バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

センター・レッスン vol.5 ブリゼ part2

2010-12-23 13:08:54 | 日記
前回練習したブリゼ・アン・ナヴァン、脚の動きの構成など理解できましたか?
脚が、動きそのものを覚えてしまうくらいに、丁寧に練習して下さいね。
今回はブリゼ・アン・ナリエール。言葉の通り、後方へのブリゼです。
まず、脚の動きの構成をご説明しましょう。
右脚後ろ5番ポジシオン・クロワゼ→左脚を1番ポジシオンを通過してエファセ・デリエールのデガージェにジュテ→右脚で飛び上がって→右脚を左脚の前側に押し上げる→空中で脚を入れ替えて→左脚でドゥミ・プリエに着地→ほぼ同時に右脚を左脚の後ろ5番ポジシオンに引き付ける
アームスは左がアン・ナヴァン、右がア・ラ・スゴンド。
デリエールにジュテをするときに背中を引き上げ、跳躍を助けます。
動きとしては移動を伴います。後方へ跳び下がる動きです。

前回と同じアンシェヌマンにしてみましょう。
左脚前5番ポジシオン・クロワゼ、プレパラシオンでアームスを左はアン・ナヴァン、右はア・ラ・スゴンドに。
プレパラシオン→8 ドゥミ・プリエ⇒1 ブリゼ・アン・ナリエール→2 左前5番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→3 ブリゼ→4 5番ドゥミ・プリエ→5 ブリゼ→6 ドゥミ・プリエ→7 シャンジュマン・ドゥ・ピエ→8 右前5番クロワゼ・ドゥミ・プリエ⇒1 ブリゼ・アン・ナリエール→2 右前5番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→3 ブリゼ→4 5番ドゥミ・プリエ→5 ブリゼ→6 ドゥミ・プリエ→7 シャンジュマン・ドゥ・ピエ→8 左前5番ポジシオン・クロワゼ
ブリゼ・アン・ナリエールのあとの5番ドゥミ・プリエは、骨盤を5番ポジシオンの足の上に真っ直ぐに立てて、トルソーを引き上げましょう。ブリゼ・アン・ナリエールの空中姿勢のまま、トルソーが後ろに反っていてはいけません
先にデガージェ・デリエールにジュテする脚の側のトルソー、特にウエストの辺りを縮めてはいけませんね。歪んだ跳躍になってしまいますよ
後方に跳び下がることばかり考えて、デガージェ・デリエールにジュテをする脚が1番ポジシオンを通過した途端に腰を引いてトルソーを前傾させてはいけません。跳躍に高さがなくなってしまいます
ブリゼ・アン・ナヴァンと同様、あとからの脚で先にジュテをした脚を更に押し上げるように引き上げます。決して先にジュテした脚を打ち下ろしてはいけません
それでは、前回練習したブリゼ・アン・ナヴァンと今回のブリゼ・アン・ナリエールを繋いで、もっともシンプルなアンシェヌマンにしてみましょう
左脚前5番ポジシオン・クロワゼ、プレパラシオンでアームスを右はアン・ナヴァン、左はア・ラ・スゴンドに。
プレパラシオン→8 ドゥミ・プリエ⇒1 ブリゼ・アン・ナヴァン→2 ドゥミ・プリエ→3 ブリゼ・アン・ナヴァン→4 ドゥミ・プリエ→5 ブリゼ→6 ドゥミ・プリエ→7 スーブルソー、アームスはアン・オー→8 左脚前5番ポジシオン・クロワゼ、アームスを右はア・ラ・スゴンド、左はアン・ナヴァン⇒1 ブリゼ・アン・ナリエール→2 ドゥミ・プリエ→3 ブリゼ・アン・ナリエール→4 ドゥミ・プリエ→5 ブリゼ→6 ドゥミ・プリエ→7 シャンジュマン・ドゥ・ピエ、アームスはアン・オー→8 右脚前5番ポジシオン・ドゥミ・プリエ・クロワゼ、アームスを左はアン・ナヴァン、右はア・ラ・スゴンドに⇒… →… →… →…
いかがですか?
ブリゼ・アン・ナヴァンのスタート地点で、ブリゼ・アン・ナリエールの最後のシャンジュマン・ドゥ・ピエが出来るといいですね
前回、今回ともっとも基本的なブリゼの練習をしました。
このほかにもロシア派にはブリゼ・ドゥシューやブリゼ・ドゥスーがあり、これらはブリゼ・ヴォレを行うときの通過点になります。


