ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

また来るね

2010-10-11 05:57:02 | 旅行
もうすっかり秋どまんなか(笑)ですが、お天気イマイチだった今年の夏休みの北海道。来年も多分また行きます。で、未公開写真。。上は新潟港出発の模様。新日本海フェリーを使うと、いつも見る風景なんですよ。

幌延ビジターセンターで


北の果てに近い手塩町でみたハマナス。7月でしたが、もう秋はすぐそこ、という感じでした。


次の旅行記は、再来週の京都・奈良‥かな?(今度こそ書けるかな?(^^;))

Slaughterhouse Five 5 (2)

2010-10-09 12:55:25 | BookClub
Slaughterhouse-FiveSlaughterhouse-Five
価格:¥ 636(税込)
発売日:1991-11-03

ある時、ローズウォーターは、カラマーゾフの兄弟の人生について知るべきだ、しかし、それでもなお不足だ、と、言います。

またある時、彼は、皆これからは素敵な嘘をたくさんつなねば、そうでなければ生きる価値がない、と、精神科医に言ってました。

ビリーのベッドサイドテーブル上で生きている物2つ。2錠の薬と口紅の付いたタバコ。水は死んでて、空気が逃げようとしているけど、泡は弱々しくコップの壁を上れない。。タバコは精神を病んで入院していたヘビースモーカーのお母さんの。ビリーはどうもお母さんが苦手な様子で、彼女が来るといつも頭から毛布を被ってます。それはお母さんが悪い人という意味ではなく、厳しいこの世に生を授けたから。

ローズウォーターが帰ってきました。ベッドのきしむ音が彼が体が大きいけど強くはないという事を語ります。そこへビリーのお母さん。ローズウォーターはお母さんに挨拶して、彼女をdearと呼びます。これは彼の実験で、何とか生きる喜びを見いだそうとするものでした。

彼(ビリー)はいつか毛布を被るのをやめてにっこり微笑んでハローと言ってくれるのよ。ママに会えて嬉しいよって。
今日言ってくれるかもしれませんよ。
いつもそう祈っているわ。
それは良い事です。
人がどれだけ祈りに支えられているか、皆知ったら驚くわね。
それ以上の真実はありませんよ。
あなたのお母様はここによくいらっしゃるの?
母は亡くなりました。(So it goes.)
ごめんなさい。
少なくても良い人生でした。
それを聞いてほっとしたわ。
はい。
ビリーの父親も亡くなったのよ。(So it goes.)
男の子には父親が必要ですね。

…というような会話が、お祈り好きな女性と、空虚な男との間に繰り広げられたのでした。

ビリーの母は、ビリーは検眼医科の教授の娘と結婚する、と、ローズウォーターに話します。

ビリーが再び目を覚ますと、捕虜収容所のベッドの中。脇にはかわいそうなエドガー・ダービー。すると今度は少し未来のダービーの姿が…それはドレスデンの瓦礫の中、銃殺隊の前。4人の銃殺隊のうち、1人は空のカートリッジを充填していました。

医者代わりのイギリス人の大佐がビリーの様子を見に来て、ダービーと言葉を交わします。この2人以外は皆、髭を剃ったそうです。ダービーは45才、大佐は43才、髭を剃った若い兵を見て、大佐は、この戦争は大人がやっているとばかり思っていたが、戦っているのは赤ん坊だ。子供十字軍だ、と言います。

ダービーは、イギリス人大佐に、どうやって捕虜になったのかを話しました。彼らの部隊は木の茂みに追いつめられ、敵から砲弾やナイフや釘やカミソリを雨霰のように浴びせられ、味方の多くが負傷したか命を落としたと言います。(ビリーはそれを聞きながら、地球人が他の地球人を抹殺したい時は恐ろしい天候を作り出すもんだと思ってます)ドイツ兵が、頭に手を回して出てこい、さもなくば全員死ぬまでまた攻撃するぞと言ったので、出て行ったとの事です。

