おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

やっとレッスンらしく

2021年04月22日 | レッスン
今思うと、私はピアノを教え始めた頃は随分恵まれていたと思います。

生徒が勝手に練習してきましたし、一人でも音楽的に演奏出来る生徒が何人かおりました。

私があれこれと手を焼かなくとも、生徒が自分で大体仕上げてきたものを膨らませるだけで良いレッスンを主にしてきました。

譜読みを手伝う必要のない生徒がほとんどでした。
それが当たり前だとも思っていました。


私は楽器店の仕事を一時中断していた期間があります。

そこから6年ぶりに戻ったところ、今度は新たな出会いがありました。

発達障がいの生徒さんに出会ったのです。
しかも7~8人いました。一番長い生徒さんで8年位続きました。

今でも悔いの残る生徒さんもいます。
毎年年賀状を送ってくれる生徒さんもいます。成人して就職もしました。


その時期が過ぎると、今度はレッスンが順調に進まない生徒さんが目立つようになりました。
そろそろ一人である程度の所までできるはずと思っても、ずっと手伝いが必要で、不毛なレッスンばかり続いていました。

そんな時に「不思議な音の国」に出会いました。

何十年も続けてきた指導法を根底から変えました。
3年経ってやっとその成果が見えてきました。

「不思議な音の国」は決して急いで進みません。

しかし次の教本は、5曲くらい弾いた後はあまり時間をかけずにどんどん進めています。
生徒さんもその曲で何をやるかわかってきているので、レッスンで最後まで見届けなくとも良いと思っています。1~2回で終わります。

たくさん曲を弾いて、様々な音楽があることを知ってほしいと思っています。

曲をどんどん進めていると、生徒さんの反応も良くなってきます。
直すのが速くなります。

何度も何度も、何週にも渡って直すのではなく、その場ですぐ直して自分のものにする。

やっと思い描いていたレッスンの形になってきました。

「不思議な音の国」は、私にとっても”不思議で驚きの音の国”です。


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