ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

運命を変えた死者の道

2006-09-30 09:57:30 | Tolkien・おたのしみ
久々の「おたのしみ」カテゴリでございます。。。
前は何を書いたのかと思ったら,‥作家はキャラの運命を変える事があるのか? そう言えばあの記事はやや未完気味でした。実は今日の話題にもちょっと関係ありますので,ちょっと補足しておきたいと思います。

あの時書きそびれたのですが,ファラミア,エオウィンも,トールキンさんが下書きを描いていたうちに運命が変わってしまったキャラクタ達でした。エオウィンは,まあ最初からアラゴルンとの関係で,生かすか殺すか,迷われたキャラだったのですが,ROTKの下書きに取り掛かった頃は,どうやら死んでしまう運命だったようです。しかし逆にファラミアは,ROTKの初期の草稿では,パパの焼身自殺に巻き込まれる事もなく,ずっと元気なんですよね。てっきりボロ兄の行いに対応して,最初からああいう厳しい運命に決められていたに違いないと思い込んでいました。(汗)そう言えば,TTTでのボートの件にしたって,ボートありきで計画的に弟を登場させたのかと思いきや,ちょっと違いましたからねぇ。

で,ここで突然,お約束のマルベスの予言話でございます。
これに関しては,2年以上前に書いて(まだブログなどを始める前です),公開する事もなく,そのまま置いといた記事がありました。

何故そう思ったのか,詳しい事はもう覚えてないのですが,死者の道=Paths of the Deadって,Pathsが複数形じゃん,と思った事から始まったのだと思います。「死者の道」と通ったのはアラゴルン1人じゃないってね。それはセオデンの道,デネソールの道と解釈する事もできますが,正式版のマルベスの予言を見ると,こんなキーワードが浮かんできます。


死者の王
裏切り者と誓いを果たす者
北から来てドアを通る者
死者の道

これらのキーワードに,「こじつけ」にしてはあまりにうまく出来過ぎているこの4人。いやアラゴルンは当然よいとして,何故他の3人がこんなにうまくフィットするんだか。。

1人目はもちろんアラゴルン
塔→荒角山?
死者の王→エレヒの亡霊の王
裏切り者と誓いを果たす者→エレヒの亡霊
北から来てドアを通る者→アラゴルン
死者の道→ドゥイモルベルグのトンネル

2人目はファラミア
塔→白の塔
死者の王→ゴンドール歴代の王
裏切り者と誓いを果たす者→ゴンドールの執政
北から来てドアを通る者→ピピン(+ガンダルフかな)
死者の道→ラス・ディネン

3人目はフロド
塔→キリス・ウンゴル
死者の王→ナズグルの王
裏切り者と誓いを果たす者→ゴラム
北から来てドアを通る者→サム
死者の道→キリス・ウンゴル

4人目はガンダルフ
塔→ドゥリンの塔
死者の王→ドゥリン
裏切り者と誓いを果たす者→サルマンとガンダルフ
北から来てドアを通る者→ガンダルフ
死者の道→ガンダルフはファンゴルンでアラゴルン達と再会した時,長い「道のり」を通ったと語っています。

注目すべき点は,アラゴルン以外の3人は,戴冠式で,アラゴルンに被せる王冠に触れた人達でございます。

彼らの共通点は,アラゴルンを除き,その塔のあった場所で,少なくても1人以上に,1度は死んだと思われております。さらにもう1つの共通点,それは,指輪戦争以降,誰も元の生活には戻らなかったという事。

初期のマルベスの予言は(そもそも予言ではなく),裏切り者という言葉はなく,エルフの王,ドワーフの王,人間の王で一緒に死者の道を抜けてエレヒの石の前で角笛を吹こう!というノリでしたが,それがいつの間にか(笑)正式版の物へ変化するんですね。これが完成して話が繋がった時,‥‥私は思わず,机の周りで狂喜乱舞するトールキンさんを想像してしまった‥(爆)

この構想が(元気だった)ファラミアの運命を変えてしまったのかなぁと思えますが,これがまたきっかけになり,エオウィンの運命を変え,アルウェンというキャラクタを生んだのではないかと。

HoME8 3-IV:Many Roads Lead Eastward (1)-(4)

