おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

まだ一歩にも

2021年04月18日 | 楽譜の話題
不思議な音の国下巻を終えて「はじめの一歩3」に進んだ生徒さんがいます。

あと2曲でこの本が終わりますが、最近笑わせてくれた言葉があります。

16分音符が連続する所でつっかえていました。
そこの弾き方を何度かやりました。

その時にその生徒さんが、

「この本は“はじめの一歩”だけど、まだ一歩にもなっていない」と。

笑いました。

できない‥と、深刻にならず前向きに受け止めているところがとてもいい!


この生徒さんは引き継いだ生徒さんで、習い始めてまだ4カ月くらいしか経っていなかったので、私としては当然不思議の上巻からやるつもりでした。

しかし、お母様からここまで進んだのに戻りたくないと・・

戻るとは意味が違うと私は思っていても理解して頂くのは難しいと思いました。

それで下巻から始めました。

手の癖が強く、手を持っても力みが全く取れませんでした。
下巻が終わっても相変わらず。

お母様も「この子はピアノに向いていない」と言い始めました。
正直、私もそう思いました。

しかしお母様は「でも、ピアノが好きみたいだから続けさせようと思う」と仰いました。

私もそうだなと。弾き方はどうあれ、好きならそれで良いと思い、力みのことはあまり言わなくなりました。

ただ、よく練習してくる生徒さんでしたので、アーティキュレーションに合わせた手の使い方は毎回言っていました。


不思議な音の国から3年経ちました。

あんなに力みが取れなかった手も、今はほぼ自然な手になっています。

子供たちはちゃんと変わっていけると最近になってよく思います。


はじめの一歩のシリーズから新たなレパートリーができたようです。
ロシア奏法によるピアノ教本 はじめの一歩 響きでつむぐピアノ1

曲目はこちらで見ることができます。
https://www.ongakunotomo.co.jp/catalog/detail_sp.php?code=450850#detail3

レベルは、Die Russische Klavier Schule Band 2くらいだと思います。
Band2はソナチネアルバム1の曲が何曲か載っています。エチュードは34曲も載っています。曲はロマン派が多いと思いますが、感情表現できる曲がたくさんあります。
バロックが少ないので、その系統の教本を併用すると十分かと思います。




コメント
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