ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

ナルニア国物語/ライオンと魔女 1回目(ネタバレ)

2006-02-25 23:55:06 | 映画
実は昨日,ミュンヘンを観た時,指定席を衝動買いして(笑),生まれて初めて,先行上映なるものに行って参りました。‥と言っても,映画館に行ったら,普通に映画やっているだけなんですね。って,それは当然か(笑)

3週間位したらもう1回観に行く予定だし,先行なので,あんまり詳しい事は申しません。今日は半分程度にしておきます。

まず印象的なのは(ホントはこういう事が印象的では困るんですが),予告編を観た時,ひっでぇ~な~と思っていた字幕が,ほとんど英語に忠実に直ってました。私は翻訳版を全く持ってないので,翻訳版を持っている方が満足できるレベルなのかどうかはわかりません。Turkish Delightは見るからに本物のTurkish Delightだったので,さすがにこれを「プリン」とは訳してはいませんでした。でも,誰が見てもおかしいと思えるような翻訳はありませんでしたよ。

ちなみに字幕翻訳は,いつものあの方ではありませんでした。

原作に忠実,と評価する人もいますが,う~ん,何と言ったらいいんでしょう。まあ,私自身は,原書を1回読み,BBC版を2~3回聴いた程度の原作の知識しかないのですが,イベントはだいたい原作通り,なのですが,所々,ちょっと改変があったと思いますよ。長い話をコンパクトにまとめる為の改変はいいのですが(でもナルニアはそんな長くないはずですけど),原作には全くない冗長な部分もあり,昨日長い長いミュンヘンを見たばかりですが,もっと長いなぁ~と感じました。(汗) 特に冒頭の空襲シーンは,全くいらないと思いましたね。

宗教臭さは割と押さえられていましたが,原作であまり細かく描かれてなかった兄妹の絆がたっぷり強調され,最近のディズニーが得意な味付だな~と思いました。そういうのが嫌いな人は「ちょっと~」と思うかもしれません。

ただ,ある部分(特に「箪笥周り」)では,本当に原作にピッタリ忠実に表現されていて,これはハリポタもLOTRもぶっ飛ぶかも!とすら思った所もありました。気に入らなかったのは,アスランの表情が豊か過ぎで不自然に見えてしまった所。

音楽の使い方は,思っていたより斬新。予告編などからはちょっと想像できなかったです。これはもしかすると,好き嫌いが分かれるかもしれません。かくれんぼでジャズボーカルが使われたりするのですが,私はそれは好きでしたが。

ところで,これは思いっ切りネタバレになってしまいそうですが,去年3月のNZ旅行の写真から,ケア・パラベルのあった場所に大変よく似た物を見つけました。

こちらはちょっと斜めになってしまったので,当時公開しませんでしたが。

2枚とも,ダニーデンという町の近くで撮った物です。

ちなみに,映画の中で,冬から春に変わった瞬間「NZになった」ものですから,私はちょっとウケてしまいました。

これは,クライストチャーチの近くの山ですが,映画では,春になりいきなりこんな感じの景色になったんですよ。

‥という事で,ちょっと去年のNZ旅行まで思い出してしまったのでした。

ミュンヘン,おこぼれ

2006-02-25 09:15:15 | 映画
昨日書き損なったこぼれ話です。
これはちらっとは書きましたが,トロイで鍛えた肉体をキープする長身のエリック・バナ,何を着ても(何も着なくても(笑))カッコよかったです。それを観るのも映画を観る楽しみの1つ,かな(笑) 背広でテロ(汗;→いや,彼らのやってる事は「テロ」ですよね)というのも,おしゃれ,などと言っては不謹慎ですが(汗),舞台の殆どがヨーロッパという事で,ファッション等も,何か洗練されていました。

何か次期ボンド役の方もいたそうですが?金髪の人ね。すみません,あまり印象に残りませんでした。(汗)

イスラエルの町,ローマ,パリ,ロンドン,レバノンの町,ニューヨーク,都会の描写がなかなか素敵でした。また海外旅行に行きたいなあという気にさせます。中でも,キングダム・オブ・ヘブンを観た時も気になったのですが,中東の海は本当に美しいですね。機会があれば,是非行ってみたいなあ。。。

