ちょっとピンぼけ/倉敷界隈

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今日の見もの(それでも町は廻っている)

2011年08月17日 17時06分53秒 | 見もの

それでも町は廻っている 2010年10月~12月

元はマンガだと思う。TV放送のビデオを見せてもらった。非常に素晴らしい。偏見を捨てるべきだった。

実はこの作品、以前から知っていた。上述のように友人の録画していた物を借りていたのだが、最初見かけた時に「なんだメイドのアニメか・・」と思って、見るのを止めてしまった。メイド服は数あるコスチュームの中でも秀逸だと思っている。格好いい。だが、私は萌えフェチ的意味のメイドには余り興味はない。子どもの話によると隣の町にはメイド喫茶が出来たらしいが(少し前のメイド喫茶全盛の時。今はどうなっているか知らない)、近所ならともかく、遠くまで出かけるほどの情熱はなかった。バカ高い珈琲を飲む気にもならないしね。

で、このアニメを見始めた時に、そんなメイド喫茶全盛時の萌え美少女系の場当たり的アニメだと思ったので始まって数分で止めてしまっていた。ところが先日、チビがおねーちゃんを見たいというので、そんな番組を探している間の時間稼ぎにこれをつけていて驚いた。萌えでもないし美少女でもない(主人公は)。そもそも「なんか巷で流行っているらしいから」と、売れない喫茶店のバーちゃんが意味もわからず始めたメイド喫茶という設定だから、萌えになる要素自体がない。まぁメイド服好きならわからないが・・。

ではこのアニメの魅力はというと、主人公の前向きな明るさと日常でありそうな出来事、心理描写、それを笑いで進めていくテンポの良さと、とにかく最高なのが劇中の会話。この面白さは「生徒会役員共」「化物語」と双璧だろう。非常に素晴らしい。この良さのわからない人はそうはいまい。まぁ見てください。

これがマンガの表紙。上がメイド服姿で、左上が主人公、右上が一番の脇役。もし萌えたいなら彼女だろうな。聡明な美人で才能あり、ついでに言うと胸もでかい。ツンデレ体質のメガネっ子だから一応の要素は全部踏まえてある(ドジッ子は無し)。会話とか考えると萌え要素は少ないかも知れない。

下が制服姿。高校生だと思う。現在マンガでは8巻以上出ているらしいが、それだとテンポいい会話がどうなっているか不明。私的にはアニメを勧めたい。

前述のようにメイド喫茶は行ったこと無いが、全盛期にはよくテレビに出てきた。しかし大部分のメイド服は私は嫌いだ。スカートが短いと単なるエロ商売用のメイドコスプレにしか感いじられず、美しさがない。このアニメを見た一つの理由が上の絵でわかるようにちゃんと長いスカートであること。アニメによると喫茶店のマスター、バーちゃんの手作りだそうで、冬服(または合い服)らしい。「この服暑いから夏用を作ってよ」というシーンがある。

もう一つはオープニングの歌。なんと DOWN TOWN という、私たちには懐かしくも嬉しい曲だ。これにあわせておねーちゃんたちが踊るシーンをチビは喜んでいる。意味なんかわからないだろうが、おねえちゃんが嬉しそうに踊っている絵は、チビにとっては魅力的なのだ。

これはちょっとというのは主人公の名前かな。嵐山歩鳥というのだが、ほとりって人間の名前か??凝りすぎてずっこけみたいだ。例の美人メイドさんは辰野俊子(アニメではトシ子)、ばーちゃんは磯端ウキ、あとの登場人物は真田広章、森秋夏彦、針原春江とまとも。マンガ表紙の真ん中の女の子は「紺 双葉」と言って、これはちょっとあれだな。まぁ今は現実の名前がマンガの登場人物の上をいっているけどね(笑)。

少しだけ予備知識を書いておくと

磯端 ウキはメイド喫茶シーサイドの店長兼マスター。歩鳥や常連客には「ばあちゃん」、トシ子には「メイド長」と呼ばれている。歩鳥を小さい頃から可愛がっており(血のつながりはないようだ)、泣きついてくる歩鳥にいつもカレーライスをご馳走してやっていた。メイドカフェが儲かると知ってシーサイドをメイド喫茶化したが、その際にそれまでのカレーライス代の代わりに歩鳥をアルバイトとして働かせることにした。店名のシーサイドは彼女の名字を英語化したもの。基本的に一話完結の物語で、30分で二話見られる。東京都大田区の下町・丸子で育った女子高生嵐山歩鳥を主人公に、彼女の周りで起きる日常の出来事を中心に描いてゆく日常コメディー。ただ、時間列がいいかげんで、時間順につながっていないように見られる。だからといって話が破綻することもないので、どこから見ても楽しめるだろう。いつどれを見ても落ち込むことはないので、私は気が向いた時に数話ずつ見ている。略称は「それ町」。

最後に、このアニメを数日まえに再度見始めた時に『メイドか、、懐かしいなぁ』と感じてしまった・・。メイド姿全盛ってほんの少し前のことなのに、時間の流れとは早いものだ。今でもメイド喫茶ってあるのだろうか。もう何年もアキバには行ってないので、メイド全盛から今までの変遷は全く見てない。私のアキバの記憶は電気街で終わっている。

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最終話の展開はどうかと思う。あの明るい子であの展開は・・。いくら最後がハッピーエンドでもあれはないよなぁ。作者は本当にこの作品を愛していたのか疑問だ。とこかで「書きたくもないのにメイドの話を書かされて」と読んだ気がする。案外早く終わらせたかった話なのかもと思う。マンガの方は続いているんだよね、確か。平成23年8月18日(木)追記