ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

The Secret Life of Bees : 4

2010-01-30 01:36:27 | BookClub
The Secret Life of Bees: (Penguin Essential Edition)The Secret Life of Bees: (Penguin Essential Edition)
価格:¥ 1,530(税込)
発売日:2005-10-04

いよいよ農園に到着。Augustとおぼしき女性が庭にいるのを発見。
The Mistress of Bees

家の記述を見るに、かなり裕福な家っぽいです。

早速訪ねると、出て来たのは庭にいたのとは違う、ちょっとこわもての姉ちゃん。Juneと名乗ります。Augustは彼女の姉だそう。そして、ちょっと普通ではないっぽいMayという妹。

Lily、家に入った瞬間、「何かの予感」
とりあえず、Augustに会いたいと言ってみる。

家の奥には古い黒人女性の銅像。これが「マリア様」だったか。

そこへAugust登場。Lily、口をついて出た言葉、家を出て来た、どこにも行く所がない。August、Rosaleenの傷を見て、しばらくうちに泊まりなさい。Juneは不服そうですが、Augustは誰が1番上と思ってる、というような態度。
Lily、何故かウソの身の上話をします。Rosaleenの傷の理由もウソ。

(この時点でAugustは、Rosaleenの傷の本当の原因、Lilyがウソついている事を見破っているに違いないと思いますがね)

しばらくAugustはハチミツ農園で働かせてくれる事になりました。
分離器を見せて、
I've always thought how nice it would be to have spinners like this for human beings just toss them in and let the spinner do its work.

このセリフに、思わず、今は何でも機械化が進んでいるけど、そりゃ元々人類が願ってそうしてきたんだなあと感銘を受けちゃいます。

が、Lilyは別の意味でこのセリフが気になります。
何故、human beingsなの? meじゃないの?

一段落着いて、Lilyは、まるで長いジャングルを抜けてここにたどり着いたようだと感じます。黒人の人達との生活はとても新鮮そう。ただ、Augustは非常に知性の高い女性とわかっているのに、何故か心の奥ではそれを認められない自分がいます。それほど白人の差別主義が自分自身の体にも擦込まれていると知り、愕然とするLily。

Lilyは、いきなり本当の事を言ったら、Augustに追い出されると思っていたんですね。しかしウソをついた理由をRosaleenにも話しません。

Augustは28エーカーの土地を祖父から相続したそうです。ちなみに1エーカーは約1,224坪。自分の家と比べたらいかにでかいかわかる(笑)しかし何故その時代黒人がそんな広大な土地を持てたのか、ちょっと不思議。

Lilyは土地の向こう側まで歩いて何があるか見てみます。低いセメントの石でできた壁を見つけました。そこには、古い小さな紙片が幾つか挟んであります。何気に1枚紙片を読むと、
Birmingham, Sept 15 four little angels dead

こ、これは一体???


The Secret Life of Bees : 3

2010-01-30 01:36:01 | BookClub
The Secret Life of Bees: (Penguin Essential Edition)The Secret Life of Bees: (Penguin Essential Edition)
価格:¥ 1,530(税込)
発売日:2005-10-04

Lilyによれば、T.Rayは無知な奴っぽいです。
Lilyは相当な読書家で、知性派ですね。

翌朝、まだRosaleenが寝ている間、Lilyは黒いマリア様についていろいろ推理します。Silvanに多いバプテストとメソジストでは教会でマリア様は重要視されておらず、母はカソリックと関係ありそう。

さて、Rosaleenが起きたので、早速歩き。暑い日ですが、黒人連れではレストランにも入れません。私子供の時、あのアメリカで、ほんのちょっと前まで白人と黒人が同じレストランはおろか、バスにも乗れなかった場所があると聞いて、ウルトラびっくらこいた記憶があります。日本より30年遅れているって、言い得て妙ですな。

