おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

今年ひとつ目の発表会

2020年02月09日 | 重力奏法
本日、今年最初の発表会がありました。

ロシアンメソッドでレッスンをするようになって2回目の発表会です。

このメソッドにする前より生徒たちの音が良くなっていることは確かです。
しかし、もっと音が鳴っていいはずなのにな、と少々不満が残りました。

緊張のせいもあると思いますが、息をしっかりと吸って腕を十分にリラックスさせストンと落とすことが十分にできぬまま弾き終えてしまう生徒さんが多かったです。

やはり形だけではなく呼吸することをもっと習慣化する必要があると思いました。

緊張するとゆっくりと息が吸えなくなると思いますが、レッスンの時だけではなく練習の時から呼吸とリラックスした腕が実行できていれば、お客様の前に出ても当たり前にできるはずです。

ところで、ひとつとても嬉しく思ったことがあります。
どの生徒さんも音楽を表現しようとしていたことが伝わってきたことです。ただ弾けばいいと弾いた生徒さんは一人もいませんでした。

これは大きな前進です。

このメソッドに変えてこれまでと全く違うことは、どんな音で弾きたいか、それはそこにどんな音楽があるからそうしたいかをレッスンで一緒に考えていくことが当たり前になったことです。

”音を作り出す”、何のためにそうするのか、その大事なことをこれまでまともに教えてきませんでした。
誰にでもそれを教えられるとは思っていなかったからです。進みが早く音楽に興味がある生徒にしかそれはできないと思っていました。いくらやっても音も気持ちも通じなかったからです。

しかし、「不思議な音の国」で育った生徒さんは違います。

スタートを間違えなければ子供たちはちゃんと成長できます。

今日はそれを改めて実感した日でした。
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