ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

One Flew over the Cuckoo's Nest (141-150)

2006-02-22 07:48:06 | BookClub
(さて,パート2に入り,Miss Ratchedのいやらしさがクローズアップされて参りますよ(笑))

いつもとは逆に,今度はMiss Ratchedが皆に見られる番。Chiefの視界から「霧」が消えた。しかしChiefは別の不安に駆られる。と言うのは,彼はいつもこの時間,スタッフ部屋の掃除をしているのだ。もし掃除をしないと,今まで耳が聞こえないふりをしていたのがバレるのではないかと心配になる。(彼はそうやって長年"Combine"の秘密を盗み聞きしていたのだ)

やがて黒人がバケツとスポンジを持って,Chiefを引っ張っていく。Chiefは,「霧」が全然出てないのを不思議に思う。スタッフ部屋では会議が始まろうとしている。

会議は大抵サイテー。時には特定の患者を誹謗,中傷するものだったりする。

ChiefはMiss Ratchedに疑われているんじゃないかと思う。何故彼は仕事を止めてテレビを見たか。他のChronicは誰1人やってない。Chiefは彼女の視線を感じながら一生懸命スタッフ部屋を掃除する。しかし,実は彼女も見られていた。他のスタッフ達はバカなインディアンには興味なく,彼女が何を計画しているかを知りたがっていた。

Miss Ratchedは天井を見つめたまま何も言わない。ドクターは「彼は他の患者と違う,彼は,不穏因子ですね。彼をどうするか話し合うんですよね。」と言うが彼女はまだ黙っている。しかし彼の次の発言「患者を診察する時間はないけど,彼を観察する時間はありましたよね。」には皆反応。その言葉にMiss Ratchedも影響力を取り戻したよう。

ある者は「彼は危険だ」また黒人達は「これは頭にいれてくんなされ。奴は自分の都合で農場労働を逃げ出し,この病院で贅沢しようって考えてますぜぇ。」「奴は病気なんかじゃねえだ。ただのずる賢い奴だべ。」(私の頭の中では彼らのセリフはだんだん訛ってきた(笑))

しかしこれはさすがに(笑)スタッフを凍り付かせる。「それは違う。彼は病状がひどいだけでなく,凶暴因子だ。」「ドクター,彼の暴力についての記録には何て書いてある?」「規則や権限者の無視とあります」

(私はこの会話を見て,どうも最近どっかで聞いたような会話だと思ったら,会社の品証部門が海外拠点の開発部門についての悪口を言った時とまさに同じ会話でした(汗))

ドクターはMcMurphyと2人っきりで個人セラピーをする事についての恐怖を語る。(ってこの人,同じ高校出身で楽しい話をしたとか言ってなかったっけ? それにしても,あの『210人の赤毛の気違いアイルランド人分のプレッシャーをかけてくる』呼ばわりしているけど,いまだにアイルランド人は差別されているんでしょうか?)

それを聞いて,Alvin(先ほどMcMurphyは病気じゃない発言をした黒人)は前言撤回しますだ,と発言。

そこで彼らは皆笑ってコーヒーを一服。彼らの反応は彼女の計画通り。(って,これを見抜いているChiefもすごいですね) パイプをくわえた男が「Red McMerphy(汗;)には申し訳ないが,Disturbed入りしてもらおうかな。私が何を思ったかわかるかね?」するとAlvin「統合失調症?」パイプ男は首を振る。「潜在ホモ?(汗;)」首を振る。「エディプスコンプレックス,だ。」彼らは大喜び(汗~;)

「それは違いますわ。」突然,Miss Ratchedが発言。「あの男をDisturbedに送る?それは単に私達の問題を他の部署へ申し送るだけの事になるでしょう。」

(おお~~~っとぉ~!,コイツ何なんだ~;;;; 蛙お婆でもここまでではなかったと思いますが,)

ここで初めて彼女はコーヒーを一口。そこに付いた口紅の色を見て,Chiefは,それは口紅の色じゃなくて,彼女の「熱」の色だろうと思う。(Chief,そんなにじっくり観察して大丈夫なんだろか?(笑))

しかし彼女の出した提案は意外?彼女はしばらく静観しようと言う。そのうち彼はそんな酷い事しなくなるから。

彼女は黒人の不服そうな声をよそに,「私達には時間がありますわ。彼は「収容」されているという事をお忘れにならないで。彼のここの滞在期間は私達次第なんですからね。。。。」

(つまり,自分が始末するって事ですよね。いやこりゃ~こぇ~~女だな(汗))


Run!Run!Run!