バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

バー・レッスン vol.9 アダージョ(リヴァース・モード)

2011-11-24 09:25:02 | 日記
前回練習したアダージョ、カンブレやパンシェ、ドゥミ・ロン・ドゥ・ジャンブなどスムーズにコントロール出来るようになりましたか?
気を付けなければならないポイントはいくつもありますが、ひとつひとつのポジシオンやコントロールのタイミングに気を配りながら丁寧に練習していきましょうね。
今回は前回練習したアダージョのリヴァース・モード、つまりデリエールからのアンシェヌマンです。
まずやってみましょう。
左手バーで右脚後ろ5番ポジシオン、右アームスはアン・バからアン・ナヴァンを通ってア・ラ・スゴンドへ。
→8 プレパラシオン⇒1 右脚ポワン・タンジュ・デリエール→2 左脚ドゥミ・プリエ→3 カンブレ・→4 アン・ナヴァン→5 トルソーを起こして、右脚ア・テール→6 大きい4番ポジシオンでカンブレ・→7 アン・ナリエール→8 トルソーを起こし左膝を伸ばして右後ろ5番ポジシオン⇒1 右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエールから→2 ルティレ・パッセ→3 デヴロッペ・アン・ナリエール→4 ポゼ→5 ルティレ→6 パッセ→7 デヴロッペ・ア・ラ・スゴンド→8 ポゼ⇒1 右アームスをアン・オーにしてカンブレ・→2 ア・ラ→3 バー→4 トルソーを戻してアームスもア・ラ・スゴンドに→5 右脚ドゥミ・ロン・ドゥ・→6 ジャンブ・アン・ドゥダーン→7 右脚ドゥヴァンで左軸脚ドゥミ・プリエ、アームスはアン・オー→8 右脚前5番ポジシオン、アームスはア・ラ・スゴンド⇒1 右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンから→2 ルティレ・パッセ→3 デヴロッペ・アン・ナヴァン→4 右アームスをアン・オーに→5 カンブレ・→6 アン・ナリエール→7 トルソーを起こして右脚前5番ドゥミ・ポワント→8 ストゥーニュ・アン・ドゥダーン→左脚前5番ポジシオン⇒1 左脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァンからバットマン・クロッシュでポワン・タンジュ・デリエールへ→…
いかがですか?
大事なポイントを確認していきましょうね。
いちばんはじめのポワン・タンジュ・デリエール‐ドゥミ・プリエでカンブレ・アン・ナヴァンをするところでは、トルソーを前に倒し過ぎて背中を丸めてはいけません。背中が床と並行になるくらいの深さに留めましょう。アン・ナヴァンにカンブレをしながらアームスはアン・バを通してアン・オーに引き上げます。
カンブレ・アン・ナヴァンからトルソーを起こしポワン・タンジュにしていた足をア・テールにして大きな4番ポジシオンになりますが、このとき重心が後ろ側の足の方にズレないように気を付けて下さいね。
それに続くカンブレ・アン・ナリエールでは、アン・オーにしたアームスでさらにトルソーを吊り上げていくつもりでカンブレをして下さい。後ろの方に深くトルソーを倒そうとして、ウエストの後ろ辺りを無暗に縮めたり骨盤を前に押し出したりしてはいけません。腰を痛める原因になってしまいますよ。
ア・ラ・スゴンドからドゥミ・ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥダーンで動作脚をドゥヴァンに移動するところは、動作脚側の骨盤が持ち上がってしまったり、動作脚のターン・アウトが失われたりすることがないように気を付けましょうね。
ドゥヴァンに脚を上げた状態でのカンブレ・アン・ナリエールは、トルソーを後ろに倒すにつれて上体が伸びてしまわないように、動作脚をお腹でしっかり引き上げておきましょう。動作脚がぶら下がった状態のままでは動作脚のほうに重心が引っ張られてしまってバランスを崩したり、トルソーを起こすのに必要以上の力が懸ってしまってやはり腰を痛める原因になりかねませんからね。十分に注意しましょう。
カンブレ・アン・ナリエールをしたトルソーを斜め前方上に向かって引き上げることで軸全体を吊り上げ、同時にドゥヴァンに上げていた動作脚をおろして5番ポジシオン・ドゥミ・ポワントに立ち上がります。ドゥミ・ポワントに立ったときに重心が後ろにズレて背中が反らないように気を付けましょう。

