ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

The Prince of Darkness : おまけ

2010-06-28 23:20:29 | Athelstan・Doherty
The Prince of Darkness (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)The Prince of Darkness (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)
価格:¥ 1,250(税込)
発売日:1992-11-12


今思い出したのですが、ゴッドストウ修道院長のフルネームは、アメリア・プラウドフットでした。ハリポタにもこういう名前の人出てきましたよ。この名前、てっきりホビットだけの名前かと思っていましたけど(笑)、イギリスでは一般的なのでしょうかねえ?


The Prince of Darkness : Chapter 6

2010-06-28 20:51:29 | Athelstan・Doherty
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Prince of Darknessとは,エドワード王子の他にもう1つ何かしゃれがあると思っていたのですが,Satan自身の事をPrince of Darknessと言うのだそうです。

コーベットとラナルフ,翌日,今度は赤鼻に18ヶ月前の事件現場に案内してもらう事に。赤鼻はいやいや同意。すると,誰かが森へ来る足跡。何と,シスター・キャサリン!

シスター・キャサリンは,修道院長の命を受けてコーベット達の後を付けてきたようなのですが,彼らが18ヶ月前の殺人事件のあった場所を見に行くと知ると,何故かそれほど興味なさげ。コーベットは,修道院長は一体自分達が何を見ようとしていたと思ったのだろう?と,怪しみます。

現場は,森の奥の,今の時代だったらきっと良い散歩道として人気の出そうな,小さな湿地でした。コーベットは,よそものの男女が,一体どうしてこのような森の奥に来たのか不思議です。犯人は,身元が確認できる物は何もかも奪っており,まるで彼らになりすまそうとしていたかのようです。で,しかも,若い男性を一撃で殺す腕前を持ってます。
しかし,当時修道院に若い男女のお客の予定はなかったそうなので,行き先は他の場所,の可能性が高い?

あの2人が何かアヤシイなあと考えてしまう私なのでした。(^^) ただ、そうすると若い男性は‥?

ここでコーベットは,そろそろ,エドワード王子とガベストンに会いに行くタイミングだね,と,言います。


The Prince of Darkness : Chapter 5

2010-06-26 23:55:39 | Athelstan・Doherty
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コーベットは,ラナルフ,シスター・アガサを伴って,ガリラヤ門から村へお出かけ。アガサはワイン商人の家に商談。ラナルフに彼女のお供を任せ,コーベットは修道士レイナードを訪ねます。(Galileeこのスペルから一体何かと思いきや,ガリラヤの事でした。)

コーベットとレイナード牧師との会話で、またわからない単語が、‥Philistine、‥あ~ペリシテ人ね。牧師はラナルフの推測通り元兵士。射手だったそうです。あ,アセルスタンと同じね。弟を亡くしたわけではないけれど,人を殺す事が人生の答えではない,と,聖職の道に入ったのだそう。レイナードによれば,レディ・エリノアは責めるべき裕福な人だそうだが,殺してはいない,との事。しかし,レイナードは,レディ・エリノアの死について何か隠している,と,感じるコーベット。

レイナード牧師は,みそぎの為に裸足で女子修道院に出入りする変わった習慣を持っているものの,彼の教会では,檀家さんが劇をする為のステージがあったり,壁画を描いてくれたり,と,これまたアセルスタンと同様,檀家さんに親しまれる坊さんのようです。(^^)

シスター・アガサ,ラナルフと合流したコーベット,アガサから,修道院長は嘘を言っていた事(コーベット既に知ってます),エリノアが死の直前に王子に手紙を書いていた事を告げます。
シスター・アガサはLady エリノアが修道院を脱出しようとしていた事をコーベットにそっと教えます。当日,服と宝石が少し,バッグに詰められていたそう。

コーベットが,シスター・アガサに,どの位レディ・エリノアの話し相手をしているのか尋ねると,アガサの過去が明らかに。彼女の名はサビニュイといい,ガスコーニュ人の父と英国人の母を持ち,ボルドー育ち。子供の時両親が亡くなり,宗教の道を進む決意をしてイングランドへ。。。それが18ヶ月前(ひえ~謎のアベック殺人事件の頃だ)にこちらへ来たそう。レディ・エリノアとはそれ以来の仲。

