ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Shahnameh : 5 Rostam

2009-12-23 08:37:45 | Kindle
Rodabehは大変な難産で命も危ない状態。そこで夫Zalは、育ての親巨鳥Simurghを呼び出します。

Simurghの助言によって無事生まれた子はRostamと名付けられました。

いよいよヒーロー登場ですね~~~♪

Rostamは、8才の時、祖父Samにお目通り。彼は宴も安眠も安らぎもいらず、ただ戦う事のみ興味があると言います。(ホント? 後の話を読むと安眠を妨げられて怒ってるぞ(^o^))10才の時、庭で暴れていた白い象を素手で1発で仕留めて、襲われていた人々を助けます。

その頃、120才を迎えていたShah Minuchihrは、跡取りの息子Nauderに賢く生きるよう言い残して他界。しかしNauderは父のアドバイスを忘れてトラブル三昧。人々はSamに助けを求めます。Samは仕方なく、Nauderの宮殿に出かけて人々が困っていると進言。王国はどうにか静まります。

一方敵国Turanでは、かつてMinuchihrに成敗された、Feridounの放蕩息子Turの子孫PoshangがMinuchihr崩御の知らせを聞きつけ、これは復讐のチャンス、と、息子Afrasiyabを送り、Nauderを滅ぼしてしまいます。

ほほう、後にRostamとSohrabの悲劇の原因にもなったAfrasiyab登場ですね。

‥で、Agrasiyabは勝手にShah宣言しますが、人々はもちろん認めず、ZalはFeridoun一族出身のZewという人物を一時的に立て、平和条約を結びますが、その息子Garshaspの時代になるとまた争乱の時代に。人々はまたZalに助けを求めます。

Zalは息子Rostamを呼び出します。Rostamは、楽しみより戦いを望みます、と、快諾。馬を所望します。彼はカブールから優秀な馬が集まる市場へ出かけ、1頭1頭、手をあてて馬の勇気を試します。(レッドクリフで孫尚香がやってた「馬ガッツン(笑)」を思い出す‥)彼はひときわ強そうな雌馬とそのバラ色の子馬を発見。しかし持ち主が「その子馬は『Rostam様のRakhsh』(最初から決まってんじゃん(爆))と呼ばれてますだ。あなた様は決して乗れませんだ。」と言います。しかしRostam、もちろん楽に乗りこなします。それを見ていた持ち主、「あなた様がRostam様ならどうぞお乗り下せえ。」Rostam「値段は?」持ち主「イランの国でごぜえます。」

さてRakhshを手に入れたRostamは、父Zal、母方の祖父Mihrab、Garshaspと共に先頭に立って、Agrasiyab討伐の進軍に加わります。しかしAgrasiyabは、Zalは年寄りだし、Rostamはほんの少年と思って甘く見ており、Zalの軍勢はたちまち取り囲まれてしまいます。

Zalは、Rostamを呼び、Alborzの山に行って、Kai KobadにShahの座が空いている事を伝えよと命じます。

Kai Kobadの居城にお遣いにやってきたRostam、そこで若き城主に、父の言葉を伝え、援軍を出す事および、新しいShahになる事をお願いします。Kai Kobadは熟慮の上、快諾。皆でAgrasiyabの軍を追い払い、Kai Kobadはその後100年に渡って平和にイランを治めたのでした~。


Shahnameh : 4 Zal and Rodabeh (2)

2009-12-22 23:54:39 | Kindle
さて、Sam父さん、息子Zalの報告に大弱り~(笑)でも、予言者は、ZalとRodabehの間にはヒーローとなるべき息子が生まれると予言します。(いいじゃんw)Sam、仕方なく、いざとなればShahと戦う覚悟を決めます。それを聞いてZalは大喜び。ですが、依然として堂々とRodabehに会う事はままならず。

そんなある日、RodabehがZalの為にティアラや宝石を選んで侍女に持たせると、この侍女がRodabehの母Sindokhtにばったり。侍女は咄嗟に機転を利かせて、Rodabeh様が自分にくれた物と偽りますが、Sindokhtの方が上手。Rodabehを問いただします。真実を聞き、Shahの怒りを恐れて困り果てるSindokht。そこへMihrabがやってきます。Zalが自分達の一族を受け入れてくれた事は嬉しいと思いますが、Shahはやはり怖い。。。