前回のドゥヴァンからのアンシェヌマン同様このリヴァースモードも2分の1のストゥーニュが終わって向きを変えたところで一旦区切ってもいいですし、さらに続けても構いません。あるいは、右サイドはドゥヴァンからのアンシェヌマン、左サイドはリヴァース・モードと続けて区切りとしてもいいでしょう。前回もいいましたが、いずれにしても体力と筋力を考えて無理のない練習をして下さいね。

バー・レッスン vol.9 アダージョ

2011-11-21 09:47:26 | 日記
前回練習したロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テールとパ・ドゥ・ブーレ・アン・トゥールナンのアンシェヌマン、スムーズに動けるようになりましたか?
パ・ドゥ・ブーレ・アン・トゥールナンがアン・ドゥオールなのかアン・ドゥダーンなのか、混乱しないように落ち着いて動きを繋ぐことが出来るようになるといいですね。
今回はアダージョの練習をしましょう。
デヴロッペやパンシェ、ロン・ドゥ・ジャンブなども取り入れたアンシェヌマンです。
でははじめましょう。
左手バーで右脚前5番ポジシオン、右アームスはアン・バからアン・ナヴァンを通ってア・ラ・スゴンドへ。
→8 プレパラシオン⇒1 右脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→2 左軸脚ドゥミ・プリエ→3 カンブレ・→4 アン・ナヴァン→5 トルソーを起こし軸脚を伸ばす、右アームスはアン・オー→6 カンブレ・→7 アン・ナリエール→8 トルソーを戻して右脚前5番、右アームスはア・ラ・スゴンド⇒1 右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンから→2 ルティレ・パッセ・→3 デヴロッペ・アン・ナヴァン→4 ポゼ→5 ルティレ・6 パッセ・→7 デヴロッペ・ア・ラ・スゴンド→8 ポゼ⇒1 右アームスをアン・オーに、カンブレ・→2 ア・ラ・→3 バー→4 トルソーをもどす、右アームスはア・ラ・スゴンド→5 右脚ドゥミ・ロン・ドゥ・→6 ジャンブ・アン・ドゥオール→7 右アームスをアン・ナヴァンに。2番アラベスク‐ドゥミ・プリエ→8 右脚後ろ5番、アームスはア・ラ・スゴンド⇒1 右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエールから→2 ルティレ・パッセ・→3 デヴロッペ・アン・ナリエール→4 右アームスをアン・ナヴァンに→5 パンシェ・→6 アン・ナヴァン→7 トルソーを起こして右後ろ5番ドゥミ・ポワント、右アームスはアン・オー→8 ストゥーニュ・アン・ドゥオール→左脚後ろ5番ポジシオン⇒1 左脚ポワン・タンジュ・デリエールからバットマン・クロシュでポワン・タンジュ・ドゥヴァン→…