Frogmore Stew General Store and Restrant(フログモア・シチュー将軍のレストラン?)という店で、外にRosaleenを置いて、食べ物と飲み物を調達。Rosaleenの為にかぎタバコを買おうとすると、日曜だからダメ(おいおい~やっぱホントに日本より30年遅れているかも~)しかし、Rosaleenは、今まで不条理に打たれて食べ物も与えられず、固い床に寝かされ、いつ捕まって殺されるかもしれないんだから、かぎタバコを得る権利があると考えるLilyは、店主の隙を見て失敬。

その時、Lilyの目に飛び込んで来た、黒いマリア様。なんと、ハチミツのボトルのラベル。(あ、そういや、表紙の絵じゃん! 気が付かなかった)店主から、それはAugust Boatwrightという黒人女性の農園の物という情報ゲット。
農園の場所を聞き出し、向かう事に。


The Secret Life of Bees : 2

2010-01-30 01:34:48 | BookClub
The Secret Life of Bees: (Penguin Essential Edition)The Secret Life of Bees: (Penguin Essential Edition)
価格:¥ 1,530(税込)
発売日:2005-10-04

Lily達の住んでいるサウスカロライナ州ってこういう所。面白いのは州の木、花、鳥など、はいいとして、州の爬虫類、両生類、虫等がある所。州の果物は桃。え?州ぐるみで○ツまくり?‥‥その行為を英語で「mooning」と言いますが(^o^;)、良く見ると州旗には「月」が。。
しかし驚いたのは、「Women's Suffrage」の項。てっきり読み間違いかと思って、何度も読み返したのですが、この物語の時代(1964年)、何と女性に選挙権が与えられてなかったんですね。ようやく施行されたのが1973年。つまり日本より30年近く遅れていたという事です。さらに、似たような州が他に3つ。。。1章の途中でLilyがニューヨークを「外国」と言う所がありますが、なるほどです。(汗)

さて、パトカーに乗せられたLilyとRosaleenですが、留置所に着くと、先ほどの白人が先回り。Rosaleenにさらに暴行。しかし保安官は見て見ぬふり。Lilyは釈放され家に帰ります。一刻も早くRosaleenを助け出したいLilyですが、T.RayがRosaleenを放置していると思って口論。ぶたれそうになり「ママが守ってくれるわ!」するとT.Ray薄笑い。「あの女はお前なんか愛してなかった。」さらに、あの日ママはお前を置いて出ようとしていたんだと言われ、Lily大ショック。ついに家出を決意。ママの残した黒いマリア様の絵の裏に書かれたTiburonという所へ行こうと思います。

教会の牧師さんと共に再び刑務所を訪れると、Rosaleenは病院に護送されたとの事。Lilyは大胆な策略でRosaleenを病院から連れ出し(詳細略(^^;))、ハイウェイ40で黒人トラック運ちゃんに乗せてもらいます。

Tiburonから3マイルの地点で降ろしてもらって野宿。悲しい行程ではありますが、
At least, we got a full moon.

なセリフが良いねぇ。


The Secret Life of Bees : 1-(2)

2010-01-11 15:08:20 | BookClub
The Secret Life of Bees: (Penguin Essential Edition)The Secret Life of Bees: (Penguin Essential Edition)
価格:¥ 1,530(税込)
発売日:2005-10-04

私、最初KindleのSampleで読んでいたのですが、自分で勝手に1章を読み終わったと思っておりました。紙の本が届いてよく見たら、まだ半分ほど残っていたんですねぇ(汗)続きをKindleで購入しようかと思ってましたが、結構高い($11.75)のと、紙本はまあまあかさばらないので、紙本継続決定。

‥学校へ上がる前の日、T.RayはLilyに、お母さんの事で話したい事があると言います。ここでまた新しいヒミツが暴露されるのかな?と期待していたら、T.Rayのやった事と言ったら、Lilyがどこまで覚えているのを(威嚇しながら)確認しただけ。Lilyは、ホントは全部覚えているんだけど‥、銃を持って、その後の事を話す勇気がありません。T.RayかえってLilyを傷付けるだけ。。。。この人、ホントに人とのコミュニケーション取るの、ダメダメな人だわ。

