実はここでガンダルフは不思議な事をいっております。"I must guess that you saw Saruman [or a vision of] some wraith of his making." しかし紙の端に,Vision of Gandalf's Thought と,トールキン父さんは落書きしているそうです。つまり,下書きには『サルマンの作った幽鬼じゃろう』と言っているわけですが,実はガンダルフが作った物?としようかな,という迷いがあったという事ですね。初期の下書きで,バルログとの戦いの後,白の魔法使いに生まれ変わったガンダルフの体から邪悪なものが発散されるというような話がありましたが,これがそれに対応しているという事なのでしょうか。
正式版では,3人が前の日に見たあのお爺さんは結局誰だったの,かはうやむやになってますが,こういう経緯があったのですね。
話変わって。。。。
初期の,ガンダルフがレゴラスの質問に答えて木の鬚について説明する部分は,注目に値するものだそうです。
<メモ>
「彼はファンゴルン,つまり木の鬚じゃ。木の鬚はエントじゃ。他にどう呼ぼうかの? 最も古い者,木の鬚の中の王,森の住人。石のように古く,木のように元気で,カタツムリのようにのろい。成長する根のように強い。あんたらも彼を知っていたらよかったのう。あんたらの友達は幸運じゃ。彼らは,既にアラゴルンが見つけたが,ここに来たのじゃ。しかし彼らの跡はない。じゃが,ここに木の鬚の足跡がある。ここは彼が1人で森の外を眺めたいと思った時に,しばしば来る場所なのじゃよ。彼がホビットを連れていったのじゃ。」
「では,彼らは安全なのですか?」
「安全? エントがおる限りはな。しかし,急がねばならぬ事がある。」
ガンダルフはエントについて説明。しかし,エントに会う事は彼らの仕事ではない。遅すぎる。どっちみち。彼は太陽を見上げ「我々は友達を捜すのに時間を費やしてしまった。行かねばならぬ。南で,我々の成すべき事がある。」
</メモ>
ガンダルフが木の鬚に会った時の話です。
<メモ>
3日前に森の中で彼の傍を通った。その時,彼はわしを見たはずじゃ。木の鬚の目は滅多に物を逃さないからの(隅っこに「彼はわしを見て,名前を呼んだ」)。じゃが,わしは喋らなかった。いろいろ考える事があったし,メリーとピピンを連れているとは知らなかったからの。
</メモ>
だったそうです。
ガンダルフがアラゴルンに,アモン・ヘンでの選択を後悔する事はないと言った後,下書きではこんな事を言ってます。(おやおや,ファラミアとピピン好きな私に取っては,大変興味深い発言ですね。)
<メモ>
あんたがミナス・ティリスに行く事の意味は,以前と全然変わってくる。ボロミアが亡くなり,あんたが生きているという事を,デネソール侯に告げるという事は‥
</メモ>
そしてガンダルフは,アラゴルンがまず行くべき場所は,ミナス・ティリスではなく,Winseld→Eodoras(正式版:エドラス)だと付け加えます。
正式版では,3人が前の日に見たあのお爺さんは結局誰だったの,かはうやむやになってますが,こういう経緯があったのですね。
話変わって。。。。
初期の,ガンダルフがレゴラスの質問に答えて木の鬚について説明する部分は,注目に値するものだそうです。
<メモ>
「彼はファンゴルン,つまり木の鬚じゃ。木の鬚はエントじゃ。他にどう呼ぼうかの? 最も古い者,木の鬚の中の王,森の住人。石のように古く,木のように元気で,カタツムリのようにのろい。成長する根のように強い。あんたらも彼を知っていたらよかったのう。あんたらの友達は幸運じゃ。彼らは,既にアラゴルンが見つけたが,ここに来たのじゃ。しかし彼らの跡はない。じゃが,ここに木の鬚の足跡がある。ここは彼が1人で森の外を眺めたいと思った時に,しばしば来る場所なのじゃよ。彼がホビットを連れていったのじゃ。」
「では,彼らは安全なのですか?」
「安全? エントがおる限りはな。しかし,急がねばならぬ事がある。」
ガンダルフはエントについて説明。しかし,エントに会う事は彼らの仕事ではない。遅すぎる。どっちみち。彼は太陽を見上げ「我々は友達を捜すのに時間を費やしてしまった。行かねばならぬ。南で,我々の成すべき事がある。」
</メモ>
ガンダルフが木の鬚に会った時の話です。
<メモ>
3日前に森の中で彼の傍を通った。その時,彼はわしを見たはずじゃ。木の鬚の目は滅多に物を逃さないからの(隅っこに「彼はわしを見て,名前を呼んだ」)。じゃが,わしは喋らなかった。いろいろ考える事があったし,メリーとピピンを連れているとは知らなかったからの。
</メモ>
だったそうです。
ガンダルフがアラゴルンに,アモン・ヘンでの選択を後悔する事はないと言った後,下書きではこんな事を言ってます。(おやおや,ファラミアとピピン好きな私に取っては,大変興味深い発言ですね。)
<メモ>
あんたがミナス・ティリスに行く事の意味は,以前と全然変わってくる。ボロミアが亡くなり,あんたが生きているという事を,デネソール侯に告げるという事は‥
</メモ>
そしてガンダルフは,アラゴルンがまず行くべき場所は,ミナス・ティリスではなく,Winseld→Eodoras(正式版:エドラス)だと付け加えます。