いかがですか?
無理に高く脚を上げる必要はありません。90度で十分ですから、ポジシオンや動きの流れがおろそかにならないように気を付けましょう。
では大事なポイントをチェックしていきましょうね。
いちばんはじめのカンブレ・アン・ナヴァンはトルソーを脚に添わせるように倒しながらアームスはアン・オーに引き上げます。背中が丸くなったり肩が上がらないように気を付けましょう。
デヴロッペ・ア・ラ・スゴンドの次にバーの方にカンブレをするところではアン・オーに引き上げたアームスでさらにトルソーを吊り上げるつもりでカンブレをします。このとき、重心がバーから離れるほうにズレたり、骨盤が傾いてオフ・バランスにならないように気を付けましょう。オフ・バランスになると、バーにしがみついて引っ張るような無意味な力がバーに置いた手に入ってしまいますよ
デヴロッペ・ア・ラ・スゴンドでカンブレ・ア・ラ・バーをするときは、ア・ラ・スゴンドの脚を少し上げるようにするとカンブレをしやすいですよ。
次のドゥミ・ロン・ドゥ・ジャンブはトルソーと脚が互いに引っ張り合うようにバランスを取りながら脚のポジシオンをデリエールに移していきます。ロン・ドゥ・ジャンブをする前に安直に脚をターン・インしてはいけませんね
次の2番アラベスクでドゥミ・プリエをするときにはウエストの後ろが縮まないように気を付けて下さい。腰を痛める原因になりかねませんからね。アン・ナヴァンのアロンジェにしたアームスの指先とアラベスクした脚の爪先が引っ張り合うようなイメージです。
アラベスクのパンシェも手の指先と脚の爪先とが引っ張り合うイメージを忘れないで下さいね。トルソーを倒していくときに頭から先に落とし込んではいけません。
アンサンブル・ド・ミューズのレッスンでは、脚が上がっていくからトルソーが斜め前に下りていく。トルソーよりも脚が先、と伝えています。
5番ポジシオン・ドゥミ・ポワントに脚を引きつける動きも、脚を下ろすことでトルソーを引き起こす、とイメージして下さいね。それは同時にトルソーを引き起こし引き上げることで軸脚を引き上げてドゥミ・ポワントをすることでもあります。その動きを助けるのがアームスをアン・オーに引き上げることです。
5番ポジシオン・ドゥミ・ポワントになると同時に2分の1回転のストゥーニュをして反対側を向きます。
このストゥーニュで方向を変えたところで一旦音楽を止めて片側を終了し、改めて反対側をプレパラシオンから始めてもいいですし、体力や筋力が許すならそのまま反対側を続けてもいいですね
次回は後ろからのアンシェヌマンを練習しましょう

