友人のKさんに、お土産をいただきました。
奈良に行かれたようです。
いただいたのは、こちら。
まず、箱がとても綺麗です。 蓋を開けると・・・
八重桜が、詰まっていましたよ。
薄水色のお皿に並べると・・・
青空に、咲いているよう。
いただいてみると、口の中でほわほわっととけてしまうような、軽い味わい。
この優しい味わいが、本当の葛なのですね。
緑の葉は、抹茶の風味。
こんなに軽いお菓子があるなんて・・・。
こんな出会いも、和菓子の楽しみですね。
娘が小学生だった頃「葛粉を作る!」と、葛の根を掘ってたたいて粉を取ったことがあったようです。でも、うまく晒すことができなかったようで、失敗に終わってしまったと言ってました。
それもそのはず、本当に美味しい葛粉を作ることができるのは、もっとも寒い季節だけ。
しかも、綺麗な井戸水で十日もかけて何度も晒し、二か月もかけて乾燥をさせるのだそうです。ゆえに、「白いダイヤ」と表現されることもあるとか。
そこまで手間暇をかけても三百年もの間「葛」が作られ続けているのは、他では味わえない優しい味わいだからですね。
葛のお干菓子の本当の美味しさを、初めて知った気がします。
Kさんありがとう、ご馳走様でした。