バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

ポワント・レッスン ルルヴェ・シュル・ル・ク・ドゥ・ピエ part3

2012-06-25 12:13:59 | 日記
前回練習したルルヴェ・シュル・ル・ク・ドゥ・ピエ、スムーズに動けるようになりましたか?特に4回目のパッセ・ルティレの部分では動作脚の内腿を高く素早く引き上げなければなりませんから、軸脚の動きと動作脚の動きとがバラバラにならないように気を付けましょう。
今回もルルヴェ・シュル・ル・ク・ドゥ・ピエの練習をしますが、両脚で交互にルルヴェをします。トルソーをしっかり上向きに引き上げておかないと足に負担が掛かってしまいますよ。
でははじめましょう。
左手バーで右脚後ろの5番ポジシオン。
プレパラシオン→8 ドゥミ・プリエ⇒1 左脚ルルヴェ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→2 右脚前5番ドゥミ・プリエ→3 右脚ルルヴェ、左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→4 左脚前5番ドゥミ・プリエ→5 左脚ルルヴェ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→6 右脚前5番ドゥミ・プリエ→7 右脚ルルヴェ、左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→8 左脚前5番ドゥミ・プリエ⇒1 右脚ルルヴェ、左脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→2 左後ろ5番ドゥミ・プリエ→3 左脚ルルヴェ、右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→4 右脚後ろ5番ドゥミ・プリエ→5 右脚ルルヴェ、左脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→6 左後ろ5番ドゥミ・プリエ→7 左脚ルルヴェ、右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→8 右後ろ5番ドゥミ・プリエ⇒…
いかがですか?
ク・ドゥ・ピエ・デリエールに引き上げた脚を前に下すことで少しずつ前進していき、同様にク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンに引き上げた脚を後ろに下すことで後退する動きです。
それでは大事なポイントを確認してみましょう。
バーに置いた手と同じ側の脚がルルヴェをするときにはバーの方にトルソーが傾きがちになります。バーにしがみつかないように真っ直ぐ斜め前方上に向かって立ち上がるようにしましょう。
ク・ドゥ・ピエした脚を下す時には床を踏みつけるように足を落っことしてはいけませんね。下す足も、足指の裏から順にきちんと床に付けていくことを忘れないようにしましょうね。足音を立てないように注意することも大事です。
ルルヴェで立ち上がったときに上体が仰け反るように反ってしまわないように気を付けましょう。ルルヴェとドゥミ・プリエでトルソーが前後に揺れ動いてはいけませんね。
とくに後ろに下がる場合はトルソーを後ろに押し返すような立ち方をしてはいけません。バーを引っ張って辛うじて立っているという状態で誤魔化してはいけません。
前に進む場合でも後ろに下がる場合でも、自分の5番ポジシオンの片足分しか移動は出来ないハズです。ズンズン前や後ろに移動しているとしたら、それはきちんと5番ポジシオンを守れていない証拠ですよ。
それでは少しアレンジしてみましょうか
左手バーで右脚後5番ポジシオン。
プレパラシオン→8 ドゥミ・プリエ⇒1 左脚ルルヴェ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→2 右脚前5番ドゥミ・プリエ→3 右脚ルルヴェ、左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→4 左脚前5番ドゥミ・プリエ→5 左脚ルルヴェ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→6 左脚ドゥミ・プリエ、右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→7 右脚プティ・デヴロッペ・ドゥヴァン-ピケ、左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→8 左後ろ5番ドゥミ・プリエ→1 左脚ルルヴェ、右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→2 右後ろ5番ドゥミ・プリエ→3 右脚ルルヴェ、左脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→4 左後ろ5番ドゥミ・プリエ→5 左脚ルルヴェ、右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→6 左脚ドゥミ・プリエ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→7 右脚プティ・デヴロッペ・デリエール-ピケ、左脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→8 右脚後5番ドゥミ・プリエ⇒…
いかがですか?
ピケ・アン・ナヴァンで立ち上がる寸前に軸脚の膝が緩んだり曲がったりしないように気を付けましょう。また上半身を前かがみにして漕ぐような反動を付けてはいけませんね。
ピケ・アン・ナリエールをするときにはク・ドゥ・ピエからデリエールにプティ・デヴロッペした脚を引き戻してはいけません。それでは膝が曲がってしまいます。ピケをしたら素早くトルソーを引き上げましょう。バーに凭れかかって辛うじて支えている、という動きにならないように気を付けて下さいね。

