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趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Crowner's Quest : Chapter Two : In Which Crowner John Talks to the Canons (1)

2009-02-08 21:43:33 | 読書
Crowner's Quest: A Crowner John Mystery (Crowner John Mysteries)Crowner's Quest: A Crowner John Mystery (Crowner John Mysteries)
価格:¥ 955(税込)
発売日:2005-04


ジョンは,数人の召使いとSecond Breakfastを摂るのが日課です。マリーは暖かいオーツのおかゆを用意。ジョンは,彼女に,マチルダと喧嘩した事をぼやきます。

ジョンの普段着(普段の仕事着)は,白の麻シャツに膝丈のグレーのチュニック,馬に乗る時以外は,ボトムはタイツ一丁,だそう。(どうでもいい情報かも(笑))それでも,Exceterのはずれにある,ルージュモン城の跳ね橋では,衛兵から,獅子王に従って十字軍に従事した勇敢な兵士に相応しい挨拶(槍で地面を叩く),を受けます。

彼のオフィスは城の上階にある,寂しい,暖炉すらない,飾り気のない部屋です。これはリチャード・ドゥ・レヴェルが,与えてくれた物でした。

ジョンのオフィスでは,ロバート・ドゥ・ヘインの事件についての吟味が行われています。で,彼の日常の仕事の様子も説明されます。彼は,この年齢になってラテンの読み書きを習っております。

でも,今日の関心事は,やっぱり,誰にも危害を与えない学者のような坊さんを,一体誰が殺したかったのか,です。

トーマス(彼は教会の1番貧しいネズミよりもっと貧しいのでボロボロのチュニックを着ているのだそう)によれば,ドゥ・ヘインはスキャンダルの1つもなく,カノンの中でも1番無口で,恋人も秘密の家族もいなかったそうです。するとグウィンが,何故かトーマスに向かって「Toad」と呼びかけ,「俺は坊主が半ペニーを持っているか俺の妻と一緒にいる場合は,絶対信用できないね!」(笑)(ジョンは20年来の付き合いでも彼が何故僧侶をそんなに嫌うのかわからず)

トーマスは,幼少時の病気(それで母を亡くした)で背骨が曲がっていましたが,学問の才能に長けていたので,教会区の先生になりましたが,その容貌の為女性に縁がなく,おませなノービスに色目を使われ,つい抱き締めて,捕まって,職を奪われてしまいました。
トーマスを救ったのは彼のおじ,ジョン・ドゥ・アレンコンで,検視官を始めたばかりのジョン・ドゥ・ウォルフに彼を紹介したのもアレンコンでした。

トーマスのペンのスキルや,旺盛な知識欲,情報力は,ジョンにとっては大きな助けです。しかしさすがの彼も今回の事件については,なかなかよい情報が思い浮かびません。

ここで,ひょんな事から,ジョンが獅子心王リチャードを敬愛しているのがわかります。

とにかく,最近町の坊さん達が,何やらとても注意深く政治的な噂話をしているようなので,その辺を探ってみようという事に。グウィンはトーマスにパンとチーズとシードルを分け与えながらも,「町の連中は,おめーさんの詮索好きはよく知ってるぜ」それに対して「粗野」なジェスチャーを返すトーマス。

ヒュー・コーベットの相棒ラナルフも,あまりお品の良い奴でないけど,この2人,何か,上を行ってるね。(笑)

さて,ジョンは,坊さん達にインタビューに行く前に,義理の兄を訪ねるとします。


Run!Run!Run!