Shah自身も困ってました。。。
しかし、うじうじしているわけには参りません。Shah Minuchihr、SamにMihrab一族の討伐を命じます。これに大慌てのSam家とMihrab家、互いに行動開始。恋する2人の為に奔走する両家の両親がステキですねぇ。Sindokhtは1人でSamに会いに来て、率直に話し合います。この時のSindokhtの態度は、女性ながらあっぱれとSamは大いに感銘します。

そしてついにZalは覚悟を決め、Minuchihrの前にひれ伏しお許しを請います。ここでMinuchihrの予言者も、ZalとRodabehが結婚すればイランにとって最高のヒーローが生まれると進言します。Minuchihrは仕方なく、Zalに6つのなぞなぞと体力テストを課して彼の知力と体力を試します。(しかし何故他人の所に婿に行く男の為にそんなテストするんだろ?(^^;))

テストにめでたく合格したZalは、Minuchihrのお許しを頂いて、めでたくSam父さんと一緒にカブールへ。ようやく堂々とMihrabと会う事ができました。

余談ですが、そこにまだRodabehがいないのを見たSam、「いつまでRodabehを私達からお隠しになるおつもりか?」とSindokhtに尋ねます。するとSindokht「私達の太陽とひきかえに何を何を下さいますか?」Sam「あなたの望む物は何なりと。奴隷でも王座でも。」


Shahnameh : 4 Zal and Rodabeh (1)

2009-12-20 09:52:55 | Kindle
立派な青年に育ったZalは、ある時Mihrabというカブールの王様を訪ねます。Mihrabは賢くしっかりした人物ですがZohakの子孫。お互い好感を持つも、イラン王家の敵とみなされる為、直接カブールの城内には入らず、しばし外でテントを張る事に。

ZalはMihrabの外見の良さにほれぼれ。すると家臣の一人が、お嬢さんは杉のように細く唇はザクロの花のように美しい(どうやら中東では杉とザクロは美しさの象徴ですね)と耳打ち。Zalの心は踊りますがそう簡単に敵の城内に入る事はできません。

一方、Mihrabの後宮では、妻Sindokhtがテントの訪問者の方々は何をお望みで?と興味津々。Mihrabが、Zalとはどういう人物なのかを説明。するとそれを聞いていた娘RodabehはZalにぞっこん。

Rodabehは思わず侍女達に想いを打ち明けます。ご主人様の想いを知った侍女達は、花飾りを作り、Zalの部隊のテントの方角に流れる川に流します。一方、この花を見たZal、「これは"Moon of Kabul"からの贈り物ですよ。」‥‥突然ですが、ここで私、
A Thousand Splendid SunsA Thousand Splendid Suns
価格:¥ 1,303(税込)
発売日:2008-11-25

のタイトルロールであり、元々はカブールの詩人が詠った例のあの詩
One could not count the moons that shimmer on her roofs
And the thousand splendid suns that hide behind her walls
を思い出しました。なるほど、Moonとは、とりわけカブールでは、美しい人の象徴なんですね。

Zalは、お供の少年を1人だけ連れて、早速川伝いに上流へ。そこで庭園を見つけ、鳥を矢で射抜くと、Rodabehの侍女が出てきます。ただし昼間に直接会うのは難しい為、夜まで待たされる事に。夜になるとRodabehが城壁の上に現れ、服をほどいて垂らし、これに捕まって登るよう言います。

‥ここで、私はまた余計な想像をしちゃいました。(^o^;) さすがRostamのお母さん、エオウィンばりの怪力か? ‥‥と、思ったら、Zalは「それはあなたが傷ついてしまう」と、自力で登ります。‥‥ならなんでRodabehにわざわざ服を垂らさせたんだよFerdowsiさんっ(汗)(→勝手な想像ですが、ひょっとすると、オリジナルはやっぱRodabehがZalを引き上げたのかもしれませんねぇ。でも、Ferdowsiさんの時代はイスラムなので、女性がそんな怪力を発揮するのは「いかがなものか」と言われたのかも。。。)

