バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

センター・レッスン vol.7 ピケ・アン・ドゥダーン・アティチュード、アラベスク

2011-06-30 06:45:09 | 日記
前回練習した4分の1回転、上手く軸脚の上に重心を移動することが出来るようになりましたか?
アティチュードに上げた脚側のウエスト辺りが縮んだり、背中が後ろに反ったりしていないでしょうか?
アティチュードの高さは90度が理想ではありますが、無理をすることはありませんよ。ムリに高く上げようとして膝が下を向いたり、トルソーとの関係を無視した位置にはみ出したりするよりも、低くてもいいのですから、美しいアティチュードのポジシオンを大切にしましょうね。
今回は1回転を練習しましょう。
力任せの出たとこ勝負で取りあえず1回転、というのは困りものです。
軸脚の上にきちんと重心を載せて安定した回転をするようにしましょう。そうすれば2回転もそれほど難しものではなくなるでしょう。
でははじめましょう。
右脚前5番ポジシオン・クロワゼ、アームスはアン・バ。
プレパラシオンで右脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン・クロワゼ、アームスは右アン・ナヴァン、左ア・ラ・スゴンドへ。
&8 プレパラシオン⇒1 &2 エファセ・ドゥヴァンの方向へドゥミ・ロン・ドゥしながら左脚ドゥミ・プリエ→3 &4 右脚軸にピケ、同時に左脚アティチュード、右方向に回転→5 &6 クロワゼの方向で軸脚ドゥミ・プリエに下りる、アティチュードの左脚をおろして左後ろ5番ポジシオン→7 &8 プレパラシオン⇒1 &2 エファセ・ドゥヴァンの方向へドゥミ・ロン・ドゥしながら左脚ドゥミ・プリエ→3 &4 右脚軸にピケ、同時に左脚アティチュード、右方向に回転→5 &6 クロワゼの方向で軸脚ドゥミ・プリエに下りる、アティチュードの左脚をおろして左後ろ5番ポジシオン→7 &8 プレパラシオン⇒

アームスは左脚アティチュード・デリエールのときは左がアン・オーで右がア・ラ・スゴンド、右脚アティチュード・デリエールのときはその逆です。
まずはこんなふうに少しゆっくりのテンポで、
プレパラシオンから予備動作のポワン・タンジュ・ドゥヴァン-ドゥミプリエ⇒ピケして軸脚にトルソー:重心を押し上げる⇒回転⇒静止:ドゥミ・プリエ⇒5番ポジシオン
という動きの繋がりを丁寧に練習しましょう。
大切なポイントをチェックしてみましょう。
ポワン・タンジュ・ドゥヴァン・クロワゼからエファセの方向にドゥミ・ロン・ドゥして同時にドゥミ・プリエをしますが、このときにポワン・タンジュした脚のほうに重心がズレないように注意しましょう。
ドゥミ・プリエで貯めた“バネ”を利用して一気にピケした軸脚の上に重心を押し上げ、アティチュードをします。
少し大げさな言い方をするならば、アティチュードをすることでトルソーを押し出す、とイメージするといいでしょう。
右方向への回転のときにはア・ラ・スゴンドから直接アン・オーに上げる左のアームスで軸脚とトルソーに回転の方向性を与えます。そしてア・ラ・スゴンドに開く右のアームスでその回転をリードするとよいでしょう。もちろん、無意味にポジシオンから外れるほど力任せにアームスを後ろに引くことは論外ですけれど、ね。
軸脚へのピケとアティチュード・デリエールにアームスの動きをわずかに先行させるとよいのですが、さらに、頭部=顔も軸の回転に先行させるようにしましょう。
クロワゼの方向で回転を終わりドゥミ・プリエに下りるときにはアティチュードの膝が落ちないように、そしてトルソーの腰のあたりが反って縮んだりしないように気を付けましょうね。

