、空中で完了していなければなりません。
フル・コントゥルタンは、このあとにパ・ドゥ・ブーレを繋いでグラン・ジャンプの助走に取り入れられることが多いパです。慌てたようにバタバタと脚の動きが乱れないように、素早くきちんとロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥダーンで半円を描くことを忘れないで下さいね

センター・レッスン vol.4 パッセ・ソテ

2010-09-20 11:57:31 | 日記
前回・前々回のアンボワテは、軽快な動きのイメージは掴めましたか?
今回も軽快な跳躍のパ、パッセ・ソテです。
動きの構造をよく理解するために、始めはバーで練習しましょう。
鏡に対してアン・ファス、両手バーで右脚前5番ポジシオンから。
7→8 ドゥミ・プリエ⇒1 両脚で跳び上がり、右脚をルティレに引き上げる→2 右脚を後ろに下ろしながら、左脚前ドゥミ・プリエ⇒3 両脚で跳び上がり、左脚をルティレに引き上げる→4 左脚を後ろに下ろしながら、右脚前5番ドゥミ・プリエ⇒5 両脚で跳び上がり、右脚をルティレに引き上げる→6 右脚を後ろに下ろしながら、左脚前ドゥミ・プリエ⇒7 両脚で跳び上がり、左脚をルティレに引き上げる→8 左脚を後ろに下ろしながら、右脚前ドゥミ・プリエ⇒
大事なポイントについてご説明しましょうね。
片脚をルティレに引き上げるのは、両脚がスーブルソーのように完全に伸びきってからではなく、“両脚で踏み切って”跳躍がはじまるのと同時に、です。
引き上げた片脚をルティレのポジシオンで停めることはなく、“ルティレを通過するだけ”です。通過=パッセですよ
片脚がルティレを通過したあとの着地は、両脚同時にドゥミ・プリエをするか、あるいは“ほぼ同時に見える”ように後ろに下ろした脚を床に着けるか、でなければなりません。
あきらかに足音が二つ聞こえるように脚を下ろすタイミングがズレてしまっては、動きがガタついて見えて美しくありませんね
では少しテンポを速くして練習しましょう
両脚ドゥミ・プリエ⇒1 パッセ・ソテ 右後ろドゥミ・プリエ⇒2 パッセ・ソテ 左後ろドゥミ・プリエ⇒3 パッセ・ソテ 右後ろドゥミ・プリエ⇒4 パッセ・ソテ 左後ろドゥミ・プリエ⇒…
いかがですか?1カウントの中にきちんとドゥミ・プリエ パッセ・ソテ ドゥミ・プリエの3つの動きを収めることが出来ましたか?
それではバーを離れてセンターで練習しましょう。
鏡に対してアン・ファス、右脚前5番ポジシオン、アームスはドゥミ・スゴンドです。
両脚ドゥミ・プリエ⇒1 パッセ・ソテ 右後ろドゥミ・プリエ⇒2 パッセ・ソテ 左後ろドゥミ・プリエ⇒3 パッセ・ソテ 右後ろドゥミ・プリエ⇒4 パッセ・ソテ 左後ろドゥミ・プリエ⇒…
1本の線の上で真っ直ぐに着地出来ていますか?跳躍のたびに右へ左へと重心がズレてはいけません。
ドゥミ・プリエに着地のたびにトルソーが“お辞儀”のように前傾していませんか?それでは跳躍を続けるために必要以上の力を使うことになって疲れてしまいますよ
ルティレに引き上げない方の脚=軸脚が無頓着に横に跳ねていませんか?軸脚は、“軸脚をア・ラ・スゴンドに開いて”と指定がない限り、横に出してはいけません
跳躍のたびに両肩に力がはいって肩が上がったり、アームスが硬くなったりしていませんか?上半身に無駄な力が入らないように気を付けましょうね。
一つの跳躍の中で片脚をルティレまで引き上げて後ろの5番ポジシオンに下ろすという一連の動きをスムーズに行うには、それなりの筋力も必要です。力任せに脚を引き上げたり、それによって重心が乱れたりするのなら、無理にルティレまで引き上げることはありません。まず、きちんとしたパッセの動きを身に付けるようにして下さいね
アンサンブル・ド・ミューズのレッスンでは、“脚の動きは空気を切るようにシャープに アームスは宙に揺蕩うようにと、それぞれのイメージを伝えています
パッセ・ソテで最もよく知られているのは『ジゼル』act.2“ジゼルのヴァリアシオン”でしょうね。ダンサーの体重を感じさせない軽快な動きは、本当に精霊が宙に浮いているようです。

