連日エリザベートの話になりますが、
第2ラウンドまででそれぞれのピアニストの持ち味が
はっきりと分かると思うのですが、
ここからさらにファイナル。
しかも12人。
何を聴くのかと思ったりして。
大きなコンチェルトでスケールの大きさは
確かめられますが、ここまでで見当がつくような・・
これだけ幅広い時代の曲を聴き、
どの辺りを得意にしているのか想像もつきそうな・・
新曲の課題もあるにはありますが・・
この課題で見られる能力は理解できますが、
これがこの先の活動にどれだけ役立つのだろう・・
と、思ったりして。
このレベルで、1週間で中途半端にしかできない、
なんて人はいるわけがないと思われるのですが・・
1週間を仲間たちと過ごす円滑な
コミュニケーション能力もタフさも見られると思いますが。
確か、食事は皆と一緒にしなければいけない、
とあったと思います。
今の若いピアニストは、
既に演奏家として活動しているので、
各ラウンドで大きく崩れることはなく、
何かあったとしても対応力もあるし、
昔の経験不足により未知な部分があるのとは
違う気がします。
コンクールで賞をとることで
名前を知ってもらうことはあると思いますが、
音楽事務所や音楽レーベルで売り出してもらう場でもありで、
何だか、こちらの方が比重が大きいなんてことは
あるのでしょうか?
情報も人間も進化しているので、
旧態依然としたコンクールの在り方は
どうなのかと急に思った次第です。
しかし、高レベルな同世代の演奏を聴いて、
自分に足りないものを認識したり、
解釈に刺激を受けたり、音楽へ取り組む姿勢に
触発されたり、その中にいる人にしか得られないものは
あると思うので、コンクールはあった方が良いとは
思います。
あまりに皆さん上手すぎて、出来上がり過ぎていて、
昔の感覚のコンクールとは違うんだ、
と時代の変化を感じました。
これからファイナルだと言うのに、
なんだかもうガラコンサートの気分です。