それではピケ・アン・ドゥダーン・アラベスクの練習をしましょう。
プレパラシオンは同じです。
&8 プレパラシオン⇒1 &2 エファセ・ドゥヴァンの方向へドゥミ・ロン・ドゥしながら左脚ドゥミ・プリエ→3 &4 右脚軸にピケ、同時に左脚アラベスク、右方向へ回転→5 &6 クロワゼの方向で軸脚のドゥミ・プリエに下りる、アラベスクの脚を下して左後ろ5番ポジシオン→7 &8 プレパラシオン⇒
アームスは軸脚側のアームスがアン・ナヴァン・アロンジェ、アラベスク側のアームスがア・ラ・スゴンドのアロンジェ。つまりプルミエル・アラベスク(=1番アラベスク)です。
大切なポイントは、4分の1回転のときに確認しましたね。
1回転するときに大切なのは、回転の勢いに任せてアン・ナヴァン・アロンジェのアームスがトルソーよりも外へ外へと外れてしまわないように気を付けることです。アン・ナヴァンのアームスは常に自分の肩幅よりも中に、ということを忘れないで下さいね。
回転が終わってクロワゼの方向で軸脚のドゥミ・プリエに下りたとき、トルソーが軸脚の外側に傾いたり、軸脚側のウエストのあたりが縮んだりしていませんか?無理に高く脚を上げる必要はないのですから、まずはトルソーを真っ直ぐに支えることを優先しましょう。

ピケ・アン・ドゥダーン・アティチュードもアラベスクも、1回転の動きに慣れてきたら、右左交互に続けて練習してみるといいですよ。

センター・レッスン vol.7 ピケ・アン・ドゥダーン・アティチュード・デリエール 、アラベスク

2011-06-27 07:50:57 | 日記
前回までに練習したタン・リエ、アン・ナヴァンへの動きとアン・ナリエールへの動き、スムーズに動けるようになりましたか?出来れば、アン・ナヴァンからアン・ナリエールへ、続けて行うことを1セットとして動けるようになるといいですね
さて今回は、前回までのタン・リエの動きに基づいてピケ・アン・ドゥダーン・アティチュード・デリエールを練習してみましょう。
まずは4分の1回転、きちんと軸脚にトルソーの重心を載せて方向を転換する、その練習です。
でははじめましょう。
右脚前5番ポジシオン・クロワゼ、アームスはアン・バ、プレパラシオンでアームスをドゥミ・スゴンドに開いて呼吸。
→8 プレパラシオン⇒1 ドゥミ・プリエ、アームスはアン・ナヴァン→2 右脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→3 右脚ピケ、左脚アティチュード・デリエール、同時に右方向へ4分の1回転→4 エファセ・アティチュード・デリエールから左脚前5番クロワゼ・ア・テール→5 ドゥミ・プリエ→6 左脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→7 左脚ピケ、右脚アティチュード・デリエール、同時に左方向に4分の1回転→8 エファセ・アティチュード・デリエールから右脚前5番クロワゼ・ア・テール⇒1 ドゥミ・プリエ→2 右脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→3 右脚ピケ、左脚アティチュード・デリエール、同時に右方向へ4分の1回転→4 エファセ・アティチュード・デリエールから左脚前5番クロワゼ・ア・テール→5 ドゥミ・プリエ→6 左脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→7 左脚ピケ、右脚アティチュード・デリエール、同時に左方向へ4分の1回転→8 エファセ・アティチュード・デリエールから右脚前5番クロワゼ・ア・テール。
アームスは、ドゥミ・プリエでアン・ナヴァン、ポワン・タンジュ・ドゥヴァンのときにポワン・タンジュした脚と同じ側がアン・ナヴァン、もう一方がア・ラ・スゴンド。そこから左脚アティチュード・デリエールのときは左がアン・オー、右がア・ラ・スゴンド、右脚アティチュード・デリエールのときは右がアン・オー、左がア・ラ・スゴンド。アティチュードの脚をクロワゼ・ドゥヴァンに下すときに、アン・オーのアームスをア・ラ・スゴンドに開き、アン・バに下げます。

さぁ、いかがですか?
クロワゼの方向でのピケ・アティチュードからエファセの方向のアティチュードまできちんと方向を変えることが出来ましたか?
大事なポイントを確認してみましょう。
ポワン・タンジュ・ドゥヴァンに伸ばした脚を引き戻してピケをしてはいけませんね。ポワン・タンジュ・ドゥヴァンにした脚の、その先に向かってトルソーを押し上げるようにコントロールしましょう。
回転することに囚われすぎて、トルソーだけがいきなりエファセの方向を向いてしまうような動きにならないように気を付けて下さいね。軸脚のうえにトルソーを押し上げて。さらに軸脚のターン・アウトが進むことによって方向が変わる、とイメージしてみて下さい。
軸脚とトルソーの動きにアームスの動きが遅れないように、少しだけアームスの動きを先行させてみましょう。アームスをアン・オーに引き上げることによってトルソーを軸脚の上に吊り上げる、とイメージするとバランスがとりやすくなりますよ。
4分の1回転が終わってエファセの方を向いたら軸脚のドゥミ・プリエに下りて、そこからクロワゼの5番ポジシオンに動作脚を下すようにしましょう。

