バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

センター・レッスン vol.2 パ・ドゥ・バスク・アン・ナヴァン

2009-12-27 11:28:54 | 日記
パ・ドゥ・バスク(pas de Basque)の練習をしましょう。
パ・ドゥ・バスクというのは、バスク人のステップという意味なんですよ。
右脚前5番ポジシオン・クロワゼ、アームスはアン・バで準備して下さい。
&2 ドゥミ・プリエ→3 &4 右脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン・クロワゼ→5 &6 右脚でドゥミ・ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥオールをしてポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→7 &8 右脚にトルソーを移して左脚でポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→1 &2 左脚を引き付けて1番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→3 &4 左脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン・クロワゼ→5 &6 左脚にトルソーを移して膝を引き上げ、右脚はポワン・タンジュ・デリエール→7 &8 左脚前5番ポジシオン・クロワゼに収める→…
アームス(=ポール・ドゥ・ブラ)は、
いちばん初めのドゥミ・プリエのときにアン・バ、そこから右脚をポワン・タンジュするときにアン・ナヴァンに引き上げて、右脚でドゥミ・ロン・ドゥ・ジャンブをするときにはアームスもア・ラ・スゴンドに開きます。
右脚軸にトルソーを移して左脚を引き付け、1番ドゥミ・プリエのときにはアームスをアン・バに降ろして、次の左脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァンと同時にもう一度アン・ナヴァンに引き上げます。
左脚にトルソーを移して右脚のポアン・タンジュ・デリエール・クロワゼでポーズするときに右腕はアン・オー、左腕はア・ラ・スゴンドに開いて、最後はアン・バに降ろします。
これがパ・ドゥ・バスク・アン・ナヴァンの基本の≪基≫です。
右脚のポワン・タンジュ・ドゥヴァン・クロワゼからドゥミ・ロン・ドゥ・ジャンブをしてア・ラ・スゴンドに開く時には、トルソーもアン・ファス(=正面向き)に向きを変えます。
右脚にトルソーを移すのと同時に右斜め45度(=クロワゼの方向)に向きを変えますが、真横に近い方に向きすぎないように気を付けて下さいね
左脚を1番ポジシオン・ドゥミ・プリエに引き付けるときに、背中が丸くならないように気を付けましょうね。
左脚にトルソーを移して右脚をポワン・タンジュ・デリエール・クロワゼに伸ばしたポーズのとき、左膝をキチンと伸ばすこと、そして右脚に重心が残ったりしないように、トルソーをしっかり引き上げましょう
ポワン・タンジュ・ドゥヴァン・クロワゼからドゥミ・ロン・ドゥ・ジャンブをしてトルソーを移し変えるとき、両膝を伸ばして宙に浮き上がるようにトルソーを引き上げてから横移動をして移し変えます。
アンサンブル・ド・ミューズのレッスンでは、このトルソーを移し変えるとき、より大きな横移動と、片方の脚の上からもう片方の脚の上にしっかりトルソーを移し変えるためのコントロールを身に付けるため、ドゥミ・プリエの高さを守ったままで横移動をするスタイルで練習しています。またポワン・タンジュ・デリエールのポーズを作るときには、アームスでトルソーを引き上げるつもりで、脚の動きよりもアームスの動きを“少し早く”コントロールするように伝えています。
今回は動きの方向性やトルソーの移動などを確認するために、カウントを区切って動きを分解して説明しましたが、本来は滑らかな氷の上を滑るように途切れることなくスムーズに動くパです。