独立記念日はLilyの14才の誕生日です。。が、父親であるT.Rayはもう何年も前から娘の誕生日を祝う事を拒否。クラスメートが皆持ってる銀のブレスレットが欲しいLilyですが。。。まるでダーズリー家とハリー・ポッターの関係。(^^;) でも、T.Rayも少しは自分を愛していると知ってるLily。明らかに、Lilyの方が大人ですな。

しかしその夜、サイテーな事が。。。がっかりのLilyが、母の手袋や黒いマリア様等宝物を隠してある自宅の農園にこっそり出てそっと心を癒していると、そこへズカズカやってきたT.Ray、ボーイフレンドを引きずり込んで話をしていた(たとえそうだったとしても、彼女の年なら、いいじゃん(呆))と勝手に思い込み、『アメリカ版針のむしろ』のお仕置き。(何コレ、サイテーな毒親だ、許せん)

Lilyは、せめてお誕生日にRosaleenに町に連れてってもらいます。T.Rayには、「買い物」と断ります。(まだ『むしろ』で膝が痛いLily)途中、いつもの教会に何気に寄ると、

あら、牧師さんの態度がヘン。そうだ、Rosaleenはこの教会に入れないんだった。「当たり前の事」を忘れていた。しかし、これはホンの小手調べ。町へ出たら、ゴロツキがRosaleenを侮辱。するとRosaleenもRosaleen。Lilyの警告を無視して、何と、タンツボの中身を奴らの靴の中へ。。。(そんな事されたら普通の人でも怒りまっせ(汗))騒ぎの挙句、警察に捕まってしまいます;

To Kill a Mocking Bird アラバマ物語は1930年代の南部アメリカの、白人が黒人を人と思ってない時代の話でしたが、この話は1960年代、大して変わってないようですね。(って言うか、きっと今でもあんまり変わってないね。ま~あの国はホントしょうがないよねぇ。。。)


Story Layla and Majnun : 10-14

2010-01-09 00:00:11 | 読書
こちらもぼちぼち進みますよ~(笑)
Story Layla & MajnunStory Layla & Majnun
価格:¥ 1,140(税込)
発売日:1996-02


さらに屁理屈つけて、もう自分の事は放っといてくれというMajnunに父はなすすべなし。再度家を出て、山篭りに入ります。しかし、Majnunの歌は評判を呼び、わざわざ山まで聞きに来る人も多かったとか。そこで新しい出会いも生まれたようですが。。。

一方、ようやくLaylaの話題です。Laylaは100人の王を降参させるほどの美貌に育ちました。しかし外見がどんなに美しくても、彼女の心の中は血の涙。いつもいつも、Majnunを探してしまいます。ただ、彼女は他人に悟られないよう、感情を隠していました。

Majnunの歌は、広く愛され、おかげでやがてLaylaの元へ届くようになります。Laylaも歌を通して彼の安否をうかがい知る事ができました。彼女は、彼の歌に応える歌を書き、そっと風に乗せました。すると道行く人がそれを拾い、歌にこめられた暗号を解いて(すごい!)山のMajnunに伝えられました。Majnunも気付いて、またそれに応える歌を作ります。こうして、会う事がなくても、2人はお互いの心を密かに通わせました。

ある日Laylaは友人と一緒に庭を散歩しました。彼女が切ない心を癒す為に、友人から離れて庭の花々を眺めていると、見知らぬ男の声。彼はMajnunの歌を歌っていました。それを聞いて思わず涙ぐむLayla。彼女を捜していた友人がそれを見つけ、彼女の母に告げ口します。母は、あの気違い男が娘の心を蝕んでいるのだと思いますが、それを言うと娘がもっと傷つく事もわかっていたので、黙っていました。。。

やっと出てきたLayla。。。


The Secret Life of Bees : 1-(1)

