バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

バー・レッスン vol.10 グラン・バットマン・デヴロッペ

2012-02-27 12:08:11 | 日記
前回はグラン・バットマン・ポワントを練習しましたが、バー・レッスン vol.7、vol.9 での練習と重複してしまいました。
ごめんなさい
改めて今回もう一度グラン・バットマンを練習しようと思います。デヴロッペを組み合わせたアンシェヌマンです。
いつものように脚を高く上げることよりも、まずは動作脚の正確な動きを優先して下さいね。
でははじめましょう。
左手バーで右脚前5番ポジシオン、右アームスはアン・バからアン・ナヴァン、ア・ラ・スゴンドへ。
→8 プレパラシオン⇒1 右脚グラン・バットマン・ドゥヴァン→2 5番ポジシオン→3 グラン・バットマン・ドゥヴァン→4 5番ポジシオン→5 グラン・バットマン・ドゥヴァン→6 5番ポジシオン→7デヴロッペ・ドゥヴァン→ 8 5番ポジシオン→1 グラン・バットマン・ア・ラ・スゴンド→2 右前5番ポジシオン→3 グラン・バットマン・ア・ラ・スゴンド→4 右後ろ5番ポジシオン→5 グラン・バットマン・ア・ラ・スゴンド→6 右前5番→7 デヴロッペ・ア・ラ・スゴンド→8 右後ろ5番ポジシオン→1 グラン・バットマン・デリエール→2 5番ポジシオン→3 グラン・バットマン・デリエール→4 5番ポジシオン→5 グラン・バットマン・デリエール→6 5番ポジシオン→7 デヴロッペ・デリエール→8 5番ポジシオン→1 グラン・バットマン・ア・ラ・スゴンド→2 右後ろ5番ポジシオン→3 グラン・バットマン・ア・ラ・スゴンド→4 右前5番ポジシオン→5 グラン・バットマン・ア・ラ・スゴンド→6 右後ろ5番ポジシオン→7 デヴロッペ・ア・ラ・スゴンド→8 右前5番ポジシオン
いかがですか?
このグラン・バットマン・デヴロッペでは、デヴロッペのスピードが重視されます。普通にグラン・バットマンをするのと同じスピードでデヴロッペをしなければなりません。
動作脚をク・ドゥ・ピエからルティレ、そして一番高いアティチュードまで一気に引き上げて、勢いを変えずにバットマンをします。そして通常のグラン・バットマンと同様にポワン・タンジュに下ろして5番ポジシオンに収めます。
それでは気を付けなければならないポイントを確認していきましょう。
ドゥヴァンにバットマン・デヴロッペをする場合、動作脚をク・ドゥ・ピエからルティレまで勢いよく引き上げたあと、動作脚側の腰を捻ってお尻を前に出し、膝を正面に向けて蹴りだすような動きにならないように気を付けて下さいね。一番高いアティチュードまで脚を引き上げたら、“ターン・アウトした内腿をさらに引き上げるつもりで膝下を伸ばしきる”とイメージするといいですよ。
ア・ラ・スゴンドのバットマン・デヴロッペは、一番高いアティチュードまで動作脚を引き上げたら、その膝をさらにトルソーに引きつけるように引き上げながら膝下を伸ばしきるようにします。一番高いアティチュードまで動作脚を引き上げたあとに、先に骨盤を傾けないように気を付けて下さいね。
デリエールの場合もまずは一番高いアティチュードまで動作脚を引き上げることを大切にして下さい。ルティレまで脚を引き上げた途端に股関節のターン・アウトを忘れて膝を正面に向け、足裏から蹴り上げるような動きをしないように気を付けましょう。お尻を突き出すような前傾姿勢になるとターン・アウトが失われやすくなりますよ。