それでは同じ動きをアラベスクで練習してみましょう。
右脚前5番ポジシオン・クロワゼ、アームスはアン・バ。プレパラシオンは同じです。
→8 プレパラシオン⇒1 ドゥミ・プリエ、アームスはアン・ナヴァン→2 右脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン、右アームスがアン・ナヴァン、左ア・ラ・スゴンド→3 右脚ピケ、同時に左脚アラベスクで右方向に4分の1回転→4 エファセの1番アラベスクでア・テール、左前5番クロワゼ→5 ドゥミ・プリエ→6 左脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン、左アームスがアン・ナヴァン、右ア・ラ・スゴンド→7 左脚にピケ、同時に右脚アラベスクで左方向に4分の1回転→8 エファセの1番アラベスクでア・テール、右前5番ポジシオン⇒1 ドゥミ・プリエ→2 右脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→3 右脚ピケ、左脚アラベスクで右方向に4分の1回転→4 エファセ・アラベスク・ア・テールから左前5番ポジシオン→5 ドゥミ・プリエ→6 左ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→7 左脚ピケ、右アラベスクで左方向に4分の1回転→8 エファセ・アラベスク・ア・テールから右前5番ポジシオン

いかがですか?
ピケ・アラベスクはプルミエール・アラベスク(1番アラベスク)のポジシオンをきちんと守りましょう。回転を急ぐあまりアン・ナヴァン・アロンジェのアームスが肩幅よりも外に、先に流れてしまってはいけません。
アラベスクはアティチュードよりも後ろに上げた脚の長さが長くなりますから、グラン・バットマンをするくらいのつもりで素早く強く脚を上げないと、脚そのものがおもりのように重心を後ろに引っ張ってしまいますからね。気をつけましょう。
4分の1回転が終わってエファセの方向でア・テールまたはドゥミ・プリエに下りたとき、ウエストの後ろが縮んで背中が反ってしまったり、首の後ろが縮んでアゴが上がったりしないように気を付けましょう。

ピケ・アン・ドゥダーン・アティチュードもアラベスクも、次は1回転、そして2回転と増えていきますし、ピケ・アン・ドゥダーンのマネージュに組み入れたり、アレグロのアンシェヌマンに組み入れたりします。いつも言っていることですが、決して乱暴な見せ掛けだけの動きにならないように、まずは4分の1回転をしっかり練習して、それから1回転へと進みましょう。

センター・レッスンvol.7 タン・リエ part2

2011-06-23 05:32:52 | 日記
前回練習したタン・リエ、デガージェに脚を上げる動きとドゥミ・ポワントに重心移動をする動き、スムーズに動けるようになりましたか?
ピケからドゥミ・ポワントに重心を移しながら脚を上げることが十分にコントロール出来ない状態ならば、まずは前回の最後に練習した5番ポジシオン・ドゥミ・ポワントに引きつけて立つアンシェヌマンをしっかり練習するといいですよ。
今回は前回練習したのとは反対方向への動きを練習する予定でしたね。
では、さっそくはじめましょう。
右脚前5番ポジシオン・クロワゼ、アームスはアン・バ。プレパラシオンでアームスをドゥミ・スゴンドに開いて呼吸する。
→8 プレパラシオン⇒1 ドゥミ・プリエ、アームスはアン・ナヴァン→2 左脚ポワン・タンジュ・デリエール→3 左脚軸に移動、右脚デガージェ・ドゥヴァン、アームスは左アン・オー、右ア・ラ・スゴンド→4 左後ろ5番ポジシオン→5 アン・ファスでドゥミ・プリエ、アームスはア・ラ・スゴンド→6 左脚ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→7 左脚軸に移動、右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→8 右後ろ5番ポジシオン・クロワゼ、アームスはアン・バ→1 ドゥミ・プリエ、アームスはアン・ナヴァン→2 右脚ポワン・タンジュ・デリエール→3 右脚軸に移動、左脚デガージェ・ドゥヴァン・クロワゼ、アームスは右アン・オー、左ア・ラ・スゴンド→4 左前5番ポジシオン→5 アン・ファスでドゥミ・プリエ、アームスはア・ラ・スゴンド→6 右脚ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→7 右脚軸に移動、左脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→8 左後ろ5番ポジシオン・クロワゼ、アームスはアン・バ

