ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

FOTR CD: 1-7 In The House of Tom Bombadil

2006-02-18 01:11:32 | Tolkien・LOTR
この章はまとめるのが極めて難しい(笑)‥という事で,時間がかかってしまいました。(も~,トム・ボンバディルの歌が口ずさめるようになりましたよ(爆))

ホビット達は,トムの家に案内されます。そこには,まるでエルフの女王様のような美しい女性がいました。彼女は,ゴールドベリといい,"daughter of the River"と名乗ります。最初の頃,私は単純に「川の娘」と思って,?? だったのですが,"river"には,「川」の他に「流れ」という意味もあります。また最近,某所で"daughter of Eve"(イヴの娘=女性,もっときちんと言うと,『人間の女性』)という言い方がある事を知りました。もちろんトールキンさんがこの言葉を知らないはずはありませんので,ひょっとすると,それをもじったのかな~? ‥という事で,"daughter of the River"は,流れを司る女性,水の精のようなモノなのかな,と理解,しようかな。

フロドは彼女を見て,何故か突然無意識に?彼女を称える口上を。ゴールドベリはそれを聞いて,「あなたはElf-friendですね。」あ~,なるほど,ここで(今更)初めて,フロドが時々,クウェンヤ語を口走ったりする理由がわかりました。"Elf-friend"という称号は,単なる称号ではなく,そういう,不思議な働きをするものなのですね。

ところで,日本語にしてしまうと,ゴールドベリもアルウェンもガラドリエルもエオウィンも,皆ほとんど同じ言葉遣いになってしまいますが,実は英語ではかなり違うんですよ。と,言うか,違うように見えるんですよ。ガラドリエルとアルウェンはかなり偉そう。エオウィンは,彼女と同等の身分の人たち,エオメルやファラミア等と同等なんですよね。で,ゴールドベリはどうかと言えば,もちろん,ダンナであるトム・ボンバディルと同等。なので,実は4人の中では1番庶民的に聞こえます。

フロドはゴールドベリに「トム・ボンバディルって誰なんですか?」と尋ねますが,彼女は「あなたが見た通りの人よ」(He is, ......as you have seen him! って感じだったので,思わずコケそうになりました(笑))

何故,偶然トムが通りかかったのか,不思議ですが,彼は何か不思議な事を言いますね。「君たちが来ると聞いていた」。トムとゴールドベリは,お客さんに不慣れな様子ではありませんので,ガンダルフや,エルフ達が結構訪ねてくるのでしょうかね? フロドはふと柳じじいについて聞こうとしますが,メリーとピピンは,「今日はダメ!」(笑)

その夜,彼らの見た夢が不思議ですね。フロドはオルサンクに捕まっているガンダルフがグワイヒアに乗って脱出する様子(‥だという事を,HoMEで知りました(汗)),ピピンは柳がキーキー言うような音(笑)?,メリーは沼で溺れそうになる夢。彼らは柳じじいの夢なんでしょうか,それとも,木の鬚につながる夢なのでしょうかね? サムだけは,何故か安眠。(笑)

翌日は雨なので彼らはトム・ボンバディルの家に滞在。そこで彼は森の事,かつて存在した北方王国の事,その他いろいろ。彼は"Eldest"なんですね。("Firstborn"と同義でしょうかね)HoMEでは,どうも木の鬚のお知り合いのようでしたね。→こちら。トムって言うと,とても普通の名前ですが,"Tombombadil"と書くと,いかにも木の鬚の知り合いのようです。(笑)

トムの話の中でもこわいのは塚人,ですが,ホビット達の間でも噂になっているそうで。一体どんな話が噂になっているのでしょう。。

HoME8準備中

2006-02-18 00:41:04 | Tolkien・HoME
しばらく別の本を読むと言っておいて,実はその別の本を家に忘れてしまったので,今日はHoME8巻の概略など。。。

HoME8巻は,以下の3つのパートに分かれています。

PART ONE : The Fall of Saruman
アイゼンガルドの戦い~パランティアまで

PART TWO : The Ring Goes East
スメアゴル慣らし~キリス・ウンゴルまで

PART THREE : Minas Tirith
主要キャラクタミナス・ティリスへ移動~黒門開く,まで

つまり,原作の3巻後半~5巻まで(翻訳文庫版で言うと,6巻?~8巻まで)のお話の下書きが入っているという事ですね。原作ファンとしては,1番面白い部分ですが,映画や他のメディアで表現すると,何故か「コケ」になってしまう(笑)部分でもあります。

各パートの目次を見てみると,PART ONEに関しては,殆ど正式版と同じタイトルが付いております。ただ,最初の章が,The Destruction of Isengard (Chronology)とわざわざ,「時系列(Chronology)」と書いてあるので,正式版とは何か違う楽しみ方があるのかなあと期待できます。

そして,PART TWOは,ゴラムファンの方々,大将ファンの方々には,いよいよ待ちに待ったパートでございます。(笑) 5章,「Faramir」となっております。HoMEにおいて,今まで章タイトルで個人名そのものを獲得したキャラクタは,ガラドリエルと木の鬚しかいませんよ。(笑) 実はHoME7巻の最後で,アラゴルンとエオウィンとの関係で,とても興味深い話もありましたので,その辺,どう繋がっていくのかも楽しみです。

PART THREEは,ミナス・ティリスに関する下書きですが,注目すべきは,主要キャラクタの多くは現在ローハンに集結しており,ミナス・ティリスへ移っていくのですが,どうやって正式版のあの形になったのか,ですね。今現在の話の構成だと,正式版とちょっと違いますね。例えば,ファラミアの登場により,アラゴルンの役割が今までとは大きく変わるはずです。(お~そうつながっていたのか,今気付きましたよ) それがどのような変遷を経て,正式版のあの形になったのかが,おそらく前半の2章~5章にかけて,結構長く語られると思います。

8巻で他にお楽しみと言えば,メリーとピピンがそれぞれ,どんな過程を経て「お小姓」になったかです。そうそう,これは7巻まではまだ全然「Foreseen」シリーズですら語られていませんでしたね。しかし7巻では蛇の舌の記述などほとんどなかったので,これって果たしてちゃんと語られているのかどうか,ちょっと心配ですが‥‥(汗)

#ちなみに8巻には「Foreseen」シリーズはないようです。

Run!Run!Run!