まあ、そんなこんなはどうでもよく、話を聞いただけでお互いに恋をしてしまった位の2人ですから、もうすっかりお互い夢中。朝になってお別れした後、Zalは家来に、Zohak家の姫に惚れたと報告。家来はしぶしぶ、Zalの父Samに報告。


Story Layla and Majnun : 1-9

2009-12-20 09:25:43 | 読書
Story Layla & MajnunStory Layla & Majnun
価格:¥ 1,280(税込)
発売日:1996-02

ベドウィンのあるSayyidは長らく息子に恵まれませんでしたが、ようやく男の子を授かり、Qaysと名付けました。Qaysは美しく賢い子でした。彼は学校に通い、Laylaという女の子に出会い、恋に落ちました。しかし、戒律の厳しい国での事、やがて、皆に後ろ指をさされるようになります。

(出会い方が、ファン・ジニとウノを思い出させる。。。)

どうしても恋心を抑える事のできない若いQaysは、やがて周囲にmad man=Majnunと呼ばれるようになります。そしてLaylaの一族がついに怒りの声を上げ、彼女を家に閉じ込めてしまいます。

悲しみのあまり、Qaysはますます自暴自棄。誰も寄せ付けなくなります。でも、恋の詩を作るのは上手になり、その時だけは、人が聞いてくれました。

ある時、ついに我慢できず、Layla一族の住むテントに忍び込むQays。しかし、彼らに見つかって追い出され、それ以降ガードを固め、入れなくなってしまいました。Qaysの一族も、彼を恥さらしと言うように。。。

しかしここでパパ登場。息子が冷静さを失っているのは、その娘の為と理解したパパは、早速Laylaの一族を訪問。意外にも、彼らはSayyidを歓迎。ご馳走で歓待してくれます。それに気を良くしたパパは、Laylaのパパにお嬢さんを頂きたいと申し出ますが、「あなたは歓迎するが気違いには娘はやらん。」とお断り。

がっかり帰宅のパパは、うちの一族にもかわいい娘は一杯いるぞと慰めます。しかし、Majnunには逆効果。彼は自宅を飛び出し、吟遊詩人気取り。ひとしきり話をすると、倒れてしまいます。一族の人々は、そんなMajnunを担いで帰ります。

(う~~~ん、ウノみたいだ)

何とかMajnunを助けたいお父さん、息子と共に、メッカ巡礼。神の前で恋の悩みから解き放してもらいなさいと勧めますが、Majnun、愛が自分の元気の源、さらに強くなる事を神様にお願いします。(パパ、手立てなし(笑))

メッカ巡礼失敗のニュースはLayla一族にも伝わり、Laylaが汚されると恐れた若頭は思わず剣を抜き、雄叫び。たまたまこれを見ていたSayyidの一族の男がパパに報告。息子の命が危ないと慌てるパパ。しかもMajnunはまた家出。

その頃、あるベドウィンの旅人が、山で悪魔のような骨と皮だけの蛇のような生物を見たと言います。それを聞いたSayyid、生物の特徴が息子に似ている、と、慌てて捜索。ようやく骨と皮のMajnunを見つけ、どうかいつまでも泣いてないで笑ってくれと懇願するも、Majnunは、アリに騙されて笑ったばかりにアリに逃げられご馳走を食べ損なった鳥の話をして、不適切な時には笑えんと、屁理屈。(^o^;)

う~~む、同じKhaled Hosseiniさんの副読本でも、こちらはShahnamehとは全く雰囲気違いますね。Shahnamehの方はまだイスラム教が浸透する前の話で、恋愛はほぼ自由だし、今の所女性の登場人物全て?肉食系女子(^^;)ですが、こちらは完全にイスラムの戒律の世界ですものねぇ。


もう1冊挑戦

2009-12-10 07:33:50 | 読書
KindleのShahnamehは順調に楽しく読めていますが、久しぶりに同時複数冊(笑)挑戦いたします。今回読むのは
Story Layla & MajnunStory Layla & Majnun
価格:¥ 1,280(税込)
発売日:1996-02


こちらの副読本でございます。
A Thousand Splendid SunsA Thousand Splendid Suns
価格:¥ 1,303(税込)
発売日:2008-11-25