素早いデヴロッペをして脚を上げきったとき、膝下を伸ばしきったときに、足首までしっかり伸ばしきることを忘れないで下さい。勢いのままにデヴロッペをして足首は緩んだまま、というのでは美しくありませんものね。
それでは反対の動きを採り入れてみましょう。
グラン・バットマン・パッセ・ルティレです。
左手バーで右脚前5番ポジシオン、右アームスはアン・バからアン・ナヴァン、ア・ラ・スゴンドへ。
→8 プレパラシオン⇒1 右脚グラン・バットマン・ドゥヴァン→2 5番ポジシオン→3 グラン・バットマン・ドゥヴァン→4 5番ポジシオン→5 バットマン・デヴロッペ・ドゥヴァン→6 5番ポジシオン→7グラン・バットマン・ドゥヴァン→ルティレ→ 8 5番ポジシオン→1 グラン・バットマン・ア・ラ・スゴンド→2 右前5番ポジシオン→3 グラン・バットマン・ア・ラ・スゴンド→4 右後ろ5番ポジシオン→5 バットマン・デヴロッペ・ア・ラ・スゴンド→6 右前5番→7 グラン・バットマン・ア・ラ・スゴンド→ルティレ→8 右後ろ5番ポジシオン→1 グラン・バットマン・デリエール→2 5番ポジシオン→3 グラン・バットマン・デリエール→4 5番ポジシオン→5 バットマン・デヴロッペ・デリエール→6 5番ポジシオン→7 グラン・バットマン・デリエール→ルティレ→8 5番ポジシオン→1 グラン・バットマン・ア・ラ・スゴンド→2 右後ろ5番ポジシオン→3 グラン・バットマン・ア・ラ・スゴンド→4 右前5番ポジシオン→5 バットマン・デヴロッペ・ア・ラ・スゴンド→6 右後ろ5番ポジシオン→7 バットマン・ア・ラ・スゴンド→ルティレ→8 右前5番ポジシオン
いかがですか?
まずバットマン・デヴロッペをして5番ポジシオンに収めたら、つぎはグラン・バットマンをしてルティレに引き戻しク・ドゥ・ピエを通過して5番ポジシオンに戻ります。バットマン・デヴロッペとバットマン・パッセ・ルティレで動作脚は同じ動線の上を往復するわけです。
どの方向でもいえることですが、バットマンした脚が下がってからルティレに引き上げてはいけません。とくに90度より下に下がってはいけませんね。あくまでもバットマンをしてその脚が頂点に達した瞬間にルティレに引き戻すのです。
ドゥヴァンのときには膝を正面に向けるようにして膝下から先に引き寄せてはいけません。またデリエールのときには膝を正面にむけながら膝から引き寄せてはいけません。どちらの場合も股関節のターン・アウトを守って、ドゥヴァンの場合は膝から、デリエールの場合は膝下から引き戻すように気を付けましょう。
ア・ラ・スゴンドの場合はバットマンした脚の膝をトルソーに引きつけながら膝下を畳むイメージでルティレをすると、脚を落とすことなくルティレをすることが出来ますよ。
バットマン・ルティレ・パッセはさらに、ドゥヴァンにバットマンした脚をルティレに引きつけると同時にデリエールにバットマン・デヴロッペをする、あるいはデリエールにバットマンをしてルティレを通過しドゥヴァンにバットマン・デヴロッペをする、という動きに発展していきます。まずはきちんとバットマン・デヴロッペをする、バットマンからきちんとルティレに引き戻す、という練習を丁寧にしておきましょう。

