peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

クレマチス(フラミュラ系)「トリテルナータ・ルブロ・マージナータ」

2009年07月24日 | Weblog
一関市大東町摺沢のクレマチス(フラミュラ系)
「トリテルナータ・ルブロ・マージナータ」 2009年7月23日







2009年7月23日(木)、一関市立大東図書館(大東町摺沢字新右エ門
土手12-2)のすぐ近くにある農家と思われる民家の庭で、クレマチス
小さな花をびっしりと咲かせていました。フラミュラ系のトリテルナータ
・ルブロ・マジナータ
という名のものではないかと思います。





クレマチス(フラミュラ系)「トリテルナータ・ルブロ・マージナータ」
キンポウゲ科 クレマチス(センニンソウ)属
Clematis (Flammula Group)'Triternata rubro marginata'
フラミュラ系
広くユーラシア大陸から北アフリカに至る温帯から亜熱帯に、数十種
類の原種が自生している系統で、フラミュラ、センニンソウなどを
中心に交配、改良した系統で、小輪の花を沢山咲かせる品種。

その年の春から秋にかけて伸びた枝に、夏または秋、初冬に花が咲く種
類と、翌春に花が咲く種類(アーマンディー)がある。
花は大きな円錐花序になり、2~4㎝の小輪のマーガレット(十文字)咲
き。通常芳香があり、多数群をなして開花させるのが特徴。萼片は4~6枚
で白、クリーム、青、あるいは紫色。

特徴の一つとして、落葉(温暖な地方だと半落葉)から常緑の、鋸歯が
ない、革質の照葉の美しさがある。生育旺盛で、庭植え向きの系統であ
る。
トリテルナータ・ルブロ・マージナータは、triternata Rubromarginataと書くので
「トリテルナータ・ルブロマルギナータ」「トライテルナータ・ルブロ
マージナータ」とも表記される。
フラミュラ×ビチセラで作出された、原種間交配品種である。
甘く爽やかな芳香があり、色は桃色~紫色の2~3㎝程度の花で、花色は
花弁(萼片)の中心部に向かうにつれて、白くぼやけていく。若芽に似た
柔らかな黄緑色の花芯。花期は6~10月頃。耐寒性・耐暑性とも強い。

ムクゲ(木槿)「紫盃(しはい)」

2009年07月24日 | Weblog
一関市大東町摺沢のムクゲ(木槿)「紫盃」
2009年7月23日






2009年7月23日(木)、一関市立大東図書館(大東町摺沢字新右エ門土手
12-2)の駐車場に車を置いて、付近を歩いてみました。主要地方道(一関
大東線)沿いにあるフードパワセンターの角に植えられたムクゲ(木槿)が、
紅色紫で底紅の花を沢山咲かせていました。








ムクゲ(木槿)「紫盃(しはい)」
アオイ科 ハイビスカス(フヨウ)属 Hibiscus sxriacus
中国原産の落葉低木で、日本には平安時代に渡来したといわれる。長い
間、花が咲き続け、よく茂るので庭木のほか生垣にも多く用いられている。
よく枝分かれして高さ2~4mになる。葉は互生し、長さ5~10㎝の卵形で、
葉縁に粗い鋸歯があり、浅く3つに切れ込むことが多い。
ムクゲ
の名は、韓国名に由来するといわれ、韓国では無窮花(ムグンファ)と呼
び、国花になっている。別名:ハチス、キハチス(木はちす)

多くの園芸種があり、枝先の葉腋につく花は直径6~10㎝。花の色は紅紫
色、ピンク、紫、白、花の底が紅色のものなどいろいろあり、一重咲きの
ほか半八重咲き八重咲きの品種もある。多くの花は1日でしぼむ1日花。
花弁は5枚。多数の雄しべは合着して筒状になる。花期:7~10月。
果は直径約2.5㎝の球形で、熟すと5裂して長い毛のある種子を多数出す。
 画像の花は、紅紫色で底紅一重の基本タイプで「紫盃(しはい)」という
名の品種と思われます。

コンロンカ(崑崙花)/パルウィフロラ

2009年07月24日 | Weblog
一関市城内のコンロンカ(崑崙花)
/パルウィフロラ 2009年7月21日


白い葉のように見えるのは萼片が変化したもの



2009年7月21日(火)、一関市城内の上ノ橋通りに面したフラワーショップ
「アイリス」
の店頭に黄色い花を咲かせたコンロンカ(崑崙花)/パルウィフロラが展示されていました。




コンロンカ(崑崙花)/パルウィフロラ
アカネ科 コンロンカ(ムッサエンダ)属
Mussaenda parviflora
亜熱帯の林内に生え、高さ1~2mになる半蔓性の常緑低木。葉は対生
し、長さ10~13㎝の長卵形。縁は全縁で、両面に短毛が散生する。托
葉は2深裂して線形。

6月、枝先に数個の集散花序を出して、黄色の花をつける。花冠は長さ
1.2~1.5㎝の筒形で、先端は5裂して平開する。花序の縁にある花の萼
片1個が長さ2~5㎝の白い葉のようになって目立つ。

果実は長さ8~10㎜の楕円形で、黒紫色に熟す。用途:庭木。
分布:九州(南部)、沖縄、台湾。

仲間のエリトロフィラ M. erythrophyllaはコンゴ、ザイール原産の
低木で、高さ1~3mで開花する。花弁状の萼片は赤色で、ヒゴロモコンロンカ
(緋衣崑崙花)
の和名がある。
[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑 日本の樹木」ほかより]