ビリーはまた戦後の病院に戻りました。母はいなくなり、婚約者のバレンシア・マーブルがいます。彼女は検眼医科の教授の娘で、お金持ちでしたが、食べる事を止められない太った女の子で、今も三銃士キャンディをほうばってます。彼女は日本式に言えば牛乳瓶眼鏡をかけていて、指には大きなダイヤの指輪。実はこれはビリーがドイツで得た戦利品です。しかし、ビリーの病の原因は彼女にもありました。

彼女は何か欲しいものは?と聞きますが、ビリーは隣のローズウォーター氏から好きな本をいくらでも借りられるので何もいらないと答えます。

ローズウォーターが読んでいたのは、Kilgore Troutの、The Gospel from Outer Space
。宇宙からの訪問者が、キリスト教とは何故残酷になれるのか、を、問う話で、彼は新約聖書の記述が原因ではないかと結論。ゴスペルは最も身分の低い者にも慈悲を与える事を教える物だと考えます。しかし、実はゴスペルは「誰かを殺す前にそいつが良いコネを持ってない事を確かめろ」と教えています。

訪問者は、キリストについても物語の間違いは、人々は誤った人をリンチした、良いコネを持ってない人達をリンチすべきだったと思います。

訪問者は、キリストは誰でもなく、神はただの路上生活者を義理の息子にしたと歌うゴスペルを地球人にプレゼントしました。


Slaughterhouse Five 5 (1)

2010-10-06 21:45:40 | BookClub
Slaughterhouse-FiveSlaughterhouse-Five
価格:¥ 636(税込)
発売日:1991-11-03

全体が210ページほどの本ですが、今87ページ。5章はここから約50ページの長大な章でございます。

Tralfamadore星人にとって、星は光る点ではなく、どこから来てどこに行くのか見えるそうです。また地球人は2本足でなく、ヤスデに見えるそうです。前の足は赤ちゃんで、後ろに行くほど老人の足、なんだって。

ビリーはTralfamadoreへの円盤で、本を読みたいと言います。彼らはマイクロフィルムはたくさん持ってましたが、映写機を持ってませんでした。1冊だけ、博物館行き予定の「人形の谷」という本がありましたが、ビリーはすぐ読み終えてしまい、他にも何かないか聞くと、Tralfamadoreの本はあると言います。ビリーには理解できないだろうと言われますが、とりあえず1つ見せてくれと所望。

すると、幾つかの本を貸してくれましたが、それぞれは星で区切られたシンボルの固まり…(む、想像できん)それはテレグラムのようなもの(現代的に言うとインターネットね)で、Tralfamadore星人は本を順番に読むのではなく、1度に読んでしまうそうです。中に描かれているたくさんの一瞬のシーンに人生の深さを感じて感動するのだとか。

ビリーは12才に戻ります。家族でグランドキャニオンに旅行。谷底が見える場所(Bright Angel Point)で両親は楽しんでいるようですが、ビリーはちょっと苦手。(^^;)フランス人観光客が、レンジャーにたどたどしい英語で「ココハジサツオオイデスカ~」と聞くと、「年に3人」So it goes.

So it goes.実はこの本を原書で読むと頻出の、誰もが気になるこの短い一文。どうもほぼ必ず誰かの死のシーンに付いてくる…日本語に訳すとすると「合掌」がしっくり来るのかな。

また時空を飛んだビリーはグランドキャニオンと同じ旅行中のCarlsbad Caverns。ここもビリーはちーと苦手(笑)ガイドのレンジャーは、明かりを消して本当の暗闇にすると言います。明かりが消えると、何かがビリーの横をふうっと。お父さんの蛍光腕時計でした。
ビリーは、またシラミ取りステーションに戻ってきました。衣服はきれいにはなってなかったけど、付いていた小さな虫などはきれいに取り除かれました。So it goes.(やっぱ「合掌」の意味で使われているんだなあ)凍っていたコートは解凍されました。でもこれはビリーには小さすぎ。どうも明らかに、サーカス等の見世物の小さな人用のコートっぽい。しかも弾丸の穴だらけ。(汗)(ひょっとするとSo it goes.は(汗)の意味かも?でもここにはSo it goes.はない;)その人のウェストの辺りでひらひらするようなデザインだったけれど、それがビリーのわきの下辺り。ドイツ兵達は、何かまるで、第2次対戦で1番おかしな物を見たかのように、笑いまくりました。