バットマン・デヴロッペはグラン・ジュテ・デヴロッペ・アン・ナヴァン(=グラン・パ・ドゥ・シャ)に、グラン・バットマン・パッセ・ルティレはグラン・ジュテ・パッセ・デヴロッペに大切な脚の動きです。
大らかで強く高い安定した跳躍をするためにも大切な動きですから、丁寧に練習して下さいね。

バー・レッスン vol.10 グラン・バットマン・ポワント

2012-02-23 12:56:29 | 日記
前回練習したルルヴェ・ラン、音楽に合わせて一定のテンポを保って脚を上げることが出来るようになりましたか?
ポワン・タンジュしてからルルヴェ・ランで脚を上げルティレに引き戻すまでの流れを大切にしましょう。力尽きて、音楽を無視してルティレをし休憩するようなことがあってはいけませんね。
脚の重さを感じさせない、脚が独りでに浮き上がって行くようなルルヴェ・ランが理想的ですね。
今回はグラン・バットマンの練習をしますが、ポワン・タンジュからもう一度バットマンをする動きを採り入れます。ルルヴェ・ランをグラン・バットマンのテンポで行うのに似ています。
でははじめましょう。
左手バーで右脚前5番ポジシオン、右アームスはアン・バからアン・ナヴァン、ア・ラ・スゴンドへ。
→8 プレパラシオン⇒1 右脚グラン・バットマン・ドゥヴァン→2 5番ポジシオン→3 グラン・バットマン→4 5番→5 グラン・バットマン→6 ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→7 グラン・バットマン→8 5番→1 グラン・バットマン・ア・ラ・スゴンド→2 右後ろ5番→3 グラン・バットマン→4 右前5番→5 グラン・バットマン→6 ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→7 グラン・バットマン→8 右後ろ5番→1 グラン・バットマン・デリエール→2 5番→3 グラン・バットマン→4 5番→5 グラン・バットマン→6 ポワン・タンジュ・デリエール→7 グラン・バットマン→8 5番→1 グラン・バットマン・ア・ラ・スゴンド→2 右前5番→3 グラン・バットマン→4 右後ろ5番→5 グラン・バットマン→6 ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→7 グラン・バットマン→8 右前5番ポジシオン
いかがですか?
シンプルなアンシェヌマンですからトルソーや骨盤、動作脚を落ち着いてコントロール出来るでしょう?
大事なポイントを確認していきましょうね。
3回目のグラン・バットマンをした脚をポワン・タンジュに下しますが、床に爪先を押し付けるようにしてはいけません。爪先は床に触れているだけですよ。足首と膝を緩めずにしっかり伸ばしておきましょう。
ポワン・タンジュ・ドゥヴァンからグラン・バットマンをするときに、腰をひねって動作脚側のお尻を前に出すことで勢いを付けて脚を上げる、そんな動きは決してしてはいけません。内腿をお腹に向かって引き上げることで脚をあげましょう。
ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドからのグラン・バットマンも、動作脚側の骨盤を持ち上げることが動作脚のバットマンよりも先行してはいけません。トルソーがバーの方に傾かないように気を付けて下さいね。
デリエールのグラン・バットマンの3回目のあとポワン・タンジュ・デリエールに脚を下ろしたときには、トルソーもきちんと起こしましょう。グラン・バットマン・デリエールで前方に移動したトルソーが中途半端な位置に残っていてはいけませんね。次のポワントからのバットマンで脚を上げにくくなってしまいますよ。
ポワン・タンジュ・デリエールからのグラン・バットマンは、くれぐれもウエストの後ろを縮めて腰が反らないように気を付けて下さいね。5番ポジシオンからバットマンをするよりもポワン・タンジュからのほうが背中が反りやすくなりますから注意しましょう。
では、ポワン・タンジュからのバットマンを2回にしてみましょう。
左手バーで右脚前5番ポジシオン、右アームスはアン・バからアン・ナヴァン、ア・ラ・スゴンドへ。
→8 プレパラシオン⇒1 右脚グラン・バットマン・ドゥヴァン→2 5番ポジシオン→3 グラン・バットマン→4 ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→5 グラン・バットマン→6 ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→7 グラン・バットマン→8 5番→1 グラン・バットマン・ア・ラ・スゴンド→2 右前5番→3 グラン・バットマン→4 ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→5 グラン・バットマン→6 ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→7 グラン・バットマン→8 右後ろ5番→1 グラン・バットマン・デリエール→2 5番→3 グラン・バットマン→4 ポワン・タンジュ・デリエール→5 グラン・バットマン→6 ポワン・タンジュ・デリエール→7 グラン・バットマン→8 5番→1 グラン・バットマン・ア・ラ・スゴンド→2 右後ろ5番→3 グラン・バットマン→4 ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→5 グラン・バットマン→6 ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→7 グラン・バットマン→8 右前5番ポジシオン
いかがですか?
ポワン・タンジュからのグラン・バットマン、2回とも同じ勢いで同じ高さに脚を上げるようにしましょう。そして2回目のポワン・タンジュに脚を下ろしたときに力がぬけて動作脚のカカトが下がり腰が沈んだりしないように気を付けて下さいね。
ポワン・タンジュからのグラン・バットマンは、5番ポジシオンからのときのように動作脚をすり出す動きがありませんから、脚を上げるための勢いのつけようがありません。ですから腰をひねったりトルソーを傾けたりしがちなのですが、それは正しいコントロールではありません。筋力が十分でないうちは90度を目安にして練習してもいいでしょう。

強くしなやかでスピードのあるグラン・バットマンは、強く高く大きな跳躍技をしっかり跳ぶためには不可欠です。乱暴な動きにならないように丁寧に練習して下さい。そして少しずつ高く脚を上げることにも挑戦して下さいね。