中東のロミオとジュリエットと言われるお話だそうですが、Rasheedは、幼馴染の恋人LailaとTariqの仲をこの本の主人公になぞらえていましたね。しかし、そこに存在するだけでもセクハラ(汗)なオヤジがこんな本を愛読していたとは。。。(^o^;)

せっかくKindleがあるのに、この本は紙本しかなかったので、普通の読書です。


Shahnameh : 3 Zal

2009-12-08 22:01:39 | Kindle
Seistanの支配者Samの所に男の子が生まれました。大変美しい子でしたが、何故か髪の毛が老人のように白かった(Albinoだったそうです)ので、(ななんと!)山に捨ててしまいます。そこへ通りかかった巨鳥Simurgh、雛たちのご飯に、と、Samの息子を拾いますが、何故かかわいそうに思えて、雛たちと一緒に育てる事にしました。やがて息子は若者に成長。

その頃、Samはこんな夢を見ます。お遣いがやってきて、白髪の息子は鳥に育てられている、一体どうする気か?! するとSam、子を捨てた行いを恥じ、山へ捜索に向かいます。巨鳥Simurgh「お別れの時が来ました。あなたを国の人々にお返ししなくてはなりません。お父様は立派な方ですよ。あなたはあなたの運命に従わなくてはなりません。でも私は、必要な時には助けに行きますよ。」う~~ん何てよくできた鳥さん! Samは、Simurghにお礼を言いました。息子はホントに、髪の毛を除いては美しい容姿でした。父は息子に謝って、服を与え、Zalと名付けます。

このニュースはMinuchihrにも伝わりました。早速Zalは王の宮殿に招かれます。彼は占いにより、勇敢な騎士になるとわかりました。という事で、皆はZalに贈り物を贈って称え、Zalは日ごとにいろいろ勉強したそうです。


Shahnameh : 2 Feridoun

2009-12-08 00:31:17 | Kindle
Feridounは500年もの間、世界を治めました。
彼には息子が3人います。しかし、まだ名付けていませんでした。(それってアリ?(笑)) ある時、彼は息子達に、イエメンの王Servの3人の娘達に求愛するよう命じて旅に出します。そして息子達の帰路、ちょっとイタズラ心を。。。父さんはドラゴンに化けて、道で待ち伏せ。通りかかった3兄弟の長男は、賢い人間はドラゴンとは戦わないと言って逃げます。次男は、戦おうと構えます。しかし三男は、自分達はFeridounの息子だから、逃げた方が良い、と、ドラゴンを説得します。

それを聞いたFeridoun、本当の姿を息子達の前に現します。彼は用心深い長男はSilim=望みを達成する物、勇敢な次男はTur=勇気ある者、賢い三男はIrij=知恵の門、と、名付ける事にします。そして3人それぞれに国を与えます。ところが三男Irijの星図に不吉な将来を見て取ったFeridounは、Irijを手許に置く事にします。

やがて年月が経ち、2人の兄達には邪悪な心が芽生え、父の許にいる弟に嫉妬の心が沸いて来ます。そして、今までの事は全て弟の企みと父に訴えます。それを聞いた父Feridounは何をたわけた事を言うかと怒りますが、Irijは、兄達を説得しましょうと言い出し、出かけて行きます。すると兄達は弟を殺して首を父に送りつけます。

Feridounは、周りの草が自分の胸の高さまで伸びるまで泣いて過ごします。数年後、ようやく落ち着きを取り戻し、Irijの娘を後宮から探し出し、Jamshidの流れを汲む勇者Peschengと結婚させます。その息子を見てIrijの生まれ変わりと確信したFeridounは、Minuchihrと名付けます。

SilimとTurは父を懐柔しようとしますが、Feridounはこれを撥ねつけ戦争開始。MinuchihrはTurを倒し(後ろから、だけどいいのかね? ゾロアスターの道徳では)胴体は獣に与え、首は父へ。SilimはZohakの息子Kakoui(Deev?)を送って対抗。しかしMinuchihrはこれも倒し、Silim自身もMinuchihrに殺されます。

Feridounはこれをたいそう喜びます。やがてFeridounが世を去り、Minuchihrの時代に。


Run!Run!Run!