次に,赤鼻の門番の所へ。
赤鼻は,ラナルフに秘密を教えてやると言って,森に連れ込みます。そこで彼がラナルフに見せたのは,古い骨と首輪。赤鼻曰く,これは18ヶ月前に死んだ犬。しかし飼い主がどうしても見つからない。レディ・エリノアはそういう事には厳しいお方だったから,この犬は,18ヶ月前に殺された身元不明の女性の犬に違いない,とのこと。

ラナルフは,首輪をもらい,寝室に戻りコーベットに報告。首輪には,Noli me tangere = Do not touch meと書かれていました。2人,何だろね? 家訓? 多分。。

その頃,ユード・テイラーはフランス王の前で拷問を受けてました。モンフォールの殺し屋を追求する拷問官。ユードは自分の命が残り少ない事をわかってましたが,もちろんプロのスパイであるユードが簡単に口にするはずがありません。。ユードの最期の言葉の暗号は,ドゥ・クラオンに送られる事に。。

前回の倍近くの240ページの本ですが,既に90ページ読み終わりました。今までのコーベット本より読みやすいですね。これからの展開,楽しみです~。


The Prince of Darkness : Chapter 4

2010-06-23 21:06:08 | Athelstan・Doherty
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シスター・アガサがレディ・エリノアが発見された場所を見せてくれました。修道院長に呼ばれて彼女が駆けつけた時,アガサの印象では,倒れているかのよう,だったそう。

コーベットは,今度は同じ建物内のシスター・エリザベスを訪ねます。

シスター・エリザベスは,いろいろな服を所有しているようで,まだ俗世が忘れられないんだなあと思うコーベット。……ドハティの小説の中に出てくる聖職者って,しばしばこういう人が見受けられますねぇ。‥部屋には豪華な天蓋ベッドも置いてあって,びっくりのコーベット。いや実はいきなり入ってきた男性にもっとびっくりしたのは,当のシスター・エリザベス。しかしここでコーベットが,Queenのようですねとお世辞を言うとすっかりご機嫌。何故かいろいろ意気投合して,健康談義に。それにしても当時の健康法はびっくり(^^;) 馬の血とイタチの毛を混ぜるとリューマチに効くんだって?

シスター・エリザベスによれば,建物は古く,きしむ音やうめき声は聞こえるとの事。

コーベット,次にシスター・マーサの話題に。。
シスター・エリザベスによれば,シスター・マーサは農家の出で,教育もちゃんと受けてなかったので,シスター・エリザベスがよく教えてあげたのだそう。

シスター・マーサは,レディ・エリノアの死について,何か修道院長にお話したかった様子だったので,シスター・エリザベスがその前に沐浴を勧めたそうです。彼女は,何やらラテン語でSinistra non dextra (The lest not the right)としきりにつぶやいていたそうです。

マーサの発見者はシスター・エリザベス自身で,慌てて浴場から出る時に,水のこぼれた跡があり,少し滑ったのだそう。(ふむ,これは後々何か重要な状況証拠になりそだね)

シスターがそろそろ不機嫌になってきたので,コーベットは話題を鹿とイタチに戻しました。

ゲストハウスでは,既にラナルフが荷物を解いていました。コーベット「どう思う?」ラナルフ「皆,嘘ついてますね。修道院長なんか尊大に見えますが,きっと何かを恐れてますよ。シスター・フランシスとシスター・キャサリンはお互いに仲悪いですね。ほとんど目を交わしませんでしたよ。」コーベット「レディ・エリノアは階段から落ちたんじゃないね。どこか別の場所で殺されて,事故に見せかけたんだろう。それにお年寄りのシスター(マーサ)も,(事故じゃなく)殺人だね。きっと何か知っていたんだ。」

翌朝,コーベットは,朝の一般の人々も一緒のお祈りを観察。コーベットの両親は,かつてこの一般の人々と同じく貧しくて,教会の末席で牧師さんの話を聞いていたとか。。

祈祷はレイナード牧師。彼はフランシスコ派の修道僧,だそうですが,女子修道院でも男性の坊さんが祈祷するのね。それにこの修道院,コーベット一行を入れてくれた位だし,ぜんぜん男子禁制じゃなさそう。(^^;) ‥と,みょーな所が気になるのでした。

Queen Mab‥おお懐かしい,アチラの国,もしくはこの宗教では,誰でも知ってる話なのでしょうかね?