2010-01-08 23:37:27 | BookClub
The Secret Life of Bees: (Penguin Essential Edition)The Secret Life of Bees: (Penguin Essential Edition)
価格:¥ 1,530(税込)
発売日:2005-10-04

本の主人公は、14才の少女Lilyです。家族は、父T.Ray、「bird dog」Snout、お手伝いさんRosaleen。母はLilyが4才の時事故で亡くなりました。

14才のLilyは、蜂が家に来るようになった事が気になります。

父をdadとかfatherでなく、T.Rayというあだ名で呼ぶ所や、母がいない所、黒人のお手伝いさん、周りの人についての説明の仕方、等が、一瞬、アラバマ物語(To Kill a Mockingbird)に良く似ていたので、うわっ、きっつ~(笑)。。。と、思いかけたのですが、読み進むうちに、違うテイストの本とわかってきました。

亡くなった母の名前はDeborah、事故とは、両親の激しい夫婦喧嘩の最中、Lilyが誤って母を撃ってしまったらしい。。。という、大変衝撃的な事がわかって参ります。父T.Rayは、(私に言わせりゃほとんど)子育て放棄、その上、Lilyのやりたい事をことごとく暴力で拒絶する、現代の言葉で言えばモンスターペアレント。親子関係のストレスから、Lilyは自分の見た目を極端に気にする、いわゆる醜形恐怖症気味。。。。この父娘の関係って、あの衝撃ドラマ「イグアナの娘」の川島なお美と管野美穂の関係を彷彿とさせます。
と、こんな辛いバックグラウンドを持つ話であるにもかかわらず、何故か先を読むのが楽しみになってしまいます。

父娘が住んでいるのは、1960年代のサウスカロライナの小さな町。彼らの家は桃栽培農家。桃の看板はクラスメートの嘲笑の的「ケツまくり」そのもののだっさい看板。服装に全くかまってもらえない為、男の子に相手にされない。マナー教室では、母も大人の女性の親族もいない為に締め出され、吐くまで泣き続けました。桃売りの手伝いは退屈だけど、T.Rayの嫌がらせで本の持ち込みを許されない。。。

そんな辛い事があっても、自分は母に似て美人のはずで、将来は、先生か小説家になるんだ、と、Lilyはとてもポジティブなのです。Lilyは女の子としておしゃれにも興味津々です。髪の毛の癖がヒドイので、寝不足と戦いながらウェルチ・グレープ缶で巻いたり(ハーマイオニー毛の私、めちゃめちゃ共感(爆))、お母さんが亡くなった日の記憶、お母さんの匂い、を、ようやく見つけたら、ポンズ・コールドクリームだったのでがっかりしたとか。。。。

そんな、逞しさを感じる記述で、この先何があるんだろうなあと、楽しみに読めそうです。

この本は既に翻訳版も出ていて、
リリィ、はちみつ色の夏リリィ、はちみつ色の夏
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2005-06-18


映画化もされています。(何故か邦訳版と邦題がビミョーに違う(笑))
リリィ、はちみつ色の秘密 (特別編) [DVD]リリィ、はちみつ色の秘密 (特別編) [DVD]
価格:¥ 3,990(税込)
発売日:2009-09-04


映画版、主人公Lilyがダコタ・ファニング、T.Rayがポール・ベタニー、なるほどなあの配役ですっ(爆)


Shahnameh : 前半 感想

2010-01-04 00:14:32 | Kindle
Shahnameh前半、Sohrab誕生の直前の章までを読んだので、とりあえずここで一旦終了と致します。

いや~~~、なかなか面白かったです。(^^)
特に6章でRostamが行方不明のイラン軍を探しに行く話は、1000年も昔に書かれた物とは思えない位わくわくでした。安全だけど遠い道と危険だけど早い道の選択、ドラゴンとの戦い、魔法使いのテーブル、暗闇に囚われるShahの軍、7つの山を越えてWhite Deevを探す。。。これってもう立派なファンタジー。それぞれもうちょっと深く掘り下げれば、現代でもそのまま通じてしまいますよ。それにしてもRakhshは強い!(笑)ライオンを踏み殺してしまうなんて。

