アントルシャ・ロワイヤル(=entrechat-royal)とアントルシャ・カトル(=entrechat-quatre)に挑戦してみましょう。
まずはバーで、正確な脚の動きを理解しましょうね。
アントルシャ・ロワイヤル
両手バーで右脚前5番ポジシオン。
ドゥミ・プリエから真っ直ぐに跳び上がって空中で両爪先の間を足1足分ほど開き、一度右脚前に引き付けてから、右脚後ろの5番ドゥミ・プリエに着地します。
シャンジュマン・ドゥ・ピエの要領で跳び上がって脚の前後を入れ替える前に、もう一度5番ポジシオンに引き付けてから前後を入れ替えて着地するのです。
離した両爪先の間隔は、5番ポジシオンで立っているときのそれぞれの爪先の位置から垂直に延長線上を目安にするといいですよ。あまり間隔を開け過ぎると、バタバタと乱暴な動きに見えてしまいます。
アントルシャ・ロワイヤルは、ルイ14世が得意としたことからロワイヤル=王様のアントルシャと呼ばれるようになったそうですよ
アントルシャ・カトル
両手でバーで右脚前5番ポジシオン。
ドゥミ・プリエから真っ直ぐに跳び上がって、両爪先の間を足1足分開き一度右脚を後ろ側に引き付けてから、もう一度両爪先の間を足1足分開いて右脚を前に戻し、5番ドゥミ・プリエに着地します。
アントルシャ・カトルの場合は、右脚前5番ポジシオンで始めたら右脚前で着地します。5番ポジシオンの前後が入れ替わることはありません。
アントルシャ・カトルのカトルは4という意味です。
右脚前の5番ドゥミ・プリエから跳びあがったら、右脚は一度後ろ側に引き付けられてから前に戻ります。同じように左脚も一度前側に引き付けられてから後ろに戻りますね。それぞれの脚が空中で2回交差しています。2×2=4というわけでカトルです
アントルシャ・ロワイヤルもアントルシャ・カトルも、膝下や足先だけの動きと勘違いしてはいけません。ターン・アウトした内腿を離したり交差させることで生まれる動きです。
両膝と両足首をしっかり伸ばして、脚をドラムのスティックのようにイメージして動かすとキレイですよ
アントルシャは両脚を横に動かします。“バタ足”のように前後にバタバタ動かすのは美しくありません
アントルシャ・ロワイヤルもアントルシャ・カトルも、そのまま4回・8回と続けることもあれば、他のパに繋いでいくこともあります。5番ドゥミ・プリエに着地したあと、中途半端に膝の力を抜いてトルソーが浮き上がらないように気を付けて下さいね。ドゥミ・プリエでしっかり床を押して、次の動きのための“バネ”を貯めるようにしましょう。
アントルシャにはこのほか、トロワ、サンク、シス、セット、ユイットと脚を交差する回数が増えたり、着地が5番ドゥミ・プリエではなくク・ドゥ・ピエになるもの、さらにはそのドゥシュやドゥスなど少しずつ複雑に難しくなっていきます。ですから、まずはロワイヤルとカトルをしっかり丁寧に練習して正確に動けるようにしておきましょう。
〈2010.01.25初出 2017.08.24修正〉
まずはバーで、正確な脚の動きを理解しましょうね。
アントルシャ・ロワイヤル
両手バーで右脚前5番ポジシオン。
ドゥミ・プリエから真っ直ぐに跳び上がって空中で両爪先の間を足1足分ほど開き、一度右脚前に引き付けてから、右脚後ろの5番ドゥミ・プリエに着地します。
シャンジュマン・ドゥ・ピエの要領で跳び上がって脚の前後を入れ替える前に、もう一度5番ポジシオンに引き付けてから前後を入れ替えて着地するのです。
離した両爪先の間隔は、5番ポジシオンで立っているときのそれぞれの爪先の位置から垂直に延長線上を目安にするといいですよ。あまり間隔を開け過ぎると、バタバタと乱暴な動きに見えてしまいます。
アントルシャ・ロワイヤルは、ルイ14世が得意としたことからロワイヤル=王様のアントルシャと呼ばれるようになったそうですよ
アントルシャ・カトル
両手でバーで右脚前5番ポジシオン。
ドゥミ・プリエから真っ直ぐに跳び上がって、両爪先の間を足1足分開き一度右脚を後ろ側に引き付けてから、もう一度両爪先の間を足1足分開いて右脚を前に戻し、5番ドゥミ・プリエに着地します。
アントルシャ・カトルの場合は、右脚前5番ポジシオンで始めたら右脚前で着地します。5番ポジシオンの前後が入れ替わることはありません。
アントルシャ・カトルのカトルは4という意味です。
右脚前の5番ドゥミ・プリエから跳びあがったら、右脚は一度後ろ側に引き付けられてから前に戻ります。同じように左脚も一度前側に引き付けられてから後ろに戻りますね。それぞれの脚が空中で2回交差しています。2×2=4というわけでカトルです
アントルシャ・ロワイヤルもアントルシャ・カトルも、膝下や足先だけの動きと勘違いしてはいけません。ターン・アウトした内腿を離したり交差させることで生まれる動きです。
両膝と両足首をしっかり伸ばして、脚をドラムのスティックのようにイメージして動かすとキレイですよ
アントルシャは両脚を横に動かします。“バタ足”のように前後にバタバタ動かすのは美しくありません
アントルシャ・ロワイヤルもアントルシャ・カトルも、そのまま4回・8回と続けることもあれば、他のパに繋いでいくこともあります。5番ドゥミ・プリエに着地したあと、中途半端に膝の力を抜いてトルソーが浮き上がらないように気を付けて下さいね。ドゥミ・プリエでしっかり床を押して、次の動きのための“バネ”を貯めるようにしましょう。
アントルシャにはこのほか、トロワ、サンク、シス、セット、ユイットと脚を交差する回数が増えたり、着地が5番ドゥミ・プリエではなくク・ドゥ・ピエになるもの、さらにはそのドゥシュやドゥスなど少しずつ複雑に難しくなっていきます。ですから、まずはロワイヤルとカトルをしっかり丁寧に練習して正確に動けるようにしておきましょう。
〈2010.01.25初出 2017.08.24修正〉