道草あつめ

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円高を活用するには

2010-08-17 12:27:10 | 政事
円上伸、85円台前半=米景気減速懸念受け―東京市場(時事通信) - goo ニュース

フジマキ兄はもとより、とにかく円高というのは歓迎されない。輸出業に深刻な影響を及ぼすからである。
しかし、メディアは円高だ円高だと言って嫌がる論調ばかり書き立てるが、なってしまったものは仕方ないとして、どうしてこれを活かそうということを言わないのだろうか。

円高というのは、
乱暴に言えば、販売競争力が落ち、購買力が上がるのだから、
要するに、何かを買う方に活かすべきなのだ。


では、何を買うのか。
それは、資源である。そして、農地である。

レアメタルからリン鉱石に至るまで、
とにかく鉱物資源の有無はこれからの国力に大きく関わる。
必要な金属を確保できなければ、iPodもiPadもない。
故に、鉱山の採掘権は是が非でも手に入れなければならない。

また、現在のところ、分配の不均等や一時的な不作によって飢餓が起こっているが、
将来には、人口に対して食糧供給が全く追いつかない事態になる可能性が高い。
それに備えて、今のうちにウクライナなどで農地を買いこんで置くべきなのだ。

両方面に於いて、日本はアメリカはもとより、韓国・中国に遅れを取っている。
中国などは明らかに不当なまでに元安レートを維持しており、購買力では不利なはずなのに、資源確保で日本に競り勝っている。
これで元高に転換されたら、もう世界中の資源を押さえられてしまうのではなかろうか。

資源や農地といった、国外にあるものは、
前もって確保しておかなければ、後から必要になっても、もう遅い。
国策で援助して、買える時には国債を発行してでも買っておくべきである。
円高なら、なおチャンスというものであろう。

円が安ければ輸出で儲け、
円が高ければ過去の儲けで資源を買う。
考えてみれば当たり前過ぎることである。
商社の人間などは、ほとんど脊髄反射で出てくるかもしれない。


榊原英資氏のように「強い円は日本の国益」とまで言うのもどうかと思うが、
円高の悪い部分ばかりを強調せず、これを活用する選択肢を示すのも、
またメディアの役目のはずだ。

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