センター・レッスン vol.5 ブリゼ

2010-12-20 09:41:04 | 日記
今回は跳躍するパの練習をしましょう。
ブリゼ(=brise)です。
砕けた、壊れた、打ち砕かれたという意味の言葉が元になった動きで、空中で両脚を打ち合わせて、しっかりと5番ポジシオンを守らなければなりませんから少し難しいパです。
アン・ナヴァンとアン・ナリエールがあり、その両方を交互に繰り返すブリゼ・ヴォレヴォレ(=volee)には連打というもともとの意味があります。

まず、アン・ナヴァンのブリゼを練習しましょう。先に動きの構成をご説明します。
右脚後ろ5番ポジシオン・クロワゼ、アームスは右アン・ナヴァン、左ア・ラ・スゴンド。
右脚を1番ポジシオンを通過させてエファセ・ドゥヴァン・デガージェにジュテ→左脚で跳び上がる→左脚を右脚の後ろに引き上げてエファセの5番ポジシオン・アン・レール→空中で両脚を入れ替え→右脚で着地→すぐに左脚を前に引き付けて最初と同じ5番ポジシオン・クロワゼに戻る
右脚をジュテして跳び上がるとき、トルソーは脚のほうに傾けます。
その場で上に跳び上がるのではなく、跳躍することで前方に移動します。
では、もっともシンプルなアンシェヌマンにしてみましょう。
右脚後ろ5番ポジシオン・クロワゼ、プレパラシオンでアームスは右アン・ナヴァン、左ア・ラ・スゴンド。
プレパラシオン→8 ドゥミ・プリエ⇒1 ブリゼ・アン・ナヴァン→2 右後ろ5番ドゥミ・プリエ→3 ブリゼ・アン・ナヴァン→4 右後ろドゥミ・プリエ→5 ブリゼ→6 ドゥミ・プリエ→7 シャンジュマン・ドゥ・ピエ→8 左後ろ5番ポジシオン・クロワゼ・ドゥミ・プリエ⇒1 ブリゼ・アン・ナヴァン→2 左後ろ5番ドゥミ・プリエ→3 ブリゼ→4 ドゥミ・プリエ→5 ブリゼ→6 ドゥミ・プリエ→7 シャンジュマン・ドゥ・ピエ→8 右後ろ5番ポジシオン・クロワゼ・ドゥミ・プリエ

5番ポジシオンで後ろ側の脚をエファセ・ドゥヴァンにジュテして跳び上がるとき、脚のほうに傾けるはずのトルソーが、背中が丸くなって後ろに引けていませんか?
アンサンブル・ド・ミューズのレッスンでは、エファセ・ドゥヴァンにジュテした脚の爪先の、さらに先の床に視線を向けるように、とアドヴァイスしています。たとえば、爪先の向こうに見える湖を覗き込むようなイメージ、でしょうか
ブリゼをして5番ドゥミ・プリエに着地したとき、トルソーはアン・ナヴァンの手のひらを覗き込むように少し前傾させますが、骨盤をしっかり立てて真っ直ぐにドゥミ・プリエをしましょう。中途半端に腰の引けたプリエをしてはいけませんね
5番ポジシオンの後ろ側の脚をエファセにジュテして跳び上がり、踏み切った脚を先にジュテした脚に引き付けます。決して先にジュテした脚を打ち下ろしてはいけません。
アンサンブル・ド・ミューズのレッスンでは、あとから引き付ける脚で先にジュテした脚をもう少し押し上げるくらいのイメージで、と伝えています。

ブリゼの難しいところは、しっかりと5番ポジシオン・アン・レールで両脚を交差させないと、ただ軽く脚を空中に放り上げて擦り替えただけ、の動きにしか見えない点です。はじめはゆっくりのテンポで構わないのですから、両脚をきちんと交差させる練習を十分にして下さいね