レイナード牧師は贅沢や姦通は悪であるような事を絶好調(笑)でお説教。修道院長はご機嫌斜めですが,一般人達,ラナルフ,シスター・アガサ等は,彼に同意してる感じ。
コーベットはかつての同僚で彼のメンター、クービルの言葉を思い出してます。今もウェストミンスターの記録庫で働いているとか(コーベットの年がよくわからん(爆)けど、よかった,お元気で)

What does it profit a man, Hugh, if a clerk pleases his King but loses his soul?

ひょっとして清貧を説くレイナード牧師が犯人だったりして?等と考えるコーベット,ラナルフに,あの牧師どう思う?と聞くと,ラナルフ,彼の事は知らないが,姿勢の良い歩き方から軍隊経験がありそうな事,指を詰めた跡がある事,また手の様子から相当な剣の使い手であろうという事を見抜いてます。(要は相当ヤクザな坊さんって事ね(笑))

ところで,皆はレディ・エリノアは胸の病を患っていたと噂していますが,コーベットは前日彼女を少し検分して,そんな形跡はなかったなあと思ってます。コーベットが,彼女はどうやって亡くなったんだろうと考えている辺り,こんな文章がありました。

Lady Eleanoe would have chosen some swifter road to oblivion.

oblivionって,通常,忘却という意味なので,これって何かしゃれた言い方だね~と思って,念のために辞書を見てみたら,英和にはやっぱそういう意味の事しか書いてなかったのですが,英英辞書に「a state in which sth has been completely destroyed」とありました。う~ん,やっぱ辞書は見るものね。(笑) でも,いずれにしても,単にroad to dieなんて書くよりは,ずっとおしゃれですね。

コーベットは,誰が彼女を殺したんだろう? 王か? 王子か? 性格悪いガベストンか? はたまた王子の将来の舅美男フランス王か? ライバルドゥ・クラオンの放った刺客か‥? なんて考えていると,突然,修道院長がやってきました。コーベット,この修道院長,高慢さを差し引いたら結構素敵な女性だったという事に気付きました。(^^;)

アメリア修道院長は,Reynard牧師の講話をどう思いますか?と訪ねます。まあいいんじゃないのと適当に答えるコーベットに対し,この修道院は世の中の男から逃れる為に逃げてきたやんごとなき女性(レディ・エリノア含む)も多いので,あの説教は困るんですよと。なるほどね,一理あるわね。それにしても,エリノアと王子の関係は3年続いたそうです! え,王子当時17才位よっ(^o^;) てことは,エリノアも同じ位せいぜい19才位よね。。。それはかわいそうでしたね(汗)

ところで,修道院長の話により,レディ・エリノアは夕刻のお祈りと夕食の後すぐに彼女が見つけたのではなく(最初彼女はそう話していた),夕食の後部屋でエリノアが倒れているのを発見,彼女が亡くなってると言ったのはシスター・フランシスだった,のだそう。で,彼女を階段の下に運んだそうです。

えええ~~?!全然話違うじゃ~~ん!!!あらららら。

‥その後,王子はお遣いを送って,彼女の宝石を全部引き取ったそうです。王子との関係のシンボルだったサファイアの指輪も取られたのがとりわけ寂しかったと。。

と,ここで私,かつてダイアナ妃がまるでシンボルのようにしていた大きなサファイアの指輪を思い出しました。アレ,まさか同一品ではないでしょうかね? プリンセス・オブ・ウェールズでしたよね。

この2年間何か周囲で変わった事はと聞くと,18ヶ月前に若い男女が殺され裸で放置され,身元も何もわかってない事,フランスから王の遣いが来たが,英国王の命令で中に入れなかった事(この2つを同一視するのは厳しくないかい?(^^;))があったそうです。

追記:ダイアナ妃のあの指輪は、ロンドンの宝飾店がチャールズ皇太子との結婚の為に作った婚約指輪だったそうで、全く別物でございました。ただ、英国王室には、昔からブルーサファイアをプレゼントとして贈る習慣があったそうですよ。


The Prince of Darkness : ひとやすみ

2010-06-20 13:09:36 | Athelstan・Doherty
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下の本など読んでみたのですが、
英国王室史話〈上〉 (中公文庫)英国王室史話〈上〉 (中公文庫)
価格:¥ 1,100(税込)
発売日:2000-03