センター・レッスン vol.2 タン・リエ

2009-12-21 10:17:49 | 日記
今回はタン・リエ(=Temps Lie)の練習をしてみましょう。
≪タン・リエ・アン・ナヴァン≫(前方へのタン・リエ)
先ず右前5番ポジシオン・クロワゼ、アームスはアン・バで準備して下さい。
ドゥミ・プリエをしながら、右脚をポワン・タンジュ・ドゥヴァン・クロワゼに伸ばします。4番ポジシオン・ドゥミ・プリエを通って右脚の上にトルソーを移し、右膝を伸ばすのと同時に左脚をポワン・タンジュ・デリエール・クロワゼ、最後に左脚を5番ポジシオンに引き付けます。
ドゥミ・プリエをしながらアームスはアン・ナヴァンに引き上げて、顔は右手の平に向けます。右脚軸にトルソーを移し左脚がポワン・タンジュ・デリエール・クロワゼになったとき、左腕をアン・オー、右腕をア・ラ・スゴンドに開いて、顔の向きは右のエポールマンになります。左脚を5番ポジシオンに引き付けるときに、アームスをアン・バに降ろし、顔はエポールマンを保ちます。
≪タン・リエ・ドゥ・コテ≫(横方向へのタン・リエ)
5番ポジシオン・ドゥミ・プリエをしながら正面に向きを変え、右脚をポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドに伸ばします。2番ドゥミ・プリエを通過して右脚軸にトルソーを移して膝を伸ばすのと同時に左脚はポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド、最後に左脚前5番クロワゼに収めます。
ドゥミ・プリエをしながらアームスをアン・ナヴァンに引き上げ、ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドと同時にア・ラ・スゴンドに開きます。右脚軸にトルソーを移し、左脚がポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドになったときに、左アームスをアン・オーのアロンジェにして、その指先に視線を向けましょう。
それでは、タン・リエ・アン・ナヴァンとドゥ・コテを続けて練習してみましょう
&2 ドゥミ・プリエ→3 &4 ポワン・タンジュ・ドゥヴァン・クロワゼ→5 &6 4番ドゥミ・プリエ→7 ポワン・タンジュ・デリエール・クロワゼ→8 5番ポジシオン→1 &2 ドゥミ・プリエ→3 &4 ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→5 &6 2番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→7 ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→8 5番ポジシオン・クロワゼ→………
いかがですか?
ポワン・タンジュ・ドゥヴァン・クロワゼから4番ドゥミ・プリエにトルソーを移す時、骨盤を後ろ側の脚の上に残したまま、上体だけを前に押し出さないように気を付けましょう。お尻を後ろに突き出した“お辞儀”のようなポーズになってしまいますよ。
ポワン・タンジュ・ドゥヴァン・クロワゼから4番ドゥミ・プリエにトルソーを移すときも、一番初めのドゥミ・プリエの高さを守りましょう。中途半端に膝を伸ばしかけてから腰を落とすようなプリエをしてはいけませんね。
4番ドゥミ・プリエから前側の脚にトルソーを移すときも、2番ドゥミ・プリエからポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドにポジシオンを移すときも、アームスの動きを先行させると、トルソーの引き上げがスムーズに出来ますよ。
2番ドゥミ・プリエからポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドに移るとき、トルソーをしっかり軸脚のうえに引き上げましょう。ポワン・タンジュした脚の上に体重が残っていたり、トルソーが斜めに傾いていてはいけませんね。
トルソーをキチンと軸脚の上に移せているかどうかは、ポワン・タンジュした脚を軽々と上げることが出来るかどうかで判断できますよ
≪タン・リエ・アン・ナリエール≫(後方へのタン・リエ)
右脚前5番ポジシオン・クロワゼで、ドゥミ・プリエをしながら左脚をポアン・タンジュ・デリエール・クロワゼに伸ばします。4番ドゥミ・プリエを通過して左脚の上にトルソーを移し、左脚を伸ばすのと同時に右脚はポワン・タンジュ・ドゥヴァン・クロワゼ、右脚前5番に引きつけます。
ドゥミ・プリエをしながらアームスはアン・ナヴァンに引き上げて、顔は右手の平に向けます。左脚軸にトルソーを移し右脚がポワン・タンジュ・ドゥヴァン・クロワゼになったとき、左腕をアン・オー、右腕をア・ラ・スゴンドに開いて、顔の向きは右のエポールマンになります。右脚を5番ポジシオンに引き付けるときに、アームスをアン・バに降ろし、顔はエポールマンを保ちます。
ポワン・タンジュ・デリエールから4番ドゥミ・プリエにトルソーを移す時、くれぐれもお尻だけを後ろに引かないように気を付けて下さいね
アン・ナヴァンのときもアン・ナリエールも、そしてドゥ・コテ(=横方向へ)のときも、平らな氷の上を滑るようにスムーズにトルソーの移動が出来るように練習しましょう。ギシギシガクガクした動きにならないように気を付けましょう
タン・リエも、脚を上げるもの、デヴロッペを伴うもの、ルルヴェやポワントになるものなど、少しずつ難しくなっていきます。まずこの基本のタン・リエをしっかり練習しておきましょう。