用語について

2010-12-16 10:13:11 | 日記
バー・レッスンとセンター・レッスンを繰り返しながら、様々な身体の動きやパの構成に基づいた動き方などを練習してきましたが、これからさらに練習するパの難易度も上がっていき、アンシェヌマンの構成も多様化するでしょう。
今回はよく使われるバレエの用語を少しまとめておきたいと思います。


《位置や方向を表わす言葉》

 位置を表わす場合は、ドゥヴァン(=devant);…の前に 英語ではfront
 動きの方向を表わす場合は、 アン・ナヴァン(=en avant);前方向に 英語ではforword
〔例〕ポワン・タンジュ・ドゥヴァン=前位置にポワント
   シャセ・アン・ナヴァン=前方向にシャセ

後ろ
 位置を表わす場合は、デリエール(=derriere);…の後ろに 英語ではbehind
 動きの方向を表わす場合は、アン・ナリエール(=en arriere);後ろ方向に 英語ではback
 〔例〕ポワン・タンジュ・デリエール=後ろ位置にポワント
    トンベ・アン・ナリエール=後ろ方向にトンベ


 位置を表わす場合は、 コテ(=cote);横 英語ではside
 またはア・ラ・スゴンド(=a la secondo);2番の方向
 動きの方向を表わす場合は、ドゥ・コテ(de cote);横方向に、わきに 英語ではforside
 〔例〕ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド=2番の位置にポワント
    ジュテ・ドゥ・コテ=横方向にジュテ


 位置を表わす場合は、スュル(=sur);…の上に  英語ではon
 状態を表わす場合は、オー(=haut);高い、上に  英語ではhigh
 動きを表わす場合は、 ドゥスュ(=dessus);上に、表に 英語ではover
 〔例〕スュル・ル・ク・ドゥ・ピエ=足首(くるぶし)の上に
    アン・オー=頭上に上げたアームス 
    パ・ドゥ・ブーレ・ドゥスュ=5番ポジシオン前側の脚から動き初めてその脚を後ろ側に収めるパ・ドゥ・ブーレ


 位置を表わす場合は、スー(=sous);…の下に  英語ではunder、
 状態を表わす場合は、バ(==bas);低い、下に  英語ではlow
 動きを表わす場合は、ドゥスー(=dessous);下に、裏に  英語ではunder
 〔例〕アン・またはブラ・=下に下げたアームスの位置
    パ・ドゥ・ブーレ・ドゥスー=5番ポジシオン後ろ側の脚から動き始めてその脚を前側に収めるパ・ドゥ・ブーレ

