紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

さよならぴーちゃん

2018-10-25 14:15:22 | 23・三宅島のくらし
ぴーちゃんというのは、うちで飼っているニワトリである。
ニワトリはいずれ食べることになるので、名前をつけてはいけないといわれていた。
なので、10羽どれもぴーちゃんと呼んでいた。

そのうちの1羽が、最近元気がなかった。産卵箱の下の暗いところにもぐり込んでばかりいる。



きのう見たら、羽根があちこち抜けている。尾っぽの羽根もない。
元気もないし、かと思うと落ち着きのない動きをする。
多分卵も産んでないと、夫がいう。



それで、処分することになった。きのう突然そうなったのは、今日から夫が東京にいって、いないのと、明日からは西野さんも八丈島にいってしまうからである。
私一人の時に、もし死んだとしても、土に埋めるくらりしかできない。

夕方、西野さんと夫が処分したニワトリを持って、家にやってきた。

85度の湯にいれて、羽根を抜いた。



その後は台所で行う。解体作業である。



もも肉とか胸肉、手羽、手羽元、砂肝、レバーなどに、分ける。



今日の昼は、それらを食べた。すごく堅い。地鶏だからかなんなのか。
でも、長い間ご苦労様といって、感謝しながら、食べた。

昼には夫がまた目の病院にいくために、船に乗って東京・内地にいった。錆が浜港まで送っていった。



きのうから今まで、まあ、忙しかった。








2 コメント

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ピーちゃん (マサ)
2018-10-28 16:14:40
私は、鳥が苦手で見るのも恐いので、この記事に衝撃を受けました。
同時に、「感謝しながら食べた」という紅蓮さんの言葉にしんみりしました。
身動きのできないような狭い空間で卵を産むためだけに生かされている鶏に比べると、ピーちゃんは幸せだったかもしれないですね。
生産(?経済?)動物であっても、生きている間は少しでも快適な環境で過ごせたらいいのになぁと思っています。
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マサさんへ (紅蓮)
2018-10-28 18:24:19
いつかこういう日がくるだろうことは、最初に10羽のニワトリを飼ったときから、覚悟してましたが、思いのほか早くやってきましたね。なかなかにキツい体験でした。
大地を踏みしめながら、ニワトリも生きられるといいのだけど、島では唯一天敵であるイタチがいるので、そうもいかず、小さな鳥小屋でかっています。
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