バー・レッスン vol.9 ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール+パ・ドゥ・ブーレ

2011-11-17 09:58:42 | 日記
前回練習したバットマン・フラッペ、フラッペしたあとの動作脚を素早くパッセ・ルティレ・ポワン・タンジュすることが出来るようになりましたか?
膝を高く上げるというよりも、内腿をしっかり素早く引き上げると考えた方がスムーズな動きにつながりますよ。
ただ、ルティレからポワン・タンジュに脚を下ろす時、膝を乱暴に伸ばさないように気を付けて下さい、膝を痛める原因になりかねませんからね。
今回はロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レールとパ・ドゥ・ブーレを組み合わせたアンシェヌマンを練習してみましょう。
動作脚を軸脚に引き着けると同時に軸が入れ替わり、トルソーのむきも変わりますから重心のコントロールが大切です。
でははじめましょう。
左手バーで右脚前5番ポジシオン、アームスはアン・バからアンナヴァンをとおってア・ラ・スゴンドへ。
→8 プレパラシオン⇒1 右脚ルティレ→2 デヴロッペ・ア・ラ・スゴンド→3 ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール・アン・ドゥオール→4 アン・レール・アン・ドゥオール→5 アン・レール・アン・ドゥオール→6 アン・レール・アン・ドゥオール→軸脚ドゥミ・プリエ→7 右脚後ろ5番に引きつけてピケ、左脚ルティレで右方向に4分の1回転→左脚ピケ、右脚ルティレでさらに4分の1回転→8 左後ろ5番ポジシオン⇒1 左脚ルティレ→2 デヴロッペ・ア・ラ・スゴンド→3 ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール・アン・ドゥダーン→4 アン・レール・アン・ドゥダーン→5 アン・レール・アン・ドゥダーン→6 アン・レール・アン・ドゥダーン軸脚ドゥミ・プリエ→7 左前5番に引きつけてピケ、右脚ルティレで右方向に4分の1回転→右脚ピケ、左脚ルティレでさらに4分の1回転→8 右脚前5番ポジシオン⇒1 右脚ルティレ→2 デヴロッペ・ア・ラ・スゴンド→3 ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール・アン・ドゥダーン→4 アン・レール・アン・ドゥダーン→5 アン・レール・アン・ドゥダーン→6 アン・レール・アン・ドゥダーン→軸脚ドゥミ・プリエ→7 右脚前5番に引きつけてピケ、左脚ルティレで左に4分の1回転→左脚ピケ、右脚ルティレでさらに4の1回転→8 左脚前5番ポジシオン⇒1 左脚ルティレ→2 デヴロッペ・ア・ラ・スゴンド→3ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール・アン・ドゥオール→4 アン・レール・アン・ドゥオール→5 アン・レール・アン・ドゥオール→6 アン・レール・アン・ドゥオール→軸脚ドゥミ・プリエ→7 左脚後ろ5番に引き付けてピケ、右脚ルティレで左に4分の1回転→右脚ピケ、左脚ルティレでさらに4分の1回転→8 左前5番ポジシオン
いかがですか?
カウント6の軸脚ドゥミ・プリエから“ピケ‐ルティレで4分の1回転、軸脚を踏みかえてさらに4分の1回転”のパートがパ・ドゥ・ブーレ・アン・トゥールナンです。
ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール・アン・ドゥオールに続くのはパ・ドゥ・ブーレ・アン・トゥールナン・アン・ドゥオール、アン・レール・アン・ドゥダーンに続くのはパ・ドゥ・ブーレ・アン・トゥールナン・アン・ドゥダーンです。
パ・ドゥ・ブーレ・アン・トゥールナン・アン・ドゥオールのときにはルティレのポジシオンはドゥヴァン、同じくアン・ドゥダーンのときはデリエールです。
パ・ドゥ・ブーレ・アン・トゥールナンでピック・アップする脚のポジシオンはルティレが難しければク・ドゥ・ピエでも構いませんよ。
カウント6で軸脚をドゥミ・プリエしたら5番ポジシオン・ルルヴェに立つつもりで動作脚を引き付けて踏みかえ、同時にルティレをして4分の1回転、方向を変えます。
ルティレの脚を下ろして軸脚を踏みかえもう片方の脚をルティレに引き上げてさらに4分の1回転で向きを変えます。
パ・ドゥ・ブーレ・アン・トゥールナンのアン・ドゥオール、アン・ドゥダーンのそれぞれにおいて、ルティレまたはク・ドゥ・ピエのポジシオンがあいまいにならないように気を付けましょうね。
パ・ドゥ・ブーレ・アン・トゥールナンをするときのアームスは、はじめのピケ‐ルティレをしたところで両アームスをアン・ナヴァンに集めて、2回目の4分の1回転が終わったところで片方をバーに、もう片方のアームスをア・ラ・スゴンドに開きましょう。

今回はアン・ドゥオール→アン・ドゥダーン→アン・ドゥダーン→アン・ドゥオールの順にアンシェヌマンを組みましたが、アン・ドゥオール→アン・ドゥオール→アン・ドゥダーン→アン・ドゥダーンでもいいのですし、アン・ドゥオールのみ2セット終わってから改めてアン・ドゥダーンを2セット練習する、というやり方でもいいですよ。

バー・レッスン vol.9 バットマン・フラッペ(パッセ・ルティレ)