開く 
 ウーヴェルト(=ouvert) 英語ではopen
 〔例〕シソンヌ・ウーヴェルト=5番ポジシオンに閉じないシソンヌ

閉じる フェルメ(=ferme) 英語ではclose
 〔例〕シソンヌ・フェルメ=すぐに5番ポジシオンに閉じるシソンヌ



センター・レッスンvol.5 グラン・バットマン

2010-12-13 13:31:04 | 日記
今回はグラン・バットマンを練習しましょう。
脚を高く大きく上げることは大切なことですが、そればかりに捉われて軸脚やトルソー、アームスのコントロールが疎かにならないように気を付けなければなりませんね。
では始めましょう。
右脚前5番ポジシオン、アームスはアン・バからプレパラシオンで左アン・オー、右ア・ラ・スゴンドに引き上げます。
→8 プレパラシオン⇒1 グラン・バットマン・ドゥヴァン→2 5番ポジシオン→3 グラン・バットマン・ドゥヴァン→4 5番ポジシオン→5 グラン・バットマン・ドゥヴァン→6 5番ポジシオン→7 グラン・バットマン・エカルテ・ドゥヴァン→8 右後ろ5番ポジシオン⇒1 グラン・バットマン・デリエール→2 5番ポジシオン→3 グラン・バットマン・デリエール→4 5番ポジシオン→5 グラン・バットマン・デリエール→6 5番ポジシオン→7 グラン・バットマン・エカルテ・ドゥヴァン→8 右前5番ポジシオン・アン・ファス⇒1 グラン・バットマン・ア・ラ・スゴンド→2 右後ろ5番ポジシオン→3 グラン・バットマン・ア・ラ・スゴンド→4 右前5番ポジシオン→5 グラン・バットマン・ア・ラ・スゴンド→6 右後ろ5番ポジシオン→7 グラン・バットマン・ア・ラ・スゴンド→8 右前5番ポジシオン・ドゥミ・プリエ⇒1 右脚ルティレ、左脚ルルヴェ→2 右後ろ4番ドゥミ・プリエ→3 右脚ルティレ、左脚ルルヴェ→4 右前5番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→5 右ルティレ、左脚ルルヴェ→6 右後ろ4番ドゥミ・プリエ→7 トゥール・アン・ドゥオール→8 右後ろクロワゼ・5番⇒左から繰り返し…
ポール・ドゥ・ブラは…
右脚グラン・バットマン・ドゥヴァンのときには左がアン・オーで右がア・ラ・スゴンド⇒グラン・バットマン・エカルテ・ドゥヴァンの寸前にアン・ナヴァンを通って右アン・オー、左ア・ラ・スゴンドに入れ替え⇒右脚グラン・バットマン・デリエールは1番アラベスク⇒グラン・バットマン・エカルテ・ドゥヴァンの寸前にアン・ナヴァンを通って右アン・オー、左ア・ラ・スゴンドに入れ替え⇒グラン・バットマン・ア・ラ・スゴンドのときは両アームスはア・ラ・スゴンド⇒5番ポジシオン・ドゥミ・プリエでアームスはアン・バ⇒ルティレ-ルルヴェと同時にアン・オー⇒4番ドゥミ・プリエで右アン・ナヴァン、左ア・ラ・スゴンド⇒ルティレ-ルルヴェと同時にアン・オー⇒5番ドゥミ・プリエでアン・バ⇒ルティレ-ルルヴェと同時にアン・オー⇒4番ドゥミ・プリエで右アン・ナヴァン、左ア・ラ・スゴンド⇒トゥール・アン・ドゥオールではアン・ナヴァン⇒右後ろ5番クロワゼでアン・バ⇒…

さぁ、大切なポイントをチェックしていきましょう。
グラン・バットマン・ドゥヴァンのとき、上げた脚側の骨盤が持ち上がりお尻が鏡に映っていませんか?トルソーが捻れるようなバットマンをしてはいけませんね。
エカルテ・ドゥヴァンは、自分のトルソーに対してア・ラ・スゴンドになる位置に上がっていますか?顔をきちんとエポールマンに向けて斜め上を見上げた目線の先に脚が上がるようにイメージするといいですよ
グラン・バットマン・デリエールは、トルソーがドゥヴァンのときと同じ方をきちんと向いていますか?骨盤の幅よりも外にズレて脚が上がっていませんか
グラン・バットマン・デリエールのとき不必要にトルソーが前傾して伸びていませんか。無闇にトルソーを前傾させることはかえって腰を痛める原因にもなってしまいますよ
アン・ファスでのア・ラ・スゴンド、バットマンをするたびに上げる脚側のウエストが縮んでアームスが下がったり、逆に軸脚側に傾いたりしていませんか?
ルティレ-ルルヴェから4番ドゥミ・プリエにおりるところは、後ろにおっこちないように気を付けて下さいね。
アンサンブル・ド・ミューズのレッスンでは、このルティレ-ルルヴェから4番ドゥミ・プリエにおりるところは、まず軸脚でしっかりア・テールとドゥミ・プリエすることを、ルティレからの脚を床に下ろす動きにわずかに先行させるイメージで、と伝えています。そうすると、ルティレの脚を斜め後ろに動かす動きにトルソーが釣られて、重心が後ろにズレることを防げますよ
トゥール・アン・ドゥオールのあと右後ろの5番ポジシオン・クロワゼ・ドゥミ・プリエにおりますが、決して崩れ落ちるようなドゥミ・プリエをしてはいけません。丁寧に“バネ”を貯めるつもりでプリエをしましょう。
グラン・バットマンの脚のポジシオンが変わるとともにポール・ドゥ・ブラも変化しますが、バットマンに上げる脚の動きよりもアームスの変化をわずかに早くすると、トルソーを安定させることができます。アームスがグラン・バットマンを支えていることを忘れないで下さいね。