ずっとバーでシンプルな動きの練習を続けていますが、今回練習したルルヴェやそのアレンジだけでも、きちんと動けるようになれば小品の振り付けに活かすことが出来るのです。テンポやリズムを変えるだけでも様々に表情を変化させることが出来ますよ。

ポワント・レッスン ルルヴェ・シュル・ル・ク・ドゥ・ピエ part2

2012-06-21 08:40:32 | 日記
前回練習した片脚でのルルヴェ、安定した動きが出来るようになりましたか?
バーに頼って腕の力だけでルルヴェに立ち上がったり、力任せのルルヴェをしたりすることがないように気を付けて下さいね。
今回ももうひとつ、ルルヴェの練習です。両脚でドゥミ・プリエをして一気に片脚をク・ドゥ・ピエに引き上げてルルヴェに立ち上がる動きです。この動きもピルエットなど様々なパの基礎となりますから丁寧に練習してみましょう。
でははじめましょう。
両手バーで右脚前5番ポジシオン。
プレパラシオン→8 ドゥミ・プリエ→1 右脚ルルヴェ、左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→2 右前5番ドゥミ・プリエ→3 右脚ルルヴェ、左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→4 右前5番ドゥミ・プリエ→5 右脚ルルヴェ、左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→6 右前5番ドゥミ・プリエ→7 右脚ルルヴェ、左脚パッセ・ルティレ→8 左脚前5番ドゥミ・プリエ⇒1 左脚ルルヴェ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→2 左脚ルルヴェ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→3 左脚ルルヴェ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→4 左脚ルルヴェ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→5 左脚ルルヴェ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→6 左脚ルルヴェ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→7 左脚ルルヴェ、右脚パッセ・ルティレ→8 右前5番ドゥミ・プリエ⇒…
いかがですか?
それでは大事なポイントをチェックしていきましょう。
ク・ドゥ・ピエ・デリエールに引き上げる脚でルルヴェする脚を押し上げて立つ、とイメージしてみて下さい。両脚を同時に働かせることでしっかりしたルルヴェが出来ますよ。
軸脚のカカトやク・ドゥ・ピエした脚を床にぶつけるようなドゥミ・プリエをしてはいけませんね。ドゥミ・ポワントをきちんと通過して足指の関節ひとつずつ床に付けていくイメージで丁寧にプリエに下りましょう。
ドゥミ・プリエに下りるたびに骨盤が前傾してトルソーが前後に揺れたり、股関節のターン・アウトが失われたりしないように気を付けて下さいね。
パッセ・ルティレはルティレの位置で一旦動きを停めるつもりで素早くシャープに脚を引き上げましょう。そしてドゥミ・プリエに下りる直前には5番ポジシオン・ポワントを通過してからドゥミ・プリエに下りる、とイメージすると、足元の動きをキレイにまとめることが出来ますよ。
それでは、パ・ドゥ・ブーレ・シュル・ル・ク・ドゥ・ピエと組み合わせて練習してみましょう。
両手バーで右脚前5番ポジシオン。
プレパラシオン→8 右前5番ドゥミ・プリエ→1 右脚ルルヴェ、左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→2 右前5番ドゥミ・プリエ→3 右脚ルルヴェ、左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→4 右脚ドゥミ・プリエ、左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→5 左脚ピケ、右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→6 右脚ア・ラ・スゴンドにピケ、左脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→7 左脚前5番ドゥミ・プリエ→8 ポゼ→1 左脚ルルヴェ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→2 左前5番ドゥミ・プリエ→3 左脚ルルヴェ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→4 左脚ドゥミ・プリエ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→5 右脚ピケ、左脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→6 左脚ア・ラ・スゴンドにピケ、右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→7 右前5番ドゥミ・プリエ→8 ポゼ⇒…
いかがですか?
両脚で5番ドゥミ・プリエに下りるのか、片脚はク・ドゥ・ピエ・デリエールのまま片脚がドゥミ・プリエに下りるのか、その切り替えを慌てないできちんとコントロールしましょう。

ずっと両手をバーに置いてシンプルなパでの練習を続けていますから、いつになったら大きく脚を上げたり回転したりの華やかなパの練習をするのかと待ち遠しく感じている方もいるかもしれませんね。でも焦ることはありません。足首や膝をきちんと伸ばして引き上げ真っ直ぐに立つことが出来るようになれば、高く脚を上げることも回転も無理をせずに動くことが出来るようになります。
不安定な足首で膝も緩んだままグラグラしながら脚を上げたり、倒れそうになるのをなんとか持ちこたえている回転などは見るに堪えないものです。
せっかくバレエのレッスンをしてポワントを履くまでになったのですから、美しい動きで表現することを目指しましょう。