バー・レッスン vol.10 アダージョ

2012-02-20 09:24:45 | 日記
前回練習したロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール、軸脚のドゥミ・プリエやドゥミ・ポワントと動作脚のロン・ドゥ・ジャンブとがスムーズに連動するようになりましたか?
今回はアダージョの練習をしましょう。アンシェヌマン自体はシンプルですが、ルルヴェ・ランを採り入れますので少々キツイかもしれません。
いつもいうことですが、もちろん高く脚を上げる必要はありません。90度で十分ですから、まずしっかりトルソーを支えて脚を上げることを大切にして下さいね。
でははじめましょう。
左手バーで右脚前5番ポジシオン、右アームスはアン・バからアン・ナヴァン、そしてア・ラ・スゴンドへ。
→8 プレパラシオン⇒1 右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→2 ルティレ→3 デヴロッペ・→4 ドゥヴァン→5 脚を下ろして→6 ポワン・タンジュ・→7 ドゥヴァン→8 5番ポジシオン→1 ポワン・タンジュ→2 ドゥヴァン→3 ルルヴェ・→4 ラン→5 ルティレに→6 引きつけて→7 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→8 5番ポジシオン→1 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→2 ルティレ→3 デヴロッペ・→4 ア・ラ・スゴンド→5 脚を下ろして→6 ポワン・タンジュ→7 ア・ラ・スゴンド→8 右前5番ポジシオン→1 ポワン・タンジュ・→2 ア・ラ・スゴンド→3 ルルヴェ・→4 ラン→5 ルティレに→6 引きつけて→7 ク・ドゥ・ピエ・デリエール→8 右後ろ5番ポジシオン→1 ク・ドゥ・ピエ・デリエール→2 ルティレ→3 デヴロッペ・→4 デリエール→5 脚を下ろして→6 ポワン・タンジュ・→7 デリエール→8 右後ろ5番→1 ポワン・タンジュ・→2 デリエール→3 ルルヴェ・→4 ラン→5 ルティレに→6 引きつけて→7 ク・ドゥ・ピエ・デリエール→8 右後ろ5番→1 ク・ドゥ・ピエ・デリエール→2 ルティレ→3 デヴロッペ・→4 ア・ラ・スゴンド→5 脚を下ろして→6 ポワン・タンジュ・→7 ア・ラ・スゴンド→8 右後ろ5番→1 ポワン・タンジュ・→2 ア・ラ・スゴンド→3 ルルヴェ→4 ラン→5 ルティレに→6 引きつけて→7 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→8 右前5番ポジシオン
いかがですか?
このアンシェヌマンでははじめのデヴロッペに続くルルヴェ・ランがリヴァース・モードになっているわけです。
ポワン・タンジュ→デガージェと動作脚をしっかりターン・アウトして膝を伸ばしたままで脚を上げていきます。床から上に向かって爪先で大きく弧を描いていくイメージです。ではルルヴェ・ランをするときの大事なポイントを確認していきましょう。
ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→デガージェ・ドゥヴァンと脚が高く上がっていくにしたがって、骨盤を掬い上げるように腰が丸くなってはいけませんね。動作脚が上がっていくにしたがって軸脚の内腿もしっかり引き上げるようにしましょう。
ルルヴェ・ランで上げた脚をルティレに引きつけるときには、まず膝を引き上げることを忘れないで下さいね。せっかく上げた脚が一旦下がるような引きつけ方をしてはいけません。
ア・ラ・スゴンドのルルヴェ・ランでは動作脚の高さが90度を超えて130度、あるいはそれ以上になると」必然的に骨盤は傾きます。だからといって脚の高さと関係なく安易に骨盤を傾けてはいけませんよ。ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドからさらに遠くに動作脚を伸ばしていくイメージで脚を上げますが、動作脚の動きよりも先に骨盤を傾けてはいけません。ましてバーに寄り掛かるような姿勢にならないように注意してくださいね。
デリエールへのルルヴェ・ランでも動作脚が上がっていくにつれてトルソーの位置が少しずつ前に移動して前傾します。でも脚の高さに関係なく、あるいは脚を高く上げようとして先にトルソーを前傾させてはいけません。
デリエールの場合は上体が反りすぎてウエストの後ろ辺りを縮めないように、という注意も必要です。腰を痛める原因になってしまいますからね。
それではアンシェヌマンを少し変化させましょう。
左手バーで右脚前5番ポジシオン、右アームスはアン・バからアン・ナヴァン、そしてア・ラ・スゴンドへ。
→8 プレパラシオン⇒1 右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→2 ルティレ→3 デヴロッペ・→4 ドゥヴァン→5 ルティレに→6 引きつけて→7 デヴロッペ・→8 ア・ラ・スゴンド→1 ルティレに→2 引きつけて→3 デヴロッペ・→4 デリエール→5 軸脚ドゥミ・6 プリエ→7 ポワン・タンジュ・デリエール、軸脚膝を伸ばす→8 1番ポジシオン→1 軸脚ドゥミ・プリエしながらドゥヴァンにルルヴェ・→2 ラン→3 軸脚を伸ばしてポワン・タンジュ・ドゥヴァン→4 1番ポジシオン→5 軸脚ドゥミ・プリエしながらデリエールにルルヴェ・→6 ラン→7 軸脚を伸ばしてルティレ→8 右脚前5番ポジシオン
いかがですか?
こんどは軸脚でドゥミ・プリエをしながらのルルヴェ・ランです。
軸脚でドゥミ・プリエをしながらのルルヴェ・ランではドゥヴァンのときには特に、骨盤を掬い上げるように腰が丸くなったり、動作脚側の骨盤が前に出ないように一層注意をして下さいね。そうしないと軸脚の膝を伸ばしたときに、重心の位置がズレテしまいますよ。
軸脚でドゥミ・プリエをしながらドゥヴァンのルルヴェ・ランをし、その脚をゆっくり下ろしてデリエールへのルルヴェ・ランをするところは動きの流れが切れないように一定のテンポで滑らかに脚を動かすようにしてくださいね。
軸脚のドゥミ・プリエを伴うと、脚を上げやすくなると錯覚しがちですが、骨盤のポジシオンがズレ安くもなるのです。高く脚を上げることだけに捉われずに丁寧に動くことを大切にして下さいね。