2006-09-29 22:08:38 | Tolkien・HoME
次の下書きでは,角笛城から出てきた時,アラゴルンは死者の道について情報を得ようとします。(正式版ではしてないそうですが)

<下書き>
アラゴルンは,セオデンに,自分の目的を変えなくてはなりません,と言い,セオデンに死者の道について尋ねます。するとセオデンは非常に驚き「何故そのような事を尋ねるのだ!?」エオメルも驚いてアラゴルンの方を見ます。メリーは,他の騎士達も顔色を変えたように見えました。
セオデン「入口は馬鍬砦にある。古くからの言い伝え通りならな。」するとアラゴルン「馬鍬砦! あなたはそこへおいでなのですね。そこまでどれ位かかりますか?」(エオメルがその質問に答えます→今までとほぼ同じ)そしてアラゴルンは,自分の部下を連れて行きます,と言います。セオデンは「好きなようになさるがよい。あなたの敵は私の敵でもある。しかし,それぞれの知恵に従って戦おう。私は急がねばならぬ。さらば!」エオメル「さらば,アラゴルン! 一緒に行けないのは残念だが。」アラゴルンは「また戦いでお会いするかもしれぬ。」
するとエオメルは,「死者の道を求めるなら,生きて会えるとは思えないが,他者が行かないような道を行くのは貴方の運命かもしれぬ。」
メリー「さよなら,アラゴルン! 生き残りの仲間と別れたくはありませんが,私は既に王に仕える身です。」
ギムリ「さよなら,若いの。ごめんね,レゴラスと私はアラゴルンと共に行くと誓ったのだ。我々が必要だそうだ。またいつか会えると希望を持とう。君の方が良い道だ。レゴラスがこの妙なレンジャー達と争って乗馬している間私は後ろにぶら下がってなくてはならんからな。」
レゴラス「また会う日まで! しかし,どの道を行っても,辛いだろうね。さよなら!」 </下書き>

この頃仕事が忙しくて,あまり余計な事を書いてなかったのですが,2~3話前の話しです。アラゴルンは,南から敵艦が迫っていてそれがゴンドールに新たな脅威をもたらす,という知らせを受けたから,それを止める為に死者の道を通って敵の背後から攻撃する事を決心したのですね。私は何と今頃それを知りました。(爆) いや死者の道を通ったかって,原作にしろ映画にしろ,死者の国があまりに印象深かったんで(笑),なんの為にわざわざそんな所を通ったのか,考える暇がありませんでした。

この先は,アラゴルンがレゴラスとギムリにミッションを打ち明けるシーンの下書きが延々と続きます。実はあのマルベスの予言が,あの最終形に到達するまで,何度も形を変えているんですね。その話は来週にしようと思います。

実は私は,正式版のあの予言詩は,あるシーンの伏線を含んでいるんじゃないか?と思っているんですよ。でもそんな学説!聞いた事もないので,実は2年以上も暖めているんですよ。(笑)その話も近いうちに書いてみようかなと思います。

Shadowlands 感想(2)

2006-09-29 01:09:54 | ナルニア・C.S.Lewis
2章は大学時代のお話です。この章もまたまた盛りだくさんです。Kirkpatrick先生の薦めもあり,ジャックはオックスフォード大学へ進学。数学がニガテだったようですが,とりあえず合格。ところがここで第1次大戦。日本で「戦争」と言うと第2次大戦を指しますが,イギリスでは「The Great War」と言えば,第1次大戦です。ともあれ,彼は大学に通いながら戦争に参加する準備をします。(ウォーニーは既に前線で戦っていました) で,ここで彼はPaddy Mooreという友達を得ます。彼は,オックスフォードでお母さんと妹と一緒に暮らしていました。ジャックは何故か当時40代だったそのお母さんととても仲良しになります。

ジャックのお父さんとの関係は,お母さんが亡くなって以来,ちょっとぎくしゃくしていたのだそうです。手紙を送っていたようなので,特に仲が悪かったのではないようですが,何と言いますが,お父さんは,頭が悪いわけではないとの事ですが,何かとても物事を理解しにくい人,だったようです。という事なので,Paddyのお母さんとの不思議な付き合いについては一切言わなかったそうです。出征の日,ジャックはお父さんにやや遠回しな表現でその事を知らせますが,結局お父さんは状況を理解してくれず,見送りには来なかったそうです。

