東大総合図書館には、様々な新聞がある。
国内のメジャー紙はもちろん、海外紙もあるから、
毎日図書館に通えば、新聞を購読する必要はない。
中には変なものもある。
例えば、『神社新報』。
1月18日の一面では、「全国初詣人出調査」「全国的な寒波が影響 参拝者は各地で現象」と題する記事が載り、各都道府県の参拝者数と分析を行っている。また、宮中祭事や皇室に関する記事が紙面の多くを占めるのも、なるほど神道というべきか。
しかし、この新聞、読んでいると相当気持ち悪い。旧仮名を使っているのに、新漢字。
例えば、兵庫県の参拝者数について、
「県警本部では警備対象全体での参拝者数を発表してゐない。上位三社では三一○・一(四・○増)」
「ゐ」を使うなら、「對」「體」「數」も使って欲しい。
「天皇陛下には皇族を伴はれ長和殿ベランダから親しくこれにお応へになられた。」(1月11日号)
気持ち悪い気持ち悪い。頼むから「お應へになられた」と書いて欲しい。
一通り眺めて気持ち悪くなった後、
ふと脇をみると『前進』がある。
「国鉄決戦で民主党政権を打倒し プロレタリア革命勝利を開こう」「社保庁525人解雇に怒りの大反撃」
「資本主義を打ち倒す世界史的な激動、大動乱の時代が始まった。日本の階級闘争は……(中略)……労働者階級の死活を決する一大決戦を迎えている。勤労千葉などが呼びかける2・13全国労働者総決起集会まで1カ月だ。5千人結集へ全力で闘おう。本誌新年号の革共同政治局1・1アピールを武器に……(以下略)……」(1月18日号)
すごいすごい。まだあったんだ、こんな新聞。
「危機に立つブルジョアジーの階級意思の凶暴さ」「資本主義とそれを支える労働貴族」「日の丸・君が代」不起立闘争へ 団結と職場支配権を奪い返し 日教組本部・鳩山政権打倒を」「革命の火薬庫・沖縄に火をつけ 民主党・連合政権を打倒しよう」「反帝国主義・反スターリン主義世界革命の勝利へ」
これは凄い。よくできている。よくできているというか、本気だ。
1月1日号を見ても、一貫している。
「マル青労同の黄金時代を築け」「資本主義にとどめ刺せ」「2010年国鉄決戦に勝利し プロレタリア世界革命へ」「スターリン主義によって歪曲されてきたマルクス主義を、労働者の手にとり戻す闘い」
ちなみに、記事はホームページにアップされている。
『三里塚』も一緒に並んでいたけれど、
これもホームページにアップされている。
図書館内に誰か中核派がいると見た。
同じ棚に『解放』も並んでいた。
こちらは革マル派の発行する新聞。
なるほど、バランスは取れている(?)。
以下はその1月18日号。
「1・24労学統一行動に総決起せよ」「われわれは、「オバマジョリティ」に飲みこまれた広島の既成指導部翼下の「反核」運動を乗り越え、米―中・露の新たな革命的反戦闘争を創造するために奮闘しなければならない」「首切り容認の労働貴族を弾劾し 春闘の爆発をかちとれ」「京浜工業地帯のど真ん中から労働運動の危機突破の炎を」「帝国主義打倒! スターリン主義打倒!」
……しかし、『前進』とよく似ている。さすがは元同一会派。
私はいつも思う。
お前らのいつまでも同じことやってる頭の中身にこそ、革命が必要だ、と。
しかし、こういう人たちの存在は、表現の自由のバロメーターでもある。
そして、右翼とバランスを取っているのかもしれない。
少子高齢化は著しく進んでいることと思われるが、
今更転向もできないだろうし、
まぁ、せいぜい頑張って欲しいものでもある。
国内のメジャー紙はもちろん、海外紙もあるから、
毎日図書館に通えば、新聞を購読する必要はない。
中には変なものもある。
例えば、『神社新報』。
1月18日の一面では、「全国初詣人出調査」「全国的な寒波が影響 参拝者は各地で現象」と題する記事が載り、各都道府県の参拝者数と分析を行っている。また、宮中祭事や皇室に関する記事が紙面の多くを占めるのも、なるほど神道というべきか。
しかし、この新聞、読んでいると相当気持ち悪い。旧仮名を使っているのに、新漢字。
例えば、兵庫県の参拝者数について、
「県警本部では警備対象全体での参拝者数を発表してゐない。上位三社では三一○・一(四・○増)」
「ゐ」を使うなら、「對」「體」「數」も使って欲しい。
「天皇陛下には皇族を伴はれ長和殿ベランダから親しくこれにお応へになられた。」(1月11日号)
気持ち悪い気持ち悪い。頼むから「お應へになられた」と書いて欲しい。
一通り眺めて気持ち悪くなった後、
ふと脇をみると『前進』がある。
「国鉄決戦で民主党政権を打倒し プロレタリア革命勝利を開こう」「社保庁525人解雇に怒りの大反撃」
「資本主義を打ち倒す世界史的な激動、大動乱の時代が始まった。日本の階級闘争は……(中略)……労働者階級の死活を決する一大決戦を迎えている。勤労千葉などが呼びかける2・13全国労働者総決起集会まで1カ月だ。5千人結集へ全力で闘おう。本誌新年号の革共同政治局1・1アピールを武器に……(以下略)……」(1月18日号)
すごいすごい。まだあったんだ、こんな新聞。
「危機に立つブルジョアジーの階級意思の凶暴さ」「資本主義とそれを支える労働貴族」「日の丸・君が代」不起立闘争へ 団結と職場支配権を奪い返し 日教組本部・鳩山政権打倒を」「革命の火薬庫・沖縄に火をつけ 民主党・連合政権を打倒しよう」「反帝国主義・反スターリン主義世界革命の勝利へ」
これは凄い。よくできている。よくできているというか、本気だ。
1月1日号を見ても、一貫している。
「マル青労同の黄金時代を築け」「資本主義にとどめ刺せ」「2010年国鉄決戦に勝利し プロレタリア世界革命へ」「スターリン主義によって歪曲されてきたマルクス主義を、労働者の手にとり戻す闘い」
ちなみに、記事はホームページにアップされている。
『三里塚』も一緒に並んでいたけれど、
これもホームページにアップされている。
図書館内に誰か中核派がいると見た。
同じ棚に『解放』も並んでいた。
こちらは革マル派の発行する新聞。
なるほど、バランスは取れている(?)。
以下はその1月18日号。
「1・24労学統一行動に総決起せよ」「われわれは、「オバマジョリティ」に飲みこまれた広島の既成指導部翼下の「反核」運動を乗り越え、米―中・露の新たな革命的反戦闘争を創造するために奮闘しなければならない」「首切り容認の労働貴族を弾劾し 春闘の爆発をかちとれ」「京浜工業地帯のど真ん中から労働運動の危機突破の炎を」「帝国主義打倒! スターリン主義打倒!」
……しかし、『前進』とよく似ている。さすがは元同一会派。
私はいつも思う。
お前らのいつまでも同じことやってる頭の中身にこそ、革命が必要だ、と。
しかし、こういう人たちの存在は、表現の自由のバロメーターでもある。
そして、右翼とバランスを取っているのかもしれない。
少子高齢化は著しく進んでいることと思われるが、
今更転向もできないだろうし、
まぁ、せいぜい頑張って欲しいものでもある。