バー・レッスン vol.10 ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール(プリエ、ルルヴェ)

2012-02-16 09:57:35 | 日記
前回練習したフリック・フラックでの2分の1回転、動作脚の動きと方向転換が連動してタイミングよく動けるようになりましたか?
すこしゆっくりのテンポで練習してもよいのですから、正確な動きを習得して下さいね。きちんと動けるようになれば、テンポを早くすることはいつでも可能ですから。
今回はロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レールの練習です。軸脚のドゥミ・プリエとルルヴェを組み合わせます。この動きがセンターでのロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール・ソテに発展していくのですから、丁寧に練習しましょう。
でははじめましょう。
左手バーで右脚前5番ポジシオン、右アームスはアン・バからアン・ナヴァン、そしてア・ラ・スゴンドへ。
プレパラシオン→8 右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンドに⇒1 ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール・アン・ドゥオール→2 アン・ドゥオール→3 アン・ドゥオール、軸脚ドゥミ・プリエ→4 右後ろ5番ポジシオン→デガージェ・ア・ラ・スゴンド→5 ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール・アン・ドゥダーン→6 アン・ドゥダーン→7 アン・ドゥダーン、軸脚ドゥミ・プリエ→8 右脚前5番→デガージェ・ア・ラ・スゴンド→1 アン・ドゥオール→2 アン・ドゥオール→3 アン・ドゥオール、軸脚ドゥミ・ポワント→4 右後ろ5番ア・テール→デガージェ・ア・ラ・スゴンド→5 アン・ドゥダーン→6 アン・ドゥダーン→7 アン・ドゥダーン、軸脚ドゥミ・ポワント→8 右脚前5番ア・テール→デガージェ・ア・ラ・スゴンド→1 アン・ドゥオール→2 アン・ドゥオール、軸脚ドゥミ・プリエ→3 アン・ドゥオール、軸脚ドゥミ・ポワン→4 右後ろ5番ア・テール→デガージェ・ア・ラ・スゴンド→5 アン・ドゥダーン→6 アン・ドゥダーン、軸脚ドゥミ・プリエ→7 アン・ドゥダーン、軸脚ドゥミ・ポワント→8 右前5番ア・テール→デガージェ・ア・ラ・スゴンド→1 アン・ドゥオール→2 アン・ドゥオール、軸脚ドゥミ・プリエ→3 アン・ドゥオール、軸脚ドゥミ・ポワン→4 右後ろ5番ア・テール→デガージェ・ア・ラ・スゴンド→5 アン・ドゥダーン→6 アン・ドゥダーン、軸脚ドゥミ・プリエ→7 アン・ドゥダーン、軸脚ドゥミ・ポワント→8 右前5番ア・テール→デガージェ・ア・ラ・スゴンド
いかがですか?
軸脚のドゥミ・プリエとドゥミ・ポワントのタイミングについてご説明しますね。
デガージェに上げた脚を軸脚がわに引きつけながらアン・レール、そこから再びデガージェに伸ばしていくのと同時に軸脚はドゥミ・プリエをします。そして5番ポジシオンに動作脚を下ろすのと同時に軸脚も膝を伸ばします。
デガージェに上げた脚を軸脚がわに引きつけながらアン・レール、そこから再びデガージェに伸ばしていくのと同時に軸脚はドゥミ・ポワントに立ち上がり、5番ポジシオンに動作脚を下ろすのと同時にア・テールです。
軸脚のドゥミ・プリエからドゥミ・ポワントへと続くパートは、はじめに説明したタイミングで軸脚がドゥミ・プリエをしたらそのまま次のアン・レールをして、その脚がデガージェに伸ばされるときに同時に軸脚がルルヴェをします。