センター・レッスン vol.2 ポール・ドゥ・ブラ 3番・4番

2009-12-17 13:09:30 | 日記
前回練習したポール・ドゥ・ブラは1番と2番でしたね。
今回は3番と4番を練習してみましょう。
まず3番です。
右前5番ポジシオン・クロワゼ、アームスはアン・バで立って下さい。顔は左斜め下に向けていますね。
&2 アン・バからアン・ナヴァンを通ってアン・オーにアームスを引き上げ左斜め下を見下ろす→3 &4 右斜め上方向を見上げるようにトルソーの角度を変える→5 &6 アームスをア・ラ・スゴンドに開く→7 &8 アームスを降ろしてアン・バに収める→1 &2 もう一度同じ繰り返し→………
この3番で難しいのはトルソーを引き上げる角度を変えるところです。
左斜め下を見下ろすとき、左のウエストを縮めてはいけませんし、右斜め上方向を見上げるときも右のウエストを縮めたり、あごが上がって首の後ろが縮んではいけません。
アンサンブル・ド・ミューズのレッスンでは、斜め下を見下ろすようにアン・オーのアームスを引き上げるときは、高い高い断崖絶壁の際からはるかな谷底を見下ろすように、そして斜め上を見上げるときは、高い高い天空の星を見遥かすようにとイメージを伝えています。また、アン・オーのアームスを自分の顔を囲む楕円形の額縁とイメージして、斜め下を見下ろすときも斜め上を見上げるときも、顔の周りの余白は同じ面積でなければなりませんとアドバイスをしています。
それでは4番を練習しましょう。
&2 アン・バのアームスをアン・ナヴァンに引き上げる→3 &4 左手をアン・オーに右手をア・ラ・スゴンドに開く→5 &6 アン・オーの左手をア・ラ・スゴンドに下ろす→7 &8 右腕をアン・ナヴァン・アロンジェに、左腕を後ろに、大きく引き合いながら入れ替える→1 &2 両腕をアン・ナヴァンに集める→3 &4 左をアン・オーに右をア・ラ・スゴンドに開く→5 &6 左腕をア・ラ・スゴンドに下ろす→7 &8 両腕を下ろしてアン・バに収める
初めの左手をアン・オー、右手をア・ラ・スゴンドに開いたポジシオンには、二つのスタイルがあります。
顔を右肩の方に向けて(=エポールマン)正面を向く形。このときア・ラ・スゴンドに開いた右腕に変化はありません。
アン・オーの位置を顔の方に少し下げて、手の平を見上げるようにする形。このとき右腕はア・ラ・スゴンドよりも後ろに伸ばして手の平を下に向けます(=アロンジェ)。
左右の腕の前後を入れ替えたとき、背中が正面から見えるように、上体を捻ります。
上体を捻りますが、右のウエストを縮めたり肩を落としたりしてはいけませんね。また、後ろに引き伸ばす腕が肩の位置で捻れて、手の平が上を向いたり手首が曲がったりしないように気を付けましょうね。
アンサンブル・ド・ミューズのレッスンでは、アン・オーの位置を顔の方に少し下げて手の平を見上げる形を採っています。このとき、美しい手鏡に自分の顔を映して見るようにとイメージを伝えています。また、アームスの左右を前後に入れ替えて上体を捻ったときには、前に伸ばした手の中指が望遠鏡で、その望遠鏡で遥か遠くを見通すようなイメージでとも伝えています。
この4番のポール・ドゥ・ブラを美しくコントロールするのは本当に難しいのですが、4番アラベスクのためにはなくてはならないポジシオンです。大切に丁寧に練習しましょう。


