おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

ボリス・ギルトブルグ

2016年11月09日 | コンサート情報
ボリス・ギルトブルグというピアニストをご存知でしょうか。
偉そうに聞きましたが、私がギルトブルグを知ったのはつい最近です。

2013年のエリザベートコンクールで優勝した方のようです。
トリフォノフが優勝したルービンシュタインコンクールでは2位だったようです。

モスクワ生まれのイスラエルの方で、モスクワ音楽院でも勉強されたようです。

ロシア音楽とドイツ音楽を得意にしています。

お母様とおばあさまがピアニストでありピアノの先生だったようで、ご自宅に音楽家が来て演奏するのを聴いて育ったそうです。

偶然知ることになったピアニストですが、ギルトブルグの澄んだ音に魅了されてしまいました。
モーツァルトのコンチェルトを聴いた時に、澄んだ音と邪気のなさに幸福な気持ちになりました。

こちらがモーツァルトのコンチェルト。



こちらもおススメ。上品なガーシュイン。



静かな恐怖をたたえたプロコフィエフのコンチェルト第2番も素晴らしい。

先月下旬にカーネギーホールデビューを果たしました。

2017年4月15日(土)東京文化会館小ホールで、「東京・春・音楽祭」の《24の前奏曲》シリーズでラフマニノフを演奏するようです。

こちらの動画はクスッと笑ってしまいました。
https://vimeo.com/187440597


(実はギルトブルグのモーツァルトのコンチェルトの第1楽章はご本人は公開しておりません。
何かあったのかな?と思っておりましたが、あったのです・・
その直後のご本人の悲しそうな顔・・
逃げたかったが逃げることができなかったと語っております。
しかしギルトブルグはそのあとも音楽に、聴衆に、誠実に演奏し続けました。
そんなことも知らずに聴いた彼のモーツァルトにすっかり魅了されて大ファンになった人間がここにいます。
あそこで音楽に不誠実にならなかったギルトブルグ、ギルトブルグを魅了し続けた音楽、あそこでファイナルに進出させた審査員。
人生の分かれ道はその人の心で大きく変わると思わせる出来事です。)
コメント
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