センター・レッスンvol.4 アンボワテ part.2

2010-09-17 13:34:56 | 日記
前回練習したアティチュード・ドゥヴァンアンボワテ、軽快に跳べるようになりましたか?
今回はアティチュード・デリエールで練習してみましょう。
前回と同じように両手バーで鏡に対してアン・ファス、右脚後ろの5番ポジシオンで準備して下さい。
7・8 右脚ドゥミ・アティチュード・デリエール、左脚ドゥミ・プリエ→1 左脚をドゥミ・アティチュード・デリエールに蹴り上げて跳び上がる→2 左脚ドゥミ・アティチュード・デリエール、右脚ドゥミ・プリエ→3 右脚をドゥミ・アティチュード・デリエールに蹴り上げて跳び上がる→4 右脚ドゥミ・アティチュード・デリエール、左脚ドゥミ・プリエ→…
大事なポイントをご説明しましょう。
ドゥミ・アティチュード・デリエールの膝が下を向いたり、腰の幅よりも大きく外にはみ出したりしてはいけませんね。両脚の爪先は背骨の延長上に上がるように気を付けましょう。
ドゥミ・プリエで着地したとき、アティチュードの膝が下向きに垂れ下がってはいけません。きちんと内腿を引き上げておきましょう
ドゥミ・アティチュード・デリエールに脚を蹴り上げて跳び上がるときに、トルソーが後ろに引かれて、ウエストの辺りから反ってはいけません。斜め前方上に向かって跳び上がるようにイメージしましょう
着地してドゥミ・プリエをした脚のターン・アウトはきちんと守れていますか?
片方の脚を蹴り上げて跳び上がるのよりも先に、ドゥミ・アティチュード・デリエールに上げている脚を下ろしてはいけません
アンサンブル・ド・ミューズのレッスンでは、後から蹴り上げる脚は、先にアティチュードに上がっている脚の高さまで追いかけていくイメージで、と伝えています。そして両脚の爪先を空中で一瞬触れ合わせるイメージで、というのもアンボワテ・アティチュード・ドゥヴァンのときと同じです
少し速いテンポで練習してみましょう。
7・8 右脚ドゥミ・アティチュード・デリエール⇒1 左脚をドゥミ・アティチュード・デリエールに蹴り上げて跳び上がり 右脚ドゥミ・プリエ⇒2 右脚をドゥミ・アティチュード・デリエールに蹴り上げて跳び上がり 左脚ドゥミ・プリエ⇒3 左脚をドゥミ・アティチュード・デリエールに蹴り上げて跳び上がり 右脚ドゥミ・プリエ⇒4 右脚をドゥミ・アティチュード・デリエールに蹴り上げて跳びあがり 左脚ドゥミ・プリエ⇒…
動きのアクセントは空中で両脚がアティチュードをしている状態にあります。
さあそれでは、センターで練習しましょう
右脚後ろ5番ポジシオン・クロワゼ、アームスはドゥミ・スゴンド、顔=頭部は左肩のほうにエポールマンで準備して下さい。
アンボワテ・アティチュード・デリエールを繰り返しながら、前方に進みましょう。
ドゥミ・プリエ→8 スーブルソーから 右脚ドゥミ・アティチュード・デリエール、左脚ドゥミ・プリエ⇒1 左脚をドゥミ・アティチュード・デリエールに蹴り上げて跳び上がり 右脚ドゥミ・プリエ⇒2 右脚をドゥミ・アティチュード・デリエールに蹴り上げて跳び上がり 左脚ドゥミ・プリエ⇒3 左脚をドゥミ・アティチュード・デリエールに蹴り上げて跳び上がり 右脚ドゥミ・プリエ⇒4 右脚をドゥミ・アティチュード・デリエールに蹴り上げて跳びあがり 左脚ドゥミ・プリエ⇒…
いかがですか?
軽快に前方に進むことが出来ましたか?
トルソーに力が入って、後ろに引かれたまま背中が反って固まっていませんか?
前方に進もうと焦り過ぎてトルソーが前に倒れ、飛脚のような姿勢になっていませんか
アンボワテは“弾むような軽快さ”が大切です。少し大げさな言い方をするなら、着地の時の足音がしないくらいに、トルソーを引き上げることを忘れないで下さいね。上達してレヴェルが上がったら、いずれはアンボワテ・アン・トゥールナン、回転しながらのアンボワテに発展していきます。