2011-11-14 09:20:43 | 日記
このところ動作脚をアン・ドゥダーン=ターン・インする動きの練習を続けてきましたが、何か感じること気付いたことなどはありましたか?
アン・ドゥオールをしっかり支えるということも難しいことですが、アン・ドゥダーンにすることも案外難しいということが分かるでしょう?
毎回のように言いましたがときどきはアン・ドゥダーンにする動きも取り入れて、筋肉のバランスを取るようにするといいですよ。
今回の練習は、バットマン・フラッペ、アン・ドゥオールで練習しましょう。
では早速はじめましょう。
左手バーで右脚前5番ポジシオン、アームスはアン・バからアン・ナヴァンを通ってア・ラ・スゴンドへ。
プレパラシオン→8 ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン⇒1 フラッペ・ドゥヴァン→ク・ドゥ・ピエ→2 フラッペ・ドゥヴァン→ク・ドゥ・ピエ→3 フラッペ・ドゥヴァン→ルティレ→4 ポワン・タンジュ・デリエール→5 フラッペ・デリエール→ク・ドゥ・ピエ・デリエール→6 フラッペ・デリエール→ク・ドゥ・ピエ→7 フラッペ・デリエール→ルティレ→8 ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン⇒1 フラッペ・ア・ラ・スゴンド→ク・ドゥ・ピエ・デリエール→2 フラッペ・ア・ラ・スゴンド→ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→3 フラッペ・ア・ラ・スゴンド→ルティレ→4 ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→5 ルティレ→ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→6 ルティレ→ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→7 ルティレ→ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→8 ルティレ→ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→ク・ドゥ・ピエ・デリエール⇒1 フラッペ・デリエールから繰り返し…
いかがですか?
シンプルなアンシェヌマンですが、ポイントは動作脚をルティレに引き上げるところです。
バレエのパには、パ・ドゥ・シャやパッセ・ソテ、バロッテ、グラン・パ・ドゥ・シャなど跳躍しながら膝を引き上げて次の体勢に移る動きがありますね。膝を引き上げることが不十分だと、安定した美しいパにすることは出来ません。
大切なポイントは
3回目のフラッペする動作脚を伸ばしきった瞬間に膝を引き上げます。このときドゥヴァンとデリエールの場合にはまず股関節をしっかりターン・アウトして、内腿を引き上げます。とくにデリエールから引き上げるときには股関節のターン・アウトが失なわれて膝が正面向きになりがちですから気を付けましょう。
ルティレに引き上げた脚を次のポジシオンに下すときにも、爪先で床を突き刺すような鋭い動きが出来るように内腿をしっかり引き上げておきましょう。“べたん”と落っことすような動きになってはいけませんね。
ア・ラ・スゴンドのポワン・タンジュからルティレとポワン・タンジュを繰り返すところでは、動作脚の膝から下の引きつけが遅れて中途半端なルティレにならないように気を付けて下さいね。

ア・ラ・スゴンドのところを少し変化させてみましょう
左手バーで右脚前5番ポジシオン、アームスはアン・バからアン・ナヴァンを通ってア・ラ・スゴンドへ。
プレパラシオン→8 ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン⇒1 フラッペ・ドゥヴァン→ク・ドゥ・ピエ→2 フラッペ・ドゥヴァン→ク・ドゥ・ピエ→3 フラッペ・ドゥヴァン→ルティレ→4 ポワン・タンジュ・デリエール→5 フラッペ・デリエール→ク・ドゥ・ピエ・デリエール→6 フラッペ・デリエール→ク・ドゥ・ピエ→7 フラッペ・デリエール→ルティレ→8 ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン⇒1 フラッペ・ア・ラ・スゴンド→ク・ドゥ・ピエ・デリエール→2 フラッペ・ア・ラ・スゴンド→ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→3 フラッペ・ア・ラ・スゴンド→ルティレ→4 ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→5 ドゥーブル・フラッペ・ア・ラ・スゴンド→6 ルティレ・ドゥヴァン⇒ルティレ・デリエール→ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→7 ドゥーブル・フラッペ・ア・ラ・スゴンド→8 ルティレ・ドゥヴァン→ルティレ・デリエール→ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→ク・ドゥ・ピエ・デリエール⇒1 フラッペ・デリエールから繰り返し…
ドゥーブル・フラッペは1回目はク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→ク・ドゥ・ピエ・デリエール→フラッペ・ア・ラ・スゴンド、2回目はク・ドゥ・ピエ・デリエールから行いましょう。リヴァース・モード=フラッペ・デリエールからの繰り返しの場合のア・ラ・スゴンドのドゥーブル・フラッペはク・ドゥ・ピエ・デリエールからです。