Ferdowsiさんの時代にShahをただの人間にして良かったものかどうかわかりません(^^;)が、皆なかなか人間臭い部分があって、それもまた楽しいです。Shahが人間臭いと言えば、最高の英雄Rostamもキレ易かったり、ツッコミ所満載です。

Sohrabの話もそうでしたが、イスラム教が広まる以前の話ですので、女性が生き生きとして逞しく描かれ、魅力的でした。勝手に敵国のZalに恋してRostamの母となったRodabehもですが、娘が好きになった一家に1人で乗り込んだRodabehの母Sindokht、父の陰謀を見抜き、同じおバカでもオヤジに付き合う位なら夫を選んだSoodabehも。(笑) Zalの育ての親巨鳥Simurghも良いですねぇ。

もしかすると、このお話を読んで育った子供達の住むかの地には、Ferdowsiさんの他にも、トールキンにもローリングにも匹敵する優れたファンタジー作家がたくさん埋もれているような気がしてなりません。

中東のお話というと、アラビアンナイト位しか知りませんでしたが、このお話はもっと世界中に知られても良いと思いますよ。


Shahnameh : 7 Kai Kawous Committeth More Follies

2010-01-04 00:05:34 | Kindle
章題見て、あらあら(^^;)

Hamaveranの王はペルシャの支配を逃れようとしていました。しかし、Kai Kawousが出陣してこれを鎮めます。その時家来が、Hamaveranの王には美しい娘がいますと耳打ち。これを聞いたKai Kawous、早速娘を差し出すよう、Hamaveranの王に命令。

Hamaveranの王には、Soodabehという美しい姫がいますが、娘が恋しくてならないお父ちゃん、泣く泣く差し出します。パパの心配をよそに、Kai KawousもSoodabehも互いに一目で気に入りました。

ところがこの馬鹿父(^o^;)、娘奪回計画に乗り出します。自領内で宴会を催す事をShahに提案します。

(一見ここまではおバカはHamaveranの王に見えますが。。)

Soodabehは父の誘いをアヤシイと見抜き(しっかりした娘だ(笑))Shahに行かないよう進言しますが、Shahはこれを無視。いそいそ出かけた所をまんまと舅に捕らえられ、海辺の空まで届く高い塔に閉じ込めてしまいます。これに激怒のSoodabeh、夫と同じ所にいたいと、一緒に塔へ。

Shahの留守に気付いたAfrasiyab、早速イラン攻撃に入ります。この話を聞いたRostam、Kai Kawousの思慮の無さに激怒。早速Hamaveranの王に打診します。Hamaveranの王は攻めてきたらShahの命はないと脅しますが、そんな事Rostamに通じるわけもなく、さっさとShahと姫は救助されます。


これを見ていたAhriman、さらにイタズラを仕掛けます。
またしてもDeevをKai Kawousのもとに送り込み、今度は、太陽と月を支配しませんか?と持ちかけます。これに乗せられたKai Kawous(どうして乗せられるの?(爆))、王座の周りにアロエのフレームを立て、槍を立ててヤギの肉を刺して、4羽の鷲にこれを運ばせますが、砂漠の真ん中で墜落。幸い、Shahは一命を取り留めましたが、周りに世話をしてくれる人のない砂漠に落ちて、必死に神頼み。後で助けに来たRostamにきつ~~~いお灸を据えられた事は言うまでもありません。(笑)


Shahnameh : 6 March into Mazanderan (2)

2010-01-03 22:59:53 | Kindle
次にRostamとRakhshは「魔法使いの国」にやってきました。
Rostamは、谷間で彼らが用意したワインやデザートを無防備に楽しみます。ちょっと気分良く歌っていると、若い娘に化けた魔女がテーブルへやってきます。彼女とひとしきり宴を楽しむRostam。しかし、彼が神様の祝福を口にすると途端に娘が震え出したので、娘の正体を知ったRostamは、その場を去ります。(殺したと書いてある本もあるんですね、そっちが正しいのかな?)