センター・レッスン vol.4 アンボワテ part.1

2010-09-13 09:15:00 | 日記
しばらく3拍子のパ、パ・バランセの練習が続きましたから、今回は軽いアレグロのパを練習しましょう。
アンボワテ(Emboite)です。
動きそのものはとてもシンプルなものですが、いくつかのヴァリエーションもありますし軽快さが大切です。
今回は、いくつものバレエ作品やヴァリアシオンの振付でよく目にする45度のドゥミ・アティチュードでのアンボワテです。
跳躍と脚の動きのタイミングをしっかり確認するために、まずバーに掴まって練習してみましょう。
鏡に対して正面向き、両手バーで右脚前5番ポジシオンで準備して下さい。
7・8 右脚ドゥミ・アティチュード・ドゥヴァン、左脚ドゥミ・プリエ→1 左脚をドゥミ・アティチュード・ドゥヴァンまで蹴り上げて跳躍→2 右脚ドゥミ・プリエ、左脚ドゥミ・アティチュード・ドゥヴァン→3 右脚をドゥミ・アティチュード・ドゥヴァンまで蹴り上げて跳躍→4 左脚ドゥミ・プリエ、右脚ドゥミ・アティチュード・ドゥヴァン→5 左脚をドゥミ・アティチュード・ドゥヴァンまで蹴り上げて跳躍→6 右脚ドゥミ・プリエ、左脚ドゥミ・アティチュード・ドゥヴァン→7 右脚をドゥミ・アティチュード・ドゥヴァンまで蹴り上げて跳躍→8 左脚ドゥミ・プリエ、右脚ドゥミ・アティチュード・ドゥヴァン→…
このアンボワテの動きで最も大切なことは、空中で両脚の高さが入れ替わることで、先にドゥミ・アティチュードしていた脚を下ろしてから反対の脚を上げる、“駆け足”のような跳躍をしてはいけません
動きを分解して8カウントで説明しましたが、実際のパとしては2カウントです。つまり1;跳躍→2;着地→1;跳躍→2;着地→ということですね
ですから動きのアクセントは《1》=跳躍して空中にあります。
さあ、少しテンポを早くしてみましょう
ドゥミ・アティチュード・ドゥヴァンにした脚の爪先は、トルソーの中心軸にきちんと重なっていますか?それぞれの膝を横に引きすぎて“ガニ股”のアティチュードもどきになっていませんか
もう少し早いテンポで練習してみましょう
床スレスレの低い位置で脚を入れ替えるだけの“駆け足”状態になっていませんか?アティチュードの脚の高さも跳躍の高さも低くて構いませんから、きちんと跳ぶことを忘れてはいけませんね
アンサンブル・ド・ミューズのレッスンでは、まずバーに掴まって練習するときに、少し大げさではありますが“両脚の爪先を空中で一瞬触れ合わせてから入れ替える”イメージで、と伝えています。そうやって動きの特性を覚えてしまうと、軽やかな跳躍に次第に近づいていきます
それではバーを離れてセンターで練習しましょう
アンボワテをしながら前方に進んでいきますよ。
右脚アティチュード・ア・テール・クロワゼで準備して下さい。
アームスはドゥミ・スゴンド、顔=頭部は左肩の方にエポールマンです。
7・8 右脚をドゥミ・アティチュード・ドゥヴァンにジュテして跳躍→1 左脚ドゥミ・プリエ、右脚ドゥミ・アティチュード→2 跳躍して左脚ドゥミ・アティチュード、右脚ドゥミ・プリエ→3 跳躍して右脚ドゥミ・アティチュード、左脚ドゥミ・プリエ→4 跳躍して左脚ドゥミ・アティチュード、右脚ドゥミ・プリエ→…
トルソーが前屈みになってお尻が引けていませんか
跳躍して着地するたびにトルソーが前後に漕ぐように揺れていませんか
トルソーが後ろに倒れていませんか?それではきちんと腹筋で脚腰を支えることが出来ず、十分な跳躍は出来ませんよ
アンボワテ、シンプルなパですが軽快に正確な跳躍を繰り返すことは難しい、ということが良く分かるパですね