この本で話題のプリンス、後のエドワード2世は、ホントに、エドワード1世エドワード3世という賢王に挟まれていながら、全くサイテー(^^;)。政治には興味なし、軍事的には父が取ったスコットランドをみすみす取り返されるし、私生活は例のピアーズ・ガベストンとの男色の噂、挙句は妻イサベラと間男(笑)モーティマに惨殺されたそうで。。

ところでこのモーティマなる人物、元々は、ガベストンの親友だった、と、聞くと、まあ一体何やってるんでしょうね?の世界ですね。(汗)

とにかく、偶然コイツの治世に生まれ、せっかくの前後のイングランド王の素晴らしさを堪能する事のなかった人達には、本当にお気の毒でございます;;


The Prince of Darkness : Chapter 3

2010-06-18 23:58:02 | Athelstan・Doherty
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ゴッドストウ修道院にはいろいろな施設があるようです。病院,修練所,集会所,…の他に,麦芽製造所(ビール造ってるって事ですかね?),窯,等々。

コーベット「も」スペイン製のブーツ履いてたのね。前に呼んだ本でも誰かさんが履いてたわ。(それでうっかり,スペイン系の歴史上の人物かと思っちゃったんだわ(^^;))

門番は最初「何の用だね?」といぶかしげに質問…ですが,コーベットの身なりを観察すると「あ”~,何のお仕事ですかねって事です。」しかしプリンス・オブ・ウェールズの制服を着た2人の門番うちの1人が「さっさと出ていきな」するとコーベット,馬の上からそいつの胸を足で押さえつけ(汗)自分の名と王の使者として来た事を告げ,さっさと門を開けないと,2人のうち1人を殺すぞ宣言。

相変わらず暗いね~コーベット(笑)

修道院長レディ・アメリアは,見るからにプライドの高そうな人。そして彼女の番犬にように控える2人の副修道院長ちょっと厳しげなシスター・フランシスと,人のよさそうなちょっと太めシスター・キャサリン。

修道院長によればシスター・マーサが今朝風呂で溺れていたとの事。

レディ・エリノアは胸の病を患っていて,王子がロンドンの薬屋で調合させた薬を届けていたのだそう。シスター・アメリアによれば,彼女の父は王子の家の執事なので知っているという事ですが,王子はとても思いやりのある人なのだそう。

ちょっと疑い深いコーベットに,修道院長「お気を付けあそばせ。王子様はエリノア様との関係は終わったかもしれませんが,お体には気を使っていらしたのですよ。お薬でございますよ。毒ではありませんのよ。私も同じお薬を頂いておりますのよ。」と,言って薬を飲んでみせます。

シスター・マーサとシスター・エリザベスは,エリノアの近くにいたようですが,2人は耳が不自由で,エリノアが転落した音は聞こえないでしょとの事。

とここで今度は聖具保管と食料品を担当するシスター・アガサを紹介。何となく前の巻の女性版?ってな展開になってきましたね~。シスター・アガサはレディ・エリノアの話し相手だったそうです。で,ラナルフが息を飲む(笑)ほどの美人。シスター・アガサは,コーベットの質問に,何度かイミシン、何かあるんですけど~な視線を送ります。

コーベットは,レディ・エリノアの遺体を見せて下さい(王の命令)とお願い。OKもらって行ってみると,最初に見ちゃったのはその日溺れて亡くなったとされたお年寄りシスター・マーサの遺体。次にようやくエリノアの遺体を検分。妻ミーヴのような金髪の美しい女性でしたが,そこへ突如,レイナードと名乗る修道士が乱入。
彼は,エリノアを娼婦と言いながらも「いい人だった」とも言います。


The Prince of Darkness : Chapter 2

2010-06-17 00:02:42 | Athelstan・Doherty
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ポメラなかなか調子良いです。効率良いですね。

コーベットによるまとめ。。
(1) エドワード1世は,財政難&加齢による疲労から,和平を望んでいる。バチカンはフランス王女イサベラと,エドワード王子との結婚を提案。(200年後にヘンリー8世が嫌ったのは,バチカンのこういうおせっかいだな(^^;))

(2) ヘンリー王子はというと,親の心子知らず。父は嫌い。また国の状況を把握する能力もない。(不思議ねぇ。彼の父,子,孫達も全部優秀なのに,彼だけがハズレなのね)
ちなみに,プリンス・オブ・ウェールズを初めて名乗った英国王子は,この未来のエドワード2世なのだそう。(英国最悪の王の称号を持ち続けるってどうよ)