では大事なポイントを確認していきましょう。
ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レールをする脚の高さは90度でなくてもかまいません。60度でも45度でもいいのですから、膝下がロン・ドゥ・ジャンブをはじめたときと膝下を伸ばしたときとで脚の高さが変わらないように内腿でしっかり引き上げておきましょう。
軸脚がドゥミ・プリエをするとき骨盤が動作脚の方に持ち上がって傾いたり前傾したりしないように真っ直ぐに支えましょう。
軸脚がドゥミ・ポワントに立ち上がるときには、膝下を伸ばす動作脚の勢いにつられて重心が軸脚の上からハズれてしまわないように、バーを引っ張って立つような姿勢にならないように気を付けて下さいね。
ドゥミ・ポワントから5番ポジシオン・ア・テールに下りるとき、軸脚と動作脚の内腿をお腹に向かって引き上げるようにイメージしてみましょう。動作脚を落っことすような動きや、軸脚のカカトを床にぶつけるような動きになってはいけません。足の裏が床に吸い寄せられていくイメージでア・テールに下りましょう。
今回はシングルのロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レールで練習しましたが、もちろんドゥーブルでも可能な動きです。軸脚のドゥミ・プリエあるいはドゥミ・ポワントとスムーズに連動出来るようになったら、ドゥーブルにも挑戦して下さいね。

バー・レッスン vol.10 バットマン・フラッペ(フリック・フラック)