次は、太陽の出ない国。
RostamとRakhshは躓きながら何とか脱出。ほっとして草むらで休憩していると、その土地の持ち主が現れ、Rostamの靴を蹴って起こします。その男があまり罵ったのでRostamは逆ギレ。男から耳を引きちぎってしまいます。(汗) 男はAuladという地主に言いつけますが、怒りのRostam、Auladの家来の首をばったばったと斬り落とします。逃げるAuladを捕まえて、「もし本当の事を言ったらMazanderanはお前にやろう。White DeevとわがShahはどこにいるのだ?」Auladは、この先もライオンや魔法使い達に守られているし、White Deevもイラン軍も遠いので止めた方が良いと言いますが、Rostamは、それなら自分のガイドになるよう命じます。

Rostam達は昼も夜も走って、ようやくKai Kawousの軍隊がいる地点に到着。Kai Kawousは再会を喜びますが、彼と彼の軍は暗闇に囚われているので一緒に行く事ができません。White Deevは7つの山の向こうにいて、そのWhite Deevの心臓の血を持ってこないと、彼らは暗闇から出られないのだそうです。

RostamはAuladの案内で7つの山を越え、Deevと戦って、心臓を持ち帰りました。
そしてShahと囚われていた軍隊にWhite Deevの心臓の血をかけて、暗闇から救い出します。RostamはAuladに、Mazanderanの王を破ったらこの国を与えると言います。

その後、Kai KawousはMazanderanの王に手紙を書きます。内容は、平和条約を求める物でした。Mazanderanの王はWhite Deevを殺された事で困っていましたが、平和に応じるつもりはありません。Kai Kawousは従わないと首を跳ねると返事を書き、Rostamがお遣いに出る事に。。

Rostamは象(象男?)に変装してMazanderanの王を訪ねます。途中で街路樹をひっこぬいて振り回したので、皆びっくり。巨人が彼の手を潰そうと手を握りますが、握り返されびっくり。力自慢のKalahourという騎士が彼の手を捻ろうとしますが、逆に潰されて爪を剥がされます。(痛そう。。。(;_;))王は、Rostamを自分の前に呼び出します。「そなたはRostamであろう」と聞きますが、Rostamは自分の正体を明かさず。(う~んこの秘密主義が後々息子との悲劇につながったんだ。。)Shahからの手紙を見て、勝てもしないくせに私に従えだと?と怒ります。それでもとりあえず、Rostamをもてなそうとします。(敵でももてなすのね、西アジアの慣習?)しかし生まれつき宴には興味のないRostamは、これを断り、帰ります。

この後、歴史上にないほどの激しい戦いとなり、8日目になっても決着がつかず、Kai Kawousは一旦王冠を脱いで神に祈ります。自分の為でなく国の為に勝ちたいと唱え、再び王冠を被って戦場へ。ようやくShahの軍勢が優勢となり、Mazanderanの王を捕まえます。ところが、Mazanderanの王は重い石に化けてしまい、運ぶ事ができません。Rostam、王よ、出てきなさい。さもなくば、私の杖でこなごなにしてしまいますぞ! すると王様がすごすごと出てきました。(^o^;)

Shahの前に差し出された王は首を跳ねられ、Rostamは約束どおりAuladにMazanderanを与えるようShahにお願い。Mazanderanへの進軍はめでたく終了したのでした。


Shahnameh : 6 March into Mazanderan (1)

2010-01-03 15:06:22 | Kindle
Kai Kawousは順調に国を治めていました。しかしここでAhriman、またしても悪巧み。Deevを歌手に変装させて、宴席に潜り込ませ、ShahがDeevの国Mazanderanを侵略する気になるよう、巧みに歌で誘い込みます。Kai Kawousは、JamsidもZohakも父Kai Kobadも、自分に比べたら大したShahでないと勘違い(既に先を読んだ事あるから知ってるけどこの人子供みたいな事言ってRostamに逆ギレされた王様よね(^^;))

