バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

アダージョ

2009-03-30 18:24:26 | 日記
《アダージョ(adagio)》の確認と練習をしましょう。
ここでは一番シンプルな、《デヴロッペ(developpes)》で練習してみましょう。
《デヴロッペ(developpes)》には“発達した、発展した、成長した”という意味があります。
右足前の5番ポジシオンで準備しましょう。
先ず右足を“スュル・ル・ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン”を通って“ルティレ”に膝を引き上げます。
“ルティレ”の位置から爪先を前方(=ドゥヴァン)に動かしていき、きちんと膝・足首・爪先を伸ばします。
 爪先より先に膝が前方を向いてはいけませんよ。そして、爪先から、と意識しすぎて無駄な力が入ってしまい、バナナの足にならないように気を付けましょうね。
 足の裏の土踏まずのところで水を掬って、その水を零さないように足を前に出す、とイメージすると股関節や膝の“アン・ドゥオール”が守れますよ。
右脚を爪先までしっかり伸ばしたら、爪先から床に下ろして右足前の5番ポジシオンにおさめます。
 脚は“下ろす”のです。ボタッと“おっことしては”いけません
また右足を“スュル・ル・ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン”を通って“ルティレ”に膝を引き上げて、今度は“ア・ラ・スゴンド”の方向に爪先を開いていき、膝・足首・爪先を伸ばしたら、爪先から床に下ろして右足後ろの5番ポジシオンにおさめます。
次は“スュル・ル・ク・ドゥ・ピエ・デリエール”を通って“ルティレ”に膝を引き上げ、後ろの方(デリエール)に脚を伸ばしていきます。
 このとき膝が前向きに閉じて、足の裏から先に後ろに伸ばしていくことがないように気を付けて下さいね。“膝から先に”脚を動かしていく、とイメージすると股関節の“アン・ドゥオール”が守れますよ
爪先から床に下ろして右足後ろの5番ポジシオンにおさめます。
“デリエール(後ろ)”にデヴロッペをした後の5番ポジシオンは、骨盤が前に倒れてお尻が出っ張りやすくなりますから、きちんと骨盤を引き上げることも忘れないようにしましょうね
同じように“スュル・ル・ク・ドゥ・ピエ・デリエール”を通って“ルティレ”に膝を引き上げ、“ア・ラ・スゴンド”の方向に爪先を開いて伸ばし、最後は右足前の5番ポジシオンに戻ります。
《デヴロッペ》にもいろいろな動き方があります。“ルティレ”から伸ばした脚をまた“ルティレ”に引き付けてから5番ポジシオンに戻すもの。5番ポジシオンには戻さず“ルティレ”に戻して次の方向に脚を伸ばしていくもの。ドゥミ・プリエを伴うもの、ルルヴェで行なうもの。“ロン・ドゥ・ジャンブ”を伴うもの、“ドゥヴァン”“ア・ラ・スゴンド”“デリエール”だけでなく、“斜め”に身体の向きを変えながら行なうもの、など様々です。
ロシア派のメソッドでは“ルルヴェ・ラン”という、“ポワン・タンジュ”の位置から脚を上げていく動きもありますが、骨盤やトルソーをきちんと支えることの出来る筋力がなければ困難な動きです
この《デヴロッペ》だけでなくアダージョでは、上達するにつれてより高く脚を上げることを求められるようになりますよ

アンサンブル・ド・ミューズでは、骨盤やトルソー、軸脚をきちんとコントロールすることと正確に脚を動かすことを身に付けるため、大人の初心者に対しては上げた脚の最高点は90度以下でも としています。



ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール

2009-03-25 12:14:43 | 日記
前回は《ルティレ》と《パッセ》の違いについての確認と練習をしました。
今度はその《ルティレ》のポジシオンが大切な鍵となる脚の動き、
《ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール(ronds de jambe en l'air)》
の確認と練習をしてみましょう
《ロン・ドゥ・ジャンブ》という言葉の意味については《ロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テール》のところで説明しましたね
《アン・レール(en l'air)》というのは《空に向けて、空中で》という意味です。
ですから《ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール》とは空中で脚を回す動きという意味になります。
今回は一番シンプルな《ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール》の動きを練習しましょう。“アン・ドゥオール”“アン・ドゥダーン”があります。
では右足前の5番ポジシオンで立ちましょう。いつものように、左脚を軸脚、右脚を動作脚としますよ。
まず“アン・ドゥオール”の動きから練習しましょう。
右脚をデガージェ・ア・ラ・スゴンドに伸ばします。脚の高さは30度・45度・60度・90度の自分にとって無理のない高さにしましょうね
ア・ラ・スゴンドに伸ばした右脚の爪先を、膝の少し後ろ側を通るように楕円の弧を描いて“ルティレ”のポジシオンに引き付け、次に膝の少し前側を通るように楕円の弧を描いて元のデガージェ・ア・ラ・スゴンドのポジシオンに伸ばします。
 爪先(厳密には膝下)が楕円を描く動きをしている間、膝が前に倒れたり、股関節の“アン・ドゥオール”を守れなくなって膝が閉じたりしてはいけませんよ 膝から上の部分は“ルティレ”をしたときと同じ位置で動かさないように気をつけることです。しっかりお腹で支えましょうね。
前側の楕円を描き終わった爪先と膝は、デガージェ・ア・ラ・スゴンドにしっかり留め、それから右足後ろの5番ポジシオンに脚を下ろします。
“アン・ドゥダーンは後ろ側に下ろした右脚をデガージェ・ア・ラ・スゴンドに伸ばしたら、今度は爪先が前側の楕円の弧を先に描いて“ルティレ”のポジシオンを通過し、後ろ側の楕円の弧を描いてから元のデガージェ・ア・ラ・スゴンドのポジシオンに戻り、そこから右足前の5番ポジシオンに下ろします。
 “アン・ドゥダーン”の前側の楕円を描くときには、足首から先が過度に緊張してバナナ足になりがちです。動作脚の膝から下、爪先までを1本の針だとイメージしてみて下さいね
《ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール》の動きのアクセントは、楕円を描き終わってデガージェ・ア・ラ・スゴンドに伸ばしたところにあります。
アンサンブル・ド・ミューズでは、5番ポジシオンから一度“ルティレ”のポジシオンに膝と爪先を引き上げ、そこからデガージェ・ア・ラ・スゴンドに脚を伸ばしてから《ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール》の動きに入る、という練習の仕方を取り入れています。
骨盤を床に対して垂直に保つだけの筋力がまだ足りなかったり、トルソー(胴体)を真っ直ぐに支える筋力が十分でない子供や大人の初心者に、最初からデガージェ・ア・ラ・スゴンドに脚を上げての動きを求めると、脚を上げるより先に動作脚側の骨盤が持ち上がって傾いたり、トルソーが軸脚側に倒れたり、上げた脚の股関節が“アン・ドゥオール”を守れなくなったりします
そうした歪みやズレを防ぐために、先ず真っ直ぐに“ルティレ”をして膝や股関節、骨盤のポジシオンを守りながら“アン・レール”の練習をするようにしています。
《ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール》にはルルヴェを伴うもの、ドゥミ・プリエを伴うもの、ジャンプしながら行なうもの、そして楕円を1回描くだけでなく、2回、3回と一気に複数回楕円を描くものなどヴァリエーションがあります。
 《ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール》の練習のパターンも、“アン・ドゥオール”5番ポジシオン“アン・ドゥダーン”5番ポジシオン、と1回ずつ交互に5番ポジシオンに脚を下ろしながら繰り返すもの、最初にア・ラ・スゴンドに脚を上げたら“アン・ドゥオール”のみ複数回(たとえば8回)繰り返してから5番ポジシオンに脚を下ろし、続いて“アン・ドゥダーン”で複数階繰り返して5番ポジシオンに脚を下ろして終わるというもの、さらには一度ア・ラ・スゴンドに脚を上げたら“アンドゥオール”での複数回繰り返し“アン・ドゥダーン”での複数回繰り返し、が終わるまで脚を下ろさないというものもあります