センター・レッスン vol.2 ポール・ドゥ・ブラ 1番・2番

2009-12-14 17:41:16 | 日記
初期の頃のポール・ドゥ・ブラの練習は、鏡に対してアン・ファス=正面向きで、腕のポジシオンや角度・順番などを確認しながらでしたよね。
今回からは“動き”としてのポール・ドゥ・ブラの練習をしましょう。基本の1番から4番までです。
右脚前5番ポジシオン・クロワゼに立って下さい。
さぁ、どちらを向いていますか?
そう、左斜め45度を向いていますね。
アームスはアン・バ、頭部=顔は左肩の方に少し傾けます。左腕の流れに沿って視線を下げていき、1メートル程先の床に視線を置くようにすると、自然な首のラインを作りやすくなりますよ。
&2 アン・バから両腕をアン・ナヴァンに引き上げる→3 &4 アン・ナヴァンのアームスをア・ラ・スゴンドに開いていく→5 &6 ア・ラ・スゴンドから両腕をさらに左右に引き伸ばすように、アン・バに向かって下げていく→7 &8 両肘を僅かに引き上げてアン・バに収める→同じ繰り返し→………
アン・ナヴァンにアームスを引き上げたとき、視線は左手の平に向けておきます。続いてア・ラ・スゴンドに開く時に右の手の平に視線を移して、指先の動きを追います。
ア・ラ・スゴンドでは、顔を右肩の方に向けて頭部を少し後ろの方に傾けます=エポールマン
右指先の動きを追いながら視線をさげていき、アン・バに戻ったときには頭部も初めの形に戻します。
最初のアン・バで左肩の方に頭部を傾けるとき、必要以上にあごを引き過ぎたり、ア・ラ・スゴンドで右肩の方を向いて少し後ろに傾けたときにあごだけを上げて首の後ろを縮めないように気を付けて下さいね
&2 アン・バからアン・ナヴァンにアームスを引き上げる→3 &4 右腕をアン・オーに左腕をア・ラ・スゴンドに開く→5 &6 右腕をア・ラ・スゴンドに降ろし左腕をアン・オーに引き上げる→7 &8 ポーズ→1 &2 両腕をアン・ナヴァンに集める→3 &4 右腕をアン・オーに左腕をア・ラ・スゴンドに開く→5 &6 右腕をア・ラ・スゴンドに降ろす→7 &8 両腕をゆっくりアン・バに降ろす→
右腕または左腕をアン・オーに引き上げたときは、顔は上げた手の方に視線を上げ、下から見上げるようにします。あごだけを上げ過ぎて首の後ろを縮めないように気を付けて下さいね。
右腕をアン・オーに引き上げた時ときの顔の向きを右向きのエポールマンにして、胸から上を少し後ろに反らす、というポジショニングもあります。
アンサンブル・ド・ミューズのレッスンでは、アン・オーに上げた腕の方に顔を向けて下から見上げるようにポジショニングする場合は、大きな美しい楕円形の窓枠の際から天空の星を見上げるイメージで、とアドバイスしています。そして一度ア・ラ・スゴンドに開いたアームスをアン・バに向かって降ろしていくときには、自分の腕の長さよりもさらに3センチ遠くを通るようにイメージして、とも伝えています
身体の構造を考えれば、腕は肩の関節に繋がっています。でも、ポール・ドゥ・ブラの練習をするときには、両腕とも背骨から左右に引き伸ばすように繋がっている、とイメージする方が大きく強く美しい動きを作ることが出来ますよ。 そして首の角度を美しく保つのに大切な役割をするのが胸鎖乳突筋という筋肉(ちょっと難しいですね…)です。首と頭部のポジショニングはかなり難しいですから、縮めたりかしげたりあごを上げ過ぎたり……と悪い癖がつかないように丁寧に練習しましょうね。


