ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

原書で読む世界の名作

2007-10-28 09:32:38 | 読書
最後まで読めるかどうかわかりませんが(とりあえずNHKが読んでくれる(笑))

Lord of the FliesLord of the Flies
価格:¥ 1,201(税込)
発売日:1959-06

を,始める事にしました。

William Goldingさんは,1911年生まれのイギリスの作家で,コーンウォール出身,オックスフォード大卒(最初は自然科学専攻で,後に英文学,古英語等に替ったそうです),第2次大戦中は海軍に従事,その後はしばらく学校の先生をしていたそうです。

またオックスフォードかい!(笑)もっとも,オックスフォードって,複数の大学の集合体なので,東京近辺で考えると,東大,早稲田,慶応,などが集ったようなイメージなのでしょうね。

戦争体験があるという所は,トールキンやC.S.ルイスに似てますね。
また,卒業後,普通の学校の先生になったという所は,Athelstanシリーズの作家,ポール・ドーハティに似てます。

この本が出版された時代(1960年頃)というと,指輪物語もほぼ同時代なのですが,カッコーの巣の上でのようなエグい小説ももてはやされた時代なのですよね。(指輪もある意味エグいですが(汗))

自然科学専攻から古英語に転換するというのは,普通,日本人が聞くとびっくりですが,私自身もそういう傾向はある(数学科出身で,今は英語の本を読んで)るんで,驚かないよ~~(笑) 時代的には,トールキン教授の授業を経験している可能性もありますよね。いいなあ~~。

ところで,第1回の放送を聴いたのですが,ややネタバレ気味? 視聴者は,既に話を知っていて,原書に挑戦する事を前提にしている,かもしれませんね。


The Pardoner's Tale

2007-10-13 17:48:48 | 読書
ジェフリー・チョーサーの,The Canterbury Talesの1つ,The Pardoner's Tale(免罪符売りの話)を読みました。ハリポタ7巻の中で使われているある話の,原点はこれだというので読んでみたわけですが,実際は,ハリポタで使われているのは,この話のアイディアを拝借した,という程度のモノでした。

The Canterbury Tales (Penguin Classics)The Canterbury Tales (Penguin Classics)
価格:¥ 1,205(税込)
発売日:2003-02-04


これからこの本を読もうとする方に,耳寄り情報です。(笑) まあ英語で挑戦する方はあまり多くないと思いますが(でも日本語で読む場合も役立つかな),免罪符売りのお話は,全部で19ページほどありますが,実際の「本題」は,その11ページ目~17ページ目の前半までです。あとは道徳的な講釈がうだうだ綴られてます。(汗)(最初話が全然わからなかったので,私は英語の読解力がなくなったかと焦りました)

英語はかなり難しいので,自信のない方はこちらをどうぞ。
完訳 カンタベリー物語〈中〉 (岩波文庫)
価格:¥ 840(税込)
発売日:1995-01


今気が付いたのですが,Pardonerという言葉は,pardon(ごめんなさい)に-erが付いた言葉なので,ごめんなさいをする人? あっ,「許す人」って意味ですか。なるほど。免罪符売りというのは,そういう意味なのですね。(^^)

話の内容については,ハリポタ7巻へのアレもありますので,詳しい事は言いませんが,死神と,3人の男性の話です。これが書かれたのは,14世紀のイギリス。まあ,何の因果か,このブログでよく取り上げる,Athelstanシリーズや,アルカサルシリーズと,全く時代被ってます。

‥という事は,そうです,つまり,疫病で,大量の人が命を落とした時代の話です。だから,死神というものが,ホントに,木の下やら川の向こうやらにいる,と信じられていたという社会的な事情があったのですね。自分はたまたま死神に会ってないから長生きしているんだよ,という感覚は,理解できます。なかなか,良い勉強になりました。


Blades of Glory

2007-10-13 13:46:38 | 映画
夏休みのカナダ旅行のおこぼれ話題です。

行きの飛行機は結構豪華で,いろいろ映画を選ぶ事ができましたので,かねてから興味のあったフィギュアスケート映画(私はフィギュアスケート好きです(笑)),Blades of Gloryを選びました。これが,もうトレーラーを観たらすぐわかると思いますが,全く期待を裏切らず。めっちゃ面白かったんですよ。

で,帰りの飛行機は,かなりボロで,私達は,選択の余地なく,その同じ「Blades of Glory」を全員で観るハメに(爆) しかし2度観てもまだまだ面白かったです~。

この映画,この頃のフィギュアスケート人気で,日本でも結構ウケるんじゃないかなあと思ってましたが,公開される気配がなく残念,‥‥と思っていたら,何と。

来ました!