戦争にはPaddyと一緒に行き,ジャックは幸か不幸か体調を崩して病院行き,そしてPaddyは帰ってきませんでした。その為,ジャックは彼のお母さんとその後長く付き合う事になります。

戦争後,ジャックは手始めに書いた小説で小さな成功を収めたそうです。大学ではよい成績を修め,そして教職ゲットサバイバルに生き残り,いよいよ教鞭を取る事に。

この頃,ジャックは教会に通う環境で育ったにも関わらず,無神論者だったのだそうです。しかし,ある時突然,キリスト教の教えに目覚め,熱心な,というか,熱狂的な信者に変わります。何でも,元々「自己犠牲話」が大好きだった彼は,キリストの話だけはホンモノだ~!と思い込み,一気にのめり込んで行ったとか。

当時の彼の友達は,何故かキリスト教と深く関わる人達ばかり。そしてその中には,もちろん,リーズ大学から,アングロ=サクソン言語の教授として選ばれ,オックスフォードに戻ってきたあのおっさん(笑)も混じっておりましたよ。ジャックは,おっさんと,神話からキリスト教に至る歴史について心置きなく語り尽くしたそうです。

ウォーニーは当時を振り返り,この頃のジャックの変化は,小さな時の,宗教を強制された事によって陥った病気からの,ゆっくりした快方,と,言っているそうです。。

。。。う~ん,だから,難しいって言ったでしょ(笑)


Alice's Adventures in Wonderland (10)

2006-09-29 00:17:02 | BookClub
Chapter 10:The Lobster-Quadrille
この本は「平易な英語で書かれている」ってよく言われるんですが,実は私にとっては,ハリポタも指輪もこの本も,そんなにレベルが変わって見えないんですけどねぇ。(いや,人によって感じ方はいろいろですから(笑))でも,1つはっきり言えるのは,細かい所にこだわる人には,絶対,この本は易しくありませんよ。(笑) ダジャレだらけなんだもん。‥で,日本人(英語学習者)は,細かい所にこだわる人多いしな~。

lobsterにはロブスターの他に,真っ赤に日焼けした人の意味があるそうです。最初Mock Turtleは,「海の底に住んだ事はないだろうねぇ」,に続けて,「ロブスターに紹介された事もないかな」と言っているので,この章でのlobsterの意味は,多分,おいしい(笑)方ではないかと思いますが,でも,ダンスの説明の所で,「海に放り投げて一緒に泳ぐ」って言っているから,わからんなあ。。(笑)

Quadrilleって,翻訳版をすっかり忘れていましたが,スクエアダンスね。

どうもMock Turtleの,この挿絵の牛頭にチョキ足では,海の底に住めるような気がしません。(笑) 一応ひれはあるんですけどね。(爆) そうそう,Mock Turtleという料理は,veal(子牛)で作ると書いてありました。という事は,Mock Turtleの頭は子牛なのでしょうか。(余談ですが,子牛って傍で見ると,すんごくかわいいんですよ!)

で,今度はMock Turtleが(ダンスの)歌を歌ってくれるのですが,どうもAliceには長いようです。(笑) 

Aliceはwhiting(タラ)を見た事があるかと訊かれて,口の中に尻尾があって,いつもパン粉に包まっていると答えております。(笑) Mock Turtleによると,彼らは何故「whiting」と呼ばれているかというと,ブーツ磨きと靴磨きをするから,なのだそう。(ええ? これは初耳(笑)) で,海の底のブーツと靴とは何かと言うと,(うっ,ダジャレの応酬に疲れてきた(汗)),sole(靴底という意味もありますが実はカレイ,ヒラメの類の意味も)やeel(うなぎ)なのだそうです。

ここで何故か,Aliceはこの日の冒険の話をするハメに。Mock TurtleとGryphonは結構ちゃんと聞いてくれます。でも,芋虫の所でお父さんと息子の話の詩が全然違ってしまった話をすると,彼らはびっくりして,別の詩を暗唱させます。

それが何故か,ロブスターがおいしそうに(笑)身支度をする話になっちゃうんですね。(いいな,Aliceのこの才能(爆))

最後にMock Turtleがスープの歌を歌ってくれるんですが,裁判が始まるっていうので,置いていっちゃうんですよ~(汗)