国の貴族達は大弱り。Ahrimanが炊きつけた事はミエミエ。。。という事で、気軽にShahと話ができるZalに相談。ZalはKai Kawousの子供っぽさに呆れてます。(笑)Zalは宮殿に出向いて、Deevの国を征服するなど馬鹿げていますと進言しますが、すっかりその気のKai Kawousは無視。Zalは、さらにいくらShahでも与えられてない物が3つあります。1. 永遠の命 2. 運命から逃れる事 3. 誰の世話にもならずに生きる事。。と忠告しますが、王様の勢いに押されて、戦争に参加する事に。。

ShahはGewという将軍に、行く先々の町で人々を皆殺しにして女子供も残してはいけないと命じます。(汗) 7日間の間、Gewの軍は侵略の限りを尽くします。しかし8日目にMazanderanの王に知らせが届き、王はWhite Deevに助けを求めます。ここからMazanderanの反撃。夜になってWhite Deevの軍はイラン軍のテントに石と剣の雨を降らせ、Kai Kawous共々捕まえてしまいます。Kai Kawous、後悔しますが、手遅れ。White Deevは、反省の機会を与えるため、あえてShahを殺さず。(悪運の強いヤツ!(笑))

Shahから知らせ(反省の。。(汗))を受け取ったZalは、息子Rostamを召還。Rakhshに乗って馳せ参じたRostam、「本当に強い者は自ら地獄のパワーとは戦いません。腹を空かせたライオンの口には飛び込みません。しかし神の御加護があるならDeevと戦いましょう」父Zalは神の加護を祈ります。母Rodabehは心配しますが、Rostamは「自ら選んだ道ではありません。神にすがりましょう。」と言って出発。

Mazanderanに行く道は2つ。1つはKai Kawousの通った安全だけど長い道のり、もう1つは短いけれど危険な道。Kai Kawousの道は長いし退路を確保する為取っておく事にして、Rostamは短い方の道を選択します。


さてここから、Rostamの最も有名な冒険談の始まりです。リンク先のWikiにも詳しく出ているので興味ある方はどうぞ。

Rostamが草むらでRakhshと一緒に休憩していると、ライオンがやってきます。ライオンはまず馬からと思いますが、Rakhsh、これを踏み殺してしまいます。Rostam、物音で目覚めますが、何が起きたか見て唖然。おいおい、誰がライオンを殺してくれと頼んだか、とまた寝てしまったので、がっかりのRakhsh。(笑) 

その先の道は太陽の照りつけが厳しく、さすがのRostamも死を覚悟します。ついに終わりと思いかけたその時、元気な羊が歩いているのを発見。思わずついて行くと、そこに泉があり、これは神の御加護と喜ぶRostam。Rakhshに、今度何かがあったら起こしてねと言って昼寝。すると、ドラゴンがやってきます。RakhshはRostamを起こしますが、その瞬間ドラゴンは消えてしまい、安眠を妨害されたと怒るRostam。(^^;) Rostamが寝るとまたドラゴン、起こすと消える。。。これを3回繰り返し、Rostam、ついにキレます。(汗)「危険な時は呼べ。ただし眠りの邪魔をするな!」

次はどうするのかと思いきや。。(^^;)
またドラゴンが現れます。Rakhsh普通にRostamを読んで起こします。激怒するRostam。しかし今度はドラゴンは消えず(なんだまんまじゃん)自分の過ちに気付いてRakhshに謝ります。ドラゴンに名を尋ねられ、自分は誰にも負けないと自己紹介。これに怒ったドラゴンは戦いを挑みます。Rakhshが後ろから噛み付き、Rostamがとどめ。戦いの後、RostamはRakhshを洗ってあげます。

‥この章長いので続きは後で。


Run!Run!Run!