ポワント・レッスン ルルヴェ・シュル・ル・ク・ドゥ・ピエ

2012-06-18 10:32:20 | 日記
前回練習したエシャッペとルティレ・ルルヴェのコンビネーション、スムーズに動けるようになりましたか?
5番ポジシオンの前側の脚をルティレに引き上げて後ろに下すやり方を練習しましたが、後ろ側の脚をルティレに引き上げて前に下すやり方も練習して下さい。どちらの動き方でも様々にニュアンスを変えて振り付けに採り入れられますからね。
今回は片脚でのルルヴェの練習をしましょう。
お腹でトルソーを支えて、内腿の力で膝を引き伸ばし足首が強くなければしっかりしたルルヴェをすることは出来ません。
いずれは練習することになるアラベスク・ルルヴェやバロネなど、ルルヴェを必要とするパは案外多いものですよ。
でははじめましょう。
両手バーで右脚前5番ポジシオン。
ドゥミ・プリエ→8 左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール⇒1 右脚ルルヴェ→2 右脚ドゥミ・プリエ→3 右脚ルルヴェ→4 右脚ドゥミ・プリエ→5 右脚ルルヴェ→6 右脚ドゥミ・プリエ→7 右脚ルルヴェ、左脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンに→8 左脚ドゥミ・プリエ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール⇒1 左脚ルルヴェ→2 左脚ドゥミ・プリエ→3 左脚ルルヴェ→4 左脚ドゥミ・プリエ→5 左脚ルルヴェ→6 左脚ドゥミ・プリエ→7 左脚ルルヴェ、右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンに→8 右脚ドゥミ・プリエ、左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール⇒…
いかがですか?
はじめはゆっくりのテンポで構いませんから、自分の脚やお腹に注意を向けて丁寧に練習して下さい。
それでは大事なポイントを確認していきましょう。
ドゥミ・プリエをした足でしっかり床を押して低い跳躍をするつもりでトルソーを引き上げます。ポワントの先端部分の真上に重心を引き上げましょう。このとき上体が反らないように気を付けて下さいね。
はじめのうちは軽くバーを押して反動を利用しても構いませんが、腕立て伏せをするように腕の力でポワントに立つようなことをしてはいけませんね。それでは足首や脚は強くなりませんよ。
ポワントで立った脚がドゥミ・プリエに下りるときにはきちんとドゥミ・ポワントを通過するように気を付けて下さいね。ドゥミ・プリエに落下してはいけません。
4回目のルルヴェをするときに、ク・ドゥ・ピエ・デリエールにした脚はバッチュをしてク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンに位置を変えましょう。
軸脚がルルヴェをするたびにク・ドゥ・ピエ・デリエールの脚が跳ね上がらないように気を付けて下さいね。
それでは少し順番をアレンジしてみましょう。
両手バーで右脚前5番ポジシオン。
ドゥミ・プリエ→8 左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→1 右脚ルルヴェ→2 右脚ドゥミ・プリエ→3 右脚ルルヴェ→4 右脚ドゥミ・プリエ→5 右脚ルルヴェ→6 右脚ドゥミ・プリエ→7 左脚プティ・デヴロッペ・ア・ラ・スゴンド、右脚ルルヴェ→8 左脚ドゥミ・プリエ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→1 左脚ルルヴェ→2 左脚ドゥミ・プリエ→3 左脚ルルヴェ→4 左脚ドゥミ・プリエ→5 左脚ルルヴェ→6 左脚ドゥミ・プリエ→7 右脚プティ・デヴロッペ・ア・ラ・スゴンド、左脚ルルヴェ→8 右脚ドゥミ・プリエ、左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→ …
いかがですか?
ア・ラ・スゴンドにプティ・デヴロッペをするところでは安易に脚を蹴りださないように、脚をきちんと伸ばして停めて下さいね。
ルルヴェの仕方はごく低い跳躍をするつもりで脚を引き上げる方法と、カカトから足指の付け根そして足指から爪先へとロール・アップしていく方法とがあります。ロール・アップをするのにはしっかりした脚やお腹の筋力が必要で、初めの内は難しいでしょう。なるべくシンプルなアンシェヌマンでロール・アップの練習もするといいですよ。

