ブラジル中で少雨による山林火災などが多く発生しています。
ブラジル内陸の街、ミナスジェライス州の州都ベロオリゾンチではもう100日以上雨らしい雨が降っていないとか。
サンパウロもたまに降る程度です。
乾季が明けて、そろそろ雨が降り始める時期のアマゾナスも毎日暑い太陽が照り付けているみたいです。
先日久しぶりに雨が降った時には、多くの友達から「やった~、雨が降った!!」とメッセージが入っていました。
雨が少ないので心配されているのが今年のアマゾン河の渇水。
9月27日の水位が13,73m。(マナウス港での計測)
今までの最低水位が昨年10月26日に記録された12,70mですから、あと1mほどです。
今月初め、一日に25㎝ほど、一時は27㎝という勢いで低下していた水位は、9月も終わりになる現在、1日に19㎝ほどとなりました。
それでも、ほぼ1週間ほどで昨年の最低水位に達する勢いです。
今年の最低水位は12mを大きく下回る可能性があると懸念されています。
ここ数年の少雨で今年の大渇水は当初から予測されており、渇水期に入る頃に河イルカを初めとするアマゾン河に生息する動物たちを、渇水の影響の少ない地域に移すプロジェクトなども行われましたが、それでも動物たち達を初めとする自然界への大きな影響があるだろうということです。
また、船を交通手段とする人たちへの影響も大きくなっています。
アマゾン河上流、支流の町や集落には中型の船も入れなくなっていて、荷物を届けられない、燃料を届けられない、そのため生活そのものも脅かされているということです。
マナウスに住んでいた時には、ほぼ毎年定点でアマゾン河の満水期と渇水期の風景を見てきました。
今年は直接は見られませんが、報道の写真を通じても水位の低下が酷いことがわかります。
中央市場の前に延々と砂地が広がって。一番奥の桟橋がマナウス港メイン桟橋
満水期には岸壁まで水が来ます。
ネグロ河大橋も水が引いてこの通り
普通はコンクリートの台座部分(下の平らになっているところ)ぐらいまでは水があります。
橋脚がむき出しになってしまっています。
干上がってしまった集落
普段は隣の家を船で訪れるような集落です。
子供たちも船で森の中にある学校まで行っていたために、学校に通えなくなってしまう子もたくさんいます。
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ここサンパウロも少雨の影響は深刻です。
水道水の質の低下、そして水力発電を利用した電力の不足。
一時夏時間の導入も検討する、なんて話も聞かれましたが、あれはどうなったのかな?
もう10月になりますから、噂だけだとは思うのですが...