ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

His Majesty's Dragon : 7

2008-07-23 23:22:18 | 読書
さて,そろそろ一通りの訓練も終わり,テメレアに付く,地上整備や搭乗メンバーが決まります。私は勝手にチームテメレアと呼んでます。(笑)ローレンスにとって頭痛のタネは,またまたLieutenantという言葉が来ましたねぇ。今度の場合,まさに副官,ローレンスの片腕となるべき人物が,いろいろ紆余曲折の揚句,あのグランビーに決まってしまった事。(笑) 海軍時代の信頼できる片腕トム・ライリーとの話は,「逆(笑)伏線」だったわけね。

ボリーがラガン湖に飛来し,チームテメレアに,突然「初出動」の任務を持ってきました。

アバディーンでフランス軍の攻撃に遭い怪我をして,飛ぶ事に支障を生じているパルナッソス種のヴィクトリアタスというドラゴンのサポートです。マキシマスと一緒です。

現場までボリーが案内するとの事ですが,何せ彼は速いので,テメレアはやっと,マキシマスに至ってはかなりゆっくり。やがて,彼は後から追いつく事になりました。で,もちろん?(笑)ローレンスは副官であるグランビーと呼吸が合わず,乗組員はギクシャク。乗組員同士,いろいろ苦労しながら,ようやく呼吸が合ってきたかなあと思ったころ。。

ようやくヴィクトリアタスを見つけ,支えに入ります。(下から支えるのね)ところが,うまく取り付かず,ヴィクトリアタスに引掻かれ,テメレア負傷です。何とかおさまりほっとしたのもつかの間,今度はローレンスがテメレアからずり落ちそうに。。。! 任務を忘れ,彼を助けようとするテメレア。しかし,それをやったら,ヴィクトリアタスも,他の乗組員も,命がありません。大混乱の現場で,ローレンスに手を差し伸べたのは,グランビーでした。彼は何と,空の上で両手を出してローレンスを支えたんですね。。。そしてようやくマキシマスが追いついて来ました。

ラガン湖に戻り,治療を受けてゆっくりお休みのテメレア。セレリタスは,初仕事は非常に良くできたと誉めます。しかし,戦況の悪化を示唆。次に一緒に仕事をする人達を選びなさい,と,言います。ローレンスは,グランビーに,その話を持ちかけます。1度は失礼な態度にムカついた彼ですが,一緒にやって行く決意ができたようです。

まあ,考えてみれば,ローレンスよりグランビーの方が大人だったのかなあ?(笑)


His Majesty's Dragon : 6

2008-07-21 17:07:13 | 読書
翌朝食堂で,マキシマスの乗り手バークレーに,突如「お前,ドラゴンに何吹き込んでる?! 俺のマキシマスが風呂に入りたいとかほざきやがって,困るぜ!」一生懸命怒りを押さえて説明するローレンスですが,バークレーは「後で会おうぜ!」と,やおら友好的。(笑)確かに,バークレーは,初対面の人に失礼って言えば失礼ですが,まあ,普通に,こういう人いますよね。ローレンス君,いちいち神経質かも。

で,訓練を始めてみて,やっぱりバークレーはフレンドリーな人とわかりました。昼食の時間,皆はローレンスが心配したほど敵意を持ってないようです。でも「くだらん嫉妬に立ち向かう事になるかもなあ。」だそう。そこへ,ジェレミー・ランキンというキャプテンがやってきました。彼も特に敵意を持ってる気配はありません。そして,少年キャプテン?と思いきや,キャサリン・ハーコートという若い女性のキャプテン。(思わず赤面のローレンス(笑))彼女はリリーというドラゴンに騎乗していますが,ロングウィングという種類は,女性しか受け付けないのだそう。

ついつい現代の話のような錯覚を受けるけど,これってまだまだ女性の社会進出なんて考えられなかった時代なんですよね。思わず,呼び方から言葉遣いから,ちょっと困った,な,ローレンスです。(笑)

ランキンと,カードゲームをする約束をしたローレンスですが,その前にテメレアのお世話です。既に待ってる修練生(笑)男の子だと思っていた子が,これまたエミリー・ローランドという女の子とわかって,びっくりです。