まずはこのア・テールでデガージェのアンシェヌマンで区切りましょう。そして大事なポイントをチェックしましょう。
クロワゼのドゥミ・プリエから左脚ポワン・タンジュ・デリエール、または右脚ポワン・タンジュ・デリエールをするとき、骨盤が前傾してお尻が持ち上がってしまったり、逆に腰を前に押し出すように背中が反ってしまったりしないように気を付けましょう。
ポワン・タンジュ・デリエールに伸ばした脚のさらにその先へ重心を移動します。ポワン・タンジュ・デリエールした脚を引き戻してはいけませんね
ポワン・タンジュ・デリエールした脚の上にしっかりトルソーを移動して、デガージェ・ドゥヴァン・クロワゼに脚を上げます。このときトルソーがきちんと軸脚の上に載っていないと、クロワゼ・ドゥヴァンに上げた脚の方に重心が引っ張られてトルソーが後ろに傾き“オフ・バランス”のような姿勢になってしまいますから、そうならないように気を付けて下さいね
ポワン・タンジュ・デリエールした脚にトルソーを移動するとき、その脚の股関節のターン・アウトを失わないように気を付けましょう。股関節のターン・アウトを失ってしまうと、骨盤が前傾したりしてきちんとトルソーをコントロール出来なくなってしまいますよ。とくに次に練習するピケからドゥミ・ポワントの場合にターン・アウトを失いがちですから気を付けましょうね

さぁ、ドゥミ・ポワントへの移動を練習しましょう。
プレパラシオンは同じです。
→8 プレパラシオン⇒1 ドゥミ・プリエ、アームスはアン・ナヴァン→2 左脚ポワン・タンジュ・デリエール・クロワゼ→3 左脚ピケでドゥミ・ポワント、右脚アティチュード・ドゥヴァン・クロワゼ、アームスは左アン・オー、右ア・ラ・スゴンド→4 右前5番ア・テール→5 アン・ファスでドゥミ・プリエ、アームスはア・ラ・スゴンド→6 左脚ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→7 左脚ピケでドゥミ・ポワント、右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→8 右後ろ5番ポジシオン・クロワゼ・ア・テール→1 ドゥミ・プリエ、アームスはアン・ナヴァン→2 右脚ポワン・タンジュ・デリエール・クロワゼ→3 右脚ピケからドゥミ・ポワント、左脚アティチュード・ドゥヴァン・クロワゼ、アームスは右アン・オー、左ア・ラ・スゴンド→4 左前5番ア・テール→5 アン・ファスでドゥミ・プリエ、アームスはア・ラ・スゴンド→6 右脚ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→7 右脚ピケからドゥミ・ポワント、左脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→8 左後ろ5番ポジシオン・クロワゼ・ア・テール、アームスはアン・バ
さぁ、いかがですか?
後ろに仰け反ったりしないできちんとアティチュード・ドゥヴァンに脚を引き上げていますか?
気を付けなければならないポイントはア・テールのときと同じです。
ドゥミ・ポワントで静止していられない場合、ア・テールに下りても構いませんが、アティチュード・ドゥヴァンの脚、またはデガージェ・ア・ラ・スゴンドに上げた脚のポジシオンはきちんと守りましょうね。
デガージェ・ア・ラ・スゴンドに上げる脚の高さは90度やそれ以上が望ましいのはもちろんですが、股関節のターン・アウトが失われたりトルソーのコントロールを崩してしまうようなら、決して高く上げる必要はありません。軸脚とトルソーを真っ直ぐに引き上げることを優先して下さいね。

前回練習した前方への移動、そして今回練習した後方への移動、本来はこの二つを連続して練習すると良いのです。
右脚前5番ポジシオン・クロワゼから前方へタン・リエを進めていき、右脚前5番ポジシオン・クロワゼから後方へのタン・リエで移動します。最後に、スタート地点とおなじ5番ポジシオン・クロワゼに戻ってこられるのが理想的なのです。
視線が向いている=目視出来る前方へは大きく動くことが出来ますが、目視出来ない後方への移動は小さくなりがちなのです。
ですから、前方へのタン・リエに続けて後方へのタン・リエを練習することは、後方への移動を大きくするのに効果がありますし、前方へのときと後方へのときではア・ラ・スゴンドに出す脚が変わります。そうした変化に惑わされずにスムーズに動けるようになるためにも前方へと後方へを続けて練習するといいと思いますよ。

