いよいよタラゴナ行きを決めた理由のひとつ、『古代ローマの水道橋』に行くことになりました。ラス・ファレラス水道橋です。街から少し離れていて地図が無いので、レンタカーはタラゴナの駐車場に置いたままにしてタクシーで行きます。
タクシーの運転手さんに 「ラス・ファレラス」 といっても通じなかったため、ツーリスト・インフォメーションでもらった地図の絵を示すと、 「ああっ、 “ポント・デル・ディアブロ” ね、分かった分かった」 と言っていたそうです。
こちらが入り口の門です。
着いたのでお礼を言って運賃を払おうと思ったら、運転手さん「まだまだ、ここで待ってるから行っておいで!」と言っている様です。そういえば・・・駐車場は広いけど見渡しても誰もいません。どんどんヒトが来るから、別のタクシーに乗って帰れば大丈夫と思っていたのは間違いのようです。運転手さんに待ってていただき、見に行くことにしました。
コレが敷地内に立っていた案内。ここにも “ポント・デル・ディアブロ (悪魔の橋) ” と書かれています。トレッキング・コースもあるようですね。
こちら、橋を前に嬉しそうな夫です。
でも工事中(修復中?)で渡れませんでした。残念!
もし渡ることができたら、かなりのスリルを味わうことが出来たでしょう。
南仏で、“ポン・デュ・ガール”の上を歩いた時のことを思い出します。
さて、水道橋の本当の名前“ポント・デル・ディアブロ(悪魔の橋)”ですが、なぜそう呼ばれているかというと、この橋があっという間に完成したからなのだそうです。でも実際のこの橋の様子は・・・
タラゴナの博物館にはこんな模型がありました。
城壁に囲まれた街に水を運ぶ水道橋の様子がよくわかりますね。
こんなに長い石の橋があっという間に出来上がるのでしょうか?
まあ、教会を建てるのに百年、二百年かかるようなお国柄、十年、二十年ではあっという間かもしれませんね。
さて一方、我が国の水道橋はというと・・・
こちらは、江戸東京博物館にある、神田川に架かる水道橋の模型です。
今は丸の内線が横切っている辺りに架かっていたのでしょうか。木造り、瓦葺のようです。
これなら石造りのローマ水道に比べれば本当に“あっという間”に出来あがりそうですね。