ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

750ページっ!!

2006-09-12 22:03:37 | ハリポタ7巻
まあネタバレの部類にはならないと思うので,こちらに入れました。数日ネット落ちしていたので,ちょっと出遅れてしまいましたが,結構なニュースが!! HPANA等に載っておりますが(他のネタバレがあるかもしれないので注意)‥‥ローリングさん,「今」750ページほど書いた所だそうです。

皆様,最後ですから,ぜひ,長編にしっかり耐えられる英語の力を付けて,手ぐすね引いてお待ち下さいませ!(爆)

Update:9/13
‥あら! 実はローリングさんがその噂,打ち消したそうです。こちら(公式サイト)。

「いや~~~~~~~~~ん! 750ページも書いてないわよ。もし書いてたら心配だわ。だってまだまだ終りのほうまで行ってないのよ。」

‥‥だって。。。。


Shadowlands

2006-09-12 21:03:58 | 映画
お涙頂戴ロマンスという苦手なジャンル。ただBBC版LOTRの「一世を風靡した美声」俳優が出演している(^^;),そしてC.S.ルイスの生涯をちょっとお勉強する事が目当てで(おいっ! 順番が違うだろっ!(笑))。。。。

邦題は「永遠の愛に生きて」ですが,日本版は絶版状態。海外版も品切れの事が多くてなかなか在庫のある時に会わなかったのですが,ようやく英国版が買えるのを見つけ,買ってみました。

登場人物の中には親友だったはずのトールキンはクレジットされてなく,正直言って,中身にはそれほど期待していたわけではないのです。

しかし,どっこい,「期待に大きく反して」,かなりツボな映画でございましたよ~。原作は,数多くのLOTR(特にPJ映画に関する物が多い)関連,トールキン,C.S.ルイス関連の書物を出している,あのブライアン・シブリーです。さすがに,C.S.ルイスはもちろん,トールキン,そして彼らの作品に対する愛情が溢れているんですよ。

以下,ネタバレを含みます。

まずは冒頭。私はトールキン,C.S.ルイスゆかりの地に関しては全く不勉強で,もし違っていたら申し訳ありませんが,これはトリニティ・カレッジ(Trinity College)のチャペルでしょうか? まずはその美しさに圧倒。そして,それに続いて,マントを着た大学の教授陣が,マントを着込んで一列に並んで,イギリス伝統スタイルのダイニングに入るシーンです。ここでいっぺんにこの映画の虜になりました。(笑)

他にも,シェルドニアン大講堂(Sheldonian Theatre)モードリン・カレッジ(Magdalen College),などなど,オックスフォード大学のホンモノの風景を楽しむ事ができます。モードリン・カレッジのC.S.ルイスの部屋があった建物を「新しい建物」と言うのはお約束ジョークなのでしょうかね。(笑) また,映画の中に度々出てくるオックスフォード駅ですが,思わず「あれっ!?」映画のナルニアで子供達が出発する駅に酷似。もしかすると似たような駅はあるのかも(JR中央線みたいに(笑))しれませんが,ひょっとして同一駅ではないでしょうか!?

ジャック(=C.S.ルイス)は兄と2人暮らし。(正確にはメイドさんと3人暮らし) 2人の暮らしぶりがとても微笑ましいです。このお兄さんがまた大変素敵です。ある日,問題の女性ジョイが息子のダグラス君を連れてこの家にやってきますが,お兄さんに案内されて屋根裏部屋を訪問。ナルニアを読んでいると,この屋根裏部屋が超ツボ。古いタンスがあったりするんですよね。(笑)

後にお母さんが入院中に,ルイス兄が自宅でダグラス君を預かるシーンがありますが,その夜ダグラス君のベッドで,「君の本を見つけた!」と言ってベッドの下から取り出した(プレゼントかな?)のは,見間違えるはずもございません。(笑) ホビットの冒険,強烈な特徴のあるトールキン自身の挿絵入り本です。(これって初版の表紙でしょう? 当時というか,映画を撮った当時簡単に見つかったのでしょうかね?)

ジョイ母子がイギリスに移った時に住んでいたのが,イギリス式アパートback-to-back。屋根裏付きだったのかどうかはわかりませんが,ナルニア(1巻)はもちろんですが,ハリポタ(6巻)にも出てくるので,かねてから中を見たいと思っていました。まあイギリス映画にはよく出てくるのですが,キッチンまで出てくるのは珍しく,これは思わぬ収穫です。それにしても,アチラでは家の中を丸見えにしておくのが普通なんだなとここでも実感です。(笑)

トールキンの名前は登場人物にクレジットされていませんが,やはり彼の存在を感じずにはいられません。(笑) 確証はありませんが,どうもいつもジャックの傍にいるクリストファー・ライリーという教授が,トールキンぽいのです。まず息子さんと同じクリストファーという名前が引っ掛かるし,中世を絡めた冗談を言ったり,ジャックとは本の読み聞かせをしているよ!というセリフもありましたし,いかにも最高学府の教授らしくひねくれていて(笑)。。。ただ,顔が長過ぎだし(汗),特にジョイに対しては意地悪通り越して,無礼だし,ラストの"I'm sorry."も心入ってません。お世辞にも好人物ではありません。でも,漏れ伝え聞くトールキンの人となりを考えると,もしかすると,このトールキン(いや劇中はトールキンではないけど‥)は,アリ!?かもしれません。ジョイに意地悪なのは,友達を奪われた嫉妬とも取れるし。

ジャックもまたぶっきらぼうで早口で,特に最初は高慢で素直でなく(当然)女性の扱いも知らない,ちょいひねおやじ。(笑) 最初から優しく暖かい兄貴とは全く対照的です。