ポワント・レッスン エシャッペ-ルティレ

2012-06-14 09:31:20 | 日記
前回練習したパ・ドゥ・ブーレ・シュル・ル・ク・ドゥ・ピエ、一方の脚の上にきちんと重心を引き上げて立ちながら動けるようになりましたか?
いずれはバーから離れて動くことになるのですからあまりバーにしがみ付かないように、ときには軽く片手をはなすくらいで練習してみて下さいね。
今回はエシャッペとルティレを組み合わせて練習します。
ルティレの部分が片脚でのルルヴェをすることになりますから、しっかり重心を引き上げることに気を付けましょう。
でははじめましょう。
両手バーで右脚前5番ポジシオン。
プレパラシオン→8 ドゥミ・プリエ→1 エシャッペ→2 右後ろ5番ドゥミ・プリエ→3 エシャッペ→4 右前5番ドゥミ・プリエ→5 右脚ルティレ、左脚ルルヴェ→6 右後ろ5番ドゥミ・プリエ→7 5番ポジシオン・ルルヴェ→8 ドゥミ・プリエ→1 エシャッペ→2 左後5番ドゥミ・プリエ→3 エシャッペ→4 左前5番ドゥミ・プリエ→5 左脚ルティレ、右脚ルルヴェ→6 左後ろ5番ドゥミ・プリエ→7 5番ポジシオン・ルルヴェ→8 ドゥミ・プリエ→…
いかがですか?
アンシェヌマン自体は初期の頃に練習したものですから難しいものではありませんね。
では大事なポイントを確認してみましょう。
エシャッペは極めて低い跳躍をするつもりで重心を引き上げて2番ポジシオン・ポワントに立ちますが、2番ポジシオンの上に飛び降りてはいけません。爪先を痛めてしまいますよ。両足の指の裏で床をしっかり押し返して立ち上がる、とイメージしてみて下さいね。
5番ドゥミ・プリエに下りる寸前に膝を緩めてはいけません。5番ポジシオン・ポワントに両脚を集めて引き上げるつもりで、ドゥミ・プリエに下りましょう。
5番ポジシオンの前側の脚をルティレに引き上げるのと、後ろ側の脚がルルヴェに立ち上がるタイミングは同時です。少し大げさな言い方をするなら、ルティレに引き上げる脚でルルヴェする脚を引き上げる、とイメージするといいでしょう。ルルヴェする脚のカカトを先に上げてポワントに立ててからルティレを始める、という最悪の動きをしないように気を付けて下さいね。
5番ポジシオン・ルルヴェは両爪先を重心の真下に集めるつもりで内腿でしっかり引き上げて立ちましょう。
それでは、前回練習したパ・ドゥ・ブーレ・シュル・ル・ク・ドゥ・ピエと組み合わせてみましょう。
両手バーで右脚前5番ポジシオン。
ドゥミ・プリエ→8 左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→1 左脚シュル・ル・ポワント、右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→2 右脚ア・ラ・スゴンドにピケ、左脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→3 左前5番ドゥミ・プリエ→4 ポゼ→5 エシャッペ→6 右前5番ドゥミ・プリエ→7 右脚ルティレ、左脚ルルヴェ→8 左脚ドゥミ・プリエ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール⇒1 右脚シュル・ル・ポワント、左脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→2 左脚ア・ラ・スゴンドにピケ、右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→3 右前5番ドゥミ・プリエ→4 ポゼ→5 エシャッペ→6 左前5番ドゥミ・プリエ→7 左脚ルティレ、右脚ルルヴェ→8 右脚ドゥミ・プリエ、左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール⇒…
いかがですか?
少しゆっくりのテンポでよいのですから慌てないでひとつひとつのポジシオンに気を付けながら練習して下さいね。
もっとも気を付けなければならないのは、ア・テールやドゥミ・プリエに下りた瞬間にカカトが“ゴツンゴツン”と床にぶつからないように常に重心を引き上げておくことです。カカトが床にぶつかるということは、ポワントから下りるときにきちんとドゥミ・ポワントを通っていない証拠ですよ。