テメレアは,少し沈んでいました。彼は「ドラゴン」関係に悩んでいる様子。中国種である彼は,他のドラゴンとは色やら翼の形状やらが違う事も気になるし,火を吐かない事も気になります。でも1番気になるのは,大きなマキシマスやリリーだけが,他のドラゴンより先に餌を食べれる事。また,ローレンスが海軍で経験を積んでいて,他のメンバーより年上なのに,ラガン湖では地位が低い事も納得いかないようです。

そんな話をランキンにすると,ランキンは,ドラゴンは金銀財宝好きなので,何か買ってあげると気が紛れるよ,とアドバイス。ところで,ランキンの話し方って,何かインギンでスゴイ鼻にツク(笑)んですけど。。。

とりあえず,ランキンとは友達になったローレンスですが,彼とお友達になった事で他のメンバーから疎遠になっているのでは,と,,基地での「人間」関係が,まだまだ気になります。

一連の訓練が終わった後,ローレンスとランキンと一緒に宝飾品を買いにエジンバラに発つ日が来ましたが,ここで,あ~あ,やっぱりねぇ~!,な事が。。(汗) かわいそうなドラゴンレビタスの主人は,ランキンだったんですね。ローレンス,次のページで文句言ってる(笑)けど,そりゃ,アンタ,あれだけ人間関係に神経質なくせに,何で気が付かなかったんだか。。。(笑)私だって気付いてたぜ? そうそう,彼,ドラゴンには宝石やっときゃイ~ンダヨ~,とか言ってたでしょ? そら,おかしいと思ったぞ,オバサンは。(爆)

案の定,ランキンは,レビタスに非常に冷たい態度です。遠回しに,もちょっと優しくしては?と諭すローレンスですが,ランキン全く意に介さず。も~も~も~~我慢できん(笑)と思ったローレンス,別行動。銀行でアミティエ捕獲の報奨金を受け取り,そのお金で,テメレアに見事なパールのネックレスを買います。

寂しいレビタスは気になって仕方がありませんが,ローレンスにはどうにもできません。とりあえず,テメレアはネックレスを非常に喜んでくれて,ほっと一息。(やっぱ,イ~ンダヨ~,なんですかね(笑))

ローレンスの,人間関係にやたら神経質な所は,なかなか共感持てないけど,すぐキレる所は共感しまくりです。(爆)


His Majesty's Dragon : 5

2008-07-13 14:46:51 | 読書
いよいよラガン湖に到着。
リーガル・コパーと同様,イエロー・リーパーとかウィンチェスターとか,ドラゴンの種類なのね。皆敷石の上でお昼寝。実は敷石が暖かいんですね。(ネコか(爆))

で,最初のご挨拶は,何と,人間でなくて,セレリタスというドラゴン。彼はここのトレーニングマスターとか。空を飛んでるいろいろなドラゴン達に指示を出しながら,ローレンスと最初の打ち合わせを行います。

セレリタスに,グランビーという人物に,案内してもらうように,と,言われ,そのグランビーを発見。まだほとんど少年のような若い男性です。しかし,テメレアの名を口に出すと,何故か引いてしまいます。ただ,エゼキア・マーティンという若者が,興味を持って近づいて来てくれて,何とかぎくしゃくせずに,収まりました。

Aviatorの訓練を受けている,とりわけ若い少年達は,どうも何か態度が変? と,気になるローレンス。そう言えば,テメレアに嫌われたデーズも,そんな若者の一人なんですかね。

ローレンスは,グランビーと2人ではちょっと気が重いなあと思っていたら,マーティンが案内に付き合ってくれる事に。寝室を見た後,食堂へ行くと,ローレンスは,「食事はめいめいに取るのではないのか?」とけげんそう。

ここで私はまたまたローレンスの物の考え方に「はあ?」と思ってしまいました。軍隊って万国共通で,食事は皆一緒だと思ってましたが,良家の子弟が多い英国海軍の場合は,個別に取れるんですかね。私はてっきり,それは彼が艦長だったからこその特権だと思ってましたが。。。まあ,いいや。(笑)

マーティンは,「病気の場合は,食事を部屋に持って行ってもらえますよ。」と答えましたが,ローレンスの疑問の本当の意味を理解してないようです。(笑)

