バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

パ・ドゥ・ブーレ‐ピルエット・アン・ドゥオール

2017-02-06 11:12:06 | 日記
パ・ドゥ・ブーレピルエット・アン・ドゥオールをつないで練習してみましょう。
鏡に対してアン・ファス、右脚前5番ポジシオン、アームスはアン・バで準備して下さい。
&8 アームスをアン・ナヴァンに引き上げる→1 &2 左脚ドゥミ・プリエ、右脚ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド、アームスはア・ラ・スゴンドに→3 &4 左脚を後ろ側に引き付けて5番ポジシオン・シュル・レ・ポワント→5 &6 右脚をア・ラ・スゴンドに開いて2番ポジシオン・ドゥミ・ポワント→7 &8 左脚を前側に引き寄せて4番ポジシオン・ドゥミ・プリエ、アームスは右アン・ナヴァン、左ア・ラ・スゴンド→1 &2 右脚をルティレに引き上げて右方向に回転、アームスはアン・ナヴァンに集める→3 &4 右脚前5番ポジシオン・ドゥミ・プリエに降りる→5 &6 両膝を伸ばして立つ、アームスはア・ラ・スゴンドを通ってアン・バに降ろす→7 &8 アームスをアン・ナヴァンに引き上げ⇒ …
これがアンサンブル・ド・ミューズでのパ・ドゥ・ブーレ‐ピルエット・アン・ドゥオールのもっとも初歩の基本スタイルです。
注意しなければならない大事なポイントは…
右脚のポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドから5番ポジシオン・シュル・レ・ポワントに立ち上がったとき、肩甲骨の辺りから後ろに反ったり、肋骨が上がって胸の辺りが固くなったりしないように気を付けて下さい。重心が後ろにズレてしまいます。2番ポジシオン・ドゥミ・ポアントに開いたときも同じですよ。
左脚を引き寄せて4番ポジシオン・ドゥミ・プリエをするときに、左脚よりも先に右脚のドゥミ・ポワントが崩れてはいけません。回転軸は左脚ですから、軸脚の上にしっかり重心を移すように気を付けましょう。
回転をはじめてから、1回転が完了する前にルティレした脚を降ろしてはいけません。
回転している間に軸脚の膝が緩んだり、骨盤が前傾して“お辞儀”のような姿勢で5番ポジシオン・ドゥミ・プリエに降りてきてはいけませんね。
ルティレの脚を後ろに降ろして膝を伸ばした大きい4番ポジシオンに降りることは、キチンと5番ポジシオン・ドゥミ・プリエに降りられるようになってから練習するといいでしょう。なぜなら、回転中に重心が後ろにズレてバランスを崩しても大きい4番ポジシオンに降りることでごまかすことが出来るからです。そんな悪い癖はつけたくないでしょう
今回は鏡に対してアン・ファスでドゥ・コテ(=横方向へ)の動き方を練習しましたが、アン・ナヴァンでもアン・ナリエールでも、そしてエファッセやクロワゼの方向でも行いますし、ク・ドゥ・ピエやルティレに引き上げるパ・ド・ブーレからピルエット・アン・ドゥオールに繋ぐこともします。
上達するにつれて、パ・ド・ブーレの前にプティ・デヴロッペトンベなどの飾りの動きがつくようにもなりますよ。
ですからまずは基本の≪基≫を丁寧に、重心と回転軸を正確に守るように練習しましょう。 

<2010.01.11初出 2017.02.06修正>


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