HoME8 3-IV:Many Roads Lead Eastward (1)-(3)

2006-09-28 01:32:58 | Tolkien・HoME
<下書き>
(続き)アラゴルンは(レゴラスとギムリに)『石』を見た事を打ち明けます。ギムリはびっくりして「彼‥,に何て言った?」するとアラゴルン,目を光らせ「何て言ったって!? ここにヤクザで反骨精神旺盛なドワーフがいるから,おとなしいオーク2~3匹と交換しようか,って言ったよ。どーも! 何も言わなかった。しかし彼は私を見た。間違いを犯せば間違いになるだろう。でも,大丈夫だ。私の存在は彼に何らかの何らかの衝撃を与え,彼は事を急いで進めるだろう。しかしまだ時は熟してない。石はもう1つ,エレヒの石だ。ハルバラドはこのメッセージを持ってきた。‥

‥と言って,彼はメッセージを披露します。だいたいの内容は,エレヒの石の前で角笛が鳴り,北から3人の王,エルフ,ドワーフと,王冠を被った王が来る,というようなものです。(正式版では,マルベスの予言ですね。最初はエルフとドワーフの王も一緒に来る事になってたのね→レゴラス,ギムリの事か(^o^;)

‥これはゴンドールの古い詩で,誰も理解できないが,今その意味がわかったような気がする。エレヒの石へ,死者の道を通る。さあ,一緒に来るのは誰だ?」

すべての道が東へ向かい,ピピンさえドル・アムロスのプリンスが旗印を掲げて都に入ってくるのを見ていました。
</下書き>

この次の下書きになると,そろそろ(まだメリーと別れる前に戻り)例の『兄弟』はエルロンドの息子達であると,レゴラスがメリーに語ってます。ギムリが,メッセージは誰からだ?と訊くと,レゴラスがガンダルフかガラドリエルと答えてます。アラゴルンはセオデンに,もはや馬鍬砦で会いましょうとは言わず,必要なら王様が到着する前に行きます,と話します。

アラゴルンの打ち明け話,ギムリいぢめ(笑)はまだ入っているそうですが,『彼』に何らかの衝撃を与え‥の後,
<下書き>
‥かれはイシルドゥアの剣を忘れてはいない。今も傷付いた手は痛い。そこでイシルドゥアの後継者がエレンディルの剣を持って現れる時が来た。彼は事を急ぐだろうが,慌てれば事を仕損じる。

(で,彼が死者の道を通ってエレヒの石へ行くと言うと,ギムリが)

「死者の道? 恐ろしい名だ。何があるのだ!?」
「まだわからない。しかしこの辺りの伝承や,自分の経験から,だいたい想像できる。夜が更けないうちに行こう。しかしその前に聞いておくれ,これは我が一族に伝わる既に忘れられた,秘密の詩であるが,ハルバラドが裂け谷から携えてきたメッセージがある。」

とアラゴルンは言って,先ほどと殆ど同じ詩を詠みます。違いは,前述のは角笛が1つだったのが,今度は複数になった所だとか。
</下書き>

そして,次の下書きは,大きく進化。エルロンドの息子の1人の名がエルロヒアになり,彼がメッセージを伝えます。そして,ハルバラドは,ぎちぎち(笑)に縛られた黒い旗印を持って参ります。(まだ誰が作ったとは言ってない)

いよいよ,例のあの人,登場ですかね。

HoME8 3-IV:Many Roads Lead Eastward (1)-(2)

2006-09-26 23:56:41 | Tolkien・HoME
<下書き>
(続き)ギムリ「アラゴルンは自分の仲間と一緒だ。〔彼は少し変ったな,それに何か心労があるようだ,しかしセオデンより王様らしく見える。〕彼らはまるで君主のようで,騎士達は子供のように見える。
メリーが「彼はどこ?」と聞くと,ギムリは,彼は塔の上で考え事をしていて,ハルバラドのみが一緒にいるようだと答えます。
メリーは暫くレゴラス,ギムリと一緒に歩き,崩れた城壁や,人々が忙しく働いている様子を見ます。食事が終ると彼は王の傍に呼ばれました。
</下書き>

