ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

鐘撞堂山ハイキング ~八幡山コース~

2011-12-12 23:30:37 | 登山(奥多摩・奥武蔵・秩父)

【12月11日(日)】
桜沢駅→八幡神社→八幡山山頂→谷津池→鐘撞堂山山頂→円良田湖→羅漢山山頂
→少林寺→西行戻り橋→波久礼駅



ダーリン第5回お宝登山・長瀞アルプストレイルレース
トレイルランの部(約16km)に出場するため、またまた便乗登山を計画したぴすけは
先日とある演奏会でばったり会ったよろもんさんが、なかなか山歩きが出来ないと嘆いていたので
直前で申し訳なかったのだが、鐘撞堂山(かねつきどうやま)ハイキングにお誘いした。
よろもんさんは参加できるというので、秩父鉄道桜沢駅で待ち合わせた。
ダーリンとぴすけは、熊谷駅経由で下りの秩父鉄道に乗り
ぴすけはよろもんさんとの待ち合わせ駅である桜沢駅で下車。
ダーリンはそのまま電車に乗って、長瀞アルプストレイルレースの出発地がある長瀞駅へと向かった。


8時50分、桜沢駅を出発したよろもんさんとぴすけは、八幡山を経由して鐘撞堂山へと至る
八幡山コースの登山口である八幡神社を目指した。
桜沢駅には地図が貼られており、道沿いにも要所要所に道標があり、八幡神社に難なく到着。

八幡神社の境内を入り、社殿の右手を回り込むように登山道が続いている。

登り始めて2つめのピークが八幡山の山頂で、20分かからぬうちに着いてしまった。
写真には写っていないが、筑波山がくっきりと見えた。

眼下に寄居の街が見える。
正面の山肌が白く見えるのは9日(金)の雪で、牧場の牧草地のためよく見えるのである。

ジャノヒゲ(リュウノヒゲ)が、真っ青でかわいい実をつけている。

八幡山山頂を後にし、約25分で十二社神社への分岐に出る。
鐘撞堂山を指す道標に従う。
ここからの尾根道は、寄居町と深谷市の境界となっている。

途中、木の間越しに水面が見え隠れするようになると、約150mで谷津池に出る道が分かれる。
時間に余裕があるので、尾根を少し下って行ってみると、たくさんの釣り人が糸を垂れていた。
周辺の紅葉もまだ残っていて、谷あいからは深谷市方面への展望が開けている。

境界尾根の登山道に戻り、少し行くと、階段が続くようになる。

北東が見通せる場所からは、先ほど下りていった谷津池が見えた。

鐘撞堂山に向かう南面の登山道からは、笠山を始めとする比企の山々がうねって見える。
天気は上々、申し分なしである。

尾根道には燦々と日が降り注ぎ、汗ばむほどの暖かさ。
鐘撞堂山の山頂にある展望台が見えてくれば、頂上はすぐである。

鐘撞堂山の山頂には、途中で谷津池に寄り道をしたものの十二社神社の分岐から55分で着いた。
頂上は広く、東屋と展望台があり、展望台からは南と東の展望が開けている。
東屋の北側から北西の方向を見ると、陣見山の稜線の向こうに浅間山が真っ白な頭を覗かせていた。
よろもんさんとぴすけは、ここまで休憩らしきものはせずに歩いてきたので
山頂のベンチで一休みするつもりであったが、野良猫がまとわりついて擦り寄ってきたり
果てはよろもんさんのザックに跳びかかったりしてきたので、休憩をせずに下山することにした。
山頂からは、西に向かう石段を下り、寄居へと向かう道を分けて円良田湖(つぶらだこ)を目指す。
やがて沢沿いの簡易舗装の道になる。
ここでぴすけのケイタイに
「制限時間四時間だって。」
という、ダーリンからのメールが届いた。
長瀞アルプストレイルレースは、主催者がゆるいのか
ホームページを見ても釈然としないところが多々あるうえに
事前に送られてきた資料も???な内容で、制限時間について一切触れられていなかった
ダーリンとぴすけは、制限時間はないのだろうかと不思議に思っていたのだが
制限時間があるのであれば、明記するだろうと話していたのだった。
16kmの部のダーリンのタイムは4時間を少し切る程度と予測していたため
ダーリンは会場で制限時間が4時間であることを知り、かなり焦ったものと思われる
鐘撞堂山山頂から25分で円良田湖の南岸に出る。
少林寺へ向かう道標が出ているが、円良田湖はすぐなので、道を右手に曲がり、湖畔に出る。

何の写真を見たのか、よろもんさんは風情のある湖だと思っていたらしく
実際の景色を見てちょっとがっかり
鐘撞堂山山頂の手前にあった谷津池の方が良かったなどと呟いている。

先ほどの少林寺への道標まで戻り、階段が続く登山道を登りきったところが羅漢山の山頂だ。

羅漢山山頂の石造釈迦如来坐像と文殊菩薩・普賢菩薩。
羅漢山の山頂から下るには、右に行けば五百羅漢の石像が並び
左に行けば千体荒神と呼ばれる石碑が960余立ち並んでいる。
どちらに行けば良いものやら悩んだので、まずは左に向かう。

石碑が立ち並ぶ様も壮観だが、面白みに欠けるので、来た道を羅漢山山頂まで引き返し
五百羅漢が並ぶ右手の道を下ることにする。

道沿いに並ぶ五百羅漢は、510体ほどあるとのこと。

羅漢達は、1体1体さまざまなポーズをとっている。
「あら、この羅漢さん、お酒を飲んでいるのかしら
よろもんさんが言った。
「へえ~、どれどれ…。ん?これ、徳利?ん?これ、鐘(ベル)だよ。」
よくよく見れば、ベルのクラッパーと呼ばれる振り子の部分が見えている。
よろもんさ~ん、面白いことを言いますな

五百羅漢が途切れ、少林寺の裏手に出ると、ツバキの木々が集まっている場所があり
蕾が膨らんでいる。
少林寺は地盤補強でもするのだろうか。
本堂は床がそっくり持ち上げられ、ブルーシートが掛けられていた。
少林寺を出てすぐの道幅の広い道路を右に曲がり、道なりに歩く。
途中で男性に道を聞き、民家が建ち並ぶなかを歩いていくと、「西行戻り橋」と呼ばれる橋に出る。

この橋が、まさか平安時代のままだとは誰も思いはしないだろうが
この川に架けられた橋には、西行と秩父の子供の問答の逸話が残されているということだ。
秩父にはヤマトタケルノミコトの伝説も多いし、弘法大師もあちらこちらに出没している。
そして西行。
全国フラフラ歩いている人物は、いつの時代になっても各地に逸話が残るのか
国道140号に出たら、波久礼(はぐれ)駅には10分ほどである。

11時21分発の電車を待つ間、結局休憩らしき休憩をせずに歩きとおしてしまったため
よろもんさんもぴすけもお腹が空いて、ホームのベンチでおやつをほおばったのであった。
さあ、後はダーリンがゴールする宝登山神社の駐車場へ向かうのみである。
よろもんさんとぴすけは、やってきた下り電車に乗り込み、長瀞駅を目指した。
                                                      (つづく)



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