道草あつめ

日常思いついた由無し事を、気ままに拾い集めています。

キッチン南海

2006-02-13 21:26:48 | 街中
昨日、駒場で用事を済ませ、すぐ近くの定食屋で夕飯を食べた。

駒場とは、渋谷から1kmほどのところであるが、大きな商業施設はなく、いくつか大きな高校や大学がある他は住宅が立ち並ぶ、落ち着いた地域である。

そんな駒場では、主な客層は学生であり、日曜日は多くの店が閉まっている。
どこで食事をしようかと歩いていると、「キッチン南海」という店が開いているので、試しに入ってみることにした。

お店はカウンターで7,8人が限度といった広さ、メニューもカレーやしょうが焼きライス、ロースカツライスなど、8種類程度。年季の入ったおじさんが一人で手際よく店を回している。

値段は500円~800円とお手頃で、量も味も満足。
やはり学生相手の商売であろうと訊いてみると、「あたりまえよ。おじさん、ほんとは社会人なんて入れたくないのよ。学生のためだからこそ、こんな値段でやってるんじゃん」という。
では、学生の少ない日曜になぜ開店してるのかというと、「社会人になった昔の常連が来た時に開いてないとさみしいじゃん。だから、おばちゃんは休みだけど、おじさん一人で休日もやってるのよ」

なんでも、40年前ほど昔からずっとあの場所で店を続けてきていて、いろいろな学生を相手にしてきたようである。そして、学生が大好きなのである。私が食べている時も、おじさんは店の外で歩いている高校生と挨拶を交わしたりしている。

オリンピックやら八丈島やら、いろんな話をして楽しかった。
「今んとこ、脳梗塞の心配はないから、まだまだ店を続けるよ」

がんばってくれい! 卒業しても来るからよ!