それと,忘れてはいけないのが,おいしそうな料理の数々。何故かアヴナーは料理が得意なんですよね。彼が料理が得意な事は何か特別な意味があるのでしょうか?(映画だとそういう所はわかりにくいんですが)まあそれはいいとして,なかなか目を楽しませてくれました。「パパ」の天然ソーセージもおいしそうです。是非賞味したいなあ。。(笑) ただ,殺人者と料理の関係,というのは,結構古典的だったりとかしますが。。(汗)

HoME7 : The Treason of Isengard 感想

2006-02-25 02:01:55 | Tolkien・HoME
1年かかった6巻とは対照的に,7巻は約半分の5ヶ月で読了。読み易かったという事ではなく,ごく単純に,他に同時に読む必要のある本がなかったからなのですが。

6巻と7巻に何か違いがあるものかと思いましたが,6巻では,主にホビットがどうやってシャイアを出て,どのように話が始まるかが描かれていましたが,7巻はその後の展開,そして指輪棄却に話をどのように持って行くかが描かれていたように思います。

7巻で興味深かった事と言えば,まず「指輪」の定義がはっきり決まった事ですね。指輪は誰でも支配する事ができる最強の道具ですが,その指輪に最も似つかわしくないキャラクタが指輪を持ったからこそ,それを棄てる事が出来る。。。ここは今まで私の理解の弱かった所で,なかなか勉強になりました。

また,6巻ではさんざん楽しませてくれた,並外れたホビットのペレグリン・ボフィンことトロッターですが,7巻では,冒頭でいきなり人間アラゴルンに変わります。そしてこの巻は,そのアラゴルンの成長の巻でしたね。最初は堂々と自分の祖先はミナス・ティリスから追い出されたと言っていたのには驚きました(笑)7巻の終わり頃には,かなり高潔さも出てきましたが,現在の予定では,彼はまだ単にゴンドールに行って王様になるというだけで,どうやって王様になるかも示されてないし,最後にガンダルフと共に黒門まで出掛けて行く予定もなく,最後にちょっとだけ色気話も出てきましたが,また結婚相手も決まっていません。8巻以降も成長が楽しみ?かな。

登場人物が美化されてきたのも7巻の特徴でしょうかね。ホビットの冒険は,美男美女の話とはとても思えませんでしたが,7巻に入って,外見を褒める言葉が随分目立つようになりましたよ。そして登場人物が洗練されるに従い,ガンダルフが洗練されてきたような気もします。元々,6巻時代から,彼は一旦死んで,生き返るという計画ではあったようですが,復活後の姿には,最初は「ぼろぼろの帽子」という言葉が残っていましたが,だんだん衣装も美しくなって参りました。やはり,ホビットの冒険時代の,「7000年も生きているとは思えない大人げない因業ジジイ(笑)」では済まなくなって来たという事でしょうかね。(笑) 余計な事を忘れちゃったという所も何だかウケてしまいました。

面白いなあと思ったのは,ビルボが裂け谷で作った詩のエピソードでした。元々はC.S.ルイスとの言葉遊びだったとか。今まで詩はニガテだったのですが,これでいっぺんに読む気が出てきましたよ。(笑)

そして,衝撃的だったのは,ボロミアの役割が大きく変わった事です。彼は元々はアラゴルンと一緒にミナス・ティリスに帰り,結局はアラゴルンとタイマン勝負?でもさせられかねない予定でした。もしかすると,単純な悪役になったかもしれなかった所ですが,それがアモン・ヘンが近づくにつれ,正式版通りの,「フロドから指輪を奪おうとするが,最後に我に帰る」,という役割になるのですよね。実は,そう,ボロミアのこの役割の変更が,それまでの計画を大きく変えてしまったんですよね。フロドとサムとゴラムに関しては,最初から結構最終形に近い形で計画されているのですが,おそらく,それ以外の登場人物の「その後」を全て変えてしまうほどのインパクトがあったと思います。まるで,トールキンさん自身が,旅の仲間と一緒に旅をしているかのような,ドラマチックな変更でした。

で,8巻も楽しみに読みたいと思います!

Run!Run!Run!