アマゾンわんわん日記 2018

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のんびりやっていきます。
また よろしくお願いします。

アンゾー君 またおいで

2013年07月14日 | わんこにゃんこ
10日ほど前になります。
いつものように猫えさを届けに行くと、新車置き場の門のところで、門番君が私を待っていました。
どうしたのかと怪訝に思って車を降りると、「セニョーラ、猫が車にはねられてしまったんだ。自分達も何とか助けよとしたけれど、骨折しているようだし、エサを食べてくれない。何とか助けてくれ。」といいます。
とにかく、猫を連れてきて、というと、門番君、急いで猫を抱いてきました。
歩けないようですが、とりあえず目はしっかりしています。
でも、顔を打っているようで、大きく腫れ上がっています。
「私は獣医ではないので、この猫の状態はわからないけれど、とにかく獣医さんに連れて行くから。」と言って、家に連れて行きました。

その日は私はお昼まで仕事だったので、午後、いつものように野良動物を安く診てくれるシャラッコ先生のところに連れて行きました。
レントゲンをとってみてみると、右足に3箇所の骨折があります。
そのままシャラッコ先生に猫を預け、足を手術してもらうことにしました。

そして今週の木曜日、シャラッコ先生から電話。
「状態が落ち着いてきたので、連れて行ってもいいよ。」とのこと。
丸一週間の入院暮らし。
家に連れてくると、狭いところで養生していたらしく、前足も十分に動かなくなっています。
エサはやわらかいものをということだったので、ウエットフードを上げてみました。
少しずつ、少しずつ、時間をかけて食べます。
とりあえず、前足は動かせるようにと、肉球や関節を少しずつマッサージ。
土曜日にはずいぶん体を起こせるようになって、驚くほどキャットフードを食べました。
自分でキャットフードのところまではっていって、食べるほど。
これならば、回復も早そう?とほっとしました。
回復後は、新車置き場に帰る予定になっているのです。
門番君や働いているお兄さん達が、猫ちゃんが帰ってくるのを楽しみにしているとのこと。
退院した次の日に、挨拶につれていくと、車の移動をしている運転手君が猫ちゃんを抱っこしてしばらく離さないほどでした。

そして今日、日曜日。
朝からずいぶんたくさんの水を飲みました。
動けるようになったのがうれしいのか、外に行きたがっています。
犬たちを隔離し、ほんの10分ほどテラスに出してあげました。
そうしたら、その後、立ち上がって歩き始まったのです。
これにはびっくり。
手術して10日です。
子猫だから回復が早いのか。
木曜日の抜糸が終わったら、すぐにでも新車置き場のお兄さん達に猫を返してあげられるかと、うれしくなりました。

ただこの日は朝から妙に鳴いています。
昨日は朝ウンチをしたのですが、今日はウンチをしていません。
午前中にゃごにゃご鳴いているので、ウンチかおしっこをしたいのかと、おしりをマッサージしたり、おなかをなでてあげたりしました。

お昼の12時、忙しかったこともあって、うちのわんこたちのご飯と一緒に、久しぶりにドライフードを上げてみました。
うちのぽにょ猫が食べているものと同じ、小ぶりのもの。
その後、おそうじの洗剤を置くために、猫がいるメイド部屋に行くと、えさを少し食べたあとがあります。
えらい、えらい。
洗剤を置き、寝ていた体をなでてあげていると...

なんか変だ。

おなかが上下していません。
息をしていない?!
体を持ち上げてみると、首はぐったりして、目は開いたまま、白い膜が半分でています。
でも、体は温かかい。
フードでも詰まらせたのかと、口を開けてみますが、口の中はきれい。
背中を叩いても反応なし。

死んじゃった。

体がまだ温かく、やわらかいので、信じられませんでしたが、確かに息をしていません。
多分、事故のときに、足だけでなく、どこか別のところにダメージを負ったのでしょう。
顔が相当はれ上がっていたから、頭を強打していたのかもしれません。
事故後1日たったところで門番君から渡されたので、とりあえず内臓の出血などはなさそうだと安心していたのですが...

以前野良犬「お母さん」が、衰弱して死んでしまうところを、ご近所さん達とみんなで助けました。
でも、結局「お母さん」は他の犬にかみ殺されるという、ひどい死に方をしました。
この猫ちゃんも、本当は事故のときに死んでしまう運命だったのかも。
死んでいく運命の動物を、勝手に助けてしまうのは、人間の「エゴ」なのかしら?と考えたことがありました。

でも、少なくても、死んでしまうまでの時間、そう痛い思いをしないですごさせることができた?
天国に行くのに、4本の足でしっかり歩いていける?
そう考えると、自分自身を少し許すことができますが。

最後に立ち上がって歩いて見せてくれたのは、精一杯のサービスだったのかな?





この写真を撮った30分後に死んでしまいました。

猫の名前は「アンゾー」ちゃん。
尻尾の先が「釣り針」みたいに曲がっているから「釣り針」を意味する「アンゾー」。

「アンゾー」ちゃん、またこの世に戻っておいでね!
待ってるよ。



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4 コメント

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ぺけまま。 (わらいじわ)
2013-07-15 06:54:48
いっしょに行った門番さんのところの子猫だよねぇ。
大きくなったね。
ペケママに出会えた、アンゾーちゃん。
ありがとうをペケママへ言ったんだよ。
門番さんにも。
返信する
わらいじわ さん (ペケママ)
2013-07-16 05:59:20
最後に立って歩いて見せてくれたのが、本当にうれしかったし、それなのに、死なせてしまったのがとても残念です。
みんなにかわいがられて、本当に幸せな猫だったと思います。
家の中だけで、ぬくぬくと暮らしていくことが幸せと、とかく今の日本では考えられがちですが、ここではそんな境遇で暮らしていける猫のほうが少ない。

死んでしまって、何人もの人に泣いてもらえるアンゾー君は、それなりに幸せだったと思います。
アンゾー君が、4本足でしっかり歩いて天に昇っていけるのが、うれしいです。
返信する
Unknown (Unknown)
2013-07-21 02:45:50
そのまま死んでしまったより、手を尽くした事で救われますね。きっとアンゾーの運命だったんです。

でも、猫って犬よりも自然治癒が高いそうです。特に首の骨は折れても自然に治るんだそうですょ。

てっきり“また家族が増えました!”チャンチャン
ってのに期待したんですが・・・泣。
返信する
多分 eminha さん? (ペケママ)
2013-07-22 04:21:56
自分の家で飼うんならね~、無理して手術もしなかったんだけど、すぐに新車置き場に戻したかったので、がんばって手術頼みました。
我が家に置いたら、わんこたちのなぶりものになっちゃうので。

我が家に来る「シロタ親分」は頭の皮がぺろっとはがれた状態で現れ、一週間我が家で面倒見て、無事に野良復帰しました。
「トラ子ちゃん」は尻尾が縦に裂けたしね。

アンゾーは一番重症だったのは、実は多分頭を強打していたことだったと思うんです。
ただ、それを発見するには、すごくお金がかかるしね...
やはり限界があります。

死んでしまうのはかわいそうでも、手を尽くしただけ、新車置き場の警備員さん達も、私も、シャラッコ先生も、みんなにある意味「達成感」を残して旅立っていってくれました。
多分それがアンゾー君の生きていた理由だったのかも。
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