ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

One Flew over the Cuckoo's Nest (122-139)

2006-02-12 23:12:22 | BookClub
Public Relationが町の住人を案内する。彼らはChiefをまるで虫のように扱う。Chiefはふと昔彼が持ってきた絵(山の中で男がフライフィッシングをしている)を見て,この病院にはこんなにリラックスできる場所はないと思う。

Chiefは,McMurphyはどうして「fog machine」に気付かないのか,どうして皆が安全でいられる場所から引っ張り出そうとするのか理解できない。

冷凍の心臓や腎臓や脳みそがシュートを滑る音がする。誰かが自殺したらしい。彼はトイレで急所を切り,倒れるまで周りが気付かなかったそうだ。

Chiefによれば病院の空気は「fog machine」で満ちている。
そのテーブルは十字架の形をしている。その上にはたくさんの殺された人々が印刷されている。技師は脇のコントローラのダイアルからChiefを見て、「待てよ。このデカイ奴か、助けを頼むよ。怖いから」Chiefは、かつてはできるだけ(自分の意識に)深入りしないように努めていた。しかし、彼らは「霧」をどんどん深くし、いくらあがいても月に2、3回はドアの前に立つことになり、自分を見失わないようにするのは難しくなってきた。

そのうち、「霧」がかかっても、おとなしくしていれば、ドアの前に連れて行かずに済む事もわかってきた。ただ、見失うのが怖くてどうしてもわめいてしまう事も度々あるが。。

この頃彼らはますますそれをよくやる。どうもMcMurphyを牽制しているように見える。彼は既にCheswickとHardingを刺激していた。Chiefは、Ratchedがドクターに電話で、McMurphyが他の患者に与える影響を危惧して相談しているのを聞く。彼女は何か企んでいるようだ。それで最近「霧」をかけてるのか。「Disturbed」に送るのではないだろうか?

この頃。Chiefにとって,「霧」はとても深い。

ミーティングでは,Billy Bibbitが何故どもるようになったのかを議論している。Billyはいつも以上にひどくどもっている。

Chiefは,ふとCoronel Mattersonを見る。「アメリカは,梅,桃,すいか‥,メキシコは,くるみ‥」彼はいつもそんな事を言っているのだが、今日はついにChiefは彼の言う事を理解した。そうだメキシコはくるみに見える、君は皆の言うほどの気違いではない、と叫びたかったが、「霧」が喉の動きを邪魔する。

Chiefは今度はPeteを見る。彼はまるで霧がないかのように見える。彼はChiefに"I'm tired."と言った事がある。そんな彼も40年間生き延びてきた。

ここでBillyの話へ戻る。Billyにはどうやら結婚を申し込んだ位の彼女がいたらしいが,そのプロポーズにしくじったそうだ。(それがどもりの原因?) Chiefは,それじゃあ,誰も君を助けてあげられないよ,と思う。

何か,皆のサイン,"I'm tired."とか,"I'm scared."とかは,ポートランドのヒスパニック系アコーディオン奏者か何かが首からぶらさげているサインのように見えてくる。

Chiefは,かつてパパと狩りをした時の事を思い出す。パパは何度も鹿を撃ち損じる。Chiefが鹿を仕留める。彼はパパの腕が落ちた事に驚く。

他に問題はありませんか?とのMiss Ratchedの声に「実は1つあるんですけど~」McMurphyだ。「ちょっと前に投票の話をしたのを覚えてるか? テレビの事だ。今日は金曜だ。」「このミーティングは治療の場です。小さな不平不満がどうこうという場所では‥」

McMurphyはわかっていると,話を進めようとするが「ちょっとお待ちなさい。McMurphyさん,その前に皆さんにちょっとお聞きしたいのですが,彼はちょっと自己本位に皆さんを巻き込み過ぎではありませんか? もしかしたら他の病棟へ移って頂いた方がいいとは思いませんか?」

しかし,Scanlonが反発。「たかが投票位で『Disturbed』に送る必要があるんかい。」Cheswickも「投票させろ」

(さてまた,映画の場面に戻って参りました)