その後アメリカ兵は、1人1人名前を台帳に登録。そこに登録されてようやく、彼らは法律上「生きている」という事に。

アメリカ兵が動き出した時、騒ぎが勃発。1番後ろにいたアメリカ人が何気につぶやいた一言が、英語のわかるドイツ兵のガードの気に障ったそうで、いきなり殴り倒されました。

ビリーは名前を登録した時、鉄のタグを受け取りました。このタグは、付けている人が亡くなった時に、2つに割って一方を遺体に、一方を墓に付けるそうです。

タグを付けたアメリカ兵は門から門へ案内されます。ビリーのすぐ側にウェアリーの仇を誓ったポール・ラザロ。しかし彼は今は強烈な腹痛で仇討ちどころではありません。その隣にはエドガー・ダービーがいました。彼はかつてリーダーになる事を期待されていましたが、今はチェコの国境。。やがて彼らはある倉庫の前で止められます。ドアが開くと、中から50人ほどの英国兵。

英国兵達はそこに4年間捕まっていました。彼らは富裕層ですが、皆少なくても1回の脱走歴があったそうで、ついに周り中お腹の空いた英語を全く理解できないロシア兵、という環境に放り込まれたのでした。彼らの小屋は十分な食料とチェス等の遊興器具。(笑) 彼らはアメリカ兵を歓迎?して迎え入れると、彼らをYankと呼び、Jerryは逃げてると言います。「Jerryって誰の事だ?」といぶかしがるビリー。

ビリー達は夕食のテーブルへ。食器は空き缶でしたが、一応暖かいミルクとチョコレートとタバコと蝋燭と石鹸、等をもらいました。ただし、蝋燭と石鹸は、ユダヤ人等の脂でできているんだよね。So it goes.(汗)

ビリーはテーブルの端で、水色のカーテンのついかピンクのアーチ、時計、2つの黄金の王座、バケツとモップ、を発見。これはシンデレラ劇用だそうです。(^^;)

ビリーはうっかり?ストーブに近づき過ぎた為、コートが火事に。そんな中、彼は電話があればママに無事を伝えられるのになあと思ってます・・

イギリス人達はビリーを見つけると火を消してくれて、同情心一杯に、(そのコートは)一体どうしたのだ?と聞いてくれます。ビリーが、それは「彼ら」から与えられたと説明すると、「Jerryか?」Jerryとはドイツ人の事だった(^o^)しかしイギリス人にいじられるのが好きでないビリーは無愛想。「それは故意に君を侮辱しているのだ。彼らにそのような事をやらせてはいけないよ。」ビリー思わず立ち上がり、舞台の側へ。

ちょうどシンデレラ上演中。出演は全て男性。どういうわけだか、ビリーにはおかしくておかしくてたまりません。しまいに彼は笑いを越えて、ひきつり笑いに。ついに、病室に運び出されてしまいました。

ビリーの傍らには、アメリカ兵が1人ボランティアで付き添いました。ドレスデン爆撃で死すべき運命(So it goes.)の、エドガー・ダービーです。彼はThe Red Badge of Courage(Stephen Crane)という本を持って座っていました。既読だそうですが。

モルヒネを打たれたビリーは、庭でキリンと一緒の夢。キリン達は桃を食べてました。ビリーもキリンで、固い桃を食べてました。キリン達はビリーを仲間として受け入れます。すると2頭のメスがビリーにすり寄ってきて、キスまでしてくれます。何故か彼女達の角はベルベットのドアノブでした。(笑)