センター・レッスン vol.5 バットマン・フォンデュ

2010-12-09 08:35:08 | 日記
以前センター・レッスン vol.3 のはじめにバットマン・フォンデュの練習をしたことを覚えていますか?
あのときはシンプルにポワン・タンジュで練習しましたね。今回は本来のバットマン・フォンデュの脚の高さで練習してみましょう。おおよそ60度か45度、それがちょっと難しい場合は30度でもかまいませんよ
では、はじめましょう。
鏡に対してアン・ファス、右脚前5番ポジシオン、アームスはアン・バからプレパラシオンでア・ラ・スゴンドへ。
→8 プレパラシオン⇒1 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン-ドゥミ・プリエ→2 フォンデュ・ドゥヴァン→3 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン-ドゥミ・プリエ→4 フォンデュ・ア・ラ・スゴンド→5 ク・ドゥ・ピエ・デリエール-ドゥミ・プリエ→6 フォンデュ・デリエール→7 バットマン・クロシュ・アン・ナヴァン-ドゥミ・プリエ→8 ドゥミ・ロン・ドゥ・ジャンブ・ア・ラ・スゴンド→1 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン-ドゥミ・プリエ→2 フォンデュ・ア・ラ・スゴンド→3 ク・ドゥ・ピエ・デリエール-ドゥミ・プリエ→4 フォンデュ・ア・ラ・スゴンド→5 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン-ドゥミ・プリエ→6 フォンデュ・ルルヴェ・ア・ラ・スゴンド→トンベ→7 右ドゥミ・プリエ、左脚デガージェ→8 左ポワン・タンジュ・ア・ラ・スごンド、右ア・テール⇒左から…
いかがですか?丁寧なフォンデュができましたか?
安定したフォンデュが出来るようなら、ポール・ドゥ・ブラも合わせてもう一度練習してみましょう。
→8 プレパラシオン⇒1 アン・バからアン・ナヴァン→2 左アン・ナヴァン、右ア・ラ・スゴンド→3 右アン・バを通って両腕アン・ナヴァン→4 両腕ア・ラ・スゴンド→5 アン・バを通ってアン・ナヴァン→6 2番アラベスクのアームス→7 左アン・ナヴァン、右ア・ラ・スゴンド→8 両腕ア・ラ・スゴンド→1 アン・バを通ってアン・ナヴァン→2 左ア・ラ・スゴンド、右アン・ナヴァン→3 →4 →5 両腕アン・ナヴァン→6 左ア・ラ・スゴンド、右アン・オー→7 両腕ア・ラ・スゴンド→8 ⇒左から…
アームスも同時に動かすとなると、とたんにトルソーや軸脚がぐらついたりしませんか?
では大切なポイントをいくつかチェックしていきましょう。

フォンデュをする脚の動きよりもアームスの動きをわずかに早くコントロールするとトルソーを安定させ易くなりますよ。
フォンデュ・デリエールからバットマン・クロシュをしてデガージェ・ドゥヴァン-ドゥミ・プリエをしたとき、骨盤が前に持ち上がって腰が丸くなっていませんか?次のドゥミ・ロン・ドゥ・ジャンブがきちんと出来なくなってしまいますよ
ドゥヴァンからのドゥミ・ロン・ドゥ・ジャンブは、土踏まずを押されて脚がア・ラ・スゴンドに開いていくイメージで股関節のターン・アウトを守りましょう いきなり動作脚のターン・アウトを崩して、お尻からロン・ドゥ・ジャンブをするような動きは決してしてはいけません
3回目のフォンデュ・ア・ラ・スゴンドは次のトンベに繋ぐためにルルヴェをしますが、アン・オーに引き上げるアームスでトルソーをしっかり吊り上げるようにしましょう。
トンベは大きな川を越えるつもりで横方向に移動します。そしてそれまで軸脚だった脚を素早くデガージェに上げることで、重心の移動を助けます。
最後にドゥミ・プリエした脚の膝を伸ばして、上げていた脚をポワン・タンジュに下ろしますが、このときポワン・タンジュの脚のほうに重心がズレないように気を付けて下さいね。このポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドが次へのプレパラシオンになります。
フォンデュと同時にポール・ドゥ・ブラをする場合、雰囲気(?)を出しているつもりになってアームスを無駄にヒラヒラと動かしたり、トルソーを傾がせたり揺らがせたりするのは良いことではありませんね アームスもトルソーと引っ張り合いをするように大らかにゆったりと動かすと美しい動きになりますよ