2012-02-13 12:25:31 | 日記
前回練習したフォンデュ・ドゥーブル、2つの動き方を練習しましたが、どちらの動きもスムーズにプリエとフォンデュとを連動させることが出来るようになりましたか?ア・テールできちんとフォンデュ・ドゥーブルが出来るようになったら、ルルヴェでのフォンデュ・ドゥーブルにも挑戦していきましょう。
今回はバットマン・フラッペにフリック・フラックを組み合わせて練習します。
フリック・フラックの基本を練習したのはもう1年以上前のことになりますが、しっかり足指の裏を使えるようになっていますか?
でははじめましょう。
左手バーで右脚前5番ポジシオン、アームスはアン・バからアン・ナヴァン、そしてア・ラ・スゴンドへ。
右脚ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→8 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン⇒1 フラッペ・ドゥヴァン→2 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→3 フラッペ・ア・ラ・スゴンド→4 ク・ドゥ・ピエ・デリエール→5 フラッペ・デリエール→6 ク・ドゥ・ピエ・デリエール→7 フリック‐ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン、軸脚ルルヴェ→8 フラック‐ク・ドゥ・ピエ・デリエール、軸脚ルルヴェ→1 フラッペ・デリエール→2 ク・ドゥ・ピエ・デリエール→3 フラッペ・ア・ラ・スゴンド→4 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→5 フラッペ・ドゥヴァン→6 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→7 フリック‐ク・ドゥ・ピエ。・デリエール、軸脚ルルヴェ→8 フラック‐ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン、軸脚ルルヴェ⇒
いかがですか?
このアンシェヌマンのポイントは、フリック・フラックをするのと同時に軸脚がルルヴェ→ア・テール→ルルヴェ→ア・テールを繰り返すところです。
まずフラッペ・デリエールをしてク・ドゥ・ピエ・デリエールに戻した脚を低いデガージェ・ア・ラ・スゴンドに開いて、フリックをするのと同時に軸脚がルルヴェをしク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ルルヴェになります。そのク・ドゥ・ピエした脚をデガージェ・ア・ラ・スゴンドに開くのと同時に軸脚はア・テールに下ります。そしてフラックと同時に軸脚がルルヴェをしてク・ドゥ・ピエ・デリエール‐ルルヴェ、次のフラッペ・デリエールの前に軸脚はア・テールに下ります。
軸脚のルルヴェ→ア・テール→ルルヴェ→ア・テールの繰り返しのとき、膝が緩んだり、カカトの上に重心が落っこちたりしないように気を付けましょう。
ク・ドゥ・ピエ・デリエールにフリックをする場合とフラックをする場合にはルルヴェをしたときの上体が後ろに反らないように注意してくださいね。
フリック・フラックをする動作脚の股関節のターン・アウトが失われないようにしましょう。
動きに慣れて、スピードにも慣れてきたら、フラックの瞬間にバーの手を離して、しっかり軸脚の上に立っているかどうかバランスが取れているかどうかを確かめてみるといいですよ。
では、アンシェヌマンを進めてみましょう。
フリックで4分の1回転、さらにフラックで4分の1回転します。
左手バーで右脚前5番ポジシオン、アームスはアン・バからアン・ナヴァン、そしてア・ラ・スゴンドへ。
右脚ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→8 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン⇒1 フラッペ・ドゥヴァン→2 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→3 フラッペ・ア・ラ・スゴンド→4 ク・ドゥ・ピエ・デリエール→5 フラッペ・デリエール→6 ク・ドゥ・ピエ・デリエール→7 フリック‐バーの方に4分の1回転、ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ルルヴェ→8 フラック‐さらに4分の1回転、ク・ドゥ・ピエ・デリエール‐ルルヴェ→左脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンに踏みかえてア・テール→1 左脚フラッペ・ドゥヴァン→2 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→3 フラッペ・ア・ラ・スゴンド→4 ク・ドゥ・ピエ・デリエール→5 フラッペ・デリエール→6 ク・ドゥ・ピエ・デリエール→7 フリック‐バーの方に4分の1回転、ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ルルヴェ→8 フラック‐さらに4分の1回転、ク・ドゥ・ピエ・デリエール‐ルルヴェ→右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエールに踏みかえてア・テール⇒1 右脚フラッペ・デリエール→2 ク・ドゥ・ピエ・デリエール→3 フラッペ・ア・ラ・スゴンド→4 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→5 フラッペ・ドゥヴァン→6 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→7 フリック‐バーに背を向けて4分の1回転、ク・ドゥ・ピエ・デリエール‐ルルヴェ→8 フラック‐さらに4分の1回転、ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン・‐ルルヴェ→左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエールに踏みかえてア・テール→1 左脚フラッペ・デリエール→2 ク・ドゥ・ピエ・デリエール→3 フラッペ・ア・ラ・スゴンド→4 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→5 フラッペ・ドゥヴァン→6 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→7 フリック‐バーに背を向けて4分の1回転、ク・ドゥ・ピエ・デリエール‐ルルヴェ→8 フラック‐さらに4分の1回転、ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→5番ポジシオン・ア・テール
いかがですか?
バーの方に4分の1ずつ回転していくのがアン・ドゥダーバーに背を向ける方向で回転するのがアン・ドゥオールです。
アームスの動きも大切です。ア・ラ・スゴンドのアームスをフリックと同時に素早くアン・バ・に下げ、フラックと同時に両方のアームスをアン・ナヴァンに引き上げます。そして軸脚のア・テールと同時に片手をバーにもう片方をア・ラ・スゴンドに開きます。
フリック・フラックで回転をするときは、最初のフリックでルルヴェをしたらそのままア・テールには下りずにフラックを続けます。
このフリック・フラックも今回は4分の1回転を練習しましたが、2分の1回転へ、1回転へと発展していきます。まずは素早く強く正確なルルヴェで軸を引き上げることが大切です。それは様々な回転技に共通の大切なことですね。