 

バー・レッスン vol.2 ストゥーニュ vol.2

2009-12-10 09:16:36 | 日記
前回はストゥーニュの半回転の練習をしましたので、今回は1回転の練習をしましょう。
左手バーで右足前5番ポジシオン、プレパラシオンはいつもと同じ右腕のポール・ドゥ・ブラア・ラ・スゴンドに留めます。
まずはストゥーニュ・アン・ドゥダーンから。
左脚でドゥミ・プリエをしながら右脚をポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドに伸ばし、その右脚を5番ポジシオンに引き付けながら左脚はドゥミ・ポワントに立ち上がります。右脚前の5番ドゥミ・ポワントになりましたね。
右腕をアン・ナヴァンに引き寄せることでトルソーの回転を助けましょう。左方向(=バーの方)に回転をして、半回転したところで止まることなく、元の位置・向きまで回転を続けます。
左足前5番ポジシオン・ドゥミ・プリエで止まり、ドゥミ・プリエに収めます。
さぁ、いかがですか?ちゃんと1回転出来ましたか?
続けてストゥーニュ・アン・ドゥオールも練習しましょう。
左脚でドゥミ・プリエ、右脚をポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドまでは同じですね。そこから右脚を左脚の後ろに引き付けながら左脚はドゥミ・ポワントに立ち上がります。右後ろの5番ドゥミ・ポワントになったら右方向(=バーに背を向ける方)
に回転をして、もとの位置・向きまで回転を続けます。
右足前5番ポジシオン・ドゥミ・プリエで止まり、ドゥミ・プリエに収めます。
いかがですか?半回転よりも不安定になってしまうでしょう
ストゥーニュ・アン・ドゥダーンのとき、右腕をアン・ナヴァンに引き付けることでトルソーの半回転を助けますが、残りの半回転はアン・ナヴァンから左腕をア・ラ・スゴンドに開くことで助けます。
ストゥーニュ・アン・ドゥオールは、バーに置いた左手をアン・ナヴァンに引き上げることでトルソーの半回転を助けますが、残りの半回転はアン・ナヴァンから右腕をア・ラ・スゴンドに開くことでトルソーをリードするといいですよ
回転するときは“足踏み”をするように足許がグラついてはいけませんね。左右の内腿と内腿をお腹に向かってしっかり引き上げましょう。
一番初めの、軸脚ドゥミ・ポワントで動作脚のポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドをしたときに、トルソーが動作脚のほうにズレないように気をつけて下さいね。スムーズに5番ドゥミ・ポワントに立ち上がれなくなりますからね
アン・ドゥダーンアン・ドゥオールも回転を始めるのは5番ドゥミ・ポワントが完成してからです。引き付ける脚の勢いに負けてトルソーが先に回転を始めないように気をつけましょうね
アンサンブル・ド・ミューズのレッスンでは、5番ドゥミ・ポワントに動作脚を引き付けるとき、両脚の重なり(=交差)が“浅い”回転が中途半端になり、両脚の重なりが“深過ぎる”必要以上に回転してしまう、と説明しています。
両足の爪先と爪先が縦一直線上に並んでくっついているくらい、を目安にしています。トゥ・シューズを履いてフル・ポワントのときには交差がもう少し深くなりますね
そして、“回転=回る”と考えずに“方向を変える動き”、と考えるようにともアドバイスしています。“回転”と考えるとどうしても脚やトルソーのポジシオンを無視して、トルソーが先に回ろうとしてしまうからです。
初めのポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドに脚を伸ばす動きもプティ・デヴロッペから脚を伸ばしたり、90度のロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テールから5番ポジシオン・ドゥミ・ポワントに立ち上がったり、といずれは様々に変化していきます。まずは基本の半回転と1回転をスムーズにコントロール出来るように練習しておきましょう。