(3)王はガベストンを排除したいけど,王子がいたく気に入っているのでうまくいかない。ガベストンって奴,後に未来の王妃イサベラにも超迷惑な人物になるのよね。

(4) エリノア・ベルモントは,階段の下に倒れていて,首が折れていた。しかし服装に乱れはなく,転落した形跡がない。

(5) ユードからの情報(実はアレ以来行方不明(汗))モンフォール家がまた動き始めているらしい。。モンフォールとは40年前,エドワード1世との激しい戦いの末惨殺された貴族。(え”っそれがコーベットの生まれる8年前って,彼今32才?何か巻を追うごとに若くなってない?(^^;))生き残った一族は今も王の命狙ってます。最近,モンフォール系テロリストの一派をコーベットの活躍により片づけたねえなんて話も載ってます。(1巻だったかな?)彼にとってはほろ苦い思いですが。。

……とそこへ妻エオウィンじゃなくて(^^;)ミーヴ。聡明な彼女は,夫が王様の秘密の手紙をチェックしてるとわかってます。

王子の元愛人(愛人って彼まだ現在で言えば高校生の若造なんだけど…)エリノアの件,場合によっちゃ,イングランドに40年振りの内戦をもたらす可能性のあるキケンな事件です。思えばこの国,常にこういうキケンに晒されていたんだよね。よくエリザベスの時代まで持ったねぇ。。。

さて,その頃コーベットの相棒ラナルフは。。
実は前の巻の殺人事件はほんの数ヶ月前の事だったと回想してるし,前回ラナルフにできた子供の話も出てきます。でも,なんかとってもリニューアルです。やっぱ,お話の間は数ヶ月でも,本自体は数年経ってて,その間にドハティさん自身も成長したみたいで,文章が読みやすく変わりましたよ。

ラナルフはミーヴを恐れているらしいです。(笑) 畏敬の念を持っているという事でしょうかね。しかし,ミーヴと一緒に住むようになってから,コーベットは多少明るくなったようです。しかも,以前と違って,積極的にスパイ組織を構築したりしてるみたい。

…ほほう,コーベットとミーヴの間には新しい命も授かったようですね。

何はともあれ,コーベットとラナルフは,捜査の為,ゴッドストウ修道院に行くようです。

お昼のご飯はスパイスうなぎ。この時代,うなぎよく食べられてますね~。そして地ビール。周囲にはいろいろな人がおりますが,私が気になったのは「ポータブル祭壇」を持って村々を回る修道士達。ポータブル祭壇って。。。。(^^;)

あ,で,どこに来たかと思ったら,オックスフォードでございました。今は大学で有名,って,当時も大学で有名。当時の道中は安全なモノではありませんでしたが,2人は無事ウッドストックの、その日の宿に到着。

その頃,修道院ではもう1つの殺人事件が起きようとしていました。

そういえば,前巻も聖なる館での事件でしたね。世捨て修道士という人種がいましたね。今回は女子修道院ですが,‥まあいろいろ人間関係がありそう。(^^;)


The Prince of Darkness : Chapter 1

2010-06-15 00:34:18 | Athelstan・Doherty
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パリで,コーベットの部下ユード・テイラーは,イングランド王子エドワード(後のエドワード2世)のスキャンダルに関する調査中。何と,エドワード王子にはエリノア・ベルモントという恋人がいて,その上,新しい恋人ピアーズ・ガベストン(実在‥(^^;))もいるといいます。しかし情報屋の娼婦セレステが殺され,自身も絶体絶命の大ピンチ。

ゴッドストウ修道院には,エドワード王子の以前の恋人エリノア・ベルモントが幽閉されています。彼女は自分を救助してくれる人を待っている所。そこへ誰かが彼女を訪問。しかし,彼女が期待していた人ではない。

エドワード王子と「恋人」ピアーズ・ガベストンは,今日もエリノア・ベルモントの事で大喧嘩。ガベストンは,少女のような外見。2人の前に狂人の予言者。予言者は,エドワードの将来を見据えたような不吉な予言。おかしな予言者を始末した後,2人は鷹狩を楽しみますが,鷹に狩られたはずの鷺が猛反撃,鷹はあえなく落下。。。そんなイミシンな出来事にも,エドワードの望みは,父王と元恋人エリノア・ベルモントの死。

ちなみに,ドハティはエドワード2世の研究者として知られてます。イングランド史上サイテーな王様だったそうですよ。まあよっぽど嫌いなんだな~。(笑)