その時のメリーとセオデンとの会話は,ほぼ正式版と同じなのだそうです。そしてそれに続き。。

<下書き>
暫く話しているとエオメルが,そろそろ出発の時間なので,合図をさせましょう,と言いますが,アラゴルンはどうしたのですか?と尋ねます。
角笛が鳴り,兵士達が集まります。既に前夜に1000の槍部隊がエドラスに向かいましたが,まだ300人ほどいます。
中にレンジャーの一群がいました。彼らは濃いグレーの衣装を纏い,兜の上にフードを被り,槍と弓と剣を持っています。何か目に付く物と言えば肩に止めた星のブローチ位で,重苦しく尊大な雰囲気です。

エオメルはアラゴルン,ハルバラドと一緒にゲートから出てきました。(あれっ,さっき捜してたじゃんっ) 彼らは待たせてあった馬の所へ行き,メリーはポニーに乗って王の傍へ。彼はアラゴルンを見てびっくり。彼はとても疲れて老け込み,ちょっとハルバラドに寄りかかっていました。
アラゴルンは王に「とても不吉な知らせを受けました。ゴンドールに予期しない危機が迫っています。南から軍艦が迫り,その地方からの救援が絶たれようとしています。今や彼らが頼りにできるのはローハンだけです。しかしここで新しい提案をいたしたく。今我々はここで別れましょう。おそらく後で会うか,会わないかもしれません。馬鍬砦まではいかほどかかりますか?」
エオメルが,2日後の夜に到着し,その翌日には召集が始まると答えます。
アラゴルン「2日ですか,‥それ以上早くはできませんね,では王様のお許しを頂き,食事の後,レンジャーと共に急ぎエドラスに向かいます。馬鍬砦で会いましょう。メリアドクをお願いしてよろしいですか?」
セオデン「それは言うに及ばぬ。彼は既に私への忠誠を誓っている。私の騎士だ。」
アラゴルン「それは結構です,では。」

ギムリ「さらば,メリアドク。我々はアラゴルンと一緒に行くよ。必要とされているようなのでね。でもまた会えるだろう。君のほうが良い道だと思う。ポニーに乗れるし。レゴラスにしがみついてレンジャーの後を行くよりはね!」
「さよなら」メリー,つまんなそうに。

角笛が鳴り,騎士達は奥谷に降りて,西の〔東の〕丘の麓へと去っていきました。
アラゴルンは騎士達が去るのを見送り,ハルバラドの方を向き,「食べなくては。その後出発しよう。レゴラス,Gimili,食事の間に話をするから,来てくれ。」(続く)
</下書き>

アラゴルン,2度も食べると言ってます。(笑) 彼の「食べなきゃ‥」は,正式版療病院でも見ました。その時食べなきゃって言ったのはエオメルですが。

Shadowlands 感想(1)

2006-09-26 02:02:18 | ナルニア・C.S.Lewis
‥しかしとりあえず読んだ分は感想書いておきましょう。
著者は,ブライアン・シブリー。ご存知の方も多いと思いますが,BBCラジオドラマ版のLOTR,ナルニア,ゴーメンガーストを手がけた人です。その他LOTR映画関係,ナルニア関係,ディズニー絡みの著書多数。公式サイトリンクしちゃったけどいいかな;なかなか素敵なオジサマです。実はまめにブログも書いていらっしゃるようなので,英語の勉強に,どうぞ!

で,このように,子供向け,でもないけど,若い人向けの本の関係著作が多いので,易しいかな~と思ったら,甘~い!(笑) 結構難しいんです。

以下,本の内容に触れます。

まず,プロローグは,ジョイの葬式から。喪主は,ちょっと風変わりな4人の男達,年取った兄弟と,若い兄弟,皆ジョイを愛していた,という所から始まります。

1章は,C.S.ルイスの子供時代の話。この辺りは映画には出てきませんが,いろいろ勉強になります。ルイス一家はアイルランド人で,これは有名ですが,ジャックの本名はClive Staplesですが,決して本名で呼ばれた事がない事,兄はWarren Hamiltonと言いますが,ウォーニーと呼ばれていました。2人は仲良しでいつも自宅の屋根裏部屋で一緒に想像の世界を楽しんでいたのだそう。しかしお母さんが40代でガンで亡くなり,彼は魔法を信じなくなったのだとか。学校にはなかなか馴染めず何度か転校しましたが(何でも小学校の先生が超恐ろしい先生で,結局精神病院に行ったとか。。(汗)),ある時Kirkpatrickという先生に出会いそこから勉強が大好きになったのだそうです。で,何かどっかで見たようなスペルだなあと思っていたら,この先生が,Digory Kirk教授のモデルだったのだそう。

