大きなコンクールで優勝すると世界各地でたくさんの演奏機会が得られるのだと
マスレエフを通して知りました。
本当にあちこち飛び回っています。
新しいコンチェルトの曲もどんどん登場し、一体いつ練習しているのだろうと不思議になります。
ロシアの子供たちを見ていると11~12歳頃からハイドン、モーツァルトのコンチェルトを始め、
13~14歳でサンサーンス2番やショパン、15~16歳でラフマニノフ1番と続々とコンチェルトを
弾いているのを動画で随分と目にしました。
演奏家になる前にすでにレパートリーは十分持ち合わせているのがわかります。
指導者も自分で譜めくりしながら発表の場で生徒のオケ伴をバリバリ弾いています。
その指導者も国内でリサイタルやオケとの共演、海外での演奏と飛び回っています。
東シベリアのウラン・ウデ出身のマスレエフは親元を離れ、ノヴォシビルスクの音楽学校におばあ様のもとから通いました。
お父さんは地質学者のようで(ちょっとアシュケナージに似ています。お名前も同じウラディミールさん)、今はサンクト・ペテルブルグにお住まいなようで、そこでのコンサートには必ずドミパパ登場しています。
音楽家の家庭ではなかったのでピアノを始めた最初の1年は家にピアノがなかったそうです。
公共施設でピアノを借りて練習したそうです。
そのような少年が、ここまできたのです。感慨深いです・・他人ですが・・
さてさて、カーネギーは「ギフト オブ ライフ」のチャリティーとして行われ、
チケットは完売だったようです。
ファンの情報ではスタンディングオベーションとブラボー!の中、
アンコール4曲を演奏したそうです。
ひとまず無事に終えられたようです。
来月はマスレエフの夢の一つ、お得意のリスト「死の舞踏」のオケとの共演、
恩師ペトゥホフがコンチェルトに編曲したリストの「スペイン狂詩曲」をスイスで演奏するようです。
日本でも聴きたい・・
その前に、また来日してくれるのだろうか・・
カーネギーでの写真。満足そうな表情です。
https://vk.com/albums-102525414?z=photo-102525414_456239766%2Fphotos-102525414
マスレエフが撮影したカーネギーホールの写真。
素晴らしすぎてカーネギーホールがfacebookにシェアしました。
実はマスレエフの写真の腕前は相当なものです。
https://vk.com/albums-102525414?z=photo-102525414_456239757%2Fphotos-102525414
ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
追記
カーネギーデビューのレビューが早速公開されました。
全曲について書かれていますがその中から、
スカルラッティソナタとリスト「死の舞踏」。
By Joshua Rosenblum, Contributing Writer, February 1, 2017
The twenty-eight-year-old Siberian-born pianist Dmitry Masleev achieved worldwide fame in 2015 when he won the Gold Medal at the International Tchaikovsky Competition. He has concertized extensively since then, and January 30 at Carnegie Hall marked his New York recital debut. It was a thoroughly memorable event. Masleev began his fiercely demanding program with four Scarlatti sonatas, easing into the first one (Sonata in B minor, K. 27) with a delicacy of touch that made the opening figure seem to fade in from nowhere. He drew unexpected profundity from the piece’s meltingly beautiful descending sequences, with a tone that managed to be crisp and plush at the same time. He launched into the second one (Sonata in F minor, K. 466) almost without pause, as if he couldn’t wait to get to it. Masleev is clearly passionate about these pieces, but he doesn’t over-romanticize them; he just plays them flawlessly and with unusual soulfulness. The closing piece of the set, Sonata in D minor, K. 141, features dazzling torrents of repeated notes, which Masleev rendered immaculately without sacrificing his generally sumptuous approach.
The program concluded with Liszt’s notorious Totentanz. The original version for piano and orchestra is a formidable challenge for pianists; the version Masleev played—the composer’s own reduction of the piece for solo piano—compounds the level of difficulty to a fearsome degree. The piece is a fiendishly imaginative set of variations on the ancient “Dies irae” theme, and each section somehow outdoes the previous one in virtuosity, pushing piano technique to its very limit. Masleev tossed it off with raging bravura, thundering up and down the keyboard with dizzying speed and jaw-dropping octave passagework. One scarcely missed the orchestra. Those judges in Moscow made the right call—this is one of the genuinely great pianists of his generation. During his bows, Masleev seemed thrilled to have made his Carnegie Hall debut, and the elated audience brought him back for four encores.