センター・レッスン vol.7 タン・リエ

2011-06-20 09:26:53 | 日記
今回からセンター・レッスンです。
前回まで練習してきたバー・レッスンでは丁寧に動くことが出来るようになりましたか?
脚が高く上がることや速いテンポで動けることは素敵なことですが、それだけに囚われてはいけません。まず大切なのは正確に無駄のないコントロールをすることです。乱暴な動きにならないように心がけましょう。
バーという掴まるものがないセンター・レッスンではそれがさらに大切になります。
今回はタン・リエの練習です。
タン・リエはこのレッスンの初期の頃に、ポワン・タンジュ-ア・テールで練習しました。
今回はデガージェとルルヴェで練習しましょう。
では、始めましょう。
右脚前5番ポジシオン・クロワゼ、アームスはアン・バ。プレパラシオンで、アームスを軽くドゥミ・スゴンドに引き上げて呼吸。
→8 プレパラシオン⇒1 ドゥミ・プリエ、アームスはアン・ナヴァン→2 右ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→3 右脚軸に移動、左脚デガージェ・デリエール、アームスは左アン・オー、右ア・ラ・スゴンド→4 右前5番ポジシオン、アームスはア・ラ・スゴンド→5 アン・ファスでドゥミ・プリエ→6 右ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→7 右脚軸に移動、左デガージェ・ア・ラ・スゴンド→8 左前5番ポジシオン・クロワゼ、アームスはアン・バ→1 ドゥミ・プリエ、アームスはアン・ナヴァン→2 左ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→3 左脚軸に移動、右デガージェ・デリエール、アームスは右アン・オー、左ア・ラ・スゴンド→4 左前5番、アームスはア・ラ・スゴンド→5 アン・ファスでドゥミ・プリエ→6 左ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→7 左脚軸に移動、右デガージェ・ア・ラ・スゴンド→8 右前5番クロワゼ、アームスはアン・バ→1 左脚ドゥミ・プリエ、右ルティレ、アームスはアン・ナヴァン→2 右脚デヴロッペ・ドゥヴァン→3 右脚ピケでルルヴェ、左アティチュード・デリエール、アームスは左アン・オー、右ア・ラ・スゴンド→4 右前5番ア・テール、アームスはアン・バ→5 アン・ファスで左脚ドゥミ・プリエ、右ルティレ、アームスはアン・ナヴァン→6 右脚デヴロッペ・ア・ラ・スゴンド、アームスはア・ラ・スゴンド→7 右脚ピケでルルヴェ、左デガージェ・ア・ラ・スゴンド→8 左脚前5番クロワゼ・ア・テール、アームスはアン・バ→1 右脚ドゥミ・プリエ、左ルティレ、アームスはアン・ナヴァン→2 左脚デヴロッペ・ドゥヴァン→3 左脚ピケでルルヴェ、右アティチュード・デリエール、アームスは右アン・オー、左ア・ラ・スゴンド→4 左前5番ア・テール、アームスはアン・バ→5 アン・ファスで右脚ドゥミ・プリエ、左ルティレ、アームスはアン・ナヴァン→6 左デヴロッペ・ア・ラ・スゴンド、アームスはア・ラ・スゴンド→7 左脚ピケでルルヴェ、右デガージェ・ア・ラ・スゴンド→8 右前5番クロワゼ・ア・テール、アームスはアン・バ
さあ、いかがですか?
この動きは、以前に練習した基本となるタン・リエで、きちんと軸脚の上に重心を移動するというコントロールが身についていないとデガージェに脚を上げたり、ルルヴェをしたりすることは出来ません。
大事なポイントを見ていきましょう。
左脚でドゥミ・プリエをしながら右脚をルティレ(=フォンデュ・ルティレ)、あるいは右脚でドゥミ・プリエしながら左脚ルティレをしてドゥヴァンにデヴロッペするとき、骨盤を救い上げるような姿勢になって腰が丸くならないように気を付けましょう
ドゥヴァンにデヴロッペして重心を移動するところでは、デヴロッペした脚を引き戻してトルソーを移しはいけませんね。あくまでもデヴロッペした脚の、その先にトルソーを移します。アームスでトルソーを引き上げるように、少しだけアームスの動きを先行させるとスムーズに移動ができますよ
デガージェ・デリエールに脚を上げるときには、腰を縮めて脚を上げてはいけません。背中が反ったり、ウエストの後ろ辺りが縮んだりしないように、背中を斜め前方上に向かって引き上げるようにしましょう。
デヴロッペ・ア・ラ・スゴンドのあとの重心の移動も、デヴロッペした脚を引き戻してはいけません。デヴロッペした脚の方へトンベをするように大きく移動しましょう。
ア・ラ・スゴンドの横方向への移動の場合は、移動のあとにデガージェ・ア・ラ・スゴンドに上げる脚のターン・アウトをしっかり守りましょう。移動のあとの脚が内転するとトルソーや股関節全体のバランスが狂ってしまいますよ
デヴロッペ・アン・ナヴァンからアティチュード・デリエール-ルルヴェに移動するところでは、アティチュードに上げる脚で、トルソーを軸脚の上に押し上げる、とイメージしてみて下さいね。脚をアティチュードに上げるのが遅いと、その脚がおもりのように重心を後ろに引っ張ってしまいますから気を付けましょう。
軸脚のルルヴェで指定のカウントの間静止出来ない場合はア・テールまたはドゥミ・プリエに下りても構いません。でもアティチュードやデガージェ・ア・ラ・スゴンドのポジシオンは崩さないように気を付けて下さいね。
デヴロッペからピケでアティチュード-ルルヴェやア・ラ・スゴンド-ルルヴェが難しいようなら、まずは両脚のドゥミ・ポワントに立つ練習をしてみましょうか
右脚前5番ポジシオン・クロワゼ、プレパラシオンは同じです
→8 プレパラシオン⇒1 ドゥミ・プリエ、アームスはアン・ナヴァン→2 右脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→3 右脚ピケでルルヴェ、左脚を5番ポジシオンの後ろ側に引きつけるアームスは左アン・オー、右ア・ラ・スゴンド→4 右前5番ア・テール→5 アン・ファスでドゥミ・プリエ、アームスはア・ラ・スゴンド→6 右脚ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→7 右脚にピケ、左脚を5番ポジシオンの前側に引きつける→8 左前5番クロワゼでア・テール、アームスはアン・バ→1 ドゥミ・プリエ、アームスはアン・ナヴァン→2 左脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→3 左脚ピケでルルヴェ、右脚を5番ポジシオンの後ろ側に引きつける、アームスは右アン・オー、左ア・ラ・スゴンド→4 左前5番ア・テール→5 アン・ファスでドゥミ・プリエ、アームスはア・ラ・スゴンド→6 左脚ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→7 左脚ピケでルルヴェ、右脚を5番ポジシオンの前側に引きつける→8 右前5番ポジシオン・クロワゼ・ア・テール、アームスはアン・バ

この動きで大切なことは、動作脚でピケをしたあと、もとの軸脚をシャセをするように素早く引きつけることです
後からの脚を5番ポジシオンに引きつけたとき、重心が後ろに引かれてトルソーが後ろに反らないように気を付けて下さいね。
タン・リエはこのような前方への動きのほかに後方への動き(=リバースモード)もあります。
次回は後方への動きを練習しましょうね。

バー・レッスン vol.7 グラン・バットマン・ポワント

2011-06-16 10:08:40 | 日記
前回練習したプティ・バットマン・バッチュ、スムーズに膝から下だけ動かせるようになりましたか?
いつも言うことですが、初めはゆっくりでも構わないのですから丁寧に、正確に動かす練習をしましょう。どんなに速いバッチュが出来るようになったとしても、その脚が、足首から“バナナ”のように曲がった醜いラインを作っていたり、足首が緩んで爪先がブラブラしているようなバッチュでは美しくありません。
醜い脚のラインで行われる素早いバッチュよりも、きちんと伸ばされた脚で行われる少しゆっくりの丁寧なバッチュのほうが美しいと私は思いますよ
今回はグラン・バットマン・ポワントの練習をしましょう。
まずは最も基本の動きをア・ラ・スゴンドでご説明しますね。
左手バー、右脚前5番ポジシオン、右アームスはア・ラ・スゴンド。
→8 プレパラシオン→1 右脚ア・ラ・スゴンドにグラン・バットマン→2 ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→3 グラン・バットマン→4 右後ろ5番ポジシオン→
グラン・バットマンに上げた脚を5番ポジシオンに戻さず、ポワン・タンジュに下してそこから再びグラン・バットマンをします。
ではアンシェヌマンを練習してみましょう。
左手バー、右脚前5番ポジシオン、右アームスはプレパラシオンでアン・ナヴァンを通ってア・ラ・スゴンドへ。
→8 プレパラシオン⇒1 グラン・バットマン・ドゥヴァン→2 5番ポジシオン→3 グラン・バットマン・ドゥヴァン→4 5番ポジシオン→5 グラン・バットマン・ドゥヴァン→6 ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→7 グラン・バットマン・ドゥヴァン→8 5番ポジシオン⇒1 グラン・バットマン・ア・ラ・スゴンド→2 右後ろ5番ポジシオン→3 グラン・バットマン・ア・ラ・スゴンド→4 右前5番ポジシオン→5 グラン・バットマン・ア・ラ・スゴンド→6 ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→7 グラン・バットマン・ア・ラ・スゴンド→8 右後ろ5番ポジシオン⇒1 グラン・バットマン・デリエール→2 5番ポジシオン→3 グラン・バットマン→4 5番ポジシオン→5 グラン・バットマン→6 ポワン・タンジュ・デリエール→7 グラン・バットマン・デリエール→8 5番ポジシオン⇒1 グラン・バットマン・ア・ラ・スゴンド→2 右前5番ポジシオン→3 グラン・バットマン・ア・ラ・スゴンド→4 右後ろ5番ポジシオン→5 グラン・バットマン・ア・ラ・スゴンド→6 ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→7 グラン・バットマン・ア・ラ・スゴンド→8 右前5番ポジシオン
ポワン・タンジュのあとのグラン・バットマンが少し難しいでしょう
それでは大切なポイントを確認していきましょう。
グラン・バットマンのあと、5番ポジシオンに引きつけるときもポワン・タンジュに下すときも、脚を“おっことして”はいけません。とくにポワン・タンジュに下すときには気を付けないと、爪先や足首を痛める原因になってしまいますよ
ポワン・タンジュ・ドゥヴァンからのグラン・バットマンは、脚をたくさん上げようと急ぎすぎて動作脚側のお尻を振り上げることで勢いを付けてしまいがちです。軸脚も骨盤から上のトルソーも動かさないように気を付けましょう。爪先を“さらに遠くに指し伸ばす”ようにイメージしてグラン・バットマンをするといいですよ
ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドからのグラン・バットマンでは、脚を上げる前にトルソーをバーの方に傾けたり、動作脚の動きにつられて動作脚側のウエストが縮んで傾いたりしないように気を付けて下さいね。
グラン・バットマン・デリエールでは必然的にトルソーが前傾し重心も少し前に移動していますから、ポワン・タンジュ・デリエールに脚を下したときに、軸脚の上にきちんとトルソーと重心を引き戻すことが必要です。そうしないとトルソーが前掲したままお尻を突き出すようなポワン・タンジュ・デリエールになってしまいます。それでは次のグラン・バットマンをきちんとコントロールすることは出来ませんし、なにより腰を痛める原因にもなりかねません
ポワン・タンジュ・デリエールからグラン・バットマンをするときにはトルソーが後ろに反らないように気を付けましょう。背中の下の方=腰を縮めて脚を上げようとしてはいけません。そんな不自然で無理な動きを続けていると本当に腰を痛めてしまいますよ
5番ポジシオンからのグラン・バットマンと較べると、動作脚に勢いが付きにくく重いと感じられるかもしれませんね。動作脚を重くしないためには、まず軸脚とトルソーを真っ直ぐに支えて、とくにトルソーは常に上に引き上げ続けること、そして先行するグラン・バットマンのあとポワン・タンジュに“下す”脚を“おっことさない”こと、です。ドゥヴァンだけでなく、どの方向へも“爪先をさらに遠くに指し伸ばす”とイメージするといいですよ。アンサンブル・ド・ミューズのレッスンではそのとき、動作脚の内腿から膝裏、ふくらはぎから足裏を通って爪先へ真っ直ぐに1本の光が走り抜けていくとイメージを伝えています。太腿の前側の筋肉だけの力に頼って脚を上げてはいけません。脚の形が美しくなくなってしまいます
どんな動きのときでも大切なことですが、脚を上げようと力んで呼吸を止めないように気を付けましょうね。呼吸を止めると筋肉が硬くなってしまいますから逆効果です。
次回からはセンター・レッスンです。