ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

桶沼~東吾妻山~姥ヶ原~鎌沼周遊

2016-09-30 22:23:18 | 登山(東北南部)

9月27日(火)

吾妻小舎→桶沼→浄土平湿原→浄土平ビジターセンター→鎌沼分岐→東吾妻山分岐→東吾妻山
→東吾妻山分岐→姥ヶ原→鎌沼→酸ヶ平→鎌沼→鎌沼分岐→浄土平湿原→桶沼→吾妻小舎 


体調不良の日々が続き、6月以来全く山に行っていないことは、ぴすけにとって異常事態だった
ダーリンや母が心配して、「やっと本が出たのだから山でゆっくりしてきたら」と言ってくれて
ゆっくりできる山と言ったら吾妻しかないと、26日(月)から吾妻小舎でお世話になった。
滞在中は、27日(火)に好天に恵まれ、たっぷり1日、ゆっくり写真を撮りながらうろついた

8時15分、周囲のダケカンバの葉に黄色味が差してきた吾妻小舎を出発。
管理人の高橋さんに帰りの時間を尋ねられ、そんなに遅くはならないと思いながら
たっぷり時間を見て15時30分までに戻ると伝える。
7時間も、どこをうろつくっていうんだ?
まあいい。
時間はたっぷり、気持ちにもゆとりがある

桶沼歩道では、オオカメノキが実と葉を赤く染めている。
オオカメノキのなかには、これでもかというほどたわわに実が成っている木もあった。

桶沼の紅葉は北岸が色づき、南岸はまだこれから。

振り返れば、紅葉したナナカマド越しに、一切経山が見える。
桶沼の北側斜面の歩道を下り、浄土平湿原を横切り、浄土平ビジターセンターへご挨拶。
ビジターセンターは展示改修工事中とのことで休館
改修後の変わりようが、今から楽しみである。
ビジターセンターを後にし、浄土平で登山者カードを提出したら
現在通行止めになっている一切経山への直登コースと酸ヶ平コースを見送り、蓬莱山を乗越す。
浄土平や吾妻小富士の斜面などは、紅葉はまだといった感じだったが
蓬莱山の中腹からはなかなかいい具合に色づいている。
ただし、今年の紅葉は台風による強風と長雨の影響か、葉の状態があまり良くない。
遠くで見ている分にはきれいなのだが、近くで見るとかなり葉が傷んでいる印象だ。
ヤマハハコも頭花が茶色くなり、綿毛になるのもすぐといった感じ。

沢沿いは気温が低いためか、ミネザクラが真っ赤に色づいている。
手前の株は葉がまばらで、既に落葉が始まっているようだ。

鎌沼に行く分岐を見送り、木道を歩いていると、狂い咲きのチングルマが。
吾妻小舎管理人・高橋さんの話によると、最低気温が-4℃まで冷え込んだ日があったそうで
その後暖かい日が続いたので、春が来たと勘違いしているのかもしれない。
東吾妻山・姥ヶ時分岐を左に折れ、東吾妻山へと向かう。

木道が途切れると、登山道は流れのある小川状態に。
足が濡れるような深さはないが、所々に登山靴が被るほどの深みもある。
もともと吾妻は、どこに行ってもぬるぬる・ねちょねちょな所が多いが
このところの長雨で、特にひどくなっているようだ。
東吾妻山分岐から山頂までの登山道のうち、5分の1が流れのある小川
5分の3は流れのないぬかるみと水溜まり、5分の1がハイマツ帯に出て乾いている。

東吾妻山の登山道は、途中で紅葉を楽しみながら歩くような感じでもないので
ゴゼンタチバナのかわいい赤い実を見つけながら歩く。

ハイマツ帯に出て見晴らしが利くと、眼下に谷地平が見える。
湿原は草紅葉になっているようだ。

東吾妻山山頂についた時には、ガスで真っ白。
この日は暑いくらいだったので、山頂の風はまったく気にならず
ガスが晴れるまで待っても良かったのだが、また来りゃ良いさと山頂を後にする。

東吾妻山・姥ヶ原分岐まで戻り、左に折れて姥ヶ原の西端をぐるりと周ることにする。
姥ヶ原では、チングルマやミネザクラの葉が赤く色づき、クロマメノキが暗紅色になっている。
クロマメノキの実を探したが、今年は不作と見え、ほんのわずかしか成っていなかったが
既にクマが食べた後だったりして。
駕篭山稲荷への分岐に出て、時計を見ると11時38分。
お昼にするにはうってつけの場所があるので、そこへ向かう。

中吾妻や継森の山並みが見える場所まで行き、一人でおにぎりを頬張る
山並みの向こうには西吾妻山と東大巓が見える。
この場所は、よほどのことがない限り人と出会わない、静かなお気に入りの場所である。

お昼を食べたら、姥神様にご挨拶をし、鎌沼へと下りる。

姥ヶ原から鎌沼に下りる木製階段からの眺めは、まるで箱庭を眺めるようで、どの季節に来ても感激する美しさだ。

今年はシラタマノキの実が大豊作らしい。
鎌沼西岸をぐるりと周り、酸ヶ平まで行ってみる。

酸ヶ平は草紅葉。
酸ヶ平避難小屋まで行けるが、この日は通行止めの看板の前で引き返す。

酸ヶ平に咲き残っていたミヤマリンドウ。
歩きながら、3輪見つけた。
26日夜は、翌日の天気を気にしながら雨の音を聞いて眠ったが、予報を覆す好天になった。
この何か月間になく気分も良い。
ルンルン

ミネカエデの黄葉が映える鎌沼西岸を歩く。
姥ヶ原へ向かう分岐を見送り、鎌沼畔の木道を歩く。

鎌沼南岸は紅葉真っ盛り。
既に落葉している木もあるようで、今週末から来週初めくらいが見ごろか。
吾妻に限って言えば、標高1700m以上の紅葉は、10月の三連休では少々遅いかもしれない。
鎌沼畔を離れて、鎌沼分岐を浄土平に向かい、朝来た道を下る。
ミネカエデの黄色とミネザクラの赤が、ササの緑に映えて美しい。

錦秋の蓬莱山の斜面は最高。

左手には、紅葉の向こうに一切経山が見える。
浄土平に下山したのが14時25分。
下山カードを提出する。

ススキがたなびく浄土平湿原を横切り、桶沼経由で吾妻小舎に戻ったのが15時だった。
のんびりゆっくり、よく歩いて大満足 



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
きれいですね (芝刈り爺さん)
2016-10-02 11:44:20
癒やされますね、、、。そのうち行けたらと思います。今もリハビリ中。標高差、220m,1時間の山歩き?です。ぼちぼち行きます。焦るとまずいので。でもきれいですね。
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なんだか里帰りみたい (ぴすけ)
2016-10-03 10:10:19
芝刈り爺さん、生まれも育ちも埼玉、居住地も埼玉と、どっぷり埼玉に浸かっているぴすけとしては、わずか7か月間と言えど、山で暮らした福島は、第2の故郷のように感じているのです。
吾妻に行くと、お世話になった方にも会えて、皆さんがつつがなく暮らしていらっしゃることがわかり、とても安心します。
空気も水もきれいでおいしく、今回は4日しか滞在しませんでしたが、お肌も生き生きして、かゆい所はなくなるし、元気になりましたが、帰ってきたら元どおり
今年は10月の山行をあきらめているので、吾妻で山を歩きながら紅葉を見られただけでも感謝しています。
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