その後,彼らは「風呂場」へ。そこには,スチームバスの他に,ドラゴンの孵化場がありました。ここに来て,ローレンスは,グランビーの敵意の理由がわかってきました。彼はデーズのお友達ではないか,と。

案内終了後,彼はグランビーを餌付場に連れ出し,思いっきり「警告」グランビーは顔色を変えて去って行きましたが,ひぇ~いいのかい,そんな事して(汗)

ローレンスは,この地での人間関係は大いに不安。。とは言うものの,テメレアに会うとやっぱり心が和みます。それに,周りを見ると,テメレアに興味を持って近づいて来る習練生も,実は結構いる事にも気付きます。

テメレアの体をきれいに拭いていた時,ローレンスは,レビタスという小型のドラゴンに声をかけられます。担当者に黙って世話をしては悪いと一旦辞退しますが,どうやらレビタスの担当者は彼をちゃんと見てくれない模様。ついでに拭いてあげる事にしました。で,ローレンスに続いてテメレアが自己紹介した時,「ローレンスはぼくのキャプテンだよ」に,ちょっと力が入っていた事を察するローレンス。(あ~やっぱ,この気遣いができなきゃ,ドラゴン使いにはなれないね(笑))今まで大人な対応をしてきたテメレアのこの態度には,さすがのローレンスも,やや目がテン? ドラゴンは嫉妬深いのか。(笑)

ローレンスは,作業員の所へ行って,テメレアのハーネスの掃除を頼み,ついでに放置されているレビタスのハーネスも見てあげるよう頼みます。でも作業員達は,それを伝えるのは,レビタスのキャプテンの仕事でしょ,と,納得いかない様子。ローレンス,ちょっとむっと来て,睨みを利かせながら「ドラゴンの健康が危機にさらされているんだ」これは若い作業員に,レビタスの世話をちょっとさせる迫力がありましたね。(笑)


His Majesty's Dragon : 4

2008-07-06 08:03:20 | 読書
そしてローレンスは,Aerial Commandって,空軍幕僚本部ですか。Admiralは司令官と言えば良いのでしょうかねぇ。いつも難しいのはLieutenantですね。大尉,中尉,副官,。。いろいろあって,「若頭」ってのもある!(笑)アセルスタンの時代にもロンドン塔のLieutenantという人がいて,その時代大尉とか中尉とかおかし~だろ~,とか。ま,どう訳したらよいのか,ホントに難しい単語です~。(ちなみにロンドン塔の1番偉い人はConstable=警察官,これも訳すのに困るよねぇ)

しかしローレンスは,訓練地ラガン湖に向かう途中,一時帰宅したい旨申し入れます。両親にはあまり興味のなさげな(汗)彼ですが,お目当てはエディス。

その道(空)上,ローレンスは,これから所属する空軍への不安感からか,折り合いの悪かった昔の上司の事など思い出しています。非常に厳しい人で,ローレンスの軽さ(軽い人なのね)がお気に召さず,その上司がたまたま肺炎で亡くなってくれなきゃ,彼の命が危ない所だったというので,相当な相性の悪さですね。

さて,ローレンスは実家に来ました。この季節誰もいないだろうという期待に反して,ホームパーティ中(高慢と偏見に出てくるような(笑))。しかし,ローレンスの立場は既に皆に知れ渡っているようで,何かヒソヒソ。お目当てのエディスには,ローレンスの嫌いな奴(笑)がくっついて離れず,挨拶以上の話ができません。しかもエディスの態度も何だか冷たいし。

ローレンスの父アレンデール卿は,彼を呼び付け,「何故帰って来た?」と,親とは思えないイヤミをタラタラ。しかし,この時代のお話には,こういう親って多いですね。親の前で強がるローレンスですが,外の安全な場所に待機していたテメレアには,ちゃんと見抜かれてます。

翌朝,ローレンスは,エディスがわざわざ待っているのを発見。何故かお茶ではなくコーヒーを飲みながら,2人で会話。しかし,エディスという女性は私の好みじゃないなあ。確かに,ローレンスも悪いけどね,それにしても素直じゃなさ過ぎ。前日のパーティだって,わざと他の男と一緒なの見せつけてたじゃん。まあ,仮に今後女性との出会いがあるなら,もっと良い人に出会う事期待してます~。