12月に公開される事が決まったようです。俺たちフィギュアスケーターという邦題で。

ダーリンは,先週の日米対抗に出ていたジョニー・ウィアー選手を見て,「映画に出ていた人だ!」(←これは大間違いです(爆))と喜んでいました。(髪の毛の色が違うだろ!) でも,映画の中で,本物の佐藤有香さんやサーシャ・コーエンさんを見る事ができますよ!

今月の魔法使い2

2007-10-05 19:31:21 | ハリポタ7巻
ええと,先月「今月の魔法使いは校長だよ」という記事を出している手前,一応,フォローを。。今月の魔法使いは,ついにあの「眼鏡の男」でございますが,当然7巻既読前提なので,万が一ご覧になる場合は細心のご注意を! (もちろん,ネタバレ考慮はされておりますので,いきなり情報が入ってくるという事はありませんが,未読の方は「ネタバレ除け」をうっかりめくらないようにご注意下さいね!)


特別企画:日本人の英語力向上に貢献した人達

2007-10-02 23:59:58 | 英語・一般
この20年,日本人の英語力の向上は,目覚しいものがあると思います。中でも,特筆すべき事象,貢献したと思われる人物を挙げてみました。お金があれば,是非,表彰したい人達ですね。(順不同,敬称略)

(1) ビル・ゲイツ
12年前のWindows95の発売は,それまで,日本人英語ピラミッドの底辺を支えてきた,英語難民,英語貧民,何とでも言え(爆)理系人間,エンジニアの英語力を,飛躍的に底上げする原動力となりました。それまで,先輩から後輩への一子相伝,口移し(^o^;)だった技術力の継承が,このWindowsの出現で根底から途絶えてしまい,電子立国日本は絶滅の大ピンチ。新しい技術をいち早く取り入れる為には,訳本が出るのを待っている暇はありません。おまけに,会社側はそれっとばかりに,インド人など英語圏の技術者を雇い始め,もう待ったなし。ついに技術者達は,禁断の学問,英語に向かって大移動せざるを得なくなったのです。(これは,真面目に,真実です)

(2) J.K.ローリング
英語難民技術者の大移動とは別に,もう1つ日本人の英語大移動の源流となったのがハリー・ポッターです。大人も子供も楽しめる話で,高校程度の英語力で読める,という事で,最初から,英語力を伸ばす救世主と言われていましたが,現実には特殊ボキャブラリの難しさなどから,挫折する人続出。まあ,お約束通りの運命を辿る所でした。ところが,5巻で,大きな転機が訪れます。何と,原書出版の間が3年も開き,訳本も2年かかるという事態が発生。すると,Windows技術者と同様,訳本が出るのを待っていられないハリポタ難民が巷に大量に溢れ,続きを早く知りたいポッタリアンと呼ばれるファンは,原書に手を出さざるを得なくなりました。読書マラソンBBSも乱立,皆助け合いながら,頑張ってきました。その甲斐あって,6巻7巻になると,ネイティブ並みのスピードで読了する人も続出。それまで,英語の原書を読むというのは,英文科の教授や学生など,英語を職業とする人達に限られてきましたが,普通の主婦,果てはWindows英語難民のエンジニアに至るまで,ネイティブ並みの読解力を獲得したのです。これは日本英語史上,特筆すべき事態です。

(3) 猿橋望
ここ1~2ヶ月の間に急速な危機が危惧されるNOVAですが,この英会話学校の良い所は,圧倒的に安い事,何を勉強するかを押し付けない所,普通ならガイジンと話をするチャンスもない人達に,そのチャンスを与えてくれる所,決まった曜日の決まった時間に行かなくても良い所,です。そして子供のバイリンガル化にいち早く貢献したのも,NOVAです。いろいろ問題があって騒がれ,巻き込まれた生徒さんはお気の毒とは思いますが,私に言わせりゃ,大多数の生徒さんは,自分が週何回来れるかちゃんと予測,計算してチケットを買い,首尾一貫しない教育方針はそれはそれでよいと割り切り,問題が起きる前に事前に回避していますよ。おかげで,留学のチャンスもないのに英会話の力を伸ばした人がいかに多い事か。日本人の英語力の底上げにかなり貢献したと思います。是非,頑張って立て直して欲しいと思います


Run!Run!Run!