イギリスの学校の先生というのは,ハリポタ読んで以来ずっと思っているのですが,いい先生にしろ悪い先生にしろ,とてもユニークな存在ですねぇ。。(まあトールキンもC.S.ルイスもその範疇ですが(笑))

またある時,お隣のアーサーという少年をお見舞いに行った事がきっかけで,一生の友達になったのだそうです。余談ですが,西洋にはご近所さんが病気になると,子供がお見舞いに行って話し相手をする,という習慣があったのですね。そういう話を若草物語とかアラバマ物語で見た覚えがあります。

という事でまだ1章しか読めていませんが,なかなか盛りだくさんでした。


HoME8 3-IV:Many Roads Lead Eastward (1)-(1)

2006-09-26 01:19:57 | Tolkien・HoME
ここは,The Passing of the Grey Companyの下書きです。

<Outline>
夜も更け,彼らは角笛城に到着。レンジャー達は裂け谷を通してメッセンジャーが来たと言う。彼らはガンダルフ,ガラドリエルもしくは両方と考える。メリーは王の傍に座り,ピピンがいない事を残念に思っている。馬鍬砦へ出発の準備,アラゴルンは眠らず疲れた様子。オルサンクの石を覗いたのだ。彼は「とても不吉な知らせを聞いた,船がウンバールに迫っている」と言い,エオメルに「別行動しなくてはならない,馬鍬砦までどの位かかる?」「2日だ,5日に出れば6日の夜に着く。」「‥いいだろう」
</Outline>

もういきなり,だいたいのあらすじができているんですね。でもまだ,アラゴルンにメッセージを送った主が,エルロンド様になってない。。

この下書きの裏に,地図が描かれているそうですが,そこにエレヒの石があり「カラスが飛んでエドラスから62マイル」と記されているそうです。

もう1つ別の下書きに,アラゴルンはハルバラドに,どうして,何人で来たのだ,と尋ねる所があり,ハルバラドは「我々は30人です。エルボルンとエルベレスの兄弟も一緒です。で,どうしてかと言いますと,あなた様がお呼びになったのでは?」 アラゴルン「いや,心では望んでいたが。」

エルボルンとエルベレスって正式版では何か別の所で聞いた名前ですね。

‥と思っていたら,クリストファーさんの注釈。エルボルンとエルベレスとは,元々は,シンゴルの息子ディオルの息子達の兄弟の名前だったのだそうです。(後にElrunとEldunに置き換えらたそうで)彼らの姉妹エルウィングは,エルロンドのお母さんです。‥しかしこの時は。まだ相変わらず,エルロンドの息子達が父の伝言をアラゴルンに伝えるという話にはなってないそうです。

で,続きの下書きです。
<下書き>
(角笛城で)
メリーが寝ているとギムリとレゴラスがやってきます。レゴラスが「もう日は高いぞ,フオルンの森があった所に連れて行ってやろう。」するとギムリ「洞窟を見る時間はないのか?」レゴラスは「一緒に行くとは言ったよ。でも後にしよう。急いでも面白くないからね。食事の後すぐ出発するそうだ。」
メリーは溜息。ピピンがいないと皆のお荷物のように感じています。(続く)
</下書き>

Shadowlands本

2006-09-24 14:46:14 | ナルニア・C.S.Lewis
英国版ですがDVDを買って以来,ちょっとマイブームになっているShadowlands。ブライアン・シブリー著の原作本も買ってみました。170ページぽっきり。(え~と,amazonのページには何故か96ページと書かれていますが,間違いです(汗))

コレ位の本は週末に軽く読める位になりたいねぇ~と思いましたが,せいぜい17ページだなっ;(笑) 読み終わる事ができたら感想を書きたいと思います。

ちなみに,背表紙は,ゆったりくつろぐジャックとジョイです。本物のジャックは映画のジャックに超そっくり。アンソニー・ホプキンズいい仕事しましたね~。編み物をしているジョイは40代で亡くなっているので,この写真は40代のはずで,年齢より年取って見えますが,リラックスした感じがいいですね。

まだAliceも途中なんですが(汗)‥

追記:あっ,ちなみに,週末に軽く読める(笑)日本語版が欲しい方は,こちら永遠の愛に生きて(中尾 セツ子訳)からどーぞっ!

