アマゾンわんわん日記 2018

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国歌斉唱

2019年03月04日 | ブラジル雑記
教育現場での国歌斉唱の問題と言ったら、日本のこと?
今ではずいぶんそういう問題も下火になってきたのかしら?

ブラジルでは、1971年 公立私立学校義務教育課程(小中学校)において、週に一度は国歌を校内で「国歌を流すこと」と 法律で定められました。
特に「歌う」とか「演奏する」ではないのね。

演奏は難しいわよね。
長いし。
音も難しい。
歌詞を全部覚えるのも、結構大変よ。
昔 お世話になっていたポルトガル語の先生は「学校で罰を受ける時に、よく「国家の歌詞を*回書きなさい!」なんて言われたものだわ。」って言っていたなー。
ペケママも、ブラジルに来た当初、職場で「ブラジル国家の歌詞を覚えて歌えるようにすること!」と言われたもんだわ。
でも、おかげで 今でもちゃんと歌えるわよ!
エッヘン!

法律では、国歌を聞くときの態度まで細かく定められています。
たとえば、起立すること とか、帽子は取ること とか。
まあ、常識では当たり前のことなんだけどね。
でも、今の日本の若い世代に こういう常識がどれだけ理解されているかって言ったら 疑問よね。
ブラジルも一緒かなあ…

2009年には当時のジルマ大統領によって、教育現場では国歌を「歌唱指導する」という項目が付け加えられました。
厳しくなってきました。
昨年、元軍人のボルソナーロ大統領が就任したことにより、教育現場での国歌指導は今まで以上に厳しくなってきました。
ミリタールって厳しいからねー。
娘がコレージオ ミリタールに通っていたころ、保護者会の時は 開会の時に全員起立で国歌歌うのよ。
毎回必ず!
で、みんなちゃんと歌えるんだなー。
すごいと思ったね。
私としては、歌詞と一緒に映る映像がきれいで 見入っちゃっていたけど。

そんなわけで、教育現場での国歌指導に対して厳しさが増すとともに、保護者や学校関係者の中から 疑問視する声が上がってきました。
現代の常で SNSで噂話が独り歩き、「教育省が教育現場において国歌指導を教育課程に組み込むことについて、国民投票が行われる」なんて BOATO(流言飛語ーフェイクニュース)も流れてるとか。
SNS上では 色々なことがさも本当のことのように書かれるからね。
わからないことは スルーしちゃうのが一番無難かもね。

こういう問題って どこの国にもあるのかな?

でも、ペケママは結構好きだよ、ブラジル国歌。

あとね、これは私の全くの私見だけど、自国の国歌を大切に思える人は 他国の国歌も ひいてはほかの国やその国の人たちも 大切に思える人ではないかと思うの。
娘の大学の卒業式の時、娘の学部に在籍する国籍の人分、全部で五ヶ国?六ヶ国?分の国歌が演奏されたのね。
全部で30分ぐらいかかったのですが、その間中 式に参加しているみんな、保護者も先生達も生徒達も、立った状態でおしゃべりもせずにずっと聞いていたのね。
あの光景は驚いたし、感動したわ。

国歌を歌う、国歌を大切にするということを、自分の国のことだけと考えず、もっと広い視野で考えることができるようになれば、今 世界で起こっている様々な問題も なくなっていくのではないかと思うのですが…

コメント
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