一方,コーベットのライバル,フランスのスパイドゥ・クラオン。彼は,主人であるフランス王フィリップ4世の命で,王の娘イサベラとイングランド皇太子の結婚は,くれぐれもスキャンダル等なきよう,イングランド側に念を押すお仕事に向かう所。しかし念を押すというのはもちろん領地を奪い返す口実。娘を嫁にやる父としては,男色は言うに及ばず,女性とのスキャンダルだってネタになります。

ほほう、今までのコーベットシリーズは、本は薄いけど、読みにくかったですが、今回はすっかり払拭。シャロットやアセルスタンのシリーズと同じように読みやすくなりましたよ。さすが傑作揃いの年に書かれただけあって、すっかりリニューアルコーベット‥!!って感じ、かな。


The Prince of Darkness : 読み始めます

2010-06-14 00:30:41 | Athelstan・Doherty
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発売日:1992-11-12


あれ?あれあれあれあれ~? トールキンはっ?!(笑)
実はですねぇ、「The Legend of Sigurd and Gudrun」という本は、詩になっていて、とても話を追いにくいので、ちょっと保留にする事にしました。私の英語力が読んだ当時より落ちたかもしれないのですが、ベオウルフよりさらにストーリーを追いにくくって。。

と、いう事で、もう1つ続けてドハティ本を読む事にしましたのであしからず~。

さて、急遽読む事にした、この本The Prince of Darknessは、1992年の著作です。
ドハティさんのオフィシャルサイトによれば、1992年に書かれたと言えば、アセルスタンシリーズの
The House of the Red Slayer (Sorrowful Mysteries of Brother Athelstan)The House of the Red Slayer (Sorrowful Mysteries of Brother Athelstan)
価格:¥ 862(税込)
発売日:1992-09-03


Murder Most Holy (Sorrowful Mysteries of Brother Athelstan)Murder Most Holy (Sorrowful Mysteries of Brother Athelstan)
価格:¥ 862(税込)
発売日:1993-03-11


シャロットシリーズではまさにこの前まで読んでいた
The Poisoned Chalice (Tudor Mysteries 2)The Poisoned Chalice (Tudor Mysteries 2)
価格:¥ 1,154(税込)
発売日:1993-01-14


と、ドハティ傑作揃いの年です。

コーベットシリーズと言えば、今までは本が薄かったのですが、今回初めて他の本と同じ厚さになるという事で、読むのは大変になりそうですが、傑作揃いの年に書かれた本、という事で、とても楽しみですよ~。

まあそれにしても、当時は2ヶ月に1冊の割合で出版していたんですね! すごい多作だわ!


The Poisoned Chalice : Chapter おまけ

2010-06-12 20:15:55 | Athelstan・Doherty
本日読書の勢いに任せて注文したこのDVDがイギリスから届きました!
The Tudors - Series 1-3 - Complete [DVD]The Tudors - Series 1-3 - Complete [DVD]

Price: £29.99
発売日:Dec. 7, 2009

ちゃんと、DVD3枚ずつ3セット、1~3シーズン分入ってそうだし、見ごたえありそうです。ホントにコレ4600円ぽっきりなんでしょうかねぇ(笑)

ちなみに、早速、シーズン1の最初のDVDの第1話を半分ほど鑑賞しましたが、英語の字幕付きで、この辺の歴史に詳しく、ドハティ小説を読み慣れていて、ボキャブラリに慣れているならば、苦労せずに話を追う事ができます。ただ、某韓国スパイドラマのように親切にキャラクタ名を役職付きで出してくれる、なんて事は一切ないので、本に出てこない人などはさっぱりわからず、なかなかキビシイです。(^^;)

しかし、何と言っても1番嬉しいのは、第1話からいきなりサム・ニールのウルジー卿がフィーチャーされている所。彼のオフィスのシーン満載です。思わずマジでアグリッパやベンジャミンを探したくなります。(笑)ちなみに、ブラウント夫人子供ができたという話でしたので、1518年頃、これ、ちょうどシャロットシリーズ第1弾の頃のお話なんですね!

追記:余談ですが、まだ登場シーンまで行ってないんですが、ピーター・オトゥールがローマ教皇パウルス3世役で出ているんですけど、何かついつい90才のシャロット爺に見えてしまう(爆)


Run!Run!Run!