もう1つ追記:いろいろ調べると出てくるもんで,Shadowlandsにはさらにもう1つ原作がある事がわかりました。こちらは,ジョイの息子ダグラスが描いた,子供時代の話。この表紙の写真が,上に説明したのと同じものですので,興味のある方は拡大してご覧を!

こちらは,上の本を読み終わったら考えてみようかな。


FOTR CD: 2-7: The Mirror of Galadriel

2006-09-23 00:09:52 | Tolkien・LOTR
また久しぶりにCD再開してます。(笑)
ここは,先に映画を観ている上に,FOTR後半とTTT前半は翻訳版持ってないし(それってキセルですよね(爆)),原作のこの部分はとても難しいし‥‥,という事で,思いっきり勘違いをしている可能性が高いので,楽しみ?です。(とは言っても,さすがに反転ガラドリエルは原作とは違うでしょ(爆),それぐらいは知っておりますが)

とても背の高い木の並ぶ場所に着いて,ハルディアは「カラス・ガラゾンへようこそ。」でも入り口まではまだ外側を回って行かなくてはなりません。ようやく入り口に周り,橋を渡って内部へ。
そこには門があって,一行が中に入るとまた門が閉じられます。人の気配がないのに話し声。木を上がっていくと,楕円形のtalanとかフレトとか言われる台の上に巨大な家が建っているそうですが,‥ちょうどこれを聴いていた時,桜並木を通っていたのですが,桜位だと全く想像がつきませんねぇ。少なくてもその数倍の高さがなくては。

ケレボルン,ガラドリエル夫妻についての記述。ひときわ奥のフレトに一行が到着すると,天蓋から夫妻が出てきます。非常に背が高く,2人共同じ位?。ガラドリエルは深い金色の髪,ケレボルンは銀色の髪,でも彼らには年齢を感じさせる物はない,とありますね。

ガンダルフの「死」を聞いて,エルフ達は結構動揺していたんですね。

アラゴルンとレゴラスを除き,彼らはガラドリエルの「眼」に耐えられなかったとありますが,アラゴルンとレゴラスは慣れているのか?と余計な推測をする私。(笑) そう言えば,アラゴルンはもちろん初対面ではないでしょうが,レゴラスは本当は会った事あるのでしょうかね?(映画の様子だと初対面な感じですが) フロドを除くホビット達は,家の事とかしょうもない事(笑)を考えていたのがバレたと思ってヒヤヒヤ。ボロミアは何かアヤシイのではと。で,彼女に何かオファーされたみたいですね。で,フロドに何かよからぬ事を考えているかもしれないと囁く始末。それを見て,おいこら,と,アラゴルン。(笑)

アラゴルンは,出発以来初めて安心して眠れると言います。とても静かな場所のようですね。フロドはモリアで見た事を歌にしますが,歌うま過ぎ。(笑) その後のサムの歌♪がまたヒド過ぎ。(笑)

映画では,アラゴルンがボロミアを心配して近づくシーンがありますが,原作ではそういうのは全然なくて,主にフロドとサムの会話です。何とかフロドをリラックスさせようとするサムはいじらしいですね。

水鏡の内容を,実は正式本,HoMEまで含めて,初めてゆっくり味わいました。(汗)

サムは,モルドールの山の際でぐっすり寝ているフロドを見,くねくね階段を登っている様子を見ます。そして木を切り倒すテッド・サンディマン。シャイアの危機。

フロドの見たものは,‥まず彼が見たのは,もちろんその時彼は知る由もありませんが,白いガンダルフです。HoMEを読むと,最初トールキンさんはこの映像を正式版よりもっと早く,パルス・ガレンの辺りでちらつかせようと思っていたようですね。そして,袋小路屋敷をビルボがうろうろしている様子,西へ向かう船。

ガラドリエルの声は映画よりずっと優しいのですが,やっぱりケイト・ブランシェットで,優しいガラドリエルも聴いてみたいですねぇ。。

Run!Run!Run!