ローレンスは,お母さんとその他数人(笑)に,テメレアを直接紹介する事になりましたが,お母さんだけは,テメレアをちゃんと理解したようですね。それだけで,十分嬉しいです。


The Other Boleyn Girl

2008-07-05 02:08:19 | 映画
エリザベス・ゴールデンエイジと,エリザベスのDVDを注文しました。今年の夏はエリザベス漬けです。(笑)

さて,これはそのエリザベス1世の両親,ヘンリー8世アン・ブリン,そしてアンのお姉さんメアリー・ブリンの物語です。日本では公開されてなく,英国版のDVDを買いました。

アン・ブリンに出会ったのも,レディ・ジェーンと同様,別ブログで読んでる,アセルスタンシリーズ読書のバックグラウンドの知識ゲットの過程でです。プラス,エリザベス・ゴールデンエイジを映画館で観た時の誤訳(シーッ(^^;))「私の母も女王だった。」のセリフ。それでええっ?!と思って,思わずウィキペディアを確認しちゃいました。(笑)

アン・ブリンは,有名なヘンリー8世の6人の妻の2人目です。非常に悪い言い方をすれば,彼女は,ヘンリー8世に,イングランドとバチカンの関係を切らせた人,英国教会を特別な存在にクローズアップした人,つまりは,歴史的にすごい人なんですよね。

しかし,アセルスタンシリーズを書いている作家の別のシリーズで,ヘンリー8世の時代を扱った物があるのですが,その主人公ロジャー・シャロットは,ブリン一家を,娘達を有力者に「与える」事でのし上がった成り上がり者(確かに,映画の中でも彼らは積極的にメアリーとアンの姉妹をヘンリー8世に与えております),アンはwhore(淫売),アンの姉メアリーはイングランドのmare(雌ロバ),と,もう言いたい放題。(笑)

アン・ブリンを演じているのは,ナタリー・ポートマン,姉のメアリはスカーレット・ヨハンソン,ヘンリー8世はエリック・バナ。かなり豪華な俳優陣です。これで何故日本公開してないのか,ちょっともったいないですね。

お話の進み方は,ウィキペディア辺りに書いてある事を,そのまんま並べたようで,ちょっとお手軽かなあ。。。でも,あまり重厚に進めたら,映画が長くなるので仕方ないのかなあ。それにしても,メアリーが簡単に2度目の結婚をするのであれれ?と思ったら,最初のダンナウィリアム・キャリーが知らないうちに(って聞きそびれただけかもしれませんが(笑))亡くなってたり(映画にはもちろん出てきませんが,死因は当時のイギリスを震撼させたインフルエンザに似た謎の病Sweating sicknessです。この時代の少なからずの有名人がコレで亡くなってます),アンがあっという間にフランスとイギリスを往復(笑),簡単にヘンリーをのぼせ上がらせ,結婚しらた簡単に不仲。。簡単に近親相姦の。。。という感じで,ちょっと「薄い」です。

アン・ブリンは,姉を平気で裏切る,王を手玉に取るなど,ある意味悪役です。後に娘のエリザベスが,ずっと売女と言われたのも,なるほどなあと思いました。メアリーは,妹に裏切られても,結局妹を守る為に奔走する良いお姉さんなんですね♪ エリック・バナは,トロイやミュンヘンでのセクシーな役から,一転してメタボ王。(爆)意外と?似合ってましたよ。長身で体格も良い(メタボという意味ではなく(笑))ので,華やかな衣装もしっかり似合ってました。

ヘンリーの最初の妻,キャサリン・オブ・アラゴンがめちゃカッコいいです。離婚のゴタゴタにあたって,当然王やブリン姉妹を責める場面があるわけですが,彼女の言う事は全然間違ってないし,やっぱ悪いのはろくでなしヘンリー(笑)だな,と思わせる迫力があります。王妃の座を追われても,国民に人気があったそうですが,よくわかります。

この映画を観たら,レディ・ジェーンと,エリザベスシリーズもイッキミしたいなあと思ったりしました。。。。(笑)

Run!Run!Run!