「みみをすます」というピアノとソルフェージュの本を1年ちょっと使っています。
2巻から使用していますが、ゆっくりと進めているので1冊を終えるのに1年以上かかっています。
3巻に進んだ生徒さんがいます。
私も楽譜は持っていますが、実際に生徒さんにこの巻を使うのは初めてです。
3巻は和音から始まります。
3つのグループがあり、長三和音、短三和音、減三和音に分かれています。
上記のような和音の種類は生徒さん用には明記されていませんが、小学校高学年の生徒さんなので、その名称を楽譜に書き込みました。
聴いてどんな感じがするかも書きました。
この日はちょうどブルグミュラー25の「狩り」の曲の初レッスン。
上手い具合に和音で始まる曲です。
習ったばかりの和音の種類を活用しました。
この曲はロンド形式ですが、Aは長三和音、BCは短三和音が多用されています。これによりどんな音楽か想像できると話しました。そして何が表現されているか考えることが出来ると。
習ったばかりの和音の種類がお勉強のためにあるのではなく、実際に曲に活かすことが出来るとわかり興味津々でした。
この日弾いたエチュードも長短の和音が交互に現れ、コインの表と裏のように小節ごとに和音が変化する曲でした。
本人はわかりにくい曲だったと最初に言っておりましたが、この和音の話で理解できたようでした。
専門的な言葉を使わずレッスンをすると、逆に伝わりにくいことがありますが、「みみをすます3」のおかげでスムーズに話せました。
作曲家が作ったソルフェージュの本は一味違い、課題が羅列されているだけではないのが素晴らしいです。
フランスの作曲家が作ったフォルマシオン・ミュジカルのテキストも感心する内容で、感じ取ることと考えることが両立されています。
立ち読みが便利です。