投票は、挙手によって行う事になった。最初は少しずつ、やがて全員上げた。テレビの為ではない。Miss Ratchedに対する反抗心からだ。(と、Chiefは思う)看護婦は焦っている。しかし彼女は「投票は終わりです。あなたの負けです。」「何故だ?20人全員手を上げているぞ。」この病棟には40人います。」ちょっと怒りだしたMcMurphyについてMiss Ratchedは「ドクター、McMurphyさんは取り乱してます。メモをお願いします。」(うわっ、きっつ~! このセリフは思わずこっちがメモ取ってしまいました)

投票は終わりです、と言うRatched看護婦に対し、McMurphyはChronicの方へ駆け寄ります。若いRucklyとEllisに、野球見たくないか?!と必死に聞きます。そしてPete(I'm tired.) Colonel、そしてChiefの所へ‥‥。

(映画ではChiefの心ははっきり描写されませんが)Chiefは霧を精一杯振り払い、Ratchedへの恐怖を振り払い、「不本意ながら」手を挙げる。
「投票は終わっています。」看護婦は相変わらず微笑んでいた(私に言わせりゃ「へらへら」)が、後ろを向いた首筋は赤くなっていた。

掃除の時間、McMurphyは堂々とテレビを見出す。これに仰天したRatchedは急いで電源を落とす。しかしMcMurphyはこれを無視して、テレビの前に座ったまま。それを見てRatchedはかんかんになって怒り出す。彼女はさらに厳しく警告する(脅す)が、今度はこれを聞いてHardingが椅子を引いて参加。彼女はさらに怒るが、患者達は次々とその行為に参加。

最後の文が超面白いので、またメモ。
If somebody'd of come in and took a look, men watching a blank TV, a fifty-year old woman hollering and squealing at the back of their heads about discipline and order and recriminations, they'd of thought the whole bunch was crazy as loons.
それにしても、何?!このRatchedって女はっ!


ハリポタ主題曲の生みの親

2006-02-12 10:17:39 | ハリポタ全般・J.K.Rowling
GOFでは一旦音楽担当を降りた「巨匠」ジョン・ウィリアムズが,OOPでまた戻ってくる事になっております。GOFのあの音楽,一旦慣れた所で,むしろPOAまでよりよかったじゃん,と密かに思っていたので,ちょっと複雑。

それにしても,あの独特のメロディーのハリポタ主題曲を生んだ,ジョン・ウィリアムズという人がどれほど映画音楽に貢献しているのか,余計なお世話ですが,IMDBちょっと調べてみました。

彼は1932年生まれの74才。この年齢でまだ精力的に創作活動をされているのはすごいですね。最初にクレジットされたのは1952年の「Today」というテレビシリーズだそうです。それ以降,怒涛のように活躍されているので,よほど評判よかったのでしょうね。しかし,なにせ私の生まれる遥か昔(笑)の事,なかなかお馴染みのタイトルに当りません。おそらく見る方が見れば,もっと古い映画に思い当たる事もあると思いますが,最初に私の知っている映画に行き当たったのは,「ポセイドン・アドベンチャー」でした。なんとこれで早くもアカデミー賞で音楽賞を取っているんですね。

その後はもう,びっくりするほど有名な(しかも音楽が印象に残る)映画がどんどん続きますね。映画オンチな私の知っている範囲で,と,限定しても,「タワーリング・インフェルノ」,(あの「カッコーの巣の上で」とアカデミー賞を争った)「ジョーズ」,SWシリーズ,「未知との遭遇」,「E.T」,「スーパーマン」,インディ・ジョーンズシリーズ,「7月4日に生まれて」,「推定無罪」,「ホーム・アローン」,「フック」,「世にも不思議なアメージング・ストーリー」,「ジュラシック・パーク」,「シンドラーのリスト」,「セブン・イヤーズ・イン・チベット」,「プライベート・ライアン」,「マイノリティ・レポート」,「ターミナル」,「宇宙戦争」(去年のやつ),「SAYURI」,「ミュンヘン」‥と,ごく最近の映画まで続いています。

目立つのは,スティーヴン・スピルバーグ作品が多いという所ですね。(て言うか,ほとんど専属ですね!) それと,「ホーム・アローン」のクリス・コロンバスは,初期のハリポタの監督さんです。(なるほど~,そこからハリポタに来たのか)


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