全文はこちらhttp://newyorkcityinformer.com/312474/review-dmitry-masleev-dazzles-in-his-new-york-recital-debut-at-carnegie-hall-nyc-events/
繊細なタッチ、豊かな音色で、過度な感情表現なしに作品の奥深さを引き出した。
モスクワの審査員は彼の世代の中で真に偉大なピアニストの1人として正しい選択をした。
というようなことを書いてあると思います。(抜粋しすぎですが・・)
年齢の半分にしか見えない少年のようであるが驚くべき体力とパワーであるともありました。
どのインタビューでも「温厚で控えめな青年」と書かれているマスレエフです。
誰に対しても丁寧に接する青年です。
そんなマスレエフが作品の奥にあるものを引き出し、気付かせてくれることに私はハッとしながら
聴き入ってしまうのです。
そしてそれが多彩な音色とタッチで紡ぎ出されていきます。神がかりです。
今風には「神ってる」ですか・・
マスレエフを通して知りました。
本当にあちこち飛び回っています。
新しいコンチェルトの曲もどんどん登場し、一体いつ練習しているのだろうと不思議になります。
ロシアの子供たちを見ていると11~12歳頃からハイドン、モーツァルトのコンチェルトを始め、
13~14歳でサンサーンス2番やショパン、15~16歳でラフマニノフ1番と続々とコンチェルトを
弾いているのを動画で随分と目にしました。
演奏家になる前にすでにレパートリーは十分持ち合わせているのがわかります。
指導者も自分で譜めくりしながら発表の場で生徒のオケ伴をバリバリ弾いています。
その指導者も国内でリサイタルやオケとの共演、海外での演奏と飛び回っています。
東シベリアのウラン・ウデ出身のマスレエフは親元を離れ、ノヴォシビルスクの音楽学校におばあ様のもとから通いました。
お父さんは地質学者のようで(ちょっとアシュケナージに似ています。お名前も同じウラディミールさん)、今はサンクト・ペテルブルグにお住まいなようで、そこでのコンサートには必ずドミパパ登場しています。
音楽家の家庭ではなかったのでピアノを始めた最初の1年は家にピアノがなかったそうです。
公共施設でピアノを借りて練習したそうです。
そのような少年が、ここまできたのです。感慨深いです・・他人ですが・・
さてさて、カーネギーは「ギフト オブ ライフ」のチャリティーとして行われ、
チケットは完売だったようです。
ファンの情報ではスタンディングオベーションとブラボー!の中、
アンコール4曲を演奏したそうです。
ひとまず無事に終えられたようです。
来月はマスレエフの夢の一つ、お得意のリスト「死の舞踏」のオケとの共演、
恩師ペトゥホフがコンチェルトに編曲したリストの「スペイン狂詩曲」をスイスで演奏するようです。
日本でも聴きたい・・
その前に、また来日してくれるのだろうか・・
カーネギーでの写真。満足そうな表情です。
https://vk.com/albums-102525414?z=photo-102525414_456239766%2Fphotos-102525414
マスレエフが撮影したカーネギーホールの写真。
素晴らしすぎてカーネギーホールがfacebookにシェアしました。
実はマスレエフの写真の腕前は相当なものです。
https://vk.com/albums-102525414?z=photo-102525414_456239757%2Fphotos-102525414
ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
追記
カーネギーデビューのレビューが早速公開されました。
全曲について書かれていますがその中から、
スカルラッティソナタとリスト「死の舞踏」。
By Joshua Rosenblum, Contributing Writer, February 1, 2017
The twenty-eight-year-old Siberian-born pianist Dmitry Masleev achieved worldwide fame in 2015 when he won the Gold Medal at the International Tchaikovsky Competition. He has concertized extensively since then, and January 30 at Carnegie Hall marked his New York recital debut. It was a thoroughly memorable event. Masleev began his fiercely demanding program with four Scarlatti sonatas, easing into the first one (Sonata in B minor, K. 27) with a delicacy of touch that made the opening figure seem to fade in from nowhere. He drew unexpected profundity from the piece’s meltingly beautiful descending sequences, with a tone that managed to be crisp and plush at the same time. He launched into the second one (Sonata in F minor, K. 466) almost without pause, as if he couldn’t wait to get to it. Masleev is clearly passionate about these pieces, but he doesn’t over-romanticize them; he just plays them flawlessly and with unusual soulfulness. The closing piece of the set, Sonata in D minor, K. 141, features dazzling torrents of repeated notes, which Masleev rendered immaculately without sacrificing his generally sumptuous approach.
The program concluded with Liszt’s notorious Totentanz. The original version for piano and orchestra is a formidable challenge for pianists; the version Masleev played—the composer’s own reduction of the piece for solo piano—compounds the level of difficulty to a fearsome degree. The piece is a fiendishly imaginative set of variations on the ancient “Dies irae” theme, and each section somehow outdoes the previous one in virtuosity, pushing piano technique to its very limit. Masleev tossed it off with raging bravura, thundering up and down the keyboard with dizzying speed and jaw-dropping octave passagework. One scarcely missed the orchestra. Those judges in Moscow made the right call—this is one of the genuinely great pianists of his generation. During his bows, Masleev seemed thrilled to have made his Carnegie Hall debut, and the elated audience brought him back for four encores.
全文はこちらhttp://newyorkcityinformer.com/312474/review-dmitry-masleev-dazzles-in-his-new-york-recital-debut-at-carnegie-hall-nyc-events/
繊細なタッチ、豊かな音色で、過度な感情表現なしに作品の奥深さを引き出した。
モスクワの審査員は彼の世代の中で真に偉大なピアニストの1人として正しい選択をした。
というようなことを書いてあると思います。(抜粋しすぎですが・・)
年齢の半分にしか見えない少年のようであるが驚くべき体力とパワーであるともありました。
どのインタビューでも「温厚で控えめな青年」と書かれているマスレエフです。
誰に対しても丁寧に接する青年です。
そんなマスレエフが作品の奥にあるものを引き出し、気付かせてくれることに私はハッとしながら
聴き入ってしまうのです。
そしてそれが多彩な音色とタッチで紡ぎ出されていきます。神がかりです。
今風には「神ってる」ですか・・