ビリーはそのままタイムスリップへ。終戦後3年のレイク・プラシッドの病院です。彼は大学で検眼学を学んでいる最中に発病しました。クラスメート達は、その原因が戦争とは思ってませんでした。ビリーが幼い頃プールで投げられたり、その後すぐにグランドキャニオンに連れて行かれたせいだろうと思ってました。
隣は歩兵隊長だったエリオット・ローズウォーター。Kilgore Trout(→Vonneguさん創作!)という作家のSFが好きです。

ビリーはKilgore Troutを気に入りました。
ローズウォーターはビリーの倍頭が良いですが、ビリーと同じように戦争体験(14才の少年を誤射)から心を病んでました。2人は共感し合い、協力して人格再構築する事にしました。


新潟港上陸!

2010-10-04 20:51:17 | 旅行
いよいよ夏休み(まだ夏休みの日記書いてた私(爆))も大詰め。いよいよ新潟港上陸です。フェリーから降りるってどんな物か見た事ない人の為に‥‥

#あ”、あの黄色い袋は私のレジ袋でございます~(笑)

こ~んな感じでございます。


フェリー本体。(全体はち~と大きすぎて写真に納まりませんでした)


こちらはフェリー港の隣の桟橋。


‥実はこの場所、某国からの船が出入りする超有名な場所でございます。まさかねぇ、北海道行きのフェリー港の隣だったとは‥。

ちなみに、以前来た時(って何年前かい?)にはこんな看板ありませんでした。

出港

2010-10-03 13:16:03 | 旅行
北海道最後の日は絶好の行楽日和(おいっ!)

この船で帰ります。


こちらのお部屋にお世話になります。

1等和室はすっかり気に入りました。来年以降もぜひ使おう!

甲板にウミネコがっ。。


よく見ると、お行儀良くならんで待っています。

彼らが何をまっていたのか、後でわかります。(笑)

いよいよ北海道を離れます。


先ほど並んでいたウミネコ達が一斉に船の横へ


あ”っ、彼らが狙っていたのは、もちろん(爆)‥‥




とても快適な船旅‥


フェリーで北海道に行く場合、ご飯は港近くのスーパーで調達するのですが、小樽から新潟に行くフェリーは朝出発なので、晩御飯を買って行くわけにもいきません。そこで、久しぶりに、フェリーのレストランで夕食。

小樽

2010-10-02 05:33:58 | 旅行
一気に小樽までやってきました。初めて北海道を車で回った頃は、高速なんて全然なくて、札幌から旭川だって半日ががりだったし、稚内方面なんて1日ギリギリ。現在は高速で名寄まで行けるので、北北海道を巡るには本当に便利になりました。

夕食は小樽ビール! ビールはもちろん、プレッツェルが美味でした。


小樽ビール外観。しかし最近、函館でも帯広でも旭川でも、こういうお店ばっかに行ってる。これで良いんだろか?(^^;)


有名な小樽運河でございます。この日は、外国人、とりわけ中国人観光客が圧倒的に多かったですね。

帰路

2010-10-01 21:58:37 | 旅行
そうそう、泊まった温泉の資料見つけました。ここ。ここは非常にアンモニア臭の強い珍しい温泉で、超びっくりしました。宿自体は北海道らしい?(^^;)ど~んと大きな宿で、まあ、私的にはOKでしたね。


上の写真は、天塩川歴史資料館でございます。ここを見ると、天塩川河口の長い砂州が、昔はもっと長かった事がわかります。これだけさいはてにありながら、特異な、というか、船が寄港しやすい地形故に、昔から貿易港として栄えたようですね。

という事で、これから一気に帰りモードに入ります。いつも、このまま北海道に永住したいなあと思う時間ですね。(^^;)

音威子府辺りまで降りてきて(地形上は登ってきて、ですが(^^;))天塩川を見て、またまたびっくり(~o~;)

違いますよ~、これ。いくら大河だからって、こんなに川幅広くありませんよ。(汗)見えている道の先は、駐車場があるはずです。

川幅は普段の3倍位? あと1m位で道路に溢れて来そうな箇所もありましたよ。

Run!Run!Run!