いつもいうことですけれど、テンポの速い動きになったときに決して乱暴な投げ出すような動きにならないように、力任せの動きにならないように気を付けましょう。速い動きをするときには、無駄な力が入らないようにリラックスすることも大事ですよ。

バー・レッスン vol.9 バットマン・フォンデュ

2011-11-10 09:59:25 | 日記
前回練習したバットマン・デガージェのターン・インの動き、骨盤を傾けたり脚の内側に無意味な力が入ったりしないように気を付けて、脚を動かせるようになりましたか?
インへの動きが大きくないからといって無理をしてはいけません。少しずつ練習していくうちに可動域が広がっていきますからね。
今回はバットマン・フォンデュの練習をします。クラシック・バレエのレッスンではあまり馴染みのない動き方かもしれませんが、脚の動きを柔軟に連動させるためのトレーニングとして有効ですよ。
でははじめましょう。
左手バーで右脚前5番ポジシオン、アームスはアン・バからアン・ナヴァンを通ってア・ラ・スゴンドへ。
プレパラシオン→8 ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→1 ターン・イン・してク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→2 ターン・アウトしてク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→3 フォンデュ・ア・ラ・スゴンド‐ポワン・タンジュ→4 ポゼ→5 ターン・イン・してク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→6 ターン・アウトしてク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→7 フォンデュ・ア・ラ・スゴンド‐ポワン・タンジュ→8 ポゼ⇒1 ターン・イン・してク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→2 ターン・アウトしてク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→3フォンデュ・ア・ラ・スゴンド‐デガージェ→4 ポゼ→5 ターン・イン・してク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→6 ターン・アウトしてク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→7 フォンデュ・ア・ラ・スゴンド‐デガージェ→ 8 ポゼ⇒1 ターン・イン・してク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→2 ターン・アウトしてク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→3 フォンデュ・ア・ラ・スゴンド‐デガージェ‐ルルヴェ→4 ポゼ→5 ターン・イン・してク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→6 ターン・アウトしてク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→7 フォンデュ・ア・ラ・スゴンド‐デガージェ‐ルルヴェ→8 ポゼ⇒1 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→2 フォンデュ・ドゥヴァン→3 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→4 フォンデュ・ア・ラ・スゴンド→5 ク・ドゥ・ピエ・デリエール‐ドゥミ・プリエ→6 フォンデュ・デリエール→7 ク・ドゥ・ピエ・デリエール‐ドゥミ・プリエ→8 フォンデュ・ア・ラ・スゴンド
いかがですか?
ポイントは最初のク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンをターン・インして引き込むところです。
大事なポイントをチェックしていきましょう。
はじめのク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンに動作脚を引き込むところは、ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドの脚をまずターン・インして膝から直線的に軸脚の膝に重ねるつもりで引き寄せます。ア・ラ・スゴンドの位置からエファセ寄りに脚を振り回すような動きになってはいけません。そして軸脚がドゥミ・プリエをするのと同じタイミングで動作脚を引き込みます。
動作脚を引き込んだポジシオンを便宜上“ク・ドゥ・ピエ”と言いましたが、厳密には爪先が軸脚の土踏まずの前に位置するように膝と内腿を引き上げておきましょう。内腿の力が抜けて、膝から下が跳ね上がるような動きになってはいけませんね。
トルソーがバーの方を向いてしまったり、骨盤が前傾してお尻が持ち上がったりしないように気を付けて下さいね。
次に軸脚のドゥミ・プリエを守ったままで動作脚をターン・アウトしてク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンにします。軸脚のプリエが浮きあがってしまったり、ターン・アウトが不十分なままで次のフォンデュをしないように気を付けましょう。
ターン・インした脚をドゥミ・プリエに引き込む動きはシャープに、次のターン・アウトとフォンデュは文字通りゆったり、そんなふうにイメージすると安定した動きが出来ますよ。