ポワント・レッスン パ・ドゥ・ブーレ・シュル・ル・ク・ドゥ・ピエ

2012-06-11 08:59:08 | 日記
前回練習したピケ・シュル・ル・ク・ドゥ・ピエ、軸脚の上にきちんと重心を引き上げて立つことが出来るようになりましたか?
軸脚の上に立ってからク・ドゥ・ピエの脚を引きつけるのではなく、ク・ドゥ・ピエをする脚でトルソーを軸脚の上に押し上げる、とイメージするといいですよ。
今回はパ・ドゥ・ブーレの練習をしますが、ク・ドゥ・ピエにピック・アップするスタイルのパ・ドゥ・ブーレです。片方の脚の上にきちんと重心を引き上げないと不安定な動きになってしまって、バーから手を離すことが出来ませんよ。
ゆっくり丁寧に練習して自分の重心を置く位置を見つけることが大切です。
でははじめましょう。
両手バーで右脚前5番ポジシオン。
ドゥミ・プリエ→8 左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール⇒1 左脚シュル・ル・ポワント、右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→2 右脚ア・ラ・スゴンドにピケ、左脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→3 左脚ドゥミ・プリエ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→4 ポゼ→5 右脚シュル・ル・ポワント、左脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→6 左脚ア・ラ・スゴンドにピケ、右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→7 右脚ドゥミ・プリエ、左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→8 ポゼ⇒1 左脚シュル・ル・ポワント、右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→2 右脚ア・ラ・スゴンドにピケ、左脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→3 左脚ドゥミ・プリエ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→4 ポゼ→5 右脚シュル・ル・ポワント、左脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→6 左脚ア・ラ・スゴンドにピケ、右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→7 右脚ドゥミ・プリエ、左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→8 ポゼ⇒…
いかがですか?
自分のポワントで立った脚の状態や重心の位置、トルソーの位置などをひとつひとつチェックしながらゆっくり練習しましょう。
では大事なポイントを確認してみましょう。
ドゥミ・プリエ-ク・ドゥ・ピエ・デリエールからシュル・ル・ポワントに立つときにはしっかり膝を伸ばしましょう。このとき膝が緩んでいると、足首や膝そのものにも余計な負担が掛かってしまって、かえって危険ですからね。
ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンにした脚をア・ラ・スゴンドの方向にピケをするのと同時にもう一方の脚をク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンに引きつけます。このとき、一度2番ポジシオン・ポワントに立ってから改めて片脚をク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンに引き上げる、という動きをしてはいけません。それではパ・ドゥ・ブーレのリズムが壊れてパ・ドゥ・ブーレではなくなってしまいますよ。
ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンの脚を下ろしてドゥミ・プリエをしますが、力尽きて落下するようなプリエにならないように気を付けましょう。きちんとドゥミ・ポワントを通ってア・テール、プリエに下りることを忘れないで下さいね。
シュル・ル・ポワントに立ったり、ア・ラ・スゴンドの方向にピケしたりする脚の動きにトルソーの移動が遅れて、斜めにバーをひっぱってぶら下がるような体勢にならないよう注意しましょう。
はじめのシュル・ル・ポワントでク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンにした脚をア・ラ・スゴンドの方向にピケするときは、踏み下ろすのではなく、一段高いところに上がるつもりでピケをすると、トルソーを引き上げたままで重心を移動しやすくなりますよ。
注意するまでもないことかもしれませんが、ク・ドゥ・ピエにした足が“バナナ足”になっていませんか?
それではエシャッペと組み合わせてみましょう。
すこしゆっくりのテンポで構いませんから丁寧に確実に動いてみて下さいね。
両手バーで右脚前5番ポジシオン。
ドゥミ・プリエ→8 左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール⇒1 左脚シュル・ル・ポワント、右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→2 右脚ア・ラ・スゴンドにピケ、左脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→3 左脚ドゥミ・プリエ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→4 ポゼ→5 右脚シュル・ル・ポワント、左脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→6 左脚ア・ラ・スゴンドにピケ、右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→7 右脚ドゥミ・プリエ、左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→8 ポゼ⇒1左脚シュル・ル・ポワント、右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→ 2 右脚ア・ラ・スゴンドにピケ、左脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→3 左脚前5番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→4 ポゼ→5 エシャッペ→6 右脚前5番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→7 エシャッペ→8 左脚前ドゥミ・プリエ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール⇒…
いかがですか?
3回目のパ・ドゥ・ブーレのあと5番ポジシオン・ドゥミ・プリエに下りるところは問題ないと思いますが、2回目のエシャッペのあとのドゥミ・プリエ-ク・ドゥ・ピエ・デリエールにまとめるところが少しだけ難しいかもしれませんね。ここはエシャッペから5番ポジシオン・ドゥミ・プリエに下りた瞬間の、両方のカカトが床に付く寸前に片方の脚をク・ドゥ・ピエ・デリエールに引き上げる、とイメージするといいですよ。

パ・ドゥ・ブーレ・シュル・ル・ク・ドゥ・ピエは、ク・ドゥ・ピエではなくルティレまで脚を引き上げて行うことも少なくありません。まずはク・ドゥ・ピエに引き上げて真っ直ぐに立つことが出来なければ、ルティレを美しくすることは出来ないでしょう?
さまざまな振り付けにもよく採り入れられるパですから、慣れ過ぎて適当な動きをする悪い癖が付かないように気を付けて下さいね。