ルティレとパッセ

2009-03-23 11:49:59 | 日記
《ルティレ(retirer)》《パッセ(passe)》とは、しばしば混同されることがありますが、意味するところが違います。
《ルティレ》は、~を引き出す、取り出すという意味でひとつのポジシオンです。
 ルティレのポジシオンから、脚を(厳密には膝から下)を“引き出して”“デヴロッペ”をしたり、“ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール”をしたりするわけです。
このように、《ルティレ》から続いて展開していく脚の動きがあるときに、《ルティレ》“通過する(pass)”という意味で《パッセ》を使います。
ポーズをとったりバランスを保ったりするときには《ルティレ》です。
アンサンブル・ド・ミューズで取り入れている《ルティレ》と《パッセ》の練習をご紹介します。
右足前の5番ポジシオン、左脚を軸足、右脚を動作脚とします。
まず爪先でかかとを押し上げるように足首をのばしながら、“ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン”を通って膝を引き上げ、爪先を軸脚の膝の横に触れさせます。
 膝よりも先に動作脚側の骨盤が持ち上がって、トルソー(=胴体)が傾かないように気を付けて下さいね。
次に、軸脚の膝の横に触れさせた爪先を、軸脚のふくらはぎの外側を伝うように下ろしていき、右足後ろの5番ポジシオンに収めます。
 爪先が床に届いたときに、股関節の“アン・ドゥオール”をしっかり守らないと、かかとが縦方向を向きやすくなり、骨盤が前傾しやすくなりますから気を付けましょうね
今度は右足後ろになった爪先でかかとを押し上げるように足首を伸ばし、“ク・ドゥ・ピエ・デリエール”を通って膝を引き上げ、爪先を軸脚の膝の横に触れさせます。
そして軸脚のふくらはぎの内側を伝うように爪先を下ろして、右足前の5番ポジシオンに収めます。
 後ろ側の足を“ク・ドゥ・ピエ・デリエール”に引き上げるときには、足の小指側に足首が傾かないように注意が必要です、バナナ足になってしまいますよ
この動きの中で“膝の横に爪先を触れさせたポジシオン”《ルティレ》で、そこから“軸脚を伝って爪先を下ろし膝を伸ばしていく動き”《パッセ》です。
アンサンブル・ド・ミューズではまずは軸脚はしっかり伸ばしたまま“ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン”を通って《ルティレ》《パッセ》“ク・ドゥ・ピエ・デリエール”を通って5番ポジシオン“ク・ドゥ・ピエ・デリエール”を通って《ルティレ》《パッセ》“ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン”を通って5番ポジシオンという動きを繰り返したら、次は5番の“ドゥミ・プリエ”を伴って同じ動きの練習をします。そして最後に5番ポジシオンの“ドゥミ・プリエ”でスタートして、軸脚のルルヴェでルティレをする、という順番で練習していきます。
《ルティレ》にも“ドゥヴァン”“ア・ラ・スゴンド”“デリエール”がありますが、きちんと膝を引き上げることを身に付けるため、アンサンブル・ド・ミューズでは主に“ア・ラ・スゴンド”で練習しています。
きちんと膝を引き上げて股関節の“アン・ドゥオール”を守るだけの筋力が伴わないと、爪先を軸脚の膝に押し付けてルティレの膝が下がるのを誤魔化そうとしたり、動作脚の足の裏を軸の膝横に押し付けたりする悪い例もあります。
“ドゥヴァン”のルティレをするときに、足の小指がわを軸脚の膝の前に押し付けてしまって、足の形がバナナのように歪み、“胡坐をかいたような”ルティレをする例も見られます
そうした悪い癖をつけないためにも、爪先は軸の膝に“触れるだけ”とイメージするほうがいいですね

バットマン・フラッペ

2009-03-18 11:36:00 | 日記
《バットマン・フラッペ(battements frappes)》の確認と練習をしてみましょう。
フラッペ(frappes)には、打つこと、ヒット、ショット、キックという意味があります。
動作足の指の裏側で床を打つように押して、膝・足首・爪先を伸ばす動きです。
まず、丁寧に足の動きを確認してみましょう。
左足を軸足、右脚を動作脚とします。
右足首を曲げてかかとを軸足の前に、“スュル・ル・ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン”で準備します。
“スュル・ル・ク・ドゥ・ピエ”のポジシオン、覚えてますか?
《バットマン・フォンデュ》のところで、『動作足の爪先を軸足の足首の前や後ろに触れさせたポジシオン』とご説明しました
今回は足首を曲げてフレックスといいます)、“スュル・ル・ク・ドゥ・ピエ”をします。
“スュル・ル・ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン”から、足指の裏で強く床を押しのけるように擦りながら膝・足首・爪先を伸ばして、“ポワン・タンジュ・ドゥヴァン”に脚を伸ばします。
きちんと脚が伸びたら、膝を曲げて“スュル・ル・ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン”に足首を曲げて、脚を引き戻します。
“バットマン・フラッペ”の動きは、素早く脚を伸ばしきったところ、“ポワン・タンジュ”の位置や“デガージェ”の位置にアクセントがあります。
今度は、“ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド”に向かって、“フラッペ”をしましょう。足指の裏で床を強く擦ることも脚の伸ばし方も“ドゥヴァン”と同じです。でも、
足指の裏で強く床を擦って動く脚の勢いに負けて、動作脚がわの骨盤が持ち上がらないように気を付けましょうね。
“ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド”にきちんと脚が伸びたら、膝を曲げて、“フレックス”にした足首を、こんどは軸足の足首の後ろ側“ク・ドゥ・ピエ・デリエール”に引き戻します。
この位置から“ポワン・タンジュ・デリエール”にフラッペをします。
足指の裏側を床に付けたときに、足首が外側に倒れてバナナ足にならないように、注意が必要です。早い動きで“フラッペ”の練習をするようになったとき、バナナ足だと足首を傷めてしまうかもしれません。
脚の“アン・ドゥオール”をしっかり守って、膝も爪先も横に向けたままで“ポワン・タンジュ・デリエール”に“フラッペを”しましょう。
脚が伸びきったとき、膝も足首も外向きになっていますか?
かかとを後ろに向けて“フラッペ”をしようとすると力が抜けた状態で床を蹴り上げるような動きになってしまい、膝が曲がってしまいます
“ポワン・タンジュ・デリエール”に“フラッペ”して伸ばした脚を、“フレックス”にした足首から“ク・ドゥ・ピエ・デリエール”に引き戻します。このとき、膝を前に向けて膝から引き戻さないように気を付けましょう。膝はしっかり外向きのまま、ですよ。
“フラッペ”をして脚を伸ばしきったときに、勢いあまって“プラ~ン”と脚がうきあがらないように気を付けましょう。内ももをしっかりお臍の方に引き上げる、とイメージして、さらに“遠くに”爪先を伸ばし続けるとイメージしてみて下さいね。
足指の裏で床を擦らないで“フラッペ”をするロシア式(ワガノワ・メソッド)の動き方もあります。
アンサンブル・ド・ミューズでは、“床を擦る”フラッペの練習を大切にしています。軸脚やトルソー(胴体)の引き上げ、“アン・ドゥオール”が十分に出来ていないときに、爪先を伸ばした床を擦らないフラッペで曲のテンポが速くなった場合、爪先が床に落ちて押され、足指や足首を傷めてしまう危険もあるからです
《バットマン・フラッペ》は、軸足のドゥミ・ポワントで行なうもの、“ドゥーブル”や“トリプル”など“スュル・ル・ク・ドゥ・ピエ”での動きを伴うものなど、上達するにつれて動きも難しくなっていきます
《バットマン・フラッペ》をきちんと練習することは、ジャンプで跳び上がる時に素早く床を押したり、爪先から安全な着地をしたりするためにも大切なことです。アレグロの早い動きを身に付けるためにも大切な練習です。