実は私は初めて知りましたが,ジャックがジョイと結婚したのは,彼女が当時離婚してアメリカを離れて再出発したがっていた為,イギリスの市民権を与える為というのが表向きの理由だったようです。しかもそれとほぼ同時に彼女は不治の病に罹っている事が判明。呆れたトールキンが,「C.S.ルイスが死にそうな女性と結婚しようとしている」その結婚を嘆く様子が196番の手紙に残っています。また,後に彼はC.S.ルイスが亡くなった時「あのstrange marriage以来疎遠になってしまったが。。。」なんて超~ヒドイ事(汗)を手紙に書いているんですよね。何故そんな事を言ったのか,ようやくその謎が解けました。

2人が新婚旅行に行った場所は,まるでシャイア(shire)です!(実際ヘレフォードシャー(Herefordshire)という所だそうです) C.S.ルイスの映画でこんなにトールキンばかり思い出すのは失礼ですが,でもやっぱし,イギリスはホビットの国なんだなあと感じました。

既に余命僅かなジョイの「痛みも幸せの一部なの。」というセリフがとっても心に残ります。で,うっかり?忘れておりましたが,この映画は単なるロマンスでなく,愛する事と生きる事について,真摯に教えてくれる,質の高い映画です。。。

ところで,このDVDをわざわざ買った大きな目的は,アレ(笑)‥だったのですが,そちらの収穫はと言うと。。。。実は,BBC版LOTRのホームページWellinghallのクリップで見た覚えのある顔が,何と冒頭の賛美歌シーンにいきなり登場。。。しますが,どうやらオックスフォードの教授陣の1人のようなのですが,どうもそれ以降ほとんど顔を見る事もできないし,せっかくの美声も他のオジサン達の声に混じって認識する事ができませんでした。残念。

この映画の日本版は,残念ながら,DVDにしろVHSにしろ,現在非常に手に入れにくい状況になっています。せっかくナルニアの映画が公開されましたので,是非,復刻して頂きたいです~。

HoME8 3-III:Minas Tirith (1)

2006-09-12 20:35:43 | Tolkien・HoME
クリストファーさんによると,お父さんは,Stanly Unwinさんに,1946年の7月12日に「来週から書くよ。」と書き,その年の12月には「最後の章を書いている」と書いているので,この間に書いていた事は間違いないだろう,という事です。

まず1944年に書かれたと思われる下書きのあらすじです。前の章の最後より進化してます。
<下書き>
44章,ガンダルフ(ピピンと)ミナス・ティリスに到着。デネソールに会う。暗闇。
45章,王とアラゴルン(メリー,レゴラス,ギムリも)角笛城へ。エルロンドの息子達(ここで初めてエルロンドの息子達の登場)と30人のレンジャーが追い付く。多分ガラドリエルからエルロンドへメッセージが届けられたから。王は山道から馬鍬砦へ。アラゴルンはレゴラス,ギムリ,レンジャー達と平地の道から向かう。アラゴルンはパランティアを覗いた事を打ち明け,死者の道へ。王は馬鍬砦へ到着,アラゴルンが死者の道に向かった事を知る。ゴンドールから使者が来る。ローハンの召集。(既にガンダルフにより)
46章,ピピン城壁の上。ロリアンが攻撃を受けたと知らせ。大軍がWoldへ。彼らはローハンが来ないのではと心配する。暗闇はさらに進み,ナズグルが一層暗くする。野原で光を放つガンダルフ。ピピンは彼とファラミアが兵を率いて行くのを見る。しかしついに敵は門に迫る。ついに終わりかと思ったとき,ローハンの角笛。
47章,メリーへ戻る。ローハンの突撃。倒れ傷付くセオデン,彼は部下の戦士に助けられる。メリーは彼らの傍。その戦士はエオウィンとわかる。モルグル軍は体制を立て直す。黒い船襲来。アラゴルン(とエレンディル)の旗印。エオメルの怒り。間に挟まれたモルグルの敗退。アラゴルン,エオメルと再会。
48章,ガンダルフとデネソールは影の軍(馬鍬砦の死者)による撃退を知る。そしてエント。彼らはアンドゥインを渡りモランノンへ。交渉。
49章,フロドとサムに戻る。
</下書き>

おやおや,アラゴルンの行動は,早くもエルロンドの息子達との同行になりますね。
で,また,次の下書き。
<下書き>
ガンダルフとピピン,ミナス・ティリスへ。(3/4,5 6夜明け) 4日Deeping Coombからエドラスへ。ナズグルが通る。モルドールからスパイに来たもの。ガンダルフは4日~5日にかけアノリアンを越え,烽火と使者を見る。ペレンノールに到着,6日の夜明けにミナス・ティリスへ。7層の壁を上がり白の塔へ。ピピンは白い建物やドームを町の上に見る。ガンダルフは「王の『家』じゃ」と説明。白の塔前で枯木と噴水?を見る。彼らはデネソールに会う。王座には座らない。デネソールはボロミアの事で悲しんでいた。烽火は南からの船とイシリアンからの知らせによる物。ローハンからの援軍が来ない事に苛立ち。ガンダルフ,状況を説明。すぐに集められるだけ集めよとアドバイス。しかし,既に召集は始まっているとデネソール。

ピピンは城壁の上で見張りと会話。月を見てフロドを想う。
アラゴルンはレゴラス,ギムリ,メリーに急いで再編成すべきと話す。彼自身の事について打ち明ける時が近づいている。厳しい旅になるがこれからが仕事だと言う。彼らは王の隊を離れ,西の谷に到着。
</下書き>

ミナス・ティリスの墓所,及び,ピピンの友達になるベレゴンド登場だそうです。
デネソールがボロミアの死を悲しんでいるという記述は,私は初めて見たような気がします。

Run!Run!Run!