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卒業式で児童の作品掲示は指導要領違反

2009年09月12日 | 暴走する都教委
 ▼ 卒業式で児童の作品掲示は指導要領違反
   ~都教委現・元幹部が明言

永野厚男(教育ライター)

 会場内に児童の作品等を飾れていたフロアー形式の卒業式を、児童たちは「楽しかった」と言っているのに、都教育委員会派遣の東大和市教育委員会の現・元指導室長が「学習指導要領違反だ」と放言し、子どもより国家の方を大切にする思想を持っている事実が露呈した。
 2006年3月の卒業式で、東京の小学校ではただ1人、"君が代"時、不起立を貫き、都教委に"戒告処分"され、"処分"撤回を求めているA教諭の裁判で証人尋問が8月26日、東京地裁で開かれた。
 東大和市立第四小の小宮山郁子校長(当時。53歳。現狛江市教委指導室長)は2005年度の運動会で、「"君が代"を演奏する国旗の掲揚・降納時に、職員は(運動場のポールの)国旗に向かって注目し、範を示すこと」との"職務命令"を発し、児童の方を向いていたA教諭は市教委に報告され、"口頭注意"を受けた。この件で小宮山氏は「運動会の開会・閉会式は国旗国歌を大事にする態度を身に付けさせるいいチャンスだが、A教諭は反対の態度を示した」と、"国旗に注目"という視線の管理、即ち身体の自由を奪う事態に追い込んでいる"君が代"強制を、卒業式等以外でも"正当化"する主張を展開。
 都教委の10・23通達発出当時、東大和市教委指導室長だった伊藤昇・台東区立柏葉(はくよう)中校長(57歳)は、「03年5月26日の産経新聞に『東大和市立の学校は卒業式等で国旗の舞台正面掲揚が一校もない』と出たのがきっかけで、同年6月・9月・11月に通知を、04年1月に通達を発した」と、執拗に"日の丸・君が代"を強制した事実を認めた。
 また伊藤氏は三脚掲揚について、「国旗が垂れ下がるし、後方の席からは見えない。児童らが呼びかけの言葉で壇上に上がると、三脚が片付けられたり見えなくなる」との理由を挙げ、「指導要領違反だ」と述べ、「卒業・入学式の国旗国歌実施では、校長の裁量権はない」と明言した。
 10・23通達以前、会場内に自分たちの作品等を飾れたフロアー形式の卒業式を、児童たちが「思い出。楽しかった」とアルバムに明記している証拠書類を示された伊藤氏は、「指導要領違反だ」と明言。
 小宮山氏も「舞台壇上正面にスペースがあっても、児童の作品を飾るのは指導要領違反。厳粛な式典実施には国旗と市旗だけを掲揚することが重要」と述べた。
 なお指導要領は、卒業等の"君が代"について、教員の起立やピアノ伴奏の強制には言及していないが、伊藤氏・小宮山氏とも「不起立もピアノ伴奏以外での実施(テープ等)も指導要領違反だ」と断言した。

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