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趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

HoME8 3-II:Book Five Begun and Abandoned (14)

2006-09-11 23:17:16 | Tolkien・HoME
次は3(III)番目の下書きから発展した新たな下書きだそうです。
BookV (V)
ガンダルフとピピン,ミナス・ティリスへ。(2/6日の出に到着)デネソールに謁見。烽火の理由はアンドゥインの河口に南方から大きな軍艦が近づいているから。またイシリアンからの秘密の使者。「嵐が近づいている。」
ゴンドールの召集。(フォルロングなど) ピピンは城壁で満月を見てフロドを思う。
セオデン,馬鍬砦に到着(ハリフィリアン※という記述削除)Pukel-men。召集は既に始まっている。レンジャーが来る。ガンダルフが命令して集めている。ナズグルが来る。烽火が報告される。朝,遣いが到着。セオデン,出発準備。ギャムリングはヘルム峡谷を担当。エオウィンはセオデン,エオメルに同行。
セオデン,夕刻に出陣。(6) エドラスでWold?の侵入の知らせを聞く。エオメルは北へ向かうが,エルフとエントがそれを撃破したと聞いて本隊に戻る。アノリアンを全速で駆け抜ける。
アラゴルンはゴンドールの遣いと話をして馬鍬谷の人間をガイドにレンジャーと一緒に山の中(into)に入る。
大いなる暗黒。(2/8) ファラミア戻る。オーク軍オスギリアスへ侵入。(8) ゴンドール攻撃。南方人の船レベンニンへ。ゴンドール大ピンチ。(9-10)
ガンダルフは白の塔にいるがまだ姿を現さない。(パランティアを覗いている?)黒の軍がペレンノールの城壁へ。(10) ナズグル。角笛。ローハン突撃。(エオメル負傷?)セオデン,ナズグルに殺される。落馬。敵軍が送られる。(追加:ガンダルフ白装束で攻撃のリード)セオデン王達の墓に安置。(削除:メリーの大きな悲しみ,メリーとピピン再会)

偉大な王が山の墓から出現"a great king had descended out of the mountains where he had been entombed"(めんどっちいのでどう訳したらいいか考えませんでした。(汗) 実はトールキンさんは,ゴンドールの王と墓の関係のアイディアをエジプトのピラミッドから得ているんですよ。‥と言えばこの文の意味はだいたいわかるかな)レベンニンの人々はそれを見て南方人の戦艦を燃やす(→奪う) (だから)川を遡る船は味方の物なのだ。アラゴルンは船でオスギリアスへ。まるで古代の偉大な王のようだ。アラゴルン,ガンダルフ,ファラミア夕刻オスギリアスで会う。

※ハリフィリアンは正式版では1番ローハン寄りの烽火

アラゴルンは「ゴンドールの遣いと話をして」山の中に入った(ついに"into"になりました)ようですね。まだエルロンドからの遣いではないのですが,ここからエルロンドに発展する所がトールキンさんのセンスですね。ひょっとすると,アルウェンの登場も近いのでしょうか?

ちなみに,当時(1940年代頃)の人々,とりわけイギリス人にとって,エジプトのピラミッドって,どえらいファンタジーだったに違いありません。ゴンドール王のあの立派な墓はそこからヒントを得たのだそうです。元々原作のゴンドールの王冠も,どこかエジプトっぽいですよね。レベンニンの人々は山から出てきた(まるでエジプトのファラオの如く(笑))「偉大な王」の姿に感激して元気付き,南方人の戦艦を奪ったという事だったんですね。(今頃わかった(笑))

ファラミアまだ元気だ。(笑)この,オスギリアスで会った時,まだパパは生きている(死んでない)から,アラゴルンと会うのはそれほど意味深い事ではないのでしょうが。。

次は最後の下書きですが,特に変った所のみ。
(VI)
ガンダルフとピピンはペレンノールの外側の城壁に到着,白の塔の夜明けを見る。前日彼らは,烽火と遣いが通り過ぎるのを見ている。ピピンは9時に月の出を見る。
ミナス・ティリスの記述。7層の壁と門。デネソールに会う。(彼は秘密を持っている→削除)
(7) 大きな暗闇が広がる。ファラミア帰還。ピピンは城壁の上。
セオデン,馬鍬砦へ。メリー,Pukel-menを見る。(アラゴルン,エオメル既にそこにいた?→削除)朝,ゴンドールからの使者。
セオデン,出陣の準備。エオウィンとエオメル同行。(削除→アラゴルン,秘密の会談の後,メリーを連れて行く)

おやおやまたまた(笑)最後に不思議な書付。アラゴルン,最初メリーを連れて行こうとしたんですね。

ここでこの章は終わりです。まあ最初に期待したほど大きなほら話(笑)はありませんでしたが,エオウィンは当たり前のように出陣し,ファラミアはずっと元気で,アラゴルンはメリーを連れて行こうとするなど,なかなか面白い話はありましたね。(8巻で1番?)長いし,読み甲斐のある章でした。

Run!Run!Run!