バットマン・フォンデュ

2009-03-16 17:23:00 | 日記
《バットマン・フォンデュ(battements fondus》の確認と練習をしましょう。
バットマン・フォンデュのフォンデュ=fondusには、溶けた、溶かしたという意味があります。
チーズフォンデュフォンデュと語源は同じです。
さあ、鏡の方を向いて両手をバーに置き右足前の5番ポジシオンで立ちましょう。
左脚でドゥミ・プリエをしながら、右膝を曲げ足首を良く伸ばして爪先を左足の足首に触れます。5番ポジシオンのドゥミ・プリエで右足首と爪先を伸ばした状態になりますね。
次に、左足首に触れさせた右の爪先を、“ポワン・タンジュ・ドゥヴァン”に向かって伸ばします。このとき左右の膝を同時に伸ばすのですよ。
もう一度、右爪先を左足首に引き付け触れさせながら左脚でドゥミ・プリエ、今度は“ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド”に右脚を伸ばします。左右の膝が同時に伸びるように気を付けて下さいね。
右の爪先を今度は左足首の後ろ側(=外くるぶし側)に引き付け触れさせながら、左脚でドゥミ・プリエ、そして“ポワン・タンジュ・デリエール”に右脚を伸ばします。もちろん、両膝が伸びるタイミングは同時です。
バットマン・フォンデュは、このポワン・タンジュで行なうほか、45度、60度、90度と脚を上げて練習します。
軸足がグラついたり、両方の膝をしっかり伸ばすことが出来なかったり、骨盤が必要以上に傾いて胴体を真っ直ぐに保てないようなら、無理に高く脚を上げる必要はありませんよ。床から15cmくらいの高さで十分です
では、少し脚を上げて練習してみましょうか
右爪先を左足首に触れさせてドゥミ・プリエをするのは同じです。右脚の“アン・ドゥオール”をしっかり守って、“かかとから持ち上げる”ようなイメージで、ふくらはぎの内側から吊り上げられるように、“デガージェ・ドゥヴァン”に脚を上げましょう。
“デガージェ・ア・ラ・スゴンド”にフォンデュをするときに、動作脚よりも先に骨盤が上がって傾いてはいけませんよ
“デガージェ・デリエール”にフォンデュをするときには膝が下向きになって足の裏から上がっていくようなことにならないよう、膝をしっかり横に向けて股関節の“アン・ドゥオール”を守りましょう。
両膝が必ず同時に曲がり、同時に伸びるように注意が必要です。動作脚の膝よりも先に軸足の膝が伸びて、動作脚を蹴り出すような動きになってはいけませんね。
“フォンデュ”という名前の通りに、溶けるように滑らかに動くようにしましょう。テンポが速くなったときにもカクカクと乱暴な動きにならないように気を付けましょうね
動作脚の爪先を軸足の足首の前や後ろに触れさせた形=ポジシオンを《スュル・ル・ク・ドゥ・ピエ》といいます

両膝を同時にプリエして、同時に伸ばす《バットマン・フォンデュ》は難しい動きですが、さまざまな“パ”を正確に動くためにも大切な